近畿植物同好会 掲示板
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NHK朝ドラ『らんまん』に登場した帰化植物 植村 修二 投稿日: 2023年09月03日 23:35:43 No.826 【返信】

 このような題名を付けると、第8週のシロツメクサTrifolium repens L.のことを思い出されると思うのですが、そのことではないです。

 先週の金曜日<2023年9月1日>放送で、帰化植物のオガサワラスズメノヒエPaspalum conjugatum Bergiusが登場していました。

 わずかな時間でしたが、特徴的な穂なので間違いないと思います。万太郎が台湾の人たちに助けられて熱病から回復した朝の場面です。

 『らんまん』では、いろんな植物が登場しますが、これはレプリカじゃなく、撮影場所の近くで、たまたまそこにあった植物を撮られたものと思います。

 となれば、この『台湾にある民家』は東京で舞台セットをつくったのではないと思います。オガサワラスズメノヒエは、その名前のとおり、東京都の小笠原には帰化していますが、東京の街中では、熱帯アメリカ原産のこの植物が生きていけないからです。

 私は、沖縄、インドネシア、台湾などでオガサワラスズメノヒエを見ていますが、どれもうまくピントがあわず、何を撮影したのかわからない画像ばかりでした。
オガサワラスズメノヒエ(Paspalum conjugatum)の分布、画像 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月04日 12:11:29 No.831
オガサワラスズメノヒエ(Paspalum conjugatum)の分布、画像

Kew GardenのPOWO(Plants of the world online )に、解説、分布図、写真が載っています。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30011315-2/images
植物体は、大きなメヒシバで、小穂はアメリカススメノヒエのような感じか?
オガサワラスズメノヒエ 相良真佐美 投稿日: 2023年09月04日 15:42:41 No.833
>わずかな時間でしたが、特徴的な穂なので間違いないと思います。万太郎が台湾の人たちに助けられて熱病から回復した朝の場面です。

 NHKプラスで、9月1日のそのシーンを撮影しました。
  (A) 熱病から回復した時に背後に映った野草
  (B) その後一瞬、雨上がりの空に変わり、また野草が3秒間ほどアップになったシーンです。

 これからすると、(A)と(B)は別物で、(B)が、オガサワラスズメノヒエではないかと思います。
 沖縄から(B)のシーンの量なら簡単に入手できるので、台湾のイメージをだすため(B)を使ったのではないでしょうか。

 【参考】オガサワラスズメノヒエ防除試験  沖縄畜産試験報 第30号 (1992)
     http://tinyurl.com/3pxe77ra


>東京の街中では、熱帯アメリカ原産のこの植物が生きていけないからです。

 『神奈川県植物誌2018 電子版』によると、2004年10月に神奈川でも見つかっています。


【余談】
  植物の選定は、邑田仁先生ら専門家が徹底的に考証するので時間がかかるそうです。
  虎鉄に案内されて横倉山でヤッコソウと出会ったシーンは、四国霊場石碑もセットで東京大学小石川植物園で撮影されました。
  https://twitter.com/bg_utokyo/status/1689415085213757440


植村 修二 投稿日: 2023年09月05日 14:24:31 No.834
藤井俊夫さん、相良真佐美さん

 情報提供ありがとうございました。

 相良さんがアップしていただいた雨上がりの場面(B)がオガサワラスズメノヒエと思われる植物です。
NHK高知放送局からの回答 植村 修二 投稿日: 2023年09月22日 10:43:05 No.872
 私が参加している帰化植物メーリングリストに『「らんまん」に出てくるオガサワラスズメノヒエ』を投稿したところ、直接NHKに問い合わされた方から返信がありました。

 内容は、以下のとおりです(カッコ内、原文のまま)。

「〇〇様

NHK高知放送局です。


いつも「らんまん」をご覧いただきありがとうございます。
確認にお時間を頂き、お返事が遅くなり大変失礼をいたしました。

9月1日放送回で登場した〈オガサワラスズメノヒエ〉についてお問い合わせいただいた件です。 

こちらは、万太郎が台湾を訪れる場面の中で登場しました。

亜熱帯の台湾にあってもおかしくない植物として、らんまん美術スタッフが〈オガサワラスズメノヒエ〉

を探し、関東近郊の仕入れ先(造園会社)から入手が可能との事で、仕入れました。

引き続き「らんまん」をお楽しみいただけますと幸いです。



今後ともNHKをよろしくお願い申し上げます。」



 オガサワラスズメノヒエはインドネシア、沖縄などからタネを持って帰り(注:現在は手荷物で海外から植物は原則持ち込めません)、育てますとその年に開花しますが、大阪府北部では越冬できません。

 そのようなことから、「台湾で撮影したのか?」と思いましたが、業者から入手して使用されたとは驚きです!わずか数秒の場面だったのに・・・

 


カタバミの異形花柱性、種内変異、オッタチとの識別点 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月21日 17:50:39 No.870 【返信】

