近畿植物同好会 掲示板
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ブルーマジック 植村 修二 投稿日: 2023年07月08日 16:03:53 No.741 【返信】

 2023年6月15日、水田光雄さんと兵庫県宝塚市南部の帰化植物をこの地域に点在する園芸店に立ち寄りながら見て回りました。

 その際、ある園芸店でエミリア・ピンクマジックという草花のポット苗が売られていました。これは、近畿では南紀に自生しているウスベニニガナEmilia sonchifolia (L.) DC. var. javanica (Burm. f.) Mattf.でした、

 その横にもう1ケース、エミリア・ブルーマジックというポット苗が置いてあり、よく売れる草花らしく、まだ花が咲いていない3ポットしか残っていませんでした。葉を見て、エミリア属ではないように思い、2ポット購入し、自宅で栽培したところ、美しい青紫色の花を咲かせました。ネットで調べるとインドから導入されたらいいです。


ブルー・マジックの学名は? 藤井俊夫 投稿日: 2023年07月08日 20:04:39 No.742
Emilia coccinea (Sims) G.Don
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:203038-1
以前はカカリア(Cacalia)コウモリソウ属にされていたようです。
花は赤(朱色)色が、基本のようです。

synonym:Cacalia coccinea Sims
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:186667-1
上記site(plants of the world online)では、アフリカ原産となっている?(distribution mapを参照)

日本のsiteでは、『カカリア ”ブルー・マジック”』と呼び、インド原産としているが?
blue magicが、Emilia coccinea (Cacalia coccinea)を指しているのか疑問です。
Emilia属は世界に100種以上があるといわれています。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111550
藤井俊夫 投稿日: 2023年07月09日 17:40:10 No.743
掲示板掲載の「Blue Magic」の写真から、葉の雰囲気及び総苞外片の形態からムラサキニガナ属(Paraprenanthes)ではないとの疑問を持ちました。
ベニバナボロギク(Crassocephalum)や、ダンドボロギク(Erechtites)の総苞外片に似ています。

これを根拠に、「Crassocephalum」および、「Erechtites」について調べてみました。
●手始めにKew Gardenの、Plants of the World onlineで、「Crassocephalum」および、「Erechtites」を閲覧しました。
アフリカに分布の中心があるようでした。
●African plant databaseで、両属の検索および、写真の閲覧。
https://africanplantdatabase.ch/

Crassocephalum rubens (Jacq.) S. Moore
https://africanplantdatabase.ch/en/nomen/specie/186522/crassocephalum-rubens-b-juss-ex-jacq-s-moore

●flora of Zimbabwe の siteに、「Crassocephalum rubens (Jacq.) S. Moore」の写真が載っています。
https://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/species-record.php?record_id=65037
●West African Plants にも、写真が載っています。
http://www.westafricanplants.senckenberg.de/root/index.php?page_id=14&id=2722
Crassocephalum(ベニバナボロギク属)は、アフリカに30種が分布する。

●Flora of Chinaには、「invasive species」として、掲載されています。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=242412764

●インドには、Crassocephalum(ベニバナボロギク属)はベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioides)の、1種しか分布しないようです。
Botanical Survey of India
https://efloraindia.bsi.gov.in/eFlora/searchTaxon.action

★以上のことから、「Blue Magic」は、アフリカ原産の「Crassocephalum rubens (Jacq.) S. Moore」と考えます。
アフリカから標本や写真を取り寄せて検討するか、現地調査しないと真相は不明です。
英語版Wikipediaに「Crassocephalum rubens」が載っていました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Crassocephalum_rubens
インド洋の島嶼にも分布するようです。

雨だったので、調査に行けず。写真や標本の整理とラベルの作成でした。
植村 修二 投稿日: 2023年07月10日 09:37:27 No.744
藤井俊夫さま

 カカリア・ブルーマジックの学名、調べてくださり、ありがとうございました。

 私も総苞の形状がベニバナボロギクに近いと思っておりました。
 ずっと以前、水田さんに案内いただいて、六甲アイランドの輸入干し草を扱っていた場所で、藤色の花のベニバナボロギク属を見ております。当日はひどい雨で画像はうまく撮れてなく廃棄、採集した株も根付きませんんでした。このことも、ベニバナボロギク属らしいと思った理由となりました。

