近畿植物同好会 掲示板
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「三木茂ドキュメンタリードラマ」クラウドファンディングについて(お願い) 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月11日 15:50:48 No.849 【返信】

生きている化石植物「メタセコイア」を植物遺体から発見したことで有名な、三木茂先生のドキュメンタリードラマが制作されています。
英語字幕も付ける予定ですが、制作費が不足しているそうです。

ドキュメンタリードラマ「メタセコイア・三木茂物語」
ー自然と共に生きた生涯ー

・国内は元より世界中で愛されているメタセコイアを更に広く知ってもらう.
・メタセコイア発見者が、日本人三木茂(香川県三木町出身)であることを広く知ってもらう.
・豊かな自然と原風景が残る香川県三木町を映画の中に映し出し、親しみ深いものを発信.
・今の世界情勢と重なる、戦後の混乱する当時、メタセコイアの論文で全世界が一つとなり発信され「平和の木」とされた事から今一度世界が平和であることを願う.
・三木茂生誕地、地元ボランティアの高齢化により将来へと繋ぐ記録映像にする.

★完成予定は、来年2月下旬を最短予定.
★公開は、先ず地元三木町各所,次に香川県内各所,その次に県外を想定している.東京蒲田の下町小劇場でも上映内諾を受けている.
★ドラマの長さは1時間15分程度を想定しており、YouTubeでの配信は、後々の検討として,スクリーン上映を前提としている.
★英語字幕を付ける予定.
★映画製作者は、アット・ライフ・プランニング Alp Movie Factory代表 福永信也

問い合わせ先
 ドキュメンタリードラマ「メタセコイア・三木茂物語」
 制作発起人 猿渡啓子  電話:090-5272-6772
 主旨にご賛同いただける方は,下記のクラウドファンディングサイトから,このプロジェクトへの支援をお願いいたします.

ドキュメンタリードラマ、クラウドファンディングの情報は下記のURLのとおりです.
https://camp-fire.jp/projects/view/689329?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

写真は、9月4日:私市植物園でパラグアイオニバスの観察会があったときに撮影。




ハガクレナガミラン、イリオモテカヤランの原記載など 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月10日 15:05:35 No.842 【返信】

●ハガクレナガミラン
Thrixspermum fantasticum L.O.Williams
原記載:
Bot. Mus. Leafl. Harvard Univ. 6: 82 (1938)
https://www.biodiversitylibrary.org/item/32873#page/101/mode/1up
82pに、ハガクレナガミランの原記載があります。分布はフィリピン。

●Thrixspermum(カヤラン属)
スリランカから東南アジアの島嶼に約100種が分布する。着生植物が多い。
online edit. Flora of China より。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=132891
日本には、カヤラン、一種のみが知られている。

*****************************
●イリオモテカヤラン
原記載は、2016年です。
原記載:
O’Byrne, P. 2016. Thrixspermum in Borneo; 24New and Old Species.Malesian Orchid Journal Vol. 18 : 5–74.
イリオモテカヤランの記載は、p51-p53.
https://www.researchgate.net/figure/Thrixspermum-annamense-A-habit-B-flower-C-inflorescence-with-flower-D-clockwise_fig36_322569136

*****************************
葉だけの状態(sterile condition)では、区別不能と思います。
開花個体(fertile condition)の、唇弁が写っていないと、写真で区別できません。

新種記載前の、2016年以前の写真および、図鑑などは、両者を区別していないとみるべきでしょう。
2016年以降でも、イリオモテカヤランが日本に分布しているとの報告がなければ、区別できません。
末次さんの今回の報告で初めて日本に分布したことが明らかになったわけで、これから情報が集まってくると思います。

●ハガクレナガミランが記載されたのは1938年、これからイリオモテカヤランが分離独立したのが、2016年です。
ラン科の分類は、花の立体構造が重要です。押し葉標本では、花の構造が再現できないので、今まで研究が進んでいないものと考えられます。
DNA分析技術の進歩と、1sample当たりの分析費用の低価格化、分析装置の高速化・低価格化によるところが大きいと思います。
新型コロナのPCR検査で低価格化と普及が進んだか?
*****************************
●今後の保護上の課題として
両種の生活史特性の違い(送受粉機構、送粉昆虫などの違い)
生育環境に違いがあるのか?(着生なので、着生する基質の違い、着生する高さの違いなど)

 東南アジアの着生植物であるオオタニワタリの仲間には、着生する高さ(樹高)によって種類が違うとの報告があります。
形態的にはほとんど区別できず、同胞種、隠蔽種などと呼ばれています(DNAレベルで、別種とされた)。。

*****************************
●蛇足
図鑑の写真には、よく騙されました。

例:平凡社の旧版、日本の野生植物の写真も、間違いが多かった。
ヤナギヌカボの写真はヤナギタデ。
ミズキカシグサは、ヒメミソハギ
ヒメキカシグサも、ヒメミソハギ
ヒュウガミズキの果実の写真は、上下が逆だった。
 版を重ねるごとに修正されています。

