近畿植物同好会 掲示板
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京都府内で:9月4日 伊吹寛子 投稿日: 2022年09月04日 17:57:05 No.286 【返信】

今日、京都府宇治市でヤマノイモによく似た植物を見ました。葉柄の両端に縮れたヒレがあり、ニガカシュウだと教わりました。花序がたくさん下がっていましたが、花はこれから開くのでしょうか?平凡社「日本の野生植物」(1982)には「雌株はめったにない」と書かれています。しばらくしたら花序の様子をまた見に行きたいと思います。最初の写真が花序の下がったニガカシュウ、2枚目が両端にヒレがついた葉柄、3枚目がいくつも突起が見られるムカゴです。

伊吹寛子 投稿日: 2022年09月07日 15:44:14 No.291
9月7日、先日見たニガカシュウに花が咲いてないか見に行きました。咲き始めていました。ネットで紫の花と白い花を見ていたので、興味があったのです。

保育社「原色日本植物図鑑」(1977)には雄花の花被片は紫色を帯びるとあり、平凡社「日本の野生植物」(1982)では花被片は黄緑色で紫色を帯びるとなっていて、どちらも白い花は言及されていません。

ネットの「松江の花図鑑」では「花が白色から紫色になる」と書かれています。私が見た物は茎の一部が紫を帯びていて、花も葉腋から一本あるいは二本出ている穂状花序に純白と紫と両方が混在しています。今は純白の花が咲きそうな蕾がいっぱいで、紫の蕾はないので、どうやら白い花が次第に紫になるようだと思いましたが、推測です。

雌株は滅多にないと聞きますが、今日の株が雄株とは言い切れないので、花を調べました。花被片6枚、雄蕊6本は確認できましたが、柱頭は見えません。でも雌花の柱頭も0.7mmということですので、私には分かりません。とは言え、雌株は滅多にないそうですから、雄株の可能性が非常に高いのでしょう。

とりあえずは実際に咲いている花を、初心者の域ですが観察することができました。
最初の写真が一部に紫が見られる茎、2枚目が白と紫の花が混在する花序、最後が花を開いて見た様子です。


図鑑の記述は間違い 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月08日 14:07:51 No.292
ニガガシュウの雄花の色について

複数の図鑑の記述を調べてみました。

1.牧野富太郎.1949.牧野日本植物図鑑(改訂版)北隆館。
  「淡緑ニシテ紫色ヲ帯ビ」
2.大井次三郎.1953.日本植物誌。至文堂。
  花色の記述なし。
3.奥山春季.1984.新訂増補原色日本野外植物図譜3。誠文堂新光社。
  「白色から暗紫色に変わり」

上記のような記述が見られます。

日本の野生植物の「ヤマノイモ科」は、佐竹義輔が執筆している。
雄花が黄色のカエデドコロや、タチドコロ、イズドコロなどと誤認したのではないか?

図鑑の記載で、間違っている例
1.コバノチョウセンエノキの果実の色:「黒熟」としているが、実際はエノキと同じ「黄橙色」に熟する。
2.オオカラスウリの果実の色:「黄色に熟する」としているが、薄緑色に黄色が少し着く程度で、「緑色」に熟する。
3.ビナンカズラ:「雌雄異株」としているが、雌雄同株。性転換することが最近分かってきた。

など、研究が進むにつれて、記述が変わっている分類群があります。
版が新しくなるごとに、知らないうちに変わっていることがります。

1枚目:奥山春季.1984.新訂増補原色日本野外植物図譜3。誠文堂新光社。の記述。
2枚目:奥山春季.1984.新訂増補原色日本野外植物図譜3。誠文堂新光社。の分布図。
(実際に採集した、生植物を見て、書いている:写真図版と種の記載、分布図がある)


伊吹寛子 投稿日: 2022年09月08日 15:38:16 No.293
藤井先生
貴重な情報をご教授くださりありがとうございます。

仰られますように、図鑑の記述は研究が進むと共に変わって行くことは、正確であろうとすれば避けられないのでしょうね。先生がお書き下さっている色々の図鑑の記述を興味深く拝見しました。奥山春季氏が実際に植物を見て記録しておられるのは素晴らしいことだと思います。そして氏が花の色について「白色から暗紫色に変り」と記されていたことは、私が見た花の状態からの推測とも一致するので、とても嬉しく思いました。今後の推移を観察し続けたいと思っています。

残念ながらニガカシュウが掲載されている図鑑は手許には投稿に記した物しかなく、最新のを府立図書館で調べるべきですがズボラしてしまい、それでも気が咎めて出版年を記した次第でした。愛用の詳しい図鑑でニガカシュウが掲載されていないのもありました。

奥山氏のニガカシュウの分布図で、京都が分布域に含まれていないのは、興味深いです。私が見た物は、植栽とは思い難いですが、不明です。

ニガカシュウ、あるいはニガガシュウという名前については、私が調べた保育社の図鑑では先生が書いておられるようにニガガシュウ、平凡社ではニガカシュウとなっており、平凡社には「和名は苦何首烏の意味で…地下の塊茎や葉が何首烏(タデ科のツルドクダミ)に似ており、塊根も珠芽も苦いことに基づく」となっています(尚、同書ツルドクダミの項では「何首烏」は漢名として記されています)。「何」の漢読みを調べてみると、私が見た範囲では「カ」でしたので、和名の読みとしてはニガカシュウ、あるいは濁ってニガガシュウの両者が受け入れられるかと思い、ひとまずニガカシュウで投稿しました。

藤井先生、今後ともどうぞ宜しくご教授くださいませ。ビナンカズラが性転換することが最近分かってきたということも初めて知りました。ありがとうございました。
分布情報及び標準和名についての蛇足 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月08日 17:29:12 No.294
奥山(1984)の分布図は、当時の情報にもとづいています。
●現在は、もっと多数の標本情報があり(40年近くたっている)、サイエンスミュージアムネットで検索できます。
https://science-net.kahaku.go.jp/
近畿では、滋賀県を除く地域で確認されているようです。

●植物名は「Y-list」が標準になりつつあります。
http://ylist.info/index.html
Y-listでは、「ニガカシュウ」としています。
おそらく、東南アジアに分布するカシュウイモ(Dioscorea bulbifera L. f. domestica (Makino) Makino et Nemoto)を基本種とするため、整合性を求めたものと考えられます。
和名には、学名のような厳密な呼び方の規約がないので、世間一般に流通する名前が標準和名になることが多い。

ゲンゲ(標準和名)→レンゲ
スギナ(標準和名)→ツクシ(スギナの胞子葉)
ナルトサワギク(標準和名)→コウベギク(二地点でほぼ同時に見つかったが、先に発表された和名が採用された)
ススキ(標準和名)→カヤ(萱)、オバナ(尾花)。:利用部位によって名称が異なる。
ドクダミ(標準和名)→十薬(薬用としての名前)


●カシュウイモ
Plants of the World Onlne (POWO)
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:323908-2
雌花の写真が載っている。

性転換では、ウリハダカエデや、ヤマウルシも稀ではあるが、性転換することがわかっています。
雄花が咲いているのに、前年枝に果実がついている個体が存在する。
このような稀な現象を図鑑に記載するのは、スペースの関係や、図鑑という書籍の使用目的を考えれば、割愛せざるを得ないと思います。