カタバミの異形花柱性、種内変異、オッタチとの識別点

●カタバミの異形花柱を巡る進化生物学のレビューがありました。
渡邉謙太。2022.「異型花柱性」を巡る生態学と進化生物学の今。沖縄工業専門学校紀要。16:31-45.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nitokinawacollege/16/0/16_31/_pdf
**********************************************************
異形花柱性を持ち、自殖を避ける繁殖様式が行われるカタバミで、以下のような種内分類群が知られています。
Oxalis corniculata L. f. villosa (M.Bieb.) Goiran  カタバミ
https://mikawanoyasou.org/data/katabami.htm
Oxalis corniculata L. f. atropurpurea (Planch.) Van Houtte ex Hegi ウスアカカタバミ
https://mikawanoyasou.org/data/usuakakatabami.htm 
Oxalis corniculata L. f. plena Sakata  ホシザキカタバミ(八重咲品種) 
Oxalis corniculata L. f. rubrifolia (Makino) H.Hara  アカカタバミ
https://mikawanoyasou.org/data/akakatabami.htm
Oxalis corniculata L. var. trichocaulon H.Lév. ケカタバミ(現在は、カタバミに含まれているようです)
https://mikawanoyasou.org/data/kekatabami.htm 
Oxalis corniculata L. form. erecta Makino タチカタバミ(現在は、カタバミに含まれているようです)
https://mikawanoyasou.org/data/tatikatabami.htm

他殖による繁殖を行っているのに、上記のような変異が認められることは、両性生殖以外の、他の要因を考える必要がありそうです。
①地上送出枝による無性繁殖をする(小規模な変異が蓄積して、変化が起こる)
②配偶子による遺伝ではなく、細胞質を経由した遺伝(葉緑体の伝播のように、母系遺伝がある)

上記の要因が複雑にからみあって、様々な変異株が同所的に出現するものと考えています。
(または、環境によって発現する遺伝子が異なるかも?)

●環境が葉の色に影響を与える可能性の検証実験●(日光、土壌環境)
葉が緑色のカタバミと、葉が赤いアカカタバミを明るい日向、暗い日陰で栽培し、色の変化を見るなど。
根の発達具合も、違うかもしれません。土壌条件を変えて栽培か?(園芸用土・砂利などか)
上記の実験をすれば、遺伝的要因か環境要因かの違いが判ると思います。

カタバミ:日本から中国、東南アジア、インド周辺に分布する。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:177893-2
ムラサキカタバミ:南アメリカに分布する。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:374833-1
**********************************************************
★オッタチとカタバミの違い
茎上に生える毛の向き、密度が違います。
カタバミ:毛は直立する。散生。
オッタチ:毛は斜上する。密生。

三河の野草を参照
https://mikawanoyasou.org/data/katabami.htm
https://mikawanoyasou.org/data/ottatikatabami.htm
三木山森林公園の写真は、開花時点の写真で、果実が稔っていないのは当たり前、この写真で果実が成熟しないと考えるのは早計と思います。
オッタチ、そのものだと考えます。


NHK連続テレビ小説『らんまん』に登場したカタバミ 植村 修二 投稿日: 2023年09月21日 14:48:04 No.865 【返信】

 NHK連続テレビ小説『らんまん』。最終回を来週に控えた今週の植物は『ムラサキカタバミ』。

 『らんまん』を全部を見ていないので間違っているかもしれませんが、これと同じ属のカタバミは2度、この番組に登場したと思います。

 たしか、第21週『ノジギク』だったと思います。寿恵子(浜辺美波)が金に困り、亡き父から譲り受けた愛読書、八犬伝全巻を質屋に入れていたが、万太郎(神木隆之介)とそれを質屋から持ち帰る途中、万太郎は道端のカタバミに話しかけるシーンがありました。

 ここに登場するカタバミの葉っぱは緑色でした。

 しかし、わたしが大阪など都市部や市街地で見てきた限り、緑の葉っぱのカタバミOxalis corniculata L. f. corniculataやウスアカカタバミOxalis corniculata L. f. atropurpurea (Planch.) Van Houtte ex Hegiは少なく、アカカタバミOxalis corniculata L. f. rubrifolia (Makino) H. Haraが多いように思います。

 特に、路面間隙という環境下では、その傾向が強いように思います。


植村 修二 投稿日: 2023年09月21日 14:53:16 No.867
 都市部、市街地で見かけたウスアカカタバミ、カタバミです。

タチカタバミとカタバミ 植村 修二 投稿日: 2023年09月21日 15:25:31 No.868
 「これはタチカタバミですか?」、近畿植物同好会の観察会、第714回観察会が猪名川河川敷(兵庫県伊丹市)、第715回観察会が兵庫県三木市の県立三木山森林公園にて、同じ質問を受けました。