保育社の原色図鑑も版を重ねるごとに内容が修正されています。
木本編のノイバラ属だっったかな?
初版本で、検索表の雌蕊の毛の有無で区別するが、最終的な種の部分が入れ替わって(逆になって)いて、検索表と、種の記載が合わないと悩んだことがあります。
*****************************
●以下、藤井が図鑑の分布情報を信じたために、同定が遅れた植物(近畿地方初記録の植物)
 分布情報が間違っている、または分布情報がないなどで、同定すべき分類群から除外してしまっていた。
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1989年、滋賀県 サギスゲ (滋賀県初記録);採集時に、判明。(図鑑やRDBの分布記録から)
    ●標本はOSAに収蔵
1989年、京都府 カツラギグミ (京都府初記録);RDB作成時(1-2年後)に判明。
    現地では、すでに見つからず。
    ●標本はOSAに収蔵
1999年、兵庫県 ササバギンラン(兵庫県初記録);RDB作成時(1-2年後)に判明。
    兵庫RDBでは、シカの食害によりExの判定。兵庫県植物研究会会報に報告。
    ●標本はHYOに収蔵
1999年、兵庫県、シデシャジン (兵庫県再発見);採集時に、判明。(図鑑やRDBの分布記録から)
    兵庫の植物に報告。
    ●標本はHYOに収蔵
2015年、兵庫県、タマムラサキ (兵庫県初記録);RDB作成時(2018年)に、判明。
    兵庫の植物に報告。
    ●標本はTNSに収蔵
2018年、兵庫県、ナンゴクヤマラッキョウ(本州初記録);以前の標本(2015年の、タマムラサキ)が気になって、再検討。
    ●標本はTNSに収蔵
    兵庫の植物に報告。
2018年、大阪府、コツブヌマハリイ(近畿初記録);種名が判明するのに、2ケ月かかる。
    近畿植物同好会に報告。
    ●標本はKYO, OSAに収蔵
2020年、兵庫県、上記ナンゴクヤマラッキョウが、新分類群の可能性。
    兵庫の植物に報告。(2015年にタマムラサキとした集団)

2020年、上記ナンゴクヤマラッキョウが気になって、type locarityで、現地調査。
    ナンゴクとは違うことが判明。仮称:ニセナンゴクヤマラッキョウとする。

●他に、兵庫県初記録のコアマモなど、未報告の植物が多数ある。
●蛇足で、ハイノキ、ヒメミコシガヤが大阪府に分布しないことを近植で報告している。
 ラベルの読み間違い
 ハイノキ:泉を大阪府和泉地方と誤認。実際は高知県鳥形山ふもとの泉地方
 ヒメミコシガヤ:摂津有馬を大阪府と読み間違えた。摂津は、有馬など六甲山系を含んでいます→兵庫に訂正
********************************************************************
ここまで来るのに、40年かけて、4万点近くの標本を採集しています。
(1年で、1000点以上)。植物図鑑の代金だけでも50万円は超えていると思う。
(本棚、2個を占拠している:平凡社が高い。旧版、改訂版をそろえるだけで軽く20万円を超える)
辻本 穣 投稿日: 2023年09月11日 14:27:10 No.848
当園はカヤランを栽培ていますが、まだ花をみたことがありません。
(他にボウラン、ニュウメンラン、キバンセッコク)
ハガクレナガミラン、イリオモテカヤランをいつかは現物をみたいものです。

私もやっと植物園を離れて、外に出る機会が増えましたが、お教えてもらえないと解らない植物ばかりです。


ツチトリモチの原記載、植物画、ついでにレプリカ展 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月11日 09:07:46 No.844 【返信】

●ツチトリモチ(Balanophora japonica Makino)
原記載
B.M.T. 16: 212 (1902), p.p., 23: 23, t.2 (1909)
Fl. Nippon: 632, f. 1896 (1940)
Makino,T.1902. Observations on the Flora of Japan. (Continued from p. 202.) . B.M.T. 16(190):212-213.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/16/190/16_190_210/_pdf/-char/ja

Nom. Jap. Tsuchi-torimochi, tsuchi- yamamochi, tsuchi-mochi, yamadera-bozu, shozyo-dake.
和名:ツチトリモチ、ツチヤマモチ、ツチモチ、ヤマデラボウズ、ショウジョウダケ
Hab. Prov. TOSA (T.Makino !,T. Yoshinaga !, I. Nakamura !, M.Fujita !) ; Prov. Idzu (S. Okuno!) ; Prov. Higo (M. Murakami !, T.kawakami !) ; Prov. HYUGA (Y. Tanaka) ; Prov. Etchu ; Prov. SHIMOTSUKE (T. Uchiyama !) ; Anami-Oshima (T. Uchi yama !).
***********************************************************
●ツチトリモチ(ツチトリモチ科)
雌雄異株の寄生植物。雌株のみ知られる。ハイノキ科の根に寄生する。単為生殖によって結実する。