Kew Gardenなどのinternet siteで、信頼できるsiteの情報を調べると、新しい情報が得られることがあります。
Missouri Botanical Gardenの、eFloras.orgなど。

https://powo.science.kew.org/
http://www.efloras.org/
伊吹寛子 投稿日: 2022年09月08日 18:00:15 No.295
藤井先生
多くの情報をありがとうございます。
知らないことだらけです。
勉強いたします。
ありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくご指導下さいませ。
滋賀県のニガカシュウ 相良真佐美 投稿日: 2022年09月08日 20:15:30 No.296
標本情報では、ニガカシュウは滋賀県で確認されていないとされていますが、
2019年8月3日に実施された、第681回観察会の滋賀県草津市 烏丸半島で観察していました。
滋賀県にも分布していました。

http://kinshoku.eco.coocan.jp/20190803news.html


Re:滋賀県のニガカシュウ 植村 修二 投稿日: 2022年09月15日 08:54:26 No.307
相良真佐美さんへ。

 私も滋賀県で村長昭義さんの案内で、ニガカシュウをみています。たぶん、同じ場所だと思います。

 滋賀県草津市 烏丸半島には帰化植物が不思議と多く、ニワゼキショウとオオニワゼキショウとの雑種アキマルニワゼキショウが多くみられます。

 付近の湖岸にはモミジアオイがあり、花の時期に写真を撮りたいですがまだ実現できていないです。
Re:モミジアオイ 相良真佐美 投稿日: 2022年09月15日 11:18:52 No.308
この時の観察会で、モミジアオイも観察しました。

伊吹寛子 投稿日: 2022年09月15日 21:01:54 No.311
ニガカシュウについて、そしてその生育地などについて藤井先生、植村先生、相良さんに色々お教えいただきありがとうございます。この間まで何も知らなかった私がとても色々学習させていただきました。

昨日9月14日、炎天下を自転車で30分ほど走ってニガカシュウに会いに行って来ました。花がずいぶん咲いていて、その姿は私にはまるで藤娘の頭飾りのように見えました。花はやはり白と紫で、藤井先生がご指摘くださいましたように、一部の図鑑に淡緑を帯びているように書かれているのは誤りだと思います。1個の花を毎日見ての観察はできていないので分かりませんが、一番弱っている花が濃い紫であることから、奥山春季氏が書いておられ、私自身も目撃したことから、咲き始めは白で次第に紫になるように思いました。一方、下垂する花序にたくさんつく花を見て初心者の私に興味深いのは、花が開くのが花序の根元からでも先端からでもなく、途中であることです。

ニガカシュウの関係で烏丸半島のことを教えていただき、同時に私が以前庭に植えていた大好きなモミジアオイが外来で、特殊な成り立ちを持つ烏丸半島に生えていることを知ることができて興味深く思いました。いつか烏丸半島に行きたく思います。


Re:モミジアオイ 植村 修二 投稿日: 2022年09月18日 08:51:18 No.320
 相良さん、モミジアオイの画像、ありがとうございます。

 モミジアオイは、北アメリカ原産の園芸植物で、丈夫なのでよく見かけます。

 では私がなぜ「烏丸半島のモミジアオイの画像」にこだわるのか? 

 相良さんは、この画像、湖岸の水辺で撮影されたと思います。

 モミジアオイは原産地では、湿地や沼地などに自生しています。このため、市街地では植栽しない限り、野外では生育しにくいと考えています。

 烏丸半島に見られるモミジアオイは、このような情報を知ったうえで意図的に持ち込んだと思われるからです。

 もしそうであれば、このような行為は絶対してほしくないです。モミジアオイは見慣れた園芸植物で大きな赤い花をつけることから、警鐘を鳴らす意味で「烏丸半島でのモミジアオイの開花期の画像」を使いたかったのです。


古座川一枚岩のキイジョウロウホトトギス保護地域 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月30日 12:00:03 No.356 【返信】

皆様

明日から、熊野地方の植物観察会だと思います。
以前、一枚岩に行った時の写真です
1枚目:一枚岩(看板)
2枚目:一枚岩
3枚目:キイジョウロウホトトギス看板
4枚目:キイジョウロウホトトギス生育地
10月初めは、まだ咲いていません(10月下旬からです)

花の写真が見つかったら、投稿します。


キイジョウロウホトトギス 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月30日 12:33:50 No.357
2020年10月29日のキイジョウロウホトトギスです。



変化朝顔と柑橘類とアゲハ 磯野久美子 投稿日: 2022年09月28日 02:00:13 No.355 【返信】

9月25日の朝、アゲハ(ナミアゲハ)がひらひらとベランダに向かって来るのが目の端に入り、「あ、また卵を産みに来た!」と思いましたが、意外な事に変化朝顔の花に直行し、また別の種類の朝顔の花へと移り、去って行きました。
既に自家受粉が済んでいたかもしれませんが、ひょっとすると交配したかもしれないので、できる種子が楽しみになり、印をつけました。

うちのベランダには私が食べた後のタネを蒔いたユズ、イヨカン、文旦、デコポンの幼木の鉢が並んでいます。そんなわずかなニオイでもキャッチするのか、9階なのにアゲハがアサガオのネット越しにじっと見ていることがあり、びっくりします。私がいると躊躇うのか、きびすを返し、また近づいて来るということをします。まるで人間みたいです。産卵中に遭遇したことはありませんが、気が付くと葉には卵や小さな鳥の糞みたいな幼齢幼虫(これは鳥に食べられないためにこういう姿をしているのだとか)が沢山いて、花や実を期待している私としては葉が丸坊主になると困るので、ピンセットでつまんでポイポイ除去していたのですが、今夏の始め、女子会でその話をしたらなぜか全員に人でなしと糾弾されたので、心改めて自然のまま放置しておくことにしました。どの幼木も丸坊主になった代わりにこの夏(7月8日~7月20日)は5匹のかわいい緑色の終齢幼虫と出会えましたが、1匹ずつ蛹になる前に姿を消しました。羽化する時に踏ん張れそうな所に蛹がいないか探しましたが、見つからず。這って行ける範囲のお隣や上や下のベランダに移動しても建物の構造は変わらないのにどこへ行ったのでしょう。鳥に食べられたかなと思っていたら、9月3日、ヒオウギアヤメの枯れ葉の中にアゲハのものと思しき抜け殻を一つ発見しました。こんな揺れる葉でよく踏ん張れたものだと思いました。壁やら屋根やら、幼木でもヒオウギアヤメの葉よりはしっかりしたリンゴとかもあるのに。あとの4匹は行方不明のままです。

丸坊主になってもまたいつの間にか新しい幼虫がいます。枯れては困るので、再び駆除を始めましたが、それでも今も1匹終齢幼虫がユズの上にいます。エサが足らなくても小さな蛹になって小さな蝶になる(諦め蛹化)と知ったので、心配せずに放っておくことにしました。
蛹になると神経以外どろどろに溶けてから蝶の体へと再構築されると知った時は心底「昆虫すごいぜ!」(これ面白い番組でした。もう放送されないのかなあ。残念です。)と思いました。

柑橘類ならなんでも食べるのではなく、孵化して最初に口にした種類以外は食べないとネットに書いている人がいて、それについても、良かれと思って丸坊主の木から少しでも葉の多い別の柑橘類に移してあげたのにイヤイヤをしたので、なるほどそういう事かと思いました。種類によっては食べるものもあるようですが。