 学名がハッキリしたのでスッキリした気分です。

 ちなみに、カカリア・スカーレット・マジックはベニニガナです。園芸植物は、以前この掲示板に載せましたマメグンバイナズナの件と同様、使われている学名が実際と一致しないことが多いです。カカリアではなく、エミリアです。エミリアを”Emilia”ネットで画像検索しますと女性の写真ばかりでしたので、”Emilia plant”ですると、たくさんのウスベニニガナ属の画像があって、とても勉強になりました。


ヤシャビシャク 辻本 穣 投稿日: 2023年07月07日 21:43:54 No.737 【返信】

お世話になっております。

大阪公立大学附属植物園 辻本です
初投稿失礼します。

最近は着生植物を実際に自分の目で見たい衝動にかられています。
しかし、教えてもらわなければわかりません。

先日、氷ノ山行ってきました。
ヤシャビシャクですが、これも2年前に教えていただいたものです。


相良真佐美 投稿日: 2023年07月07日 22:48:38 No.738
ヤシャビシャクは、奈良県の大峰山系の山で、注意して探せば見つかることがあります。4~5月には開花も楽しめます。
普通、落葉広葉樹の樹上に生えるのですが、昨年の8月の高野山観察会では、石塔の上のコケに着生し結実しているのを見ました。
奈良県では絶滅危惧Ⅱ類、和歌山県では絶滅危惧ⅠB類(EN)になっています。
「樹に咲く花」(山渓ハンディ図鑑4)には「出会えたらとても幸運」と書いてあります。


辻本 穣 投稿日: 2023年07月08日 10:51:27 No.739
相良 様

綺麗な写真ありがとうございます。
大峰山系もいってみたいです。

植物園で勤務しながら無知で、お恥ずかしい限りです。
相良真佐美 投稿日: 2023年07月08日 15:40:37 No.740
辻本様

いつも、お世話になっています。
ヤシャビシャクは非常に生長が遅いです。若い枝は一年に2cmほど伸びますが、古い枝はほとんど伸びません。
また、樹木の高い所で生育するので、盗難の心配もなく、一度見つければ、同じ場所で毎年生長を確認できます。
何かマイ標準木を見つけられて、長い間追っかけられるのはどうでしょう。




コバノニシキソウの帰化(続報)とタカネマスクサ(希少種) 水田光雄 投稿日: 2023年07月05日 09:41:20 No.734 【返信】

帰化植物友の会MLの皆様

兵庫県伊丹市の水田光雄です
昨日(7月4日)、2021年5月30日に生育を確認したタカネマスクサ(兵庫県節滅危惧Cランク)生育状況を確認に言ったところ、
同一エリアでコバノニシキソウの生育を見つけた。お目当てのタカネマスクサは、道路と林縁の境で湿地ができた中で群生で健在でした。
コバノニシキソウは、新名神(高速道路)関連で改修された道路縁の隙間を利用して列状に多数が生育していました。
本種は、2020年6月.24日付け[naturplant:6777]に尼崎市南部の帰化について投稿。
その後、生育地は当初の場所から拡大し、周辺の道路の間隙や植込みで生育。つい先日も確認してきました。
私の中では両種共に気になる存在です。

タカネマスクサ関係報告 兵庫県植物誌研究会会報No.128(2021.11.20)P.2

画像は、以下のHP掲示板に貼り付けました。
1.コバノニシキソウ
2.- 同上 -クロヤマアリ(?)密吸中
3.タカネマスクサ
4.- 同上- 拡大




野化ナガバオモダカと同定 水田光雄 投稿日: 2023年07月01日 17:15:29 No.732 【返信】

兵庫県伊丹市の水田光雄です。
6月19日、隣町北部の里山にある潅漑用の溜め池で、ナガバオモダカ(Sagittaria weatherbiana Fernald)が野生化しているのを見つけた。
当初は意図的な持ち込みと思われるが、私は当該地区での野外観察は30年近く続けており、本種の生育を見落としていたようです。
ここ3年程この池を見ていなく久しぶりに見に行き、生育を確認できました。
この池は、ヤマトミクリ(兵庫県希少種種Bランク)の生育があります。
他には、スイレン(園芸種)、ガマ、ショウブが生育している。