●植物発生進化学:読む植物図鑑 Plant Development and Evolution
ツチトリモチ属
https://www.nibb.ac.jp/plantdic/blog/?p=1120

藤井注:
「鳥もち」の材料として、古くから利用されてきているので、地方で様々な呼称があったようです。
地下茎をすりつぶして「トリモチ」を作ったとしています。
団子状の塊根がツチトリモチの根。この中に寄主の根が入り込んでいる。
通常のヤドリギやラフレシアなどと言った寄生植物とは全く逆の構造です。
ヤドリギなどは寄主の根や茎の中に自分の根を侵入させて栄養を横取りしている。
ツチトリモチは自分の根の中に寄主の根が埋没している。

**************************
●Linda Hall Libraryのsiteに、牧野「日本植物図鑑:1955」から、ツチトリモチの絵が掲載されています。
簡単な牧野の紹介もあります。
ADDRESS: 5109 Cherry Street, Kansas City, Missouri, 64110-2498, USA.

Linda Hall Library → News → Scientist of the Day → Tomitaro Makino
https://www.lindahall.org/about/news/scientist-of-the-day/tomitaro-makino
上記siteに、牧野富太郎の記事と、いくつかの植物画が載っています(2018.Apr.14)。
1955年に、北隆館から出版された「日本植物図鑑(改訂版)1955」の植物画から。
以下、2枚が掲載されています。

ナラノヤエザクラ(日本版Wikipediaを参照:カスミザクラの重弁花した変種とされる)
ツチトリモチ(上記、解説を参照)

***********************************************************
ついでに、以下の投稿で紹介されていたレプリカ展を駆け足で回ってきました。
NHK京都放送局で「らんまん」の植物レプリカ展示 伊吹寛子 投稿日: 2023年08月28日 19:17:22 No.816 【返信】

1.レプリカ展示(全景)
2.らんまんで使用した、植物レプリカ
3ー6..各種植物レプリカ


「らんまん」の植物レプリカ展 伊吹寛子 投稿日: 2023年09月11日 11:13:52 No.845
藤井俊夫先生

「らんまん」のレプリカ展についてご投稿下さり、ありがとうございました。私も8月30日に参りました。とても感動したのですが、あまりに小規模なのに驚き、同時に皆様には珍しくないかもと思ったりで、いずれにしましてもご報告をサボってしまいました。

 藤井先生が全景をご紹介下さいましたので、欲張りすぎて少しピントが甘いですが、展示物の一部の拡大写真を投稿させていただきます。私自身はこのようなレプリカを初めて見ましたので、あまりの出来栄えに感動いたしました。なぜか植物に名札はついていませんでした。

 展示物の数は少なかったですが、私が行った時は入れ代わり立ち代わり常に5-6人の方たちが見に来ておられ、番組の人気の高さを感じました。ムラサキカタバミなどに「これ、家の庭にもあるけど、そっくりやわ~」と語り合っておられました。

写真
1枚目:ムラサキカタバミ
2、3枚目:コオロギラン
4枚目:ネジバナ
5枚目:オオバコ
6枚目:ホトケノザ


植物レプリカの作成用機材、作成手順など 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月11日 13:40:12 No.846
●真空注型器という機械があります
金型を作らずシリコンの型を使い、真空下で液状の樹脂剤を流し込んで成形する工法をいいます。
(気泡が発生しないので、細かな形状の再現が可能です。
手順
1.レプリカをつくる原型となる植物を葉、枝、花(花弁、雄蕊、雌蕊)、果実などに分解する。
2.それぞれのパーツの型どりした外枠(シリコンなどでつくる)を作成する。
3.外枠にシリコンなどの樹脂を流し込み原型と同じ複製をつくる。
4.複製を組み合わせ、色付けをする。

パーツに分解して型どり、組みたて作業、色付けなどの作業が企業秘密(長年の技術の積み重ね)で、1点作るのに数か月かかります。
レプリカは、注文を受けて作る、1点ものなので、高価になります。

****************************

●凍結乾燥で、現物をプリザーブド・フラワーのように乾燥させる方法もあります。
こちらは、凍結乾燥する機械の容量で、できる標本の大きさが制限されます。
巨大な冷凍庫のような器械です。庫内の湿度を下げて凍結したまま水分を抜くので、一つ作るのに数か月かかります。

ラフレシアなどは、海外に採集に行く旅費が加わるので100万円単位になると思います。
ひとはくの展示を作るのに、ボルネオで採集許可を取り、スタッフ数人で現地まで行って現物を採集するので、かなりの金額がかかっていました。
1990年ごろだからできたか?
以下は、展示ができたころの写真。実物を凍結乾燥後、樹脂に封入しています。
https://www.hitohaku.jp/exhibition/permanent/muse-ex1-5.html
凍結乾燥後、着色処理をし、長期間、光にあたっても変色しないような加工をしています。