臭角から分泌される外敵に対する防御成分については、図書館で読んだ小学生向けの解説書にはミカンの苦い成分が元になっていると書いてありましたが、ラベルした水素や炭素で取り込みを調べたら、植物由来ではなく、全く独自に臭角で生合成されていることが分かったそうです。(日本農芸化学会誌, 64(11), 1745(1990) )
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nogeikagaku1924/64/11/64_11_1745/_pdf

殺生しないためには、産卵刺激物質を感知するというアゲハのお母さんの前脚が葉などに触れないようにネットでもかぶせるしかないのかもしれないですが、木の姿が見えないとつまらないので覆いたくはありませんし…。

また、アゲハはツツジの蜜をよく吸いに来ることから赤色が好きだと思われているそうですが、元々生まれつき好む色は雌雄とも青色だそうです。メスだけがニオイの影響を受けるそうで、花の香りがする条件下では赤色を選び、ミカンの木のニオイする所では緑色を選ぶのだそうです。産卵のためにメスは栄養を取り、食草を探し当てるようになっているなんて、やっぱり「昆虫すごいぜ!」です。
https://www.brh.co.jp/publication/journal/106/rp/research01/

その昔、蝶は苦手でした。飛んでいる時は美しいと思うのですが、鱗粉が嫌いで。蝶屋の人にはそんなもんタダのタンパク質の粉やん、と言われましたが、やっぱり嫌で。しかし、街中の9階までひらひらと度々訪れてくれると親しみがわき、幼虫たちがすぐ側でうごめいていることで興味を持つようになりました。シジミチョウの仲間やセセリチョウの仲間が来ることにも気づきました。
長年小学校の先生をしてきた友人は、参観日の当日に羽化したことがあるそうで、子供たち以上に大興奮したそうです。終齢幼虫を箱に入れたら蛹になる所と羽化する所を見ることができるかもしれませんが、このまま自然な状態にしておこうと思います。
それにしても植物も昆虫もその生存戦略はすごいと小学生みたいに感動しています。

写真
1枚目 9月25日朝 まず赤紫色の桔梗咲の花へ直行したアゲハ
2枚目 9月25日朝 すぐに続いて紫色の切咲立田葉の花へ入り込んだアゲハ
3枚目 9月27日朝 現在ベランダに1匹だけいる終齢幼虫(ユズの上)
4枚目 9月 3日朝 ヒオウギアヤメの葉にくっついていた蛹の抜け殻
5枚目 同上
6枚目 7月21日夕 丸坊主になった柑橘類 上段ユズ、イヨカン、文旦、下段ユズ、デコポン




チャボヒゲシバ発見記 伊吹寛子 投稿日: 2022年09月27日 16:20:27 No.352 【返信】

7月のある日、植村先生が何気なく言われました。「伊吹さん、あんなー、田圃(巨椋池干拓地)でチャボヒゲシバ見といてくれへんかな~?ロクアイタンポポ(と思われた物)があった所にあってん!」…エッ?という感じでした。チャボヒゲシバですって?! メヒシバ、オヒシバなら昔スモウトリグサと言って遊んだ気がするので分かるかも知れないけど、それも色んな種類があるだろうに、この初心者の私にチャボヒゲシバですって?!と思いました。それでもスマホに「チャボヒゲシバ、ロクアイタンポポのそば」とメモをしました。

9月末の少し涼しい日に探しに行ってみました。ネットを見ても参考になる記事や写真はほとんどありません。仕方なくWikipediaの写真と本文を打ち出して、それを手に向島駅から宇治川の土手近くまで田圃の中を40-50分ほど歩いて、私に見つかるワケないよな~と引き返そうとしたとき、足元に小さなとても変なメヒシバみたいな物が、骨だけの傘のように四方八方に広がった花序をつけて、しかも黒い小穂をつけて立ちすくんでいます。長い芒も見えます。ナントWikipediaの記述「花序は放射状に伸びた数本の真っ直ぐな枝からなり、黒っぽい小穂に長い芒を持つ」に合いそうです。しかも根元に枯れたのも混ぜて葉が団子のようについている様子もWikipediaの写真に似ています。半信半疑で持ち帰り、植村先生に写真をお送りして「チャボヒゲシバChloris truncata R. Br.です」と返信をいただいた時の驚き!学問的なことは植村先生にお教えいただかないと何も分かりません。私のチャボヒゲシバ発見記でした。


相良真佐美 投稿日: 2022年09月27日 19:45:08 No.353
補足説明です。
平凡社「日本の帰化植物」(2003)に、チャボヒゲシバが詳しく載っていました。
伊吹さんから9月23日に頂いたのを撮影しました。ご参考まで。


伊吹寛子 投稿日: 2022年09月27日 22:26:54 No.354
相良様
補足説明していただいて、私の文系的記述がきちんとした記録になり、ありがとうございました!画像の「日本の帰化植物」の記述に、基部に葉が集まってつくと書かれていますし、芒の長さがとピッタリ一致しますね。ありがとうございました。


キクモ? コキクモ? 伊吹寛子 投稿日: 2022年09月25日 18:03:58 No.347 【返信】

コキクモ?探しのきっかけは今年の4月、植村先生に高原英明氏のコキクモについての近畿植物同好会掲示板の記事(2015)の一部を見せていただいたことです。それによると高原氏の観察地は京都市伏見区向島ですが、向島の田圃と言っても巨椋池干拓地ですから広大で、4月に観察会の案内をしていただいた坂東忠司先生にお尋ねしますと、8月末に干拓地の宇治市側で今年コキクモ?を目撃された場所を3か所、丁寧な航空写真の地図付きでお教えくださいました。感謝に堪えません。早速植村先生にご連絡すると共に観察を開始し、最近ようやく私自身も向島に群生地を1カ所発見しましたので、計4箇所で、農家さんに迷惑を掛けないように気遣いながら、8月の日差しを遮るものの無い炎天下、干拓地を行き来して観察し今も続けています。

観察の参考にしているのは植村先生にいただいた資料や手元の図鑑ですが、高原氏がキクモ、コキクモについて詳細に記しておられる記事を、ある方が教えてくださいました。氏はそこに追記として『…が、よく分からん』と記しておられます。氏が「よく分からん」と言われる両者の区別、「いわんや私ごとき初心者がヲヤ!」と呟いています。

観察した様子では、8月末に初めて見に行った時は茎に輪状につく沈水葉は糸状で泥の上に寝ていましたが、やがて茎の先端だけでなく水中の一部の葉腋からも、噴水の水が湧くように茎が気中に立ちあがり、キクモの名にふさわしいキクに似た葉を輪状につけ、5㎝ほどの高さで薄紫の筒状の小さな花をつけ始めました。

実際にキクモとコキクモの両者を見たことがなく識別は困難ですが、資料のコキクモの特徴に合致することが幾つか見られます。①茎の高さがせいぜい10㎝ぐらいであること ②茎・葉・咢に毛がほとんど見られないこと(資料によっては「無毛」とありますが) ③花筒の主に下側一部に紅色がかった縦筋がかたまってあること ④花筒内側内面の上側に軟毛があること ⑤花柄、果柄が見られること ⑥花柄や咢、葉に見られる小さな白い点は、コキクモの特徴として記されている腺点でしょうか、等々です。 