同属のヒロハオモダカ(Sagittaria platyphylla (Engelm.) J.G.Sm.)と良く比較されるが、
葉身の形と雌花花序からナガバオモダカと同定しました。

余談ですが、京都の深泥ケ池は古くから確認されている。
私は昨年2回、今年1回、深泥ケ池に仕事の手伝いで同行した。

画像は、以下のHP掲示板に貼り付けました。
1.池全景(2023.6.23)
2.生育状況(2023.6.19)
3.生育状況(2023.6.23)
4.雌花花序(2023.6.23)
5.ヤマトミクリ,スイレンと混生(2023.6.30)


堀内弦 投稿日: 2023年07月05日 00:23:33 No.733
水田様こんにちは。水草研究会 堀内です。
結実無しですが、さすがに目を見張るものがありますね。
寒冷地でも十分危険な気配を感じますね・


路面間隙で育つシロガネチカラシバ 植村 修二 投稿日: 2023年06月23日 11:47:18 No.723 【返信】

 2023年6月15日、水田光雄さんと兵庫県宝塚市南部の帰化植物をこの地域に点在する園芸店に立ち寄りながら見て回りました。

 この地域は古くから園芸が盛んで、いろいろ帰化植物、特に逸出によるものがないか探したのですが舗装が行き届き、これといったものは見つからなかったです。

 最後に、大きな園芸店に向かった際、駐車場のわずかな路面間隙にシロガネチカラシバPennisetum villosum R. Br. ex Fresen.が群生していました。ギンギツネと呼ばれる園芸植物でおそらく栽培から逃げ出したものと思われます。

 同属の自生種チカラシバP.m alopecuroides (L.) Spreng.は道路の舗装で減少しつつあるのと対照的だと思いました。


巨椋池干拓地の畑で 伊吹寛子 投稿日: 2023年06月26日 18:22:35 No.724
植村先生のシロガネチカラシバのご投稿後、「ギンギツネを植えている畑がある」と教わって見てきました。驚きました。巨椋池干拓地内の畑に、ドッサリ植わっていました。

その一角は耕作放棄地ならぬ花卉栽培放棄地とも言うべき状態で、ギンギツネからかなり離れた所に、出荷を考えているとは思えない状態で、枯れかけた花が植わっていました。

いつからギンギツネが植えられているか分かりませんが、周囲に逸出していないかと、今朝、3時間ほど歩いてきましたが、目下、逸出は気づきませんでした。立ち枯れ状態の花を含めて、今後、どうなっていくでしょうか? 近くの田圃の持ち主さんがおられたので「あそこは花を栽培しておられるのですか?」と声を掛けてみますと「面倒みれば良いのだが」と渋いお顔でした。

空高く囀るヒバリと、宇治川から最近ずっと聞こえる「テッペンカケタカ」の声に癒されて帰ってきました。

写真1:シロガネチカラシバの現状
写真2:ギンギツネのシッポのような(もっとキレイ?)穂
写真3:満開?
写真4:同じ一角に植えられている放置状態の花:遠景


植村 修二 投稿日: 2023年06月30日 18:01:51 No.730
伊吹寛子さん

 シロガネチカラシバの情報提供ありがとうございました。

 こんなに多く花を咲かせているのに逸出してないのが不思議ですね。
伊吹寛子 投稿日: 2023年06月30日 19:11:24 No.731
植村修二先生
私の力では、穂が出ていない場合、残念ながら見落としている可能性があるかも知れないです。


