近畿植物同好会 掲示板
★投稿用パスワードは不要です。誰でも、どしどし投稿できます。
| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 |

投稿されたタイトル(テーマ・話題)に関連して投稿する場合は【返信】をクリックしてください。
お名前
タイトル
画像添付
編集キー ( 記事を編集・削除する際に使用 )
文字色

●【投稿編集・削除】各投稿記事右上に表示されている、えんぴつのアイコンをクリックし、編集キー入力画面を表示。投稿時設定した編集キーを入力し[認証する]をクリック。
●【ワード検索】の使い方・・・・入力欄に検索対象により 1番目 [投稿文]、2番目 [投稿者名]、3番目 [タイトル] のどれかに検索ワードを入力
●【フォトアルバム】の使い方・・クリックすると投稿された全画像を新しい順に一覧表示。画像は正方形で中央部を表示。クリックで拡大表示。ただし投稿文までジャンプしません。
大阪府池田市でビロードムラサキ?が生育 植村 修二 投稿日: 2024年04月05日 23:51:03 No.1165 【返信】

 大阪府池田市で4年くらい前から気になっている樹木が1本あります。

 市街地にあるため、大きくなると地際から切られ、これまで花や果実を確認できずのままでした。

 私は樹木類の同定は苦手なので、梅原 徹さんにお話ししたところ、現地に行っていただき、同定していただきました(以下、梅原さんからの回答)。

 「どうやらビロードムラサキ(シソ科_旧、クマツヅラ科)の幼木のようです。日本では珍しい木で、私も高知で二度ほど採集したことがあるだけです。特徴的な羽状毛が茎や葉裏に密生しており、新しい葉の表面には星状毛が散生しているので、たぶんまちがいないと思います。中国や台湾、東南アジアにも分布するようなので、どこから来たのか、誰かが植えたのかわかりませんが、こんなものが生えるとは思いもしませんでした」

 今年は、切られずに花や果実が確認できればいいのですが・・・


斑入りビロードムラサキの先祖返りかも? 植村 修二 投稿日: 2024年04月08日 19:40:34 No.1170
 梅原さんから、その後、「園芸植物の斑入りビロードムラサキからの実生らしい」と連絡をいただきました。

 葉の斑入りは、成長点で起こったキメラですので、生殖を経て伝わるのは、どちらか一方になります。つまり、後代の実生では、斑のない緑の葉か、アルビノの植物が両方できますが、斑入りにはなりません。もちろん、アルビノは生きていけません。


「トキンソウ」バスターズ 水田光雄 投稿日: 2024年04月07日 20:41:40 No.1167 【返信】

兵庫県伊丹市の水田光雄です。
サクラ満開の時期の良い季節となりました。
今回も話題提供させもいただきます。

メリケントキンソウは厄介な外来種、帰化植物として各地の公園等の芝生の雑草として問題になっています。
各自治体でも施設利用では注意喚起が行われているところもある。
そんな中、先月2日間、尼崎市の南部にある県立公園で森まつり「森のマルシェ」が行われました。
このお祭りは、阪神地区からバザ-出店(キッチンカ-、グッズ、園芸品販売等)やピザ焼き、薪割り体験、木工作等が行われました。
この中のひとつのイベントとして公園事務所からメリケントキンソウの除草をお祭り参加者に呼びかけ、人手で除草してもらうイベントが行われた。
当初計画の段階から、企画しても「だれも参加してくれないのでは?」と言う意見が寄せられた。
当該公園では、昨年、除草剤による防除が行われたが、経費面と安全面等から度々実施できるものではない。
両日は、公園から4名が対応した。参加者への呼び込みの効果もあり、大勢の方(家族ずれ、友達等)が参加してもらえました。
正にイベントとして成立しました。これには、企画者側としてもビックリでした。
開催に当たっては、担当者から個別に開催趣旨と識別点について説明された。参加者には粗品配布も行われました。
また、県側から当該お祭りに参加された理事長(トップ)もメリケントキンソウについて、
認識を深められ、取り組みについて好評価をいただきました。
今回は開園以来初めての企画であり、後日の報告会でも来年も必要なら実施しようとの意見があった。
私の近郊で周知している外来種・帰化植物防除のイベントとして除草作業が行われている事例として、
オオキンケイギク、ナガエツルノゲイトウ等の事例があります。
ML会員皆様の周辺でこの様な取り組みがありましたらご紹介して欲しいと思います。