しかし現在観察中の物にも時には花・果柄が見られない物もありますが、「渡良瀬植物の会」のサイトには「柄は花筒が落ちてから蒴果が熟す過程で伸長する」とあり、角野康郎「日本の水草」には「果実を欠いた状態でキクモとの識別は困難」とありますので、今後の様子を観察していきたいと思います。現状を、キクモかコキクモか考え中のまま投稿させていただきます。間違えていることなど多々あるかと思います。お教えいただけましたら幸甚でございます

写真は
1枚目:それまで糸状の沈水葉だけだったが、抽水葉が立ちあがり始めた。
2枚目:立ちあがった茎に花をつけ始めた。
3枚目:上記③、⑥に記した特徴(花の下側の紅色がかった縦筋)(腺点?)が見られる。
4枚目:④に記した花の内面の上側の軟毛が見える。
5枚目:花の終わった後に⑤に記した柄が見られる。
6枚目:小さな花にも…。


伊吹寛子 投稿日: 2022年09月26日 09:24:37 No.351
キクモかコキクモかの判断はなかなか私には難しいですが(ご多忙の植村先生、早く田圃をご覧いただきたいで~す!)、昨日藤井先生がご教授くださいました中に「キクモ:Limnophila sessiliflora (Vahl) Blume 花は無柄または稀に1.5mmの花柄を持つ」とありました。また角野康郎「日本の水草」のキクモのページに「花は…無柄」とありますが、コキクモLimnophila trichophylla(Kom.)Kom.には先日も一部引用させていただきましたように「果実が有柄(長さ2~10㎜)であることが特徴。果実を欠いた状態でキクモとの識別は困難である。キクモ、コキクモともに…秋にはよく結実するので、この時期の標本があれば同定は容易である」とあります。

何百本もがカーペットのように群生する場所の一本の様子です。果柄は上記キクモの「無柄または稀に1.5mm」の範疇ではなく、角野氏のコキクモ「果実が有柄(長さ2~10㎜)」にあたる長さです。撮影は相良さんです。貴重な資料だと思います。




本州ではヒメノボタンは絶滅か? 植村 修二 投稿日: 2022年09月25日 23:45:11 No.350 【返信】

 2022年9月22日~23日、10月の南紀の観察会の下見に権藤啓子さんと行ってきました。

 ところがです。太平洋にあった熱帯低気圧が台風15号になり、これまで南紀で出会ったことのない激しい雨、海は波が高くて危なく近づけず、また最終日には帰れず、24日始発で大阪に戻りました。

 もちろん予定のコース大幅に変更しました。

 2020年10月25日、大洞浩一さんに案内していただいた本州唯一のヒメノボタン自生地が気になり、見に行きましたが草刈り管理がされず、周辺からコシダなどが侵入し、ヒメノボタンは1株も見つかりませんでした。

 ヒメノボタンのような草地を好む植物はある程度、草を刈って、背の高い植物や周辺から競合に強い植物が侵入するのを防がないとうまく育ってくれません。

 こういった植物には、「自然に放っておくこと」が保護することにはならないのです。




コキクモは最近記載された、新種か? 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月25日 20:27:56 No.348 【返信】

伊吹様

最近(と言っても、1997年ですが)、台湾でLimnophilaの新種が記載されています。
★から下の文章。

●コキクモ:Limnophila trichophylla (Kom.) Kom.
→キクモ:Limnophila sessiliflora (Vahl) Blumeの、synonymにされています。
Flora of Chinaを参照。
http://www.efloras.org/

●キクモ:Limnophila sessiliflora (Vahl) Blume
→ Flowers sessile or rarely with a pedicel to 1.5 mm, solitary in axils of submerged and aerial leaves.
花は無柄または稀に1.5mmの花柄を持つ。葉腋に単生する。
画像:
http://apps.kew.org/herbcat/getImage.do?imageBarcode=K001117568
★Flora of Chinaの、1. Limnophila sessiliflora Blumeの記載文に、 L. taoyuanensis が、新種記載されたとあります。
(Bot. Bull. Acad. Sinica 38: 285-295. 1997).

★おそらく、コキクモは、このL.taoyuanensisにあたるものと考えられます。
原著
Yuen-Po Yang and Shen-Horn Yen。1997.Notes on Limnophila (Scrophulariaceae) of Taiwan.
Bot. Bull. Acad. Sin. (1997) 38: 285-295

https://ejournal.sinica.edu.tw/bbas/content/1997/4/bot384-11.html
検索表もついています。
これをもとに、キクモ(Limnophila sessiliflora)、コキクモ(Limnophila trichophylla → L.taoyuanensis)の同定をしてみてください。
伊吹寛子 投稿日: 2022年09月25日 21:47:53 No.349
藤井俊夫先生
早速に資料をありがとうございます。
全部はよう読みませんので、先生が★印をつけてくださっていたL.taoyuanensisの場所を読んでみました。途中から目がチラチラしてきて本当に然るべきところを読んでいるのかと確認しながらで、読み違えているかも知れませんが、Aerial flowers solitary, axillary, sessile or subsessileと書かれていて、問題になる花の柄が無柄あるいはそれに近いということでしょうか?図の説明にも花柄、果柄はなく、それ以外はこれまで私が確認しているコキクモに似た現物と合致しました。
色々お教え下さりありがとうございます。読み違えていましたらお教えいただけましたら幸甚でございます。今後ともよろしくお願いいたします。


ニラ類の学名、標準和名、通称名について(混乱があるのでは?) 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月24日 22:19:32 No.345 【返信】

ノニラの解説が以下のsiteにあります。
https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Allium_ramosum
ノニラ:Allium ramosum
6月に咲き、高さ90cmに達するとしている。
ニラとは、花期が異なります。
★これを「ハタケニラ」と呼んでいるのでは?

ニラ:Allium tuberosum
8-9月に咲き、高さ40cm程度。

●栽培のニラ(Allium tuberosum:韮)の逸出した個体を、ときに「野韮」と呼ぶことがあるようです。
 植物学上のノニラ(Allium racemosus)とは、花期が違います。

●以下は、Flora of Chinaの検索表です。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=101086

94 (93) Leaves flat, solid; perianth segments white, usually with green midvein 32 Allium tuberosum
+ Leaves triangular, abaxially keeled, fistulose; perianth segments white, rarely pale red, usually with pale red midvein 33 Allium ramosum

32.ニラ(韮):Allium tuberosum
葉は扁平、中実。花は白色、普通緑色、中脈は緑色。
33.ノニラ(野韮):Allium ramosum
  葉は三角、中空。花は白色稀に淡赤色から赤色。中脈は赤くなる。
と、なっています。
写真では、上記の違いが識別できません。
花の拡大写真が必要です。

Allium tuberosum
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:529062-1
Allium ramosum
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:528711-1


★ニラ(Allium tuberosum)の原種は、中国北部からモンゴル・シベリアに自生するノニラ( Allium ramosum)で、3,000年以上前に栽培化されたと考えられる。
この種とニラ(Allium tuberosum)を同一種とみなす場合もある

★ハタケニラ(Nothoscordum gracile)
 ニラ臭がない。5-6月に開花。アフリカ原産。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:130726-3