 タチカタバミOxalis corniculata L. f. erecta Makinoは匍匐した茎から直立した茎の伸ばすカタバミの品種です。

 アカカタバミは匍匐性となる傾向が強いですが、ウスアカカタバミには、タチカタバミのようになる直立タイプもあります。


植村 修二 投稿日: 2023年09月21日 15:27:55 No.869
 さて、質問のカタバミです。

 まずは、第714回観察会(猪名川)でみたものは、公園の刈り込まれた低木から顔を出していました。以前、この掲示板に報告した『もぐり込み植物』状態です。この時は雨の中でうまく撮れませんでしたが、これまでも『もぐり込み植物』となるカタバミを何度も見てきました。これについては、カタバミがそういう環境で一時的にタチカタバミのようになった可能性もあると私は考えています。

 第715回観察会が兵庫県三木市の県立三木山森林公園でみたものは、果実が実ってなさそうなので、カタバミとオッタチカタバミとの雑種かもしれないです。




キレンゲショウマ 磯野久美子 投稿日: 2023年08月10日 21:18:34 No.778 【返信】

もう随分前ですが、田中光彦さんと剣山(標高1955m)に登ったことがあるという話をしていた時、キレンゲショウマは見ましたか?と聞かれ、リフトからそれらしいものは見ましたが、花は咲いていませんでしたと答えました。
あれからずっと気になっていたのですが、この8月5日にやっと念願が叶い、花を見ることができました。
しかもこの植物の学名はKirengeshoma palmata Yatabeで、命名者は朝ドラ「らんまん」の田邊教授こと矢田部教授。来週はちょうどこのキレンゲショウマの話のようで、なんてタイムリー!

5~6日の剣山(別名:太郎笈)も6日の次郎笈(標高1930m)も雨で、とりわけ5日の登りはカッパを着ていると熱中症になりそうでしたし、景色は2日間とも見事になんにも見えませんでしたし、写真もきれいに撮れませんでしたが、もうこのキレンゲショウマの花を見ることができただけで、十分満足しました。

キレンゲショウマはどこにでも生えているわけではありませんでした。大群落は主たる登山道から離れた行場近くの足場の悪い所にありました。
最初に剣山に登った時は9月で、キレンゲショウマの花期ではなかったということもあるのでしょうが、石鎚山との抱き合わせツアーだったためでしょう、剣山の方はささっとリフトで往復しただけで、この大群落のある所までは行っていなかったのだと気づきました。
改めてネットで調べてみたら、下りリフトの中腹(リフトの敷地内)にリフトの職員さんが育てたものが見事に群生していると、ヒュッテの方が書いておられ、私が初回に見たのはこれだったんだと思いました。

今回はリフトを使わず、全部歩いたので、キレンゲショウマ以外にも色々な花を見ることができました。
また、折角頂上直下で泊まったのに、満天の星も夕焼けも朝焼けも見ることができませんでしたし、なんにも見えない雨の中を一応散歩に出てはみたもののすぐに引き返して来たので、山小屋の本棚に置いてあった剣山の植物図鑑をゆっくり読む時間がありました。
登山道に沿ってずっと咲いていたのはトゲアザミ、タカネオトギリ、イヨフウロ(別名シコクフウロ)。
少し低い所にはカニコウモリの大群落やミゾホオズキ、バイケイソウ。
キレンゲショウマの群落の辺りにはナンゴククガイソウ、ギンバイソウ(ピンク色っぽい)、ヒメフウロ、キツリフネ、シコクブシ(まだほとんど蕾。紫の花は1個体しか遭遇せず)、ツルギハナウド、ゼンテイカ。
剣山山頂~次郎笈山頂ではコモノギクがポツンポツンと咲いていました。

イヨフウロの花には雨の中で遠くから見てもはっきり分かる濃紫紅色のまるで蝶の羽のような網目模様がくっきりと入っていて、パッと見た感じがハクサンフウロとは全く違いました。改めて写真を見比べてみると、ハクサンフウロはピンク色の濃淡はあるものの、どれも網目模様ではなく筋状の模様がうっすらとある程度で、イヨフウロより優しい感じに見えました。学名を見て、両者は別の種なのだと知りました。

帰りに奥祖谷の二重かずら橋に寄りました。
この「かずら」が一体何なのか気になってネットで調べると、徳島県の観光情報サイトに「高山に自生しているシラクチカズラ」と書いてあり、これは「サルナシ」の別名だと分かりました。
「サルナシ」については小さなキウイフルーツみたいな果実が生るつる植物といった程度の認識しかなかったので、こんな橋に使えるほど太く頑丈な材になるとは大変驚きました。
ウィキペディアには腐りにくいとも書いてありました。

写真撮影日 いずれも8月5日
写真6枚目は別群落。手前はツルギハナウド。


(つづき) 磯野久美子 投稿日: 2023年08月10日 21:23:11 No.779
結構な雨で、ここに載せたのが一番マシというひどい写真しか撮れていませんが、キレンゲショウマ以外に印象に残った植物の写真です。(  )内は撮影日。
1枚目 トゲアザミ(8月6日)
2枚目 ヒメフウロ(8月5日)
3枚目 上:ツルギハナウド、下:ギンバイソウ(いずれも8月5日)
4枚目 イヨフウロ(シコクフウロ)(8月5日)
5枚目 上:コモノギク、下:タカネオトギリ(いずれも8月6日)
6枚目 サルナシ(8月6日)