コシカギク 西村徹也 投稿日: 2023年06月29日 23:35:02 No.729 【返信】

先日、2023年6月26日(月)から2泊3日で、北海道に行ってきました。
えりも町本町の旅館に2泊しました。
6月27日(火)、えりも町庶野を歩いてきました。
海岸近くの道端に、コシカギク(小鹿菊){別名オロシャギク(俄羅斯菊)}の花が咲いていました。
*コシカギク;{キク科、コシカギク属}

なお、えりも町本町に到着した日、旅館の食堂から見た夕焼けがきれいだったので、窓を開けてもらって、北西の空を撮影しました。

【写真1枚目】;コシカギク(全体)=6.27(火)撮影
【写真2枚目】;コシカギク(花) =6.27(火)撮影
【写真3枚目】;夕陽        =6.26(月)19:09撮影




牧野富太郎が新種記載したヨコグラノキ 藤井俊夫 投稿日: 2023年06月27日 16:47:04 No.725 【返信】

●ヨコグラノキ(原記載)植物学雑誌(Botanical Magazine Tokyo。12巻136号。p49. (略称:B.M.T.)
Makino,T. 1898. Plantae Japonenses novae vel minus cognitae. B.M.T.12(136):45-52.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/12/136/12_en45/_pdf/-char/ja
●以下、原著からの引用
Hab. Prov. TOSA in Shikoku: Mt. Yokogura-yama (T. _Nakano!
Autumn 1884, Summer 1889, May 1893; T. _Inoue! Aug. 27, 1896);
Prov. Iyo South-western part (Z. Umemura! Sept. 2, 1896).
●1884年から1893年まで(10年かけて)、開花時期、果実期など、合計3点の標本から記載している。
新種記載時の学名は、ネコノチチ属)(Rhamnella)としている。
Rhamnella berchemiaefolia Makino sp. nov.

★その後、東大の中井猛之進によって新属、ヨコグラノキ属へと組み替えられている。
新組み合わせの記載。植物学雑誌。37巻435号。p31.
T,Nakai. 1923. Genera nova Rhamnacearum et Leguminosarum ex Asia orientali. B.M.T.37(435):29-34.

★そういえば、武田尾渓谷にも生えていました(ちょうど、花が咲いている頃?)。
 いわゆるコクザギ型葉序を持つので、すぐにわかります。
●最近はコンピューターによる、シュミレーションで解析されています。
2019/06/07:植物の葉の配列における対称性の破れ
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2019/6421/
植物の葉の原基が発生する際の制御に関して考えられていた基本的な枠組みの一部を見直し、葉の配列=葉序に見られる規則的なパターンのほとんど全てを再現できる数理モデルを構築しました。
●参考
岡本素治。1979。コクサギの話。Nature Study.25(1):2-4.
こちらの図と説明を見れば、よくわかります。(絶版でした)。
●元の文献
前川文夫。1948。コクサギ型葉序と其意義。植物学雑誌。61(715-716):7-10.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/61/715-716/61_715-716_7/_pdf/-char/ja
相良真佐美 投稿日: 2023年06月27日 18:52:01 No.726
5年前に撮影した武田尾のヨコグラノキの開花です。ご参考まで。

伊吹寛子 投稿日: 2023年06月28日 12:45:30 No.728
便乗をお許しいただいて、
去年7月24日に藤井俊夫先生の武田尾観察会で教えていただいたヨコグラノキの果実です。とてもキレイでした。下にもたくさん落ちていました。来年は、是非、黄色の花を見に行きたいと思います。




センダイヤザクラ 相良真佐美 投稿日: 2023年06月27日 21:40:33 No.727 【返信】

NHK放送の「らんまん」では今週センダイヤザクラが登場しました。
牧野富太郎博士が、高知県佐川町の仙台屋の前にあったヤマザクラの栽培品種をセンダイヤザクラと命名しました。
花はソメイヨシノより一回り大きく、縁取りの様に紅が差します。一房に付く花数は少ないサクラです。

センダイヤザクラの親木は既に枯死していますが、接ぎ木や挿し木で苗木を残しました。
センダイヤザクラの成木は日本では数少なく、現在、練馬区立牧野記念庭園にあるのが 日本では一番の大木とされています。
昨年の3月30日に行った時には、このサクラを見るために朝から人が集まっていました。