辻本 投稿日: 2024年04月07日 21:37:00 No.1168
水田 様

ご無沙汰しております。
大阪公立大学附属植物園 辻本です

メリケントキンソウは当園でも、広がってきています。
焼却、除草(除草剤は使わず)など、考えられる方法で除去していますが、状況は増える一方です。

その様なイベントが成功するのもビックリしています。


タマゴケ ? 相良真佐美 投稿日: 2024年04月06日 22:20:38 No.1166 【返信】

4月2日、安威川ダム周辺で、メンバーの一人が胞子体の蒴が「目玉おやじ」のタマゴケのようなコケを見つけました。
普通ならタマゴケで済ますそうですが、葉の形や蒴柄の長さに違和感があるということで同定を依頼されました。

確かにタマゴケにしては葉の長さが短い、蒴柄が長いということで、保育社の図鑑を調べました。
絵合わせで、同じタマゴケ科のコツクシサワゴケが見つかりました。これも蒴は「目玉おやじ」になります。

各々の図鑑によると「茎は赤褐色、葉は先端が鋭く尖った針状で茎に密につく。葉に鋸歯があり葉縁が外曲。中肋は太く葉先から出る。蒴柄は赤褐色で1.5~2.5cm、中央部の葉身細胞は細長い」とありました。
採集現物を顕微鏡で確認し、図鑑と矛盾しないことが分かり、コツクシサワゴケとしました。
 
ネットでコツクシサワゴケを確認すると、佐木山祝一さんのサイトがぴったりでした。左木山さんは近植の元会員です。
 https://soyokaze2jp.blogspot.com/2018/04/blog-post_13.html

参考文献 原色日本蘚苔類図鑑 (保育社 1972)
     日本の野生植物 コケ (平凡社 2001) 
     復刻版 日本産蘚類概説 (北隆館 2011)
     自然散策が楽しくなる! コケ図鑑 (池田書店 2023)


     




山室湿原 辻本 穣 投稿日: 2024年04月01日 20:30:32 No.1158 【返信】

昨日は、植物とは関係なかった用事で、滋賀県米原市へ
時間もあったので、近くを散策しようと携帯を確認。

たまたま行きたいと思っていた、「山室湿原」へ。
ちょうどショウジョウバカマが咲いていました。
また、良い時期に行こうと思います。




ハナノキの雄花 磯野久美子 投稿日: 2024年03月19日 23:06:16 No.1136 【返信】

去年の4月1日、藤井俊夫さんが開花情報を知らせて下さったので、長居植物園へハナノキの花を見に行きましたが、この時は雌花だけしか見る事ができませんでした(本掲示板の記事No.516をご参照下さい。タイトル「ハナノキの花」、2023年4月1日投稿)。
それで、今年こそは雄花を見たいと思っていた所、京都府立植物園の「なからぎ通信」(3月15日号)に開花情報が出たので、早速、3月16日に行ってみました。
ところが、園内マップで大体の見当をつけて上を見上げて樹冠が赤い木を探しましたが、見つからず、「土曜ミニミニガイド」が終わった後に、ガイドをして下さった方に尋ねたところ、大変親切にこの木がある所まで連れて行って下さいました。
ハナノキは水車小屋の近くで、雄木と雌木が小道をはさんで1本ずつ向かい合っていました。長居植物園や神戸森林植物園のものすごく高い木しか見たことがなく、そのイメージで探していたので、ひょっとするとテッペンが切ってあるのかもしれませんが、今までに見たものより気持ち小さいような感じで、樹冠も赤いと思えるほどではなかったので、近くをうろついていたのに探し出せなかったのだと思いました。しかし、雄花は沢山咲いていて、嬉しかったです。雌花はまだでした。