キレンゲショウマなど、ソハヤキ要素の植物について 藤井俊夫 投稿日: 2023年08月11日 21:54:22 No.780
●ソハヤキ要素の植物(wikipediaなどを参照)
キレンゲショウマ(紀伊半島、四国、九州:絶滅危惧II類)。矢田部良吉が命名(1890)。
  中学生ぐらいのとき、家族旅行で石鎚山へ行ったとき、見たいと思ったが、かなわなかった。
ギンバイソウ(関東以西:本州南部、四国、九州)マキシモビッチが命名(1867)。
コモノギク(近畿南部、四国)牧野富太郎が命名(1898)。
タカネオトギリ(四国、九州)牧野富太郎が命名(1898)
★上記植物は、ソハヤキ要素の植物。

●以下は、広い意味でのソハヤキ要素と考えられる
イヨフウロ(分布:本州の東海以西、四国、九州)松村任三が命名(1901)

●他の植物について。
トゲアザミ:中井猛之進が命名(1911)。ノアザミの変種で、トゲがするどい。鹿などの草食動物に対する防衛適応と考えられる。
ツルギハナウド:本田正次が命名(1943)。絶滅危惧Ib類(分布は四国に限られる)
***************************************
●ソハヤキ(襲速紀)要素関連の文献
単行本では、少し古いが、
前川文夫。1977.日本の植物区系。玉川大学出版部。があります。

●襲速紀要素:
前原勘次郎「南肥植物誌」(1931)の前書きで、小泉源一が使った言葉。
明確に定義されていないため、様々な解釈がなされています。
上記「日本の植物区系」で、定義づけられたと考えています。

●ソハヤキ型分布をする植物は、中国大陸の温帯域(雲南省周辺)を起源とする植物が多い。
堀田満。1974.「植物の分布と分化」.三省堂。p276-p27を参照。(絶版)。

●日本の固有植物についての概説
国立科学博物館(編)2011.日本の固有植物。東海大学出版会, 3800円

●ソハヤキ要素の植物
Wikipediaの「襲速紀要素」を参照。
テンニンソウ 磯野久美子 投稿日: 2023年08月18日 00:43:36 No.789
剣山の状態をよく知る人からこんな話を聞きました。
●以前、剣山は色とりどりの花々が咲き誇る花の楽園だったが、テンニンソウ(鹿忌避植物)の単純群落が増え、至る所で石灰岩の崩壊がおき、花畑は消失して荒野と化した。
●キレンゲショウマの群落規模も、鹿害による大きな土砂崩れがあって随分小さくなった。
私は大きな群落だと感激しましたが、以前はあんなものではなかった。
さらに今は防鹿ネットに囲まれて見づらくもなった。

そう言えば、先日雨の中でも目立つ大きな群落があちこちにあり、なんだろうと思いつつ、花もなくてよう調べ切れずにいたのですが、これら(写真1~6枚目)がテンニンソウだったのでしょうか。違っていたら教えて下さい。
写真1~4枚目 剣山にて8月5日撮影
写真5~6枚目 剣山にて8月6日撮影
なお、1枚目では群落中にナンゴククガイソウやキツリフネの花もわずかに見られました。
2~3枚目は群落中にカニコウモリが少し見られました。


天涯の花 磯野久美子 投稿日: 2023年09月19日 21:17:06 No.862
キレンゲショウマを一躍有名にしたという宮尾登美子の小説「天涯の花」。
剣山にキレンゲショウマを見に行く前に読んでおこうと思っていたのですが、結局帰ってからしか読めず、今日やっと読み終わりました。
しかし、読書中に小説の舞台となる剣山や次郎笈の景色や咲いていた花などが思い出され、登った後でかえってよかったかもしれないと思っている所です。
作者は体が弱くて、剣山の山頂も「気高くてお月さまの色をしているキレンゲショウマ」も実際には見ていないそうですが、「山の神秘と清浄」に子供の頃から憧れ続けて来たそうで、植物図鑑が宝物という山の花が大好きな少女を主人公とするストーリーにもぐいぐい引き込まれ、自然の美しさも厳しさも体験したかのようにうまく描かれていて、一気に読めました。
図書館に文庫本を予約したつもりが、ハードカバーの重たい本を貸してもらうことになり、やれやれと思いましたが、表紙がキレンゲショウマの花だったので、誠に勝手ながら文庫本でなくてよかったと思いました。
この表紙のキレンゲショウマ、写真かと思ったら絵とのことで、あまりに写実的で驚きました。拡大して見ると確かに絵でした。
画家の方が開花の時期に現地に足を運んで描かれた絵だそうですが、この絵のおかげで作者のイメージもぐっと拡がったのだそうです。