追伸
ツチトリモチの原記載時の、牧野が描いた植物画を見つけました。
植物学雑誌の別の巻号に植物画だけ載せていました。
別件にして投稿します。
伊吹寛子 投稿日: 2023年09月11日 14:13:13 No.847
藤井俊夫先生

先生の貴重なツチトリモチのご投稿の後に拙文を続けさせていただくことに躊躇いがあったのですが、申し訳ございませんでした。でも色々お教えくださいまして、ありがとうございました。

真空注型器について、確かにレプリカ展会場に先生の2枚目の写真に写っていますようにポスターがありましたが、あれだけでは私には全く分かりませんでした。お教えいただいて良く分かりましたし、凍結乾燥のことも良く分かりました。ありがとうございました。
色々な方法で展示が行われ、多くの人たちが実物に近い物に接する機会を与えられている幸せを思います。

今後とも宜しくご指導くださいませ。


大和葛城山:ノコギリソウが健在、櫛羅の滝コースが来年1月まで整備のため通行禁止 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月09日 18:52:05 No.840 【返信】

大和葛城山に行ってきました。

山頂のススキ草原(5月には、ツツジの見物客でにぎわう)で、ノコギリソウが健在でした。
大阪府側に数株の集団がある。

ロープウェイ登山口乗り場から、櫛羅の滝コースが来年1月まで、登山道整備のため、通行禁止になっていました。




牧野富太郎:個人出版の雑誌情報 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月06日 18:12:05 No.835 【返信】

牧野富太郎は、個人出版で、以下のような雑誌を作っています。

牧野植物混混録(Makino sive plantae notae miscellaneae):1-14。
= 牧野富太郎個人雑誌:Makinoa, or, Makino's private botanical magazine
●書誌情報:
出版者:鎌倉書房
出版年月日:1946-1953.
●CiNii Books Research
https://dl.ndl.go.jp/pid/1849585/1/9
https://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00232149#anc-resource
国立国会図書館で、電子版のコピーサービスを行っているようです。
(多分、この雑誌に新種の植物を裸名で書いていたのだと、推測します。)
*******************************************************************
●インターネットの電子図書館:青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001266/card56695.html
(ダウンロードできます)
作品名: 牧野富太郎自叙伝
作品名読み: まきのとみたろうじじょでん
副題: 02 第二部 混混録
副題読み: 02 だいにぶ こんこんろく
著者名: 牧野 富太郎 
*******************************************************************
●青空文庫で、公開されている牧野富太郎の著作
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1266.html
公開中の作品一覧

アケビ (新字新仮名、作品ID:47237) 
カキツバタ一家言 (新字新仮名、作品ID:47238) 
風に飜へる梧桐の実 (新字旧仮名、作品ID:47233) 
寒桜の話 (新字新仮名、作品ID:47234) 
植物一日一題 (新字新仮名、作品ID:46820) 
植物記 (新字新仮名、作品ID:51368) 
植物知識 (新字新仮名、作品ID:46821) 
火の玉を見たこと (新字新仮名、作品ID:47235) 
牧野富太郎自叙伝 01 第一部 牧野富太郎自叙伝(新字新仮名、作品ID:55789) 
牧野富太郎自叙伝 02 第二部 混混録(新字新仮名、作品ID:56695) 
ムジナモ発見物語り (新字新仮名、作品ID:47239) 
利尻山とその植物 (新字新仮名、作品ID:49587) 
若き日の思い出 (新字新仮名、作品ID:47236) 
私の信条 (新字新仮名、作品ID:55790)


「らんまん」第3週「ヤマモモ(Murica rubra)」の学名、和名について 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月04日 12:18:43 No.832 【返信】

●ヤマモモ(Morella rubra Lour.)の原記載

Standard Form: Fl. Cochinch.『コーチシナの植物』
Flora cochinchinensis: sistens plantas in regno Cochinchina nascentes.
Quibus accedunt aliæ observatæ in Sinensi imperio, Africa Orientali, Indiæque locis variis.
Omnes dispositæ secundum systema sexuale Linnæanum. Ulyssipone.(ポルトガルの、リスボン)
2 vols., 1790
Author: Loureiro, Joao de
vol.2:548p.に、ヤマモモの記載(Morella rubra Lour.)