学名と標準和名、通称名の間で混乱があるものと思われます。

**************************************************************
キンエノコロについて

最近の図鑑などでは、コツブキンエノコロは、キンエノコロのsynonym、または種内変異、もしくは変種として使っています。
果実の大きさで区別するが、中間的な個体が連続して出現し、明確に区別できない。
東南アジアや、中国の図鑑などを見ても、両種を区別していません。
せいぜい変種にとどめておくのが良いと思います。
Y-listででは、キンエノコロのsynonymとしています。
H-matsumoto 投稿日: 2022年09月24日 22:53:30 No.346
藤井先生ありがとうございます
 私の感覚は 
「栽培のニラ(Allium tuberosum:韮)の逸出した個体を、ときに「野韮」と呼ぶことがあるようです。」でした。

花をよく見ると花は白なので、栽培種のニラでした。一面に群生しています。

春に咲いていたのは今思えば赤味ががっていたので植物学上のノニラ(Alliumracemosus)で、群生していませんでした。(ニラ臭あり)
同じニラが2回咲くのかと思っていました。

ハタケニラはニラ臭がないので区別がつくようになったので、

これでやっと3種の見分けがつくようになりました!
来春はノニラをもっとよく観察してみます。
 


秋分の日の団地の雑草 H-matsumoto 投稿日: 2022年09月24日 20:22:15 No.344 【返信】

団地の雑草7種を
いけばなのオンラインレッスンでいけてみました。
ヒガンバナ、ツルボ、ノニラ、
ヒメジョオン、コツブキンエノコロ
カヤツリグサ、シマスズメノヒエでいいですか?
ハタケニラは春にいけましたが、ノニラは秋に満開なんですね。
ツルボは初めてみました。スマホアプリで名前をしらべました。

今季の若者向けのコスメショップ一押しは
キンモクセイの香り!!
色々な製品が並んでいました
「アンダー40」はキンモクセイ=トイレの香りではありません(笑)

最近、朝が冷え込んでいるからもうすぐ咲くかな?




向島の田圃で 伊吹寛子 投稿日: 2022年09月24日 18:37:26 No.343 【返信】

京都市伏見区向島の田圃を歩きました。しばらく前と違って涼風が黄金色に実った稲を渡って吹き、日差しも気持ちよく感じられました。この前に二上山の麓でミズオオバコに出会っていましたが、今日も田圃にミズオオバコが花畑のように咲いていました。シソ目のオオバコと違ってオモダカ目だそうですが、葉がオオバコに似ているからそう呼ばれるのでしょうか?花の咢鞘には波状に縮れた翼があり、時に葉柄にも突起があると角野康郎「日本の水草」には書かれていますが、今日は突起のある葉柄には出会えませんでした。花は雄蕊と雌蕊と思われる物が見られ、両性花のようです。

群生するミズオオバコのそばに、なんと私がこの夏出会いたいと思っていたキカシグサと思われる物がありました。分類としては違いますが、図鑑の写真では葉の質がスベリヒユに似ているように思われ、それを手掛かりに夏中探していましたが見つからず、諦めかけていた時の出会いでした。対生の厚みのある葉の脇に小さな赤い花がいっぱいついていました。

クワイもオモダカに似た花をつけていて、それが稲のそばに少し植えられている様子に、農家さんがお正月に食べるために自家用に植えているのでは?と微笑ましく思いました。またカヤツリグサの謂れが、茎を上下方向に裂くと蚊帳のようになるからと知りました。蚊帳を知るのはどの世代までなのでしょう?色々、植物との心躍る出会いの散策でした。

最初の2枚の写真がミズオオバコで3枚目がミズオオバコとキカシグサ、4,5枚目がキカシグサ、最後がカヤツリグサでのカヤ作りです。




姫路市小赤壁で、ナラ枯れとタケ枯れ 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月24日 18:28:50 No.342 【返信】

姫路市的形町福泊から海岸を歩いてきました。
小赤壁で、タケの一斉開花と枯死(崖の上)と、常緑のウバメガシ林に交じって、コナラのナラ枯れが見られました。
去年までは、ナラ枯れは、見つかっていないので、今年急に広がったようです。
3枚目:電柱のの上が、タケの枯れているところ
4枚目:右斜面の下が、ナラ枯れ




アオバナフジバカマとカッコウアザミ 水田光雄 投稿日: 2022年09月23日 22:32:29 No.341 【返信】

帰化植物友の会MLの皆様
鈴木様、横川様、植村様、森田様、勝山様

兵庫県伊丹市の水田光雄です。

鈴木様から詳細な解説ありがとうございます。少々補足させて下さい。
マルバフジバカマは私の周辺では帰化していません。
3年前、隣町南部の園芸店の中庭で一時栽培されていました。
現在は除草されています。
アオバナフジバカマは北部の園芸店(農園)跡地周辺には、完全に定着。
駐車場や林道と林縁生育しており、種子繁殖していると思います。
白花品種も点在し生育しています。
当該生育地から3キロ程、離れた幹線道路の脇にも生育(青紫花)しています(培養土の投棄?)。

余談に事ですが、先日Webニュースで「秋の七草」としてアオバナフジバカマ
(別名:セイヨウフジバカマ)が紹介されました。
秋の七草を愛でる文化は、「和の文化」、別次元で語られるものと思いました。
綺麗な花で最初に私がミストフラワ-として、
このMLにも16年前に投稿しました(No.2798,2006.9.2)。

アオバナフジバカマ(青紫花、白花)とカッコウアザミについて、
先日撮影しました。
カッコウアザミについては、先日投稿しました(No.7292,2022.9.19)。

画像は左端から
アオバナフジバカマ(青紫花)、同(白花)、カッコウアザミ
花序比較左から、アオバナフジバカマ(青紫花)、カッコウアザミ
葉形比較、三角形アオバナフジバカマ(左)、卵円形カッコウアザミ(右)




変化アサガオの発芽について、世界最小の雑草メロン 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月22日 16:23:43 No.339 【返信】

変化アサガオの発芽処理について

JAXAの宇宙教育センターに発芽処理について、書かれています。
https://edu.jaxa.jp/contents/other/seeds/pdf/11_grow_asagao.pdf
アサガオは、種皮が固いため、種皮に傷をつけないと、うまく発芽できないと書かれています。
私は、これを怠ったため、講演会でもらった変化アサガオは、全く発芽せずに腐ってしまいました。
1株だけ出てきたけど、夏の水やりが大変で、そのうえ家にいないので、ほとんど花を見る機会のないまま終わってしまった記憶があります。
以来、アサガオは育てていません。


代わりに、世界最小の雑草メロンを育てています。果実の大きさは直径1cm程度です。大きくなっても2cmぐらい(添付写真。
原産地の香川県女木島では、保護しているようです。
https://www.asahi.com/komimi/OSK200711240034.html
https://hazamamakoto.blogspot.com/2016/07/world-smallest-melon.html


磯野久美子 投稿日: 2022年09月23日 01:53:47 No.340
藤井俊夫様

「原生種」、「野生種」というのも「変化朝顔」以上の魔力がありますね!
とくに実が生るものは、見て楽しい上に、味見するワクワク感(ドキドキ感)もあっていいですね。結果たとえまずかったとしても。美味ならもちろんラッキーですし。