「天涯の花」の絵は、向きが不自然 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月20日 14:18:32 No.863
「天蓋の花」の絵は、咲いている角度が不自然に上向きです。
キレンゲショウマの花は、うつむき加減に咲きます。
絵を50度ほど回転してみました。


「天涯の花」の表紙絵 磯野久美子 投稿日: 2023年09月20日 15:10:17 No.864
藤井様

ホントですね!
全然気づきませんでした。迂闊でした。
上向きというだけで写真ではない(真実ではない)ことが分かりますね。
私が8月10日にアップした写真でも全部下向きに咲いていますもんね。
この絵は画家の方が現地に実物を見に行って描かれたものだと「あとがき」に書いてありましたが、ひょっとすると、小説のイメージから天に向けて描きたくなったのかもしれませんね。
単なる写実的な絵ではなく、入魂の創作なのだと気づかせていただき、ありがとうございました。


京都府北部に帰化したミツバフウチョウソウ 植村 修二 投稿日: 2023年09月15日 12:22:42 No.861 【返信】

 先日、来年度の近畿植物同好会の観察会の候補地探索で、京都府北部の下見に参加しました。

 その際、京都府北部の植物相(フロラ)に詳しい澤田 徹さんが参加されました。

 この近く?でミツバフウチョウソウCleome trachysperma (Torr. et A. Gray) Pax et K. Hoffm.が見つかったらしい情報がネットにありましたので、そのことを澤田さんに話してみました。

 その後、澤田さんから「おそらくここだろう」と連絡があり、昨日<2023年9月14日>、現地に連れて行ってもらいました。

 「この辺かな?」、そう澤田さんが話して細い道を入っていくと、砂地の畑が広がっており、キレイに耕耘され、所々で乾燥した刈り取りされた雑草が燃やされていました。

 「来るのが遅かった」と思った瞬間、「この草じゃない?」と澤田さん。近寄ってみると北米からメキシコが原産のミツバフウチョウソウでした。畑の周囲を歩いてみると何株か残っていました。

 ミツバフウチョウソウは牧野図鑑に図があることから、たいぶ以前に日本に入ってきている植物です。

 この畑にしか見られないようで、どうしてここに生えるようになったか、じっくり見てみましたがわかりません、オオブタクサもこの畑に見られました。

 ここに定着した理由はハキリしています。原産地の環境とよく似ているからでしょう。


 原産地であるソノラ砂漠で撮影されたミツバフウチョウソウ
 
 https://cabezaprieta.org/plant_page.php?id=2265

 

 




新刊紹介 相良真佐美 投稿日: 2023年09月12日 17:17:17 No.858 【返信】

アマゾンに予約していた「もっと菌根の世界: 知られざる根圏のパートナーシップ」が今日到着しました。

末次健司さんがXでつぶやいていた「たくさんのふしぎ9月号の次のステップはこれ」と聞き予約していました。
陸上の植物の70~80%はアーバスキュラー菌根ということで、アーバスキュラー菌根を今までWebで調べていましたが、
途中で説明があやふやになったり、結論が飛躍したり、急に難しい言葉でごまかしたり、Webでは堂々巡りでした。

この本は、末次健司さんを始め11名のこの分野をリードする専門家の章ごとの執筆で、語句の解説など分かりやすかったです。
少しずつですが、疑問点が理解できました。最新の用語も丁寧に解説してあるので、辞書として長く使えると思いました。
前書と重なっているところもありますが、新しくツツジ型菌根も載っていました。菌根に興味のある方にお勧めです。

書 名 ‏ : ‎ もっと菌根の世界: 知られざる根圏のパートナーシップ 
著 者 ‏ : ‎ 斉藤雅典 編著
出版社 ‏ : ‎ 築地書館 (2023/9/12)
発売日 ‏ : ‎ 2023/9/12
単行本 ‏ : ‎ 352ページ
定 価 ‏ : ‎ 本体2,700円+税


「タネガシマムヨウランの仲間」は新種でした 相良真佐美 投稿日: 2023年09月14日 11:58:40 No.860
たくさんのふしぎ9月号「植物」をやめた植物たちに関して、末次健司さんから、

【この冒頭で出てくる「タネガシマムヨウランの仲間」ですが、ボルネオで普通に見られるタイプの「タネガシマムヨウラン」なのですが、
 写真の通り「タネガシマムヨウラン」そのものとは異なります。
 ということでマリアウで採取できたので2018年にAphyllorchis maliauensisと名付けて新種記載しました!】

論文は英語です ↓
https://tinyurl.com/34u6axry

論文によると2015、2018年とボルネオ島の保全地区をマレーシア・サバ大学の人たちと調査し新種Aphyllorchis maliauensisを見つけました。
和名は命名されてないのですが、現地の方に気を使って、日本産ではないので、和名は命名されなかったのかも分かりません。
学名はマリアウがはいっているので和名は「マリアウムヨウラン」とでもされたらと思いました。本では「タネガシマムヨウランの仲間」となりました。