写真
1~4枚目雄花、5枚目雌木(雌花はまだ咲いていない)、6枚目雄木と雌木


三田でハナノキの雄花が開花、ついでにテングノメシガイ 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月31日 11:10:43 No.1155
兵庫県三田市弥生が丘深田公園に植えているハナノキの雄花がこの陽気で開花しました。2024.Mar.31.
添付写真は遠景。
2009.Mar.21
2014.Apr.03
2023.Apr.05
の開花記録があります。
雌花は2週間ほど、遅かったはず。
●添付の雄花雌花の図は、保育社の原色日本植物図鑑(木本編より)
***************************************
ハナノキの解説については、以下のsiteを参照。
ようこそRUBURAへ。
https://www7b.biglobe.ne.jp/~rubra/index.html

アメリカのハーバード大学峡であった、A.Grayが、江戸時代に開国を迫った黒船が持ち帰った植物を研究し、日本(東アジア)と北アメリカ東部に近縁な植物が分布することについて「第三紀周北極要素」という概念を提唱したことは有名です。
●参考文献
小山鐵夫。1996.黒船が持ち帰った植物。アボック社。定価1600円か?
河野昭和一。1977.種と進化。三省堂。植物の生活史と進化。培風館。?
小林武栄。1997.兵庫時代と森林。水利科学。41(5):1-12
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/41/5/41_1/_pdf/-char/ja
植物実験分類学シンポジウム準備会。1986.総合討論(第2日) : 第三紀周北極要素の分布と分化。種生物学研究 102-103, 1986-01-30
https://dl.ndl.go.jp/pid/10467813/1/1
村田源。1995:日本のフロラと植生帯。植生史研究第3巻第2号p、55-60。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hisbot/3/2/3_55/_pdf/-char/ja
高橋晃。ブナは、いつどこからやってきたのか?展示の周辺。人と自然の博物館:ハーモニ。26。
https://www.hitohaku.jp/publication/newspaper/43/hm26-3.html
百原新。2008.第三紀末から第四紀の日本列島の環境変化と日本固有フロラの形成過程。bunrui。8(1):39−45
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunrui/8/1/8_KJ00004872193/_pdf/-char/ja
https://www.hitohaku.jp/publication/newspaper/43/hm26-3.html#
***************************************
●ハナノキの近くで、テングノメシガイが出てきてた。
テングノメシガイ(天狗の飯匙)
●分類
http://www2.tba.t-com.ne.jp/nakada/takashi/taxonomy/fungi.html
子嚢菌門
テングノメシガイ綱
テングノメシガイ目
テングノメシガイ科:Trichoglossum hirsutum

●世界中に分布する。(以下、分布図のsite)
https://www.gbif.org/species/3484604

●菌類分類学
https://hosho.ees.hokudai.ac.jp/tsuyu/top/dct/myco_tax-j.html

***************************************
写真
1枚目:ハナノキ(右側:雄株)、トウカエデ(左側)
2枚目:ハナノキ雄花序
3枚目:ハナノキの図(保育社:原色日本植物図鑑:木本編より)
4枚目:テングノメシガイ(遠景)
5枚目:テングノメシガイ(近景)
6枚目:ハナノキ(雌株)

追伸
来週の長居植物園案内で、ハナノキの雌花が咲いているか?


Re:ハナノキ 磯野久美子 投稿日: 2024年04月01日 00:19:41 No.1157
藤井俊夫様

三田の開花状況をお知らせいただき、ありがとうございます。
お話されていた通り、京都はやはり暖かいのですね。


京都府向日市の「竹の径」 相良真佐美 投稿日: 2024年03月31日 00:21:52 No.1154 【返信】

3月30日、京都府向日市物集女町の「竹の径」を歩いてきました。

「竹の径」のスタートの回生病院の近所にソメイヨシノの大木があるのですが、開花が始まっていました。
茨木市や高槻市などのソメイヨシノを車窓から見ると、つぼみという感じでしたが、いよいよ開花です。

「竹の径」に行くまでの府道201号線の街路樹としてコブシが10本ほど植えられていて、それも開花していました。
コブシは花の基部に緑色の葉が1枚ついいるのが特徴です。