RE:[naturplant:7463] 山口県の放牧地周りのツノミチョウセンアサガオ 水田光雄 投稿日: 2023年06月07日 21:31:56 No.680 【返信】

帰化植物友の会MLの皆様
大阪市立自然史博物館 横川様

兵庫県伊丹市の水田光雄です。
横川さんからツノミチョウセンアサガオの投稿を懐かしく思いました。
私は過去に一度、香川県坂出市において採集しました。
日本の帰化植物(平凡社2011.12.2初版第2版)PL.84の果実の写真(1988.10.26香川県坂出市)のものが該当します。
当時、属レベルまでは判明しましたが、種名まで判らず浅井康宏先生に同定依頼しました。
先生の著書「緑の侵入者たち(1993.5.25朝日選書)」のP.194にツノミチョウセンアサガオと命名した旨、
追って専門誌に投稿する旨のお手紙(返信)とこの著書を頂きましたが、その後投稿はされなかった。
この手紙の内容をスキャンし以下の掲示板に貼り付けました。
浅井先生は、昨年8月に他界されており、改めてこのお手紙を拝読しました。
私が採集した場所は、全農教日本帰化植物写真図鑑第2巻P.8の写真の場所です。
この場所は、2003年植村修二さんと一緒に、私が以前住んでいた場所と勤務地の帰化植物を案内した時のものです(撮影:植村氏)。
画像の中に映っている備蓄サイロ(写真左上に明記)の下でした。
この場所は勤務していた事務所の直ぐ前で、昼休みは何時も周辺の帰化植物を散策していました。
仕事で立ち入る所なので、担当者とは顔見知りで(フリーパス)でした。
本日Googleマップの航空写真で現在の状況を見てみましたが、
この備蓄サイロは確認できましたが、事業主、建物は変更となり周辺の状況も舗装され当時の面影は残り少なくなっていました。
横川さんのご投稿で、タイムスリップ。
昔の事を思い出す事ができました(お礼)。


ツノミチョウセンアサガオの画像 植村 修二 投稿日: 2023年06月23日 11:23:20 No.722
 いつもカメレスで申し訳ありません。

 ツノミチョウセンアサガオの実物見た人は少ないと思います。私もまだ見てないです。

 公開された『千葉県植物誌資料』にカラーの画像と解説があります。


https://drive.google.com/file/d/1zrlW6Sczz4Z8OzU4RzbcId8HF1JkDmMx/view


植物・食物 伊吹寛子 投稿日: 2023年06月21日 17:09:25 No.719 【返信】

 栽培品の話で恐縮です。

 英名でルバーブ、日本でもその名で呼ばれる物がありますが、Wikipediaには「タデ科ダイオウ属の中の食用とされている栽培品種…和名はショクヨウダイオウ(食用大黄)…シベリア南部原産」とあります。https://ja.wikipedia.org/wiki/

 4月のある日、売る気ゼロのようなショボクレタ店で、ハーブと称してルバーブの苗が売られていました。ルバーブ! 息を呑みました。私が知るルバーブは、上記ウイキペディアに「北海道と長野県を中心に各地で生産が行われて」いるとあるように、暑さが苦手です。私はこれまで何度か関西で種子を蒔いて、収穫までは至らず失敗しています。でも、とても欲しかったので、店にあった背丈10㎝ほどの弱った苗を4ポット、ダメモトで購入し、「超自然農法」の畑の雑草の中に植えました。するとこれまでになく元気に育ち、6月半ばに太い茎を10本ほど収穫できたのです。

 ルバーブの簡単な美味しい食べ方はジャムです。同じく育てているグズベリーの真っ赤な実が両掌一杯ほど冷凍庫にたまっていましたので、それと一緒に初めてのルバーブ・グズベリージャムを作ることにしました。ちなみにルバーブの葉は蓚酸がきつい等の理由で食べてはいけないと言われています。第二次世界大戦中にイギリス人兵士が葉を食べて死んだという話も聞きました。