キイレツチトリモチの原記載と植物画、ついでに、ひとはくのツチトリモチ(レプリカ) 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月13日 12:20:33 No.859 【返信】

牧野富太郎のキイレツチトリモチ、原記載と植物画です

●キイレツチトリモチの原記載と植物画
Makino,T. 1910. Observations on the Flora of Japan. Continued from p. 252. B.M.T.24(287):291.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/24/287/24_287_290/_pdf/-char/ja
291p.に、キイレツチトリモチの植物画がある。
山口氏が牧野に標本を送った経緯にも言及しています。

●NHKのドラマ「らんまん」で、キイレツチトリモチのレプリカが使われているのは、
単に、西尾製作所にツチトリモチの型枠が無くて、キイレの型枠があったとか?
**********************************************************
ひとはくのレプリカ(照葉樹林の展示コーナー)
①左から:ギンリョウソウ(レプリカ)、アキザキヤツシロラン(実物)、ムヨウラン(実物)、背景写真は、ムヨウラン
②左から、ツチトリモチ(レプリカ)、ヤッコソウ(レプリカ)、背景写真はキイレツチトリモチ
③ツチトリモチ(レプリカ)
④フウラン(レプリカ)
⑤ナゴラン(レプリカ)
⑥ヒトツバなど(実物)

主に、宮崎から鹿児島周辺で採集したはず(1990年ごろです)
ひとはくは、1992年10月に開館。(1991年の準備室時代は展示担当で大変だった)
(RDBが編集される以前です)




「らんまん」の南方熊楠 相良真佐美 投稿日: 2023年09月12日 09:46:36 No.855 【返信】

今日の放送では、南方熊楠から新種かどうか検定してほしいとハチクの花の標本が届きました。万太郎は南方熊楠とも交流をもちたいと強く思いました。

史実では、南方熊楠は1906年の勅令「神社合祀令」に、神社林は伐採され、自然景観の破壊や貴重な生物が絶滅するなどの理由で神社合祀の反対運動をしました。
https://www.minakata.org/minakatakumagusu/lifetime6/

万太郎が、熊楠から手紙をもらったことがあると徳永教授(モデル:松村任三教授)に伝えると、徳永教授も手紙をもらっていました。
「国が推し進める神社合祀令に反対している熊楠に深入りするな」と、くぎを刺されます。また、教授と対立が勃発です。

原本翻刻「南方二書」 南方熊楠が松村任三教授へ宛てた手紙
https://www.minakata.org/guidancepublications/minakatanisho/

10月28日、東京大学本郷キャンパスで『南方熊楠フォーラムin本郷「南方熊楠の植物学を語る」』があります。
https://www.minakata.org/news_20230901/
【申込期間】2023年9月15日~10月5日
抽選で150名ですから、あわてなくてもと思いますが、「らんまん」で人気が出るかも分かりません。

熊楠(ハチク)、大上(コヤスノキ) 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月12日 13:17:25 No.856
●南方熊楠のハチク標本
朝日新聞デジタル(有料記事)に、ハチクのことが記事になっていました(2023年5月12日)。
https://www.asahi.com/articles/ASR5C4DQYR58PLBJ00C.html

ハチクの標本は1903年9月27日の新聞に包まれており、那智勝浦町周辺で採集したものと考えられています。
竹の開花は、珍しいので標本を採集して送ったと考えられます。
1911年(8年後)に牧野からの返答があります。

*********●同時期に、兵庫でコヤスノキ発見●*********************************
●大上宇一
同じころ、兵庫県姫路市北部の新宮町(現在は、たつの市)の大上宇一も、トベラ科の標本を牧野に送り、牧野がコヤスノキとして新種記載しています。
B. M. T. 14: (31) & 32 (1900)
Makino,T. 1900.Plantæ Japonenses novæ vel minus cognitæ. (Continued from p. 12.). Bot.Mag.Tokyo. 14(157):en32-en34.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/14/157/14_157_32/_pdf/-char/ja

B. M. T. 18: 122 (1904)
Makino,T. 1904. Observations on the Flora of Japan. (Continued from p. 115.).Bot.Mag.Tokyo. 18(211):en117-122.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/18/211/18_211_117/_article/-char/ja

●自費出版の本が出てきた●
橋本光政。2013.兵庫県・花の歴史短報。自費出版。姫路。12000円。
カラー写真が多く、全項目をアート紙で制作したため、1冊、2.6kgと、重い。
 前半:200ページは、写真を掲載(カラー写真:約2000枚)。
 後半:350ページは、兵庫県の植物相解明に貢献した人物:ケンペルに始まって、頌栄短大の兵庫県維管束植物目録作成まで。
●兵庫県と牧野富太郎のかかわりも解説されています。
コヤスノキ 相良真佐美 投稿日: 2023年09月12日 15:06:36 No.857
姫路市立手柄山温室植物園の5月の絶滅危惧種展でコヤスノキが展示してありました。
牧野富太郎は新種発表の21年後に大上宇一の自宅を訪ねていました。