アサガオの芽切りは本当に面倒ですが、講演会で配付されたものはレーザー光による発芽処理済みだと袋の裏に書いてあったので、私も芽切りせずにそのまま蒔きました。
この時に発芽しなかったものはおそらくそのほとんどは深く蒔きすぎたのだろうと反省していましたが、藤井さんが蒔かれたものも発芽しなかったのであれば、ひょっとすると仁田坂先生が気にしておられたように、レーザー光処理がパーフェクトではなかったのかもしれませんね。

私はいい加減なベランダーで、どの植物もテキトーに水やりする位で、あとはホッタラカシです。
うちを空ける時は、水を張った洗面器に鉢をドボ浸けして行くだけです。

確かに家にいない間に咲いて、花を見る機会がないと悲しくなりますよね。
今までまだ暗い早朝からパッチリ咲いているのが当たり前だと思っていた朝顔ですが、今年7月末に咲き始めた種類の朝顔はうちを出る時間(朝7:30)になっても完全に開花せず、夜帰宅した時にはすぼんでいて、そんな日が何日か続き、よほど仕事を休もうかと思った位ですが、そんなわけにも行かず、休日に様子を伺っていると、どうもこれは目いっぱい開いても半開きなのが特徴なのかもしれないと気づき、自分を納得させました。(写真1)

写真(いずれも2022年9月3日朝7:15撮影)
1枚目 これで目いっぱい開いたのだと思われる変化朝顔
2枚目 パッチリと開花した変化朝顔。先代、先々代と変わらぬと言いたいですが、最初の息を飲んだ美しさと比較すると、ちょっと色あせた感ありの「切咲立田葉」。




変化朝顔(その2) 磯野 久美子 投稿日: 2022年09月20日 22:30:27 No.335 【返信】

今朝咲いた変化朝顔です。この種子も友人が送ってくれました。開花するまでどんな花が咲くのか分からなかったので楽しみにしていたら、「車絞」(星形の模様)でちょっと「覆輪」(花弁の縁が白い)もある、うちでは初めてのタイプの花で嬉しかったのですが、この花が「台咲」であることに気付きました。(台咲:花筒が一度折り返し、花筒の中間に台ができて、花筒が短くなったもの。まるで折り畳み傘のような形で、初めて見た時はあまりの珍しさに驚きました。)
話を聞くと、うちで咲いた「台咲縮緬葉」の種子を、友人宅で別の朝顔の近くに蒔いたとかで、おそらく自然交配したのだろうとのこと。
ネットで勉強した所、アサガオは基本、自家受粉で、つぼみの中で最初めしべより短いおしべがだんだん長くなり、開花時に葯が柱頭を追い越し、花粉をなすりつけるのだそうです。しかし、開花時に未受粉の花も全くないわけではなさそうですし、きれいな花を咲かせてもいるので、虫の訪れを待ち、他家受粉のチャンスを狙ってもいるのでしょう。
この度は交配の結果、「台咲」の形質が現れましたが、「縮緬葉」(シワシワの葉)にはなっていません。また、茎もうちで咲いた「台咲縮緬葉」の緑色とは異なり、紫色をしています。変化朝顔は花だけでなく、葉の形や色、茎の色も色々で、いろんな子が出て来て面白いです。
一度、紫と白の花が咲く変化朝顔で、白い花ばかりが咲いた個体の種子を蒔いたら、その次の代でも白花しか咲かず、面白いと思いましたが、遺伝学の確認実験をしたり、人工交配して新しい変化朝顔を作ったりするような根気はありません。ただ、種子があれば蒔き、花が咲いたら愛でるだけです。
写真1枚目:今朝(2022.9.20)咲いた車絞でちょっと覆輪がある台咲の花
写真2枚目:1枚目の花の中心部
写真3枚目:1枚目の花を横から
写真4枚目:1枚目の花の後ろから
写真5枚目:今年(2022.9.6)咲いた「台咲縮緬葉」の花。先代、先々代と変わらず、渋い「鼠色」がとても粋です。


変化アサガオのページ 藤井俊夫 投稿日: 2022年09月21日 09:18:35 No.336
●九州大学、アサガオのページ
http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/

●植物多様性ゲノム学研究室
http://www.biology.kyushu-u.ac.jp/~plantgenomics/nitasaka/index.html

●アサガオの全ゲノム解読
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/29275/16_11_08.pdf

●国立歴史民俗博物館で、8月に行われた特展
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p220803_a/index.html

●変化朝顔の花形態の変異は、動く遺伝子と言われる、「トランスポゾン遺伝子」によって、起こるといわれています。
https://www.nig.ac.jp/museum/history10.html
磯野 久美子 投稿日: 2022年09月22日 01:10:38 No.338
藤井俊夫様

変化朝顔について沢山情報をいただき、ありがとうございます。
久し振りに九州大学の仁田坂先生のサイトを覗きに行ったら、「オンラインオープンキャンパス企画 研究室紹介動画」なるものができていて、これがとても分かりやすくてよかったです。

アサガオの形質はメンデルの法則にのっとって現れるということなので、紫花と白花の開花数を数えてみたり、この種子からこんな花が咲いたとか記録をつけたりもしてみましたが、出物はトランスポゾンで生じると言われると、「ああそうなんだ」と感心することしかできませんでした。しかし、このオープンキャンパスの動画を見て、実際にうちでも咲き分けなどの花が咲くこともあり、ああ、こういうものもトランスポゾンによるものなのだと分かり、ちょっとトランスポゾンが身近に感じられるようになりました。

アサガオのゲノム配列が全て解読されたことで、さらに近縁の植物の研究も進むとのことで素晴らしいと思いましたが、ネナシカズラがアサガオと同じヒルガオ科だと書いてあって、ちょっとビックリしました。認識を改めます。

歴博でも展示会をやっていたんですね。サイトに仁田坂先生のご講演「続・外国人がみた変化朝顔」のレジュメが「くらしの植物苑だよりNo.420」として掲載されていたので読みました。面白かったです。
今年の始めに長居で開催された「植物展」でもあのABCモデルの例として花弁のない朝顔とか少し展示されていましたが、どうも朝顔の展示会は関東でばかり開催されているような気がします。やっぱり江戸のものだからでしょうか。

変化朝顔の第一人者である仁田坂先生が受賞講演会の時に9種類の変化朝顔の種子を1粒ずつ詰め合わせたセットを配って下さったのが、私にとっては変化朝顔のみならず、なんでもタネを見たら蒔いてみるという行為を始めるきっかけとなりました。

園芸が全く未経験の私でも開花に至った紫色と鼠色の2種類の変化朝顔の、まるで絹織物のような光沢と日本古来の色彩のあまりの美しさに驚き、とりわけ鼠色の花など見たことがなく、台咲の形もさながら、中央の白い部分も繻子のような光沢で本当に美しく、思わずお礼のメールを差し上げましたら、お返事に「…花の色も気に入っていただけて嬉しいです。江戸期はあのような鼠、黒鳩、茶など渋い色合いが好まれました。いずれも主に、柿(dusky)という花色変異によるもので、色素にブドウ糖が付加されていないため溶解度が下がり顆粒状になった色素が光線を吸収するため暗い色彩になると理解されています。」と書いてありました。

9種類の種子を全部蒔いてみたのに、2種類しか開花に至らなかったことについては、その原因は一重に私が園芸未経験者であることによるのに、先生はこんな風に書いて下さいました。誠に恐縮の至りです。
「主要な品種は発芽率をモニターしておりほぼ100%であることを確認していますが、していないものもおおよそ大丈夫だと思っていたのですが、発芽率が悪かったというのが気になっておりますが、今後精進いたします。」