●藤井注:Cochinchina(インドシナ半島南東部の地域名:フランス統治時代のベトナム南部を指す歴史的呼称。)
******************************************

●ヤマモモ(Morella rubra Lour.)の記載者●
『コーチシナの植物』
Loureiro, Joao de(1717-1791)
ジョアン・デ・ルーレイロ(João de Loureiro、1717年9月8日 - 1791年10月18日)
ポルトガルのイエズス会宣教師、古生物学者、医師、植物学者である。
リスボンに生まれた。イエズス会宣教師としてインドのゴアに3年、マカオに4年赴任した後、1742年にコーチシナを訪れ、その後30年間以上滞在した。
1777年に広東を旅し、4年後に帰国、『コーチシナの植物』("Flora Cochinchinensis")(1790年)を出版した。

Taxonomic literature :植物学関係の出版物と植物学名の命名者(Lh-O)のガイド。
a selective guide to botanical publications and collection.Vol.3(1981)authers [Lh-O]
https://www.biodiversitylibrary.org/page/33355261#page/189/mode/1up
Page173に、Loureiro, Joao deの記載がある。
Portuguese missionary and naturalist in Mozambuque, Goa, nad Cochinchina.(Lour.).
******************************************
ヤマモモ
中国名:柳梅、日本名:山桃
●日本の標準和名:ヤマモモの語源には諸説あり。

前川文夫.1943.ヤマモモとフトモモの語源についての新考.植物研究雑誌。19(5):151-152.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/19/5/19_19_5_2743/_article/-char/ja/
中国名「柳梅(発音:Yam-mei)」
「柳梅:Ya-mei+「桃:momo」との説を唱えている。
中国の発音と日本の発音の合成との立場だが、このような植物和名の成立は聞いたことがないので解釈に無理があると思う。、

●Siebold et Zucc.が属名をMyricaに組み替える。
Sieboldは、上記のルーレロイ(1790)の、 Fl. Cochinch.『コーチシナの植物』を引用していない。
Flora of China の「Myrica rubra」に、書かれている。
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200006094

●Flora of Chinaの植物画
http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=2155&flora_id=2
1-5がMyrica rubra

●POWO(Plants of the world online)のdistribution
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:585602-1
日本、朝鮮半島、中国南部。フィリピンなどに分布。
******************************************************************


サギソウ 磯野久美子 投稿日: 2023年09月04日 02:13:29 No.827 【返信】

9月2日、三重県上野森林公園でサギソウが見頃だとの事で、見に行って来ました。
「サギソウ園」と称する広い湿原一面に驚くほど多くのサギソウが咲いていました。八つ橋が設けられているので、間近で見る事もできてよかったです。
サギソウのほかにも、サワヒヨドリ、キセルアザミ(別名マアザミ)、ワレモコウ、ミズギボウシ、ホザキノミミカキグサ、コケオトギリの花を見ました。
色々なシンジュガヤ、色々なイヌノハナヒゲ、コマツカサススキ、ヤマイ、アブラガヤ、シカクイ、テンツキ、アゼガヤツリ、シロイヌノヒゲなどが見られ、湿地の中には、ハンノキ、アカマツ、イヌツゲがまるで盆栽のように点々と生えていました。ヘビノボラズという面白い名前の木もありました。
ここは赤土の貧栄養の湿原で、昔は水田だったとか。
木本ではノリウツギ、サルスベリ、アベリア、マルバハギなどが咲いており、イソノキ、エゴノキ、ハンノキ、コムラサキ、ネズなどには果実が生っていました。
まだしばらくサギソウの見頃は続きそうです。ぜひ!
車がなくても、伊賀鉄道の四十九駅からぶらぶら歩いて30分ほどで行けます。

トンボやチョウも色々沢山飛んでいました。水面に着陸してしまったショウリョウバッタが踏ん張って向こう岸へ大跳躍したのには思わず拍手。きれいなシュレーゲルアオガエルとも遭遇しました。
まだまだ暑かったですが、木陰の涼風やわずかに紅葉が始まった木々やツクツクボウシの合唱で秋の訪れも感じました。
最後に寄った展示室では両生類や爬虫類の飼育もされており、背中を押すと鳴くアズマヒキガエルや手触りの良いヒョウモントカゲモドキを手に乗せてもらって、可愛くて可愛くてルンルンで帰りました。ちなみに♂のアズマヒキガエルは他の♂が背中に乘った時にオレは♀じゃないぞ、ということで鳴くのだそうです。
昔、私がカエルを飼育していた時にはイトミミズを食べさせていましたが、今はものすごく高くなっているそうで、カメ用の固形飼料を指先で動かしながら食べさせているとのことでした。

写真
1~6枚目サギソウ
7枚目湿原の中のハンノキ、アカマツ、イヌツゲ
8~10枚目キセルアザミ
11枚目サワヒヨドリ
12枚目ミズギボウシ


文中のハイノキは、ハンノキでは?(兵庫県たつの市のサギソウ、マツバラン) 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月04日 08:44:11 No.828
三重県上野森林公園
公園に整備される前の1999年10月に、行ったことがあります。
コムラサキの自生個体群を始めてみることができました(庭園に植えているものばかりで、どんなところに生えているのか想像がつかなかった)。
2015年に行ったら、公園に整備されていました。

文中、ハイノキとしているものは湿地に生えるハンノキでは?
ハイノキ(Symplocos myrtacea)は、中国、四国、九州に生える常緑低木で、近畿地方では兵庫県の西光寺山にしか分布しません(ツチトリモチの寄主として有名)。
●以下、近畿地方のハイノキについて
藤井俊夫・服部保・石田弘明, 1998.Dec. ハイノキ北限自生地の生育状況と地理分布.人と自然.9:19-26.
服部保・藤井俊夫・小林とみき・石田弘明・小舘誓治・鈴木武, 1998.Mar. 兵庫県におけるハイノキの分布をどのように考えるのか.植生情報第2号.1-6.
藤井俊夫.2014.大阪府にハイノキは産しない。近畿植物同好会々誌。37:30-33.