「竹の径」はモウソウチクがほとんどですが、タケノコは1本しか見つかりませんでした。
時期的にちょっと早いのか、タケノコ農家が早朝に収穫したのかも分かりません。
京都市洛西竹林公園のハチクは数本ですがタケノコが出ていました。
モウソウチクもハチクもタケノコは食べられますが、モウソウチクは竹の皮には黒褐色の斑点がありますが、ハチクは斑点がないので区別できます。


洛西竹林公園へ行かれる方へ 相良真佐美 投稿日: 2024年03月31日 11:17:04 No.1156
注意事項があります。
ササ類は、ほとんど刈り込まれていました。ただ、タケ類や南方系のタケ・ササのバンブー(バンブーサ属Bambusa)は刈り込まれていません。
職員の人に聞くと「見栄えが悪くなったので、みんな刈り込まれた。6月ごろには復活するだろう」とのことでした。

ミヤコザサは、1954年に開花後に生えた実生で、開花周期を確認するために記録されています。
見本園でも、近畿では目にすることのない東日本の数々の種もすっかり刈り込まれていました。

プロがやられたことなので、間違いがないと思いますが、6月が待ち遠しいです。




「植物に学ぶ生存戦略」受賞! 磯野久美子 投稿日: 2024年03月28日 12:16:42 No.1151 【返信】

昨夜(3月27日)久々に「植物に学ぶ生存戦略」(Eテレの番組)の新作(第9弾)が放送され、制作スタッフの方々が今年度(2023年度)の日本植物学会賞特別賞を受賞したと知りました。
私はこの番組の大ファンなので、とても嬉しいです。

ご覧になっている方も多いと思いますが、この番組では、植物の面白い生態が、俳優の山田孝之と林田理沙アナウンサーによるコントのようなやり取りとシュールな演出で楽しく分かりやすく解説されています。

日本植物学会のサイトに選考結果報告がありますが、そこに、この番組は、生態学など最新の植物学の研究成果に基づいていること、日本植物学会の複数の会員が監修・協力をして、しっかりした科学的基盤に基づいていることも記されています。

30分番組ですが、10分番組が3つのような構成になっているので、見やすいです。
今回は トマト・ヒガンバナ・ ハクサンカメバヒキオコシの3つでした。
惜しむらくは、放送が不定期なので見落とすことがあることです。
しかし、再放送も隙間隙間にやっていたりするので、新聞のテレビ欄で見かけたら見るようにしています。
番組公式サイトによると、昨夜の再放送は4月2日午後3:05-3:35(Eテレ)です。
「植物に学ぶ生存戦略」ダイジェスト版のsite、植物学会のsite 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月28日 13:21:24 No.1152
NHKの、以下のsiteでダイジェスト版など、過去の放送分が視聴できるようです。
https://www.nhk.jp/p/ts/LN267PV228/list/

日本植物学会の特別賞のsite
http://bsj.or.jp/jpn/members/prize/awardee.php
相良真佐美 投稿日: 2024年03月28日 14:27:16 No.1153
現在、NHKプラスで「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之(9)」を見られます。
配信期限は 4/3(水) 午後10:29 までです。