私としては変化朝顔についてはその美の世界を毎夏ちょこっと覗かせてもらって楽しませてもらえば、それで十分です。とりわけ今年は暑すぎたせいか、私自身がへばって世話がおろそかになっていたせいか、成長しなかった個体も多いので、ポツポツ咲いてくれるだけで満足しています。
仁田坂先生もご講演で、小学5年生の時にこの朝顔の美しさに感動されたことがこのご研究の始まりだと話されていたのがとても印象に残っています。
園芸植物に全くと言ってよいほど関心がなかったと言うか、どちらかと言えば人間のエゴが感じられるようなものには嫌悪感すらあった私ですが、毎年狭いベランダで物干し竿を犠牲にしてまで育てているのはなんだか分かりませんが、変化朝顔の魔力でしょうか。


街中の空き所にフサスグリトマト?が出現 植村 修二 投稿日: 2022年09月20日 12:04:20 No.330 【返信】

 2022‎年88‎月‎31‎日、阪急電鉄宝塚線石橋阪大前駅付近で、飲み屋などが立ち並ぶ通りにある建物が1つ取り壊され、整地された空き地ができました。

 おそらく何十年も地面には日が当たってなかったと思われるのですが、そこにイチビと「トマトの仲間」がそれぞれ1株生育しているのを見つけました。

 花の付き方からフサスグリトマトLycopercicon pimpinellifolium Dunalではないかと思っています。ただし、場所が場所だけに純粋な原種ではなく、交配されて作出されたミニトマトからの実生でしょう。


植村 修二 投稿日: 2022年09月20日 12:17:01 No.331
 「もうそろそろ実がなってるだろう」と、2022年9月14日、この日も朝早く家を出て遠回りで通勤し、見に行きました。

 ところがです。おそらくこの夏の猛暑が原因でハダニ類が異常発生し、結実どころかこの後の成長も望めないほど悲惨な状況でした。


水田光雄 投稿日: 2022年09月20日 21:04:29 No.333
ハダニによるすごい被害ですね。
現役の頃に得た知識ですが、多分ナス科植物を加害する侵入害虫のミツユビナミハダニと思います。特に野外ではイヌホオズキ類にも加害します。
以下のHPが参考になります。

① インターネット版日本農業害虫大事典 害虫新情報 2015-07-15 最終更新
ミツユビナミハダニTetranychus evansi Baker&Pritchard
https://www.boujo.net/release/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%A6%E3%83%93%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%83%80%E3%83%8B.html

② 最近話題となっている病害虫 植物防疫所病害虫情報 第 109 号(2016年7月15日)
https://www.maff.go.jp/pps/j/guidance/pestinfo/pdf/pestinfo_109_6.pdf
ミツユビナミハダニ 植村 修二 投稿日: 2022年09月21日 20:24:56 No.337
水田光雄さま

 ミツユビナミハダニの情報ありがとうございました。

 野外や自宅のイヌホオズキ類も葉が白っぽくなり、自宅では結実が見られず絶えたものもあります。犯人はこれですね。恐ろしい!


マルバフジバカマ 植村 修二 投稿日: 2022年09月20日 21:18:06 No.334 【返信】

 私が参加している帰化植物メーリングリストでマルバフジバカマAgeratina altissima (L.) R. M. King et H. Rob.の分布状況について情報収集されておられましたので、2013年9月29日に村長昭義さんに案内いただいた滋賀県高島市のマルバフジバカマの生育状況の画像をアップします。村長さんによると、ここでは種子繁殖で確実に増えているとのことです。

 これとよく似た白花のアオバナフジバカマConoclinum coelestinum(L.)DC.が兵庫県宝塚市に逸出しているのを水田光雄さんが確認されています。同地には薄青紫色花のアオバナフジバカマも逸出し、栄養繁殖で広がっています。アオバナフジバカマは自花不和合性があるようで逸出するもののマルバフジバカマのように広範囲には広がっておりません。ただ、宝塚市では少なくとも花色が異なる2系統があることから、今後実生でも増えそうです。




ヤブカンゾウとノカンゾウ 植村 修二 投稿日: 2022年09月19日 17:05:20 No.328 【返信】

 バラ、カーネーション、キクは三大切り花といわれており、たいていどこの花屋でも売っています。普通、人がイメージするこれらの花は花びらが重なった八重咲きの花です。

 一方、自然界では八重咲きの花は少なく、タンポポやノゲシくらいしかありません。これらの花は舌状花がたくさん集まることで八重咲きになっています。よく見かける切り花のキクもこれと同じ花の構造になっています。

 よく見かける切り花のバラ、カーネーションは雄しべが弁化して八重咲きになっています。これと同じ形の「野の花」がヤブカンゾウです。

 ヤブカンゾウは、自宅近く(大阪府箕面市)でも、まだ道ばたや土手、林のふちなどにまとまって多く見られる場所が残っています。一方で、一重咲きのノカンゾウは大阪府北部では昔から少なく、最近はほとんど見られなくなったように思います。自宅付近にあったノカンゾウ?は数年前、家が建つため工事中の時に株を掘り上げて自宅で栽培しているものです。?をつけたのは、この株、冬も葉が残る常緑性だからです。

 今年になって、ノカンゾウらしい植物に出会いました。池田市内の路地裏にあったニシキソウがどうなっているか気になり、朝いつもより早く出て、遠回りで出勤し、ニシキソウを確認しに行った際、バスの車窓からオレンジの花が目に入り、後日撮影に行きました。まだこの株も越冬状況をみていないので?としています。ノカンゾウは冬季、完全に葉が枯れるとされています。


藤井俊夫 投稿日: 2022年09月19日 17:57:09 No.329
Hemerocallis fulva(中国のホンカンゾウ)の種内変異について

★Flora of Chinaの記載。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200027676
Hemerocallis fulva(ホンカンゾウ:日本のノカンゾウの基本変種)
種内の検索表で、
1:花弁が一重か重弁かで区分(重弁は、var.kwanso:多分、日本のヤブカンゾウにあたる:2n=33の、3倍体)
2.植物体は、常緑か落葉化で区分(常緑は、var.aurantiaca:多分、日本の海岸に生育するハマカンゾウにあたる)
3.花弁の筒部は、短い(var.fulva、ホンカンゾウ:多分日本のノカンゾウにあたる)
4.花弁の筒部は、長い(var. angustifolia:よくわからない)

★変種関係なので、中間的な個体が出てくると思います。
種の区分は、花の開花時刻、八重か一重か、花序の形態、常緑、落葉、根の肥厚、などで行っている。
(微妙だ。こんなので種を分けるなんて)

●Chomosome counts database
http://ccdb.tau.ac.il/search/
Hemerochallis:基本染色体数(ハプロタイプ:n=11)
各々の「種」をクリックすると、倍数体の染色体数が表示される。

Flora of China
(http://www.efloras.org/index.aspx)
About 15 species: E Asia, with Hemerocallis lilioasphodelus extending to C Europe; eleven species (four endemic) in China.