昨日は、兵庫県たつの市大住寺湿原サギソウ保護区で、サギソウの観察会。
近くの屏風岩で、マツバラン(たつの市の天然記念物)が残っていた。

1枚目:大住寺湿原:サギソウ保護区
2枚目:サギソウ
3枚目:屏風岩(遠景:低木に覆われて、屏風のように見えなくなっている)
4枚目:マツバラン(何とか生き残っていた:2010年に生えているのを見つけた)
    姫新線の鉄橋の向こう側に見える、林の上の花崗岩が屏風岩


ハンノキ 磯野久美子 投稿日: 2023年09月04日 09:01:15 No.829
藤井様

間違いをご指摘いただき、ありがとうございました!
文中のハイノキ→ハンノキに訂正しました。

ハイノキはこの春、屋久島で清楚な白い花がとても美しかったのを思い出しました。
花びらのギザギサは花粉を運ぶスズメガの足場 相良真佐美 投稿日: 2023年09月04日 10:01:13 No.830
神戸大の末次健司教授が、サギソウの花びらのギザギサは花粉を運ぶスズメガの足場だったと昨年6月にEcology誌で発表しました。
https://twitter.com/tugutuguk/status/1539161926181171200

8月31日の神戸大での講演会でも、スズメガがギザキザのある花びらと、ギザギサのない花びらに止まる比較動画が上映されました。
ギザギサの無い方は、スズメガがツルツル滑り、場内笑いがこぼれ、可愛かったです。


末次さんのネジバナやギンリョウソウの新種発見の講演 相良真佐美 投稿日: 2023年08月29日 21:42:37 No.817 【返信】

8月31日14:05から20分、末次健司さんのネジバナやギンリョウソウの新種発見の講演が神戸大学百年記念館であります。
「一般の方もぜひご来場ください」とのことです。
https://twitter.com/tugutuguk/status/1696461287683965199?s=20

神戸大学百年記念館(六甲ホール) アクセスマップ
http://www.arch.kobe-u.ac.jp/arch_plan/KobeArchLec/access_RokkoHall.html
相良真佐美 投稿日: 2023年08月30日 10:10:38 No.818
末次健司さんの追加のツブヤキです。

 なおその後、15:40から1時間ポスター発表も行います。
 「光合成をやめた植物」などに関する質問がある方もお気軽にどうぞ。
 https://twitter.com/tugutuguk/status/1696459329564745988?s=20

 【3月7日】ネジバナ新種記載論文のツブヤキです。
 https://twitter.com/tugutuguk/status/1636674522991706112?s=20
相良真佐美 投稿日: 2023年08月30日 19:33:12 No.819
追加が出ました。

ご当地ネタですし、妖精のランプ「コウベタヌキノショクダイ」についてもお話することにしました。
https://twitter.com/tugutuguk/status/1696822233912816016
神戸大の講演会に行きました 相良真佐美 投稿日: 2023年08月31日 22:47:14 No.820
今日、神戸大学で、昨年抜擢された高等学術研究院卓越教授のセミナーがあり、末次健司教授の発表を見てきました。
末次教授は、菌従属栄養植物の研究で世界的にも有名で、50種の新種を発見されています。
確かに現代で50種の新種を見つけたのは世界でも例はなく、「現代の牧野富太郎」と題したマスコミもありました。
NHK「ダーウィンが来た」(監修・出演)、日経サイエンス、ワシントンポスト紙など、内外マスコミから年間80件の直接取材があったそうです。

最初、菌従属栄養植物の例として、ノソコソウ Sciaphila corniculataの説明がありました。
海外に分布するのを、末次研究グループが西表島、石垣島、沖縄島に分布するのを新産地として見つけました。
ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属で、ホンゴウソウにそっくりですが、1円玉の半分ぐらいの草丈です。
この種が一番興味がありました。
ノソコソウの画像 
https://koma33.web.fc2.com/nosokoso.html

続いてコウベタヌキノショクダイで、1992年にはヒナノボンボリとされていましたが、2018年にタヌキノショクダイ属とし、コウベタヌキノショクダイと新種発表し、2021年、三田で再発見されました。