「恋人の裏の顔」トマト、「魔性の花の秘密」ヒガンバナ、「心を惑わす変身術」ハクサンカメバヒキオコシの戦略が見られます。



昆虫館初体験 磯野久美子 投稿日: 2024年03月26日 19:16:35 No.1145 【返信】

3月24日、前から一度行ってみたかった昆虫館に行って来ました。一言で言うとメ~ッチャ楽しかったです♪
昆虫館は伊丹や箕面にもあるかと思いますが、今回は自宅から一番アクセスしやすい橿原市昆虫館へ。(近鉄大和八木駅から橿原市コミュニティバス乗車。65歳以上は運賃90円)
放蝶温室が期待していたのをはるかに上回る素晴らしさで、大感動しました。
室温は25℃に設定されていて、1258頭(3月4日時点)という大量のチョウはもとより、食草以外にも景観のためにということで色とりどりの南国の花が咲かせてあり、植物好きも楽しめる空間となっていました。コーヒーの果実も生っていましたし、サガリバナもありました(もちろん花は咲いていませんでしたが)。
大型のチョウや美しい羽色のチョウが大量に頭上を飛び回り、植物にも沢山とまっていて、あちこちで群がっていたりもする、まるで天国のような光景で、うっとりしました。
その昔、鱗粉が嫌いだからチョウは苦手だと言って、蝶屋の先輩に「鱗粉なんてただのタンパク質の粉やん」とたしなめられたこともあったのがウソみたいです。
この温室では成虫を放し、産卵までさせ、毎日(!)卵を採集し、成虫になるまでは別室で育てているのだそうです。植物園もそうだと思いますが、現状を維持するのは大変なことだと思いました。
オオゴマダラが頭に何頭もとまって、振り払っても振り払っても次々とまりに来る年配の男性がいました。ポマードの香りか何かに引き寄せられるのかと思いましたが、ネットで少し調べてみると、頭にとまるのは雄だけらしく、整髪料に防腐剤として配合されているパラベンを摂食することで、捕食者に対する防御に役立つフェノール類を獲得するという学位論文が出て来ました(学位授与日2000.2.7東大)。Wikipedia(オオゴマダラ)には、パラベンが雌を引きつけるフェロモンの原料になると書いてありました。いずれにしても、パラベンは仕事で日常的に扱っているので、へええ、面白いなあ!と思いました。
ついでに、オオゴマダラの食草はホウライカガミ(キョウチクトウ科)という植物だそうで、これに含まれるアルカロイドを体内に蓄えて防御に役立てていることも知りました。
温室以外の展示も大人も子供も楽しめるように工夫してあり、大変面白かったです。ミズスマシに目が4つあることは初めて知りました。幼稚園児から小学校低学年位の子供たちが若い親と沢山来ていて、歓声を上げているのが植物園とは異なる風景でした。若者同士(カップルや女性同士も)、親子三代なども来ていて、皆はしゃいでいました。博識の子供たちもいて、なんだか頼もしかったです。
私もマダガスカルオオゴキブリを手に乗せてもらえて、楽しかったです。それを見ていた若い女性たちがキャーキャー言うのも面白かったです。ゴキブリの仲間ですが、可愛かったです。外国ではペットにもしているそうです。

放蝶温室のチョウ(3月4日現在1258頭)
オオゴマダラ400頭
シロオビアゲハ65頭
スジクロカバマダラ130頭
リュウキュウアサギマダラ158頭
カラスアゲハ1頭(→3月24日にはもっと沢山いたような気がします。)
ツマムラサキマダラ350頭
ヒメアサギマダラ13頭
ナミアゲハ1頭
カバタテハ107頭
ツマベニチョウ0頭(→3月24日には沢山いました。)
ジャコウアゲハ33頭
その他0頭

写真
1枚目オオゴマダラ
2枚目餌場(蜜皿)
3枚目オオゴマダラが頭にとまっている人
4枚目チョウが羽を動かしている時の写真
5~14枚目チョウ色々


Re:昆虫館初体験 磯野久美子 投稿日: 2024年03月27日 09:57:50 No.1146
訪問日を間違っていました。
3月24日に訂正しました。
3月17日は総会に出席していました。
ゴマダラチョウ類の食草、擬態とゴキブリについて 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月27日 12:34:08 No.1147
ゴマダラチョウ類の食草、擬態とゴキブリについて

主な蝶の食草と分布です。
ミューラー型擬態についても。

オオゴマダラ:食草:ホウライカガミだけ。分布:沖縄、東南アジアに広く分布。
アサギマダラ:食草:キジョラン、サクララン、カモメヅル、イケマなどのキョウチクトウ科植物。分布:日本全土(旅する蝶として有名。中国、朝鮮半島、台湾)
スジグロカバマダラ:食草:リュウキュウガシワ(キョウチクトウ科)。分布:宮古島以南の東南アジア。
ツマムラサキマダラ:食草:リュウキュウテイカカヅラ、ベンジャミンなど。分布:最近、沖縄から奄美にかけて見られる(迷蝶)
ヒメアサギマダラ:食草:ホウライカモメヅルなど。分布:八重山諸島(石垣島,西表島,与那国島)