カヤラン属の新種「イリオモテカヤラン」を命名 相良真佐美 投稿日: 2023年09月09日 00:18:41 No.836 【返信】

神戸大学の末次健司教授は、幻のラン「ハガクレナガミラン」の別種を見つけ「イリオモテカヤラン」と命名しました。
(Received May 30, 2023; accepted July 12, 2023)

(1) https://twitter.com/tugutuguk/status/1700040748333432996?s=20

(2) https://twitter.com/tugutuguk/status/1700053923418247677?s=20

「ハガクレナガミラン Thrixspermum fantasticum」と比べやや狭くて硬い葉、わずかに狭いがく片、唇弁の中に密に毛が生えていること、
および 2 本の角のようなものが存在しないことにより、形態学的にも遺伝子的にも一貫した「ハガクレナガミラン」との区別を確認し、
「イリオモテカヤラン Thrixspermum annamense」と命名しました。
相良真佐美 投稿日: 2023年09月09日 06:43:46 No.837
末次さんが、以前から、じらしていたのが解禁されて、ついに、いっぱい出てきました。

国内では未報告の種で、新たに「イリオモテカヤラン」と和名をつけ、環境省に報告した。論文が8日、国際学術誌に掲載された。(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230908-OYO1T50043/

沖縄美ら島財団総合研究所のプレスリリース
https://churashima.okinawa/pressrelease/1693558742/

神戸大学
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2023_09_08_01.html
相良真佐美 投稿日: 2023年09月09日 11:50:15 No.839
更に、産地の花びらの形状等で、種内分類群として2つに区別されました。

 ベトナムで見られるタイプ   Thrixspermum annamense
 台湾・西表で見られるタイプ  Thrixspermum annamense var. devolianum 

末次教授から
「私だけの力ではThrixspermum annamenseとしての報告にとどまったと思いますが、
 ベトナム・台湾でも調査された共同研究者のおかげでより深化した論文にできました!」
と、コメントが出ました。

※添付画像は、末次教授のX(旧ツイッター)の画像から引用ました。
 また、画像の説明で論文には
  (A–K) T. annamense var. annamense from Lam Dong Province, southern Vietnam (T. C. Hsu 11362, TAIF).
  (L–V) T. annamense var. devolianum from Nantou County, Taiwan (T. C. Hsu 14807, neotype, TAIF).
 X(旧ツイッター)には
  (右がベトナムのもの、左が台湾・西表のもの)
 とあり、左右逆になっていますが、論文の方を採用して、青地に学名を追記しました。


日本の野生植物(平凡社)はイリオモテカヤラン 相良真佐美 投稿日: 2023年09月09日 23:03:57 No.841
末次教授によると、「改訂新版 日本の野生植物 1」(平凡社 2015) p.164のハガクレナガミランの写真は、イリオモテカヤランだそうです。
 【この写真を撮影された阿部さんが同所で採取された果実由来のフラスコ苗が海洋博にあり、遺伝解析もして確定しました。】とのことです。

その他「日本ラン科植物図譜」、「原色日本の蘭図譜」の方は、
 【図譜のものは、真のハガクレナガミランでよいでしょう(1990年ごろの神田さんの採取のもので、神田さんの図鑑・写真集も全てハガクレでした。
  但し図譜にはTNSに収蔵とのことでしたが、実際には証拠標本がTNSに収蔵されていなかったので100パーセント確定できない・・・)】とのことです。

他のラン関連の図鑑も、これから確認作業が必要そうです。


橋爪雅彦著2023『原色日本の蘭図譜』の彩色図はハガクレナガミラン? 植村 修二 投稿日: 2023年09月11日 18:57:03 No.853
 私はランの分類は詳しくないので題名には?をつけました。間違っておればごめんなさい。
 

 イリオモテカヤランについては、読売新聞の記事で知りました。

 
 橋爪雅彦著2023『原色日本の蘭図譜』(以下、橋爪図譜と略します)に西表島のハガクレナガミランの彩色図があり、「和名は、長い果実が葉の陰に隠れるように見えることに由来している」と解説されています。

 橋爪図譜の図はどちらの種なのか、それには、相良さんが報告しておられた神戸大学のサイトが大変参考になりました。

 一番の決め手は、「花びらの一枚にはツノ状の突起がある」ことが描かれていることです。

 また、イリチモテカヤランは複数の株が集まって生育していますが、ハガクレナガミランは、コチョウランのように単独個体で細い枝に着生していることも一致しています。ただ、これが区別点になるかどうかはわからないです。また、このようなことは標本ではわからないことが他の種でありました。重ならないように分けて押すからですね。