ギンリョウソウの紅色の花は、根茎がギンリョウソウと全く違い、菌根菌が違うとされています。

ネジバナの新種は、ベランダの植木鉢に咲いていたのを調べて発見したそうです。

【質問】
会場から、「なぜ、こんなにたくさん新種を見つけることができたのか」という質問がありました。

【回答】
(1) 菌従属栄養植物は、専門家が少なく、まだまだ見つかるグループ
(2) 書物やWebの閲覧で一日を過ごすだけでなく、フィールドへ出かけ「観察 ! 観察 ! 観察 ! 」

といったような説明で、もっともな事だと思いました。
メールが、毎日50~100件は来る。と話してました。卓越教授になったので、スタッフも増えたようで、とにかく大活躍です。


コウベタヌキノショクダイについて 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月01日 13:01:00 No.821
●コウベタヌキノショクダイの記載論文
Suetsugu, Kenji; Nakanishi, Osamu; Kobayashi, Tomiki; Kurosaki, Nobuhira (2018).
“Thismia kobensis (Burmanniaceae), a new and presumably extinct species from Hyogo Prefecture, Japan”.
Phytotaxa 369 (2): 121.
doi:10.11646/phytotaxa.369.2.6.

ついでに、コウベタヌキノショクダイの発見時のの報告。
ヒナノボンボリではないことがわかっていたが、日本では近似の植物が報告されておらず、所属不明でとりあえずヒナノボンボリとして報告した。
とりあえず、名前を付けて発表しないことには情報が集まらない。

中西収・小林禱樹・黒崎史平。2006.キヨスミウツボの生活。兵庫県植物誌研究会。2000円。
多分、Amazonなどの通販で買えるはず?

なければ、直接兵庫県植物誌研究会へ


ダウンロード157コウベタヌキノショクダイ ( .pdf / 100KB )
ランがキノコを食べるハエに受粉の見返り 相良真佐美 投稿日: 2023年09月02日 12:09:33 No.824
末次教授は最後に、「フユザキヤツシロランとフタオビショウジョウバエの共生関係」を紹介しました。

(1)キノコのような匂いのこのランにキノコを餌とするショウジョウバエが花にやってくる。花から脱出する際に花粉が背中に付着する。
(2)別のランの花に訪問し、付着した花粉で受粉し、ハエは産卵する
(3)受粉が終わった腐りかかった花の中で、ふ化した幼虫が花びらを食べて育つ

詳しくは、図2↓の説明を参照してください 日本語版(2023/08/24)
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2023_08_24_02.html

英語版は最初の図を参照 (August 24, 2023)
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe_en/NEWS/news/2023_08_24_02.html

「ラン科植物で花粉の運び屋に繁殖場所を提供する送粉システムが発見されたのは、これが世界初」だそうです。
これらを解明するため、2018年から2023年まで屋久島で観察を行ったそうです。

この送粉システムの紹介には、聴衆からも、感動してため息が漏れ、反響が一番大きかったです。


台湾の植物研究に関する日本の貢献 藤井俊夫 投稿日: 2023年09月01日 13:05:05 No.822 【返信】

台湾の植物研究に関する日本の貢献

●台湾の日本統治期間
日清戦争の結果、下関条約によって台湾が当時中国大陸を支配していた清朝から日本に割譲された1895年(明治28年、光緒21年)4月17日から、第二次世界大戦が終結して日本の降伏後、中華民国政府の出先機関である台湾省行政長官公署によって台湾の管轄権行使が開始される1945年(昭和20年、民国34年)10月25日までの時代である。
1895年(明治28年、光緒21年)4月17日から、1945年(昭和20年、民国34年)10月25日までの時代(約:50年間)。

牧野富太郎が1896年(明治29年)台湾の資源植物を調査した。
島田弥市が、1904年(明治37年)台湾総督府:農事試験場(雇)となる。
早田文藏が、1905年に東京帝大助手をしながら台湾総督府の嘱託となり、台湾産植物の研究を行う。
      『台湾植物図説(全10巻)』を刊行する(1911-1921)
       上記、書籍の中で、1500種以上の新種を記載している。
****************************************
●島田弥市。1969。島田弥市自伝。植物分類地理。24(3):90-104.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunruichiri/24/3/24_KJ00002992854/_pdf
****************************************
早田文藏(はやた・ぶんぞう)
●日本語版Wikipediaを参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/

1903年(同36年)に東京帝大理科大学動植物学科を卒業。学生時代の1900年に初めて台湾を訪れて台湾植物の研究をはじめた。
1905年には東京帝大助手をしながら台湾総督府の嘱託となり、台湾産植物の分類を研究。
台湾植物についてタイワンスギ(台湾杉:Taiwania cryptomerioides Hayata 1908)をはじめ1,636種を命名したことにより、「台湾植物の父」とも呼ばれる。
 日本李登輝友の会(since2002)
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20171006/
●国際協力
東京大学総合研究博物館と台湾との学術協力
東京大学教授であった早田文蔵(1874-1934) は台湾産維管束植物を精力的に研究し、『台湾植物図説(全10巻)』(1911-1921)をまとめた。
 東京大学総合研究博物館ニュース(Vol.15.: No.01)
https://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v15n1/v15n1_ikeda.html