毒を体内に持つ蝶が、よく似た色彩をしているのは、擬態(ミューラー型擬態)と呼ばれる。
似たような形状をして、ある程度の記憶力のある捕食者(鳥など)が、最初の捕食時に、「まずい餌」であることを学習し、次回から似た模様を持つ生物を避けることを利用し、「警告色」で捕食を回避する現象。
(Wikipediaを参照)
**********************************************************************
ついでに、ゴキブリについて
世界に4000種以上が生育するといわれている。
3億年前からの化石も発見されています(生きた化石といわれている)。

衛生害虫で有名なゴキブリは数種に限られます。
クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリなど。(アフリカの熱帯が起源といわれる外来種。北海道には、まだ侵入していないといわれている)

屋外の森林などに生息するゴキブリは、ずっと衛生的です。
オオゴキブリ(冬に、大木の朽ち木でみられる)、サツマゴキブリ(屋久島に行ったとき、夜中に床下でゴソゴソ動いていた)、モリチャバネゴキブリ(樹上性)など。

●参考
日本産ゴキブリ類種目録(60種以上が知られている)
https://gokiburiyashiki.website/specieslist/
マダガスカルオオゴキブリ 磯野久美子 投稿日: 2024年03月27日 23:34:47 No.1150
藤井俊夫様

いつも色々ご教示いただき、ありがとうございます。
ゴキブリについても書いて下さったので、折角なので、マダガスカルオオゴキブリの写真をアップします。まるで木でできたおもちゃみたいでした。
自分の手に乗せていたのでは写真が撮れないので、ほかの方の手に乗せていただいて撮影しました。私の手から移動させる時、係の方が「そうっとね」ととても心配そうにご覧になっていました。乱暴に扱うと脚が取れてしまうそうで…。




ゴウシュウアリタソウと、近似種のイラスト、藤井採集の標本など 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月27日 17:06:14 No.1148 【返信】

●Dysphania属(約50種が、熱帯から亜熱帯、温帯まで広く分布)
一年草または短命な多年草。腺毛を持ち、揮発性成分を発する。

●Native plant trust(USA)の、Genus: Dysphania — glandular-goosefoot
https://gobotany.nativeplanttrust.org/genus/dysphania/
主な、5種が載っている。花被片のイラストあり。

●Dysphania carinataの図(Plants of South Eastern New South Walesより)
https://apps.lucidcentral.org/plants_se_nsw/text/entities/dysphania_carinata.htm

●Dysphania pumilioの図(Plants of South Eastern New South Walesより):ゴウシュウアリタソウ
https://apps.lucidcentral.org/plants_se_nsw/text/entities/dysphania_pumilio.htm
●Erectronic Flora of South Australia
http://www.flora.sa.gov.au/cgi-bin/speciesfacts_display.cgi?form=speciesfacts&name=Chenopodium_pumilio
https://keys.lucidcentral.org/keys/v3/scotia/key/Plants and Fungi of south western NSW/Media/Html/Dysphania_pumilio.htm
*********************************************************************
●Flora of Chinaに、以下のイラストあり。
http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=42550&flora_id=1
Dysphania botrys, Dysphania multifida.

●Flora of North Americaに、
http://www.efloras.org/browse.aspx?flora_id=1&start_taxon_id=111141
以下のイラストあり。

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=50872&flora_id=2
Dysphania ambrosoides

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=50874&flora_id=2
Dysphania aristata

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=38141&flora_id=1
Dysphania botrys, Dysphania multifida

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=42547&flora_id=1
Dysphania chilensis

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=42549&flora_id=1
Dysphania graveolens

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=42548&flora_id=1
Dysphania multifida

http://www.efloras.org/object_page.aspx?object_id=42550&flora_id=1
Dysphania pumilio
以上です。
*********************************************************************

Invasive Species Compendium(侵入生物情報集)より。
分布図などが載っている。
https://www.cabidigitallibrary.org/doi/10.1079/cabicompendium.113980

Grobal Biodibersity Information Faciritiesの分布図。
https://www.gbif.org/species/5568339

●原産地のオーストラリアでは、直立する系統の写真しか出てきませんでした。
北アメリカのsiteでは、地表面を這う系統の写真が載っていました。
★他の植物が生育していない裸地環境に適応した系統が外来種として広がっているのかもしれません。
 種子から短期間で発芽成長、種子繁殖できるような形質を獲得したのか?