写真は裏六甲の川の土手で撮影(お盆明け8月20日過ぎからは草刈りで、わからなくなる。ちょうど、開花期と重なる:20220908)


植村 修二 投稿日: 2022年09月20日 12:33:24 No.332
 藤井俊夫さん、いろいろ調べてくださりありがとうございます。

 これでいくと、箕面市内のはハマカンゾウになりますね。

 ハマカンゾウは日本では海辺で見ます。それは中国大陸から一部タネが海流に乗って日本の海辺に到達し分布するようになったと考えてみたりします。南紀では海岸付近しか見られないタイキンギクは中国大陸では内陸にも分布しているようです。イワダレソウ、ハマビシなんかも日本では海に近いところに分布してますが、中国では内陸部にあるようで、海流散布ではないかと想像してみたりします。


コショウハッカとメグサハッカが帰化 水田光雄 投稿日: 2022年09月19日 12:51:18 No.325 【返信】

9月16日、市内西部の二級河川でハッカ属2種類が生育していました。
上中流から下流部にかけ点在的に群落を形成しています。
定期的に除草されているが、根絶には難しい様に感じられた。
コショウハッカ(Mentha x piperata L. = オランダハッカM. spicata L.
x ヌマハッカM. aquatica L.)については、2018年から生育を確認していた。
冬季も枯死することなく生育しており、「ブラックペパーミント」の品種と思われる。
メグサハッカ(Mentha pulegium L)は、過去の記録では
2017年同一場所で開花を確認したもので、中流域に生育しており
今回は、両種が隣接して生育している場所もある。
ハッカ属は、雑種や倍数性(同質or異質)、
栽培品種等があり分類が難しいものがある。
左から
コショウハッカ未開花(撮影:2020.5.9)
同上花(撮影:2022.9.16)
メグサハッカ(撮影:2022.9.16)
同上花部(撮影2022.9.16)


水田光雄 投稿日: 2022年09月19日 14:19:43 No.326
訂正します。
メグサハッカとしたものは、植村修二さんから「ヨウシュハッカ又はアメリカハッカではないでしょうか」との連絡を受けました。近くなので、再度、観察に行きた明らかとしたい思います。ハッカ属の識別は難しいです。流通量からしたらヨウシュハッカの方が多いのかも知れません?。
植村さんありがとうございました。
メグサハッカの画像 植村 修二 投稿日: 2022年09月19日 15:33:29 No.327
 メグサハッカMentha pulegium L.はペニロイヤルミントという名前でハーブとして流通してます。大阪府では池田市、豊中市で逸出を確認してますが、一時的帰化でした。

 画像は以前勤めていました大阪府立農芸高等学校で栽培されていたものです。


 画像 メグサハッカ
  (大阪府堺市美原区(栽培)、2013年6月14日、植村修二撮影)




畑地雑草カッコウアザミ 水田光雄 投稿日: 2022年09月19日 12:38:41 No.324 【返信】

9月14日、隣町のあまり管理されていない家庭菜園で、
カッコウアザミが群生していました。
明治初期に園芸用として導入されている様ですが、
良く流通しているムラサキカッコウアザミ(4倍体園芸品種)
と比べ観賞に堪えがたいものでした。
カッコウアザミは私の中では希な種類です。




二上山そばの水草 伊吹寛子 投稿日: 2022年09月18日 01:07:26 No.317 【返信】

投稿するにはあまりにも不鮮明な写真で「恥を知れ」とお叱りを受けそうですが、最初の写真は昨日9月17日二上山の麓の池のかなり広い面積に浮いて広がっていた植物です。遠くてちゃんと見えませんでしたが、白い花をレンズを通して見ると花弁が3枚のようで、細い葉がついているようですが葉の細部は分かりません。こんな写真ですが、もし名前をお教えいただければ大変嬉しいです。図鑑を見るとオオカナダモが似て見えますが…。

2枚目は二上山駅近くの田圃の植物で、ミズオオバコだと教えていただきました。田に水が少なく葉が泥に張り付いたようになっていましたが、出会いたかった植物なので花期に会えて嬉しかったです。

見たかったアメリカコナギも教えていただきましたが、白い花が開いていなくて残念でした。


植村 修二 投稿日: 2022年09月18日 07:32:42 No.318
 白い花を咲かせていることから、おそらくオオカナダモと思います。
伊吹寛子 投稿日: 2022年09月18日 17:32:35 No.321
植村先生
不出来な写真をご覧くださいまして、ご教授くださりありがとうございました。私には知らない物だらけで色々お世話になりますが、教えていただいて分かるととても幸せです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
藤井俊夫 投稿日: 2022年09月18日 21:20:37 No.322
クロモ、カナダモの区別点

●コカナダモ:Elodea nuttalli
北米東部原産。雌雄異株。日本には、雄株のみが実験用植物として導入された。
https://ru.m.wikipedia.org/wiki/Файл:Elodea_nuttallii-female_flower.jpg
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:90089-2
雌花。花柄が短い。水面に浮かんで開花。雄花は雄蕊がは9本。葉はふつう3枚が輪生。

●オオカナダモ:Egeria densa→Elodea densaのsynonymになった。
北米原産。雌雄異株。日本には、雄株のみが実験用植物として導入された。
http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/chinsui/a_gyou/ooKanadamo/ooKanadamo.html
雄花。長い花柄がある。水面から突き出て開花。花弁は白色で大きい。雄蕊は9本。
http://idtools.org/id/appw/factsheet.php?name=16010
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:431710-1
Egeriaの雌花(Egeria najas)花弁が白く、大きい。葉は3-6枚が輪生。

●クロモ:Hydrilla verticillata
ユーラシアからアフリカに分布。雌雄異株。
http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/chinsui/ka_gyou/kuromo/kuromo.html
雌花。花弁は、発達しない。葉は5-7枚が輪生。
http://homepage1.canvas.ne.jp/e_kamasai/Zassou/zassou/index2/tochikagami/kuromo/kuromo.html
雄花。花弁は、発達しない。雄蕊は3本。
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:114224-3


★花弁があれば、オオカナダモ。
 花がなければ、葉の輪生数や、葉の大きさ、鋸歯の形状で識別する。→コカナダモ、クロモはよく似ている。

長田武正。1981.原色日本帰化植物図鑑。保育社。4300円、に、識別点の一覧表が載っている。

花弁の発達度合いや、雄蕊の数で、属を区分している。
水草は、分類形質となる形態が単純なうえ、環境(水中や水面、陸地との境界など)によって、形態が著しく変化する可塑性を示すので、慣れないと識別するのは困難です。
伊吹寛子 投稿日: 2022年09月18日 22:05:06 No.323
藤井先生
不十分きわまりない写真に関してご教授くださいましてありがとうございます。知識不足ゆえに単純にオモダカみたいな花弁3枚の花が水にいっぱい広範囲に浮いている、なんだろう、と思って恥を顧みず投稿してしまいました。お教えくださいました資料を、大急ぎですが、読める物は読ませていただきました。長田先生の図鑑も、外来種が多い土地に住んでいることから持っていますので、開いて見ました。葉の様子を近くで見ることができないのが残念ですが、藤井先生が花弁があればオオカナダモと書いて下さっていて、長田氏のリストではオオカナダモだけ花柄があるように書かれています。花弁があり、花柄もあるように見えること、またご紹介くださいました資料の他の花の様子からも、今回見たのはオオカナダモかと思えますが、ご教授いただきましたように近似種が色々あることを、今後とも色々の植物について覚えていたいと思います。ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。


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