 なお、2023年4月23日に、この掲示板( No.566)で、橋爪図譜の記事を書きました。前川文夫著『原色日本のラン』の続く図譜を製作するため、橋爪氏は石垣島に移住され、多くの野生ランの彩色図を描かれました。しかし、出版社の方針が変わり、この計画は中止されたため、クラウドファンディングで資金を募り出版されたので、一般には入手できないと思います。
橋爪雅彦 画 相良真佐美 投稿日: 2023年09月11日 21:31:22 No.854
昨年、牧野記念庭園で橋爪雅彦 画の作品も売っていましたが、人気のためか通販では売っていないようです。
https://museumshop-makino.com/products/list?category_id=7




牧野が描いた、ツチトリモチの原記載図(白黒の線画) 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月11日 16:27:24 No.850 【返信】

●ツチトリモチの原記載図が見つかりました。
原記載は、彩色されていない線画です。
これをもとに、図鑑類には彩色画を載せたものと思います。

Makino,T. 1909. Observations on the Flora of Japan. (Continued from vol. XXII. p. 176). B.M.T. 23(265)en10-23.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/23/265/23_265_11/_pdf/-char/ja
植物学雑誌(1909)。23:265号の、en10p。に載っていました。

********●ラフレシア、ヤッコソウ、ツチトリモチの系統関係●*********************

●被子植物の系統関係
基礎生物学研究所のsite
https://www.nibb.ac.jp/evodevo/tree/03_angiosperms.html
2番目の図(一番上に)キントラノオ目(ラフレシア科)、下から20番目ぐらいにツツジ目(ヤッコソウ科)が、ある。
***********************************************************
●ラフレシア科:キントラノオ目に入れられている
9属、およそ50種がある。
熱帯を中心に広く分布する。中南米、地中海沿岸、中東、東南アジアなど。
基礎生物学研究所のsite
https://www.nibb.ac.jp/evodevo/tree/mac mini_tree/13_10_04_30_Rafflesiaceae.html

●Rafflesia arnoldiの原記載。
34p。7figure.(最後に、図が載っている)
Robert Brown. 1821. An account of a new genus of plants named Rafflesia. Transactions Linnean Society, London
reprinted from Transactions Linnean Society, London13(1): 201-234. 1821
https://www.biodiversitylibrary.org/item/237671#page/5/mode/1up
以前の投稿から引用
「Rafflesiaについて、覚書き 投稿者:藤井俊夫 投稿日:2022年 2月27日(日)12時58分42秒」閲覧できないか?
*******************

●ヤッコソウ科:ツツジ目に入れられている。
ヤッコソウ属(Mitrastemon)の1属2種からなる。
東アジアのヤッコソウ、北アメリカの メキシコヤッコソウ(Mitrastemon matudae Yamam.)の2種がある。
台湾に、ヤッコソウの変種、ヒシガタヤッコソウが分布する。
基礎生物学研究所のsite
https://www.nibb.ac.jp/evodevo/tree/mac mini_tree/13_14_02_12_Mitrastemonaceae.html

以下の投稿に、ヒシガタヤッコソウと、メキシコヤッコソウの原記載
ヤッコソウ、キレンゲショウマの原記載です● 藤井俊夫 投稿日: 2023年08月16日 18:33:29 No.788 【返信】 NEW!!
*******************

●ツチトリモチ科:APGIIIでは、所属未確定
ツチトリモチ属(Balanophora)、1属からなる。
世界に約80種が知られ、アジア、マレーシア、マダガスカル、オーストラリア、ポリネシアに分布する。
日本には7種程度が分布する。多くの種が九州から南に分布する。

そろそろ、「らんまん」用に集めていた資料や下書きが底をついてきた。
残りは、ムラサキカタバミとスエコザサだっけ?
ムラサキカタバミは、異形花柱花(heterostyly)で有名です。
進化論で有名な、ダーウィンも「The different forms of flowers on plants of the same species」という、本を書いています。
そういえば、大学の自主ゼミで読んだっけかな?
植村 修二 投稿日: 2023年09月11日 17:09:58 No.851
 「藤井俊夫さんが報告されたツチトリモチの原図」からの彩色図は、強烈な赤色が印象的で、一度は実物をみたいと私は思っています。
 NHKの朝ドラ『らんまん』のオープニングでは、地味なキイレツチトリモチが登場しています。なぜ、この種を採用したのか、今週、わかるかもしれないですね。
相良真佐美 投稿日: 2023年09月11日 18:24:43 No.852
ツチトリモチが、NHKアーカイブス「植物図鑑」に載っていました。撮影は、邑田仁先生です。
https://www.nhk.or.jp/archives/creative/ranman/zukan/plant/165/?s=1&p=1

キイレツチトリモチは、1910年に鹿児島県喜入(キイレ)町にある小学校教諭の山口靜吾氏が採集し、標本を基に牧野富太郎博士が学名を発表しました。
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/518435

今週、南方熊楠からの荷物が届きますね。それと、ツチトリモチが関係あるのではと、妄想しています。


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