●早田の記載した植物の例
例:
アリマウマノスズクサ(ホソバウマノスズクサ)
Aristolochia shimadae Hayata(1916)
(Synonym: Aristolochia onoei Franch. et Sav. ex Koidz.)
日本の統治時代に台湾の植物を研究した早田文蔵が島田弥市の採集した標本をもとに『台湾植物図説(全10巻)』の中で、学名を命名記載した(1916)。
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蛇足:
アリマウマノスズクサのsynonym(同物異名:A.onoei)の標本は、フランスのパリ国立自然史博に収蔵されている。
この標本を研究したフランチェとサヴァチエリが「A.onoei」の学名を記載発表している。
(フランス語の発表なので、正式な発表とは認められず「裸名:nomen nudum または nom. nud.」となる。

Enumeratio Plantarum in Japonia Sponte Crescentium....(1875-)

京大の小泉源一が、正式な発表を行っている。Acta Phytotax. Geobot. 8: 50 1939.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunruichiri/8/1/8_KJ00002594532/_pdf/-char/ja
 Nom. Jap.: Mitsude-umanosuzukusa
 Hab. Japonia: leg. M. Ono! Herb. Mus・ Paris,(Savatier no.2920.)
 Prov. Settsu,Takedawo (leg.Inumaru,23 Juni 1935)
●藤井注:1935年に武田尾で採集されている!

種小名のonoeiは、江戸時代の本草学者、小野蘭山を記念したといわれる。
この標本は明治時代に宣教師として来日した、U.Faurie(1847-1915)が日本滞在中の2年間(1873年ー1874年)に採集した標本で、1セットを神戸の岡崎忠雄(1884-1917)が買い上げ、京都大学に寄付した。
日本に残った1セットの標本の買い上げに京都大学の郡場寛、小泉源一もかかわっている。
Faurieは、1913年に台湾にも行っている。
Faurie Collectionは、現在の京大標本庫(KYO)のcollectionの母体となっています。

日本語版Wikipediaの「ユルバン・ジャン・フォーリー」(1847-1915)
白岩卓巳。2008.牧野富太郎と神戸。神戸新聞総合出版センター。1600円。絶版か?
(ちっちゃいけど、牧野が描いたヤッコソウの彩色画【植物学雑誌25巻299号】の図が載っている。
 併せて、ツチトリモチ、コオロギラン、ノジギクも)

Franch. et Sav.の、U.faurie Collecitonを用いた研究の著作。
Enumeratio plantarum : in Japonia sponte crescentium hucusque rite cognitarum, adjectis descriptionibus specierum pro regione novarum, quibus accedit determinatio herbarum in libris japonicis So mokou zoussetz xylographice delineatarum
(1875-)

渡邉-東馬 加奈, 大井-東馬 哲雄。2016.調査報告:日本産オオバウマノスズクサ群の分類学史およびオオバウマノスズクサとアリマウマノスズクサの混同について。
分類。16巻: 2号: p. 131-151。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunrui/16/2/16_01602-06/_pdf/-char/ja


NHK京都放送局で「らんまん」の植物レプリカ展示 伊吹寛子 投稿日: 2023年08月28日 19:17:22 No.816 【返信】

「らんまん」で登場する植物のレプリカが京都で作られていると聞いています。
その植物が9月1日までNHK京都放送局で展示されていると聞きましたので、ご案内いたします。
京都放送局は地下鉄烏丸線の烏丸御池駅すぐです。
私もまだ行っていませんので実際の様子は分からないままのご案内で申し訳ありませんが、是非行きたいと思っています。
以下、NHK京都放送局のサイトからです。

* * * * *

NHK京都放送局で「らんまん」を彩る「精巧な植物レプリカ」の展示展


連続テレビ小説「らんまん」に登場する「精巧な植物レプリカ」を手掛ける京都の地場企業の協力の下、実際にドラマ内で使用された植物レプリカをはじめ、様々な生物レプリカの世界を期間限定で展示いたします。
2023年8月27日


主催 NHK京都放送局
会場 NHK京都放送局 8Kプラザ
【交通】:地下鉄烏丸御池駅 北改札口から徒歩2分(出口4-2番)
(〒604-8515 京都市中京区烏丸通御池下る虎屋町576番地)
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
日時 2023年8月28日(月)~2023年9月1日(金) 10時~18時
内容 植物学者・牧野富太郎博士が主人公の連続テレビ小説「らんまん」では、精巧に作られたレプリカが多く登場します。レプリカ制作を一手に引き受ける「西尾製作所」(京都市山科区)の協力の下、実際にドラマ内で使用された植物レプリカをはじめ、様々な生物レプリカを期間限定で展示致します。
観覧申込 入場無料。事前申し込みも不要です。
問合せ NHK京都放送局 電話075-251-1111(平日 午前10時~午後5時)


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