ところで一緒にジャムにしたグズベリーですが、スグリ属です。5月の近植の観察会で、山での解散地点で見た小さな木がスグリと教わりました。帰宅後、調べるとスグリ属には他に色々あるようで、私が育てているグズベリーというのは、平凡社「日本の野生植物」(1989)のマルスグリの項に「ユーラシア・北アフリカ原産で, Gooseberryといわれるものは本種で、『おもに果実採取のために栽培される』」とあり、画像も一致するので、和名マルスグリのように思います。更に、「北海道から長野県で栽培される」とありますが、私のは京都で2夏越しているので、今年の夏も越すかと期待しています。問題はルバーブで、今年の夏を越せるかどうか、心配です。目下、大丈夫なのは、最近はグズベリー、ルバーブ共に、暑さに強い品種ができているのでしょうか?

ルバーブはすぐ煮崩れるのでグズベリーとのジャムはあっという間にできて、赤いキレイな色に仕上がりました。

ちなみに昔、小説である女性の目についてgooseberry eyesと書かれていて、グズベリーのグの字も知らなかった私は、どんな目だろうと思いました。今回の貼付写真は完熟したグズベリーの実で、このようになる前に、美しい翡翠色の時期があります。Gooseberry eyesというのは完熟の実の色でなく、翡翠色の目に違いありません!

写真1:ルバーブ 2023年6月18日 収穫後なので、株が小さくなっています。前に育てたのは葉がもっと正三角形に近かった気がしますが…2等辺三角形です。
写真2:信州で見たスグリ 2023年5月28日
写真3:グズベリー 2021年
写真4:グズベリーの花 2023年
写真5:グズベリーの実(完熟)2023年
写真6:ジャム


ルバーブ 磯野久美子 投稿日: 2023年06月21日 23:32:27 No.720
伊吹様

ルバーブのジャム、美味しいですよね!
ルバーブ、超自然農法で収穫できたとのこと、さすがですね!
2016年のGWに佐渡から信越のあたりを歩いた時、帰りの道の駅でルバーブをゲットでき、それでジャムを作った話を旧の掲示板に載せたのを思い出しましたので再掲します。ご笑覧下さい。


伊吹寛子 投稿日: 2023年06月22日 21:11:24 No.721
磯野様  ルバーブ好きのお仲間がいて嬉しいです! 生で食べたことはないので、今度収穫出来たら(弱気です)、ポテトサラダに入れて食べてみたいです。私も信州に行った時に、重いのに露店で買って帰ったことがあります。店の名前を記録していましたので、翌年、電話で注文しようかと思いましたが、送料を考えて諦めました。時々、この辺りでデパートに出ることがありますね。行き合わせて、買えると良いですね!

ところでルバーブのことを考えていて、フト、この春買ったとても興味深い本があるのを思い出しました。ご存知の方もおありと思いますが、この3月に出版された「野草がハーブやスパイスに変わるとき」(山下智道著、山と渓谷社)です。下に本の目次を貼付させていただいていますが、それぞれの植物の説明、薬用植物としての効能と共に、著者が工夫された洒落た繊細なお料理が、数多くの美しい写真と共に掲載されています。

お料理については、正に垂涎の的で「美味しそう!食べてみたい!」と、まだ見るばかりですが、最初に登場するアカメガシワを皮切りに「こんな物も食べられるのだ!」と知ることも楽しいです。単純でお恥ずかしいですが、カキドオシが食べられると知って、天ぷらにしてみました。最近咲き初めていると聞くメドハギもお茶になるそうです。

ちなみにその本の編集者は近植のメンバーでいらっしゃる藤井文子さんです。そして書中のイワナシ、サワアザミ、ヤマナシのページに相良真佐美さんの写真も掲載されています。

余談ですが、一概には言えませんが、日本では「ハーブ」、イギリスの方もたいてい「ハーブ」と言われますが、アメリカの方は「アーブ」と言われる方が多いですね? 初めて「アーブ」と聞いた時、びっくりしました。

写真1:「野草がハーブやスパイスに変わるとき」(山下智道著、山と渓谷社)表紙
写真2:CONTENTS
写真3:最終ページ




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