●これまでに採集した、ゴウシュウアリタソウの標本
T.Fujii.8965.岐阜県海津郡海津町大和田東海大橋。1997.Oct.18
T.Fujii.12877.兵庫県相生市那波南本町。2000.Sep.06
T.Fujii.21592.大阪府大阪市天王寺区茶臼山町天王寺公園。2011.Jul.31.
T.Fujii.21628.大阪府大阪市住吉区杉本。2011.Aug.04.
T.Fujii.22471.大阪府大阪市東住吉区長居公園。2011.Sep.19.
T.Fujii.24314.大阪府八尾市若林町。2013.May.27.
T.Fujii.24606.和歌山県海南市船尾。2013.Aug.29.
T.Fujii.24899.大阪府大阪市東住吉区長居公園。2013.Oct.31.
T.Fujii.35743.鳥取県米子市彦名町粟嶋神社。2017.Aug.28.
T.Fujii.40554.滋賀県近江市建部北町河辺いきものの森。2022.Aug.07.
T.Fujii.40970.兵庫県姫路市的形町福泊海岸.2022.Nov.19.
T.Fujii.40702.大阪府泉佐野市日根野JR日根野駅。2023.Jun.18.
T.Fujii.42066.岡山県備前市日生町日生。2023.Aug.19.
T.Fujii.42225.長野県松本市深志JR松本駅。2023.Sep.23.
T.Fujii.42257.兵庫県尼崎市竹谷町出屋敷。2023.Oct.15.
T.Fujii.42441.兵庫県赤穂市加里屋JR播州赤穂駅。2023.Nov.19.

以上のうち、直立型は最後の播州赤穂駅前の標本だけだったと思います。

参考
伊吹寛子。2024.ゴウシュウアリタソウの2形態。近畿植物同好会々誌。。47:27-30.
伊吹寛子 投稿日: 2024年03月27日 17:37:19 No.1149
藤井俊夫先生
会誌の拙い投稿はOSAで標本を見せていただきながら時間不足で本当に拙いことで、今年もう少し調べたり勉強しなければと思っております。
先生から多くの資料とご教示をいただき、大変感謝いたしております。
資料は私の力を越える感じがいたしますが、頑張って勉強させていただきます。
今後ともどうぞよろしくご指導くださいませ。


雨宿りする植物たち 植村 修二 投稿日: 2024年03月26日 18:39:55 No.1144 【返信】

 大阪は連日雨ばっかりですよね。今朝は雷も鳴っていました。私は庭仕事ができず、このところ、ちょっとブルーな気分です。

 地中海沿岸地域を原産とする帰化植物は、雨が苦手なものが多いようです。そのため、ホソエガラシSisymbrium irio L.やアレチネガヤPiptatherum miliaceum (L.) Cossonは、雨を避けて高架下に群生しているのを、あちこちで見ています。


 以下は、大阪府池田市の高架下に生育しているツルナTetragonia tetragonoides (Pall.) Kuntze、イヌカキネガラシS. orientale L.、キレコミノゲシSonchus oleraceus L. var. lacerus (Willd.) Wallr.です(2024年3月11日撮影)。

 ツルナは、おそらく工事用の海砂にタネが混じっていてここに生えるようになったのでしょう。

 イヌカキネガラシとキレコミノゲシは、それぞれ単独の群落となっていました。

 キレコミノゲシはハルノノゲシ(ノゲシ)S、 oleraceus L.と同種扱いですが、ここでは「普通のハルノノゲシ(ノゲシ)」のタイプは見られませんでした。


 

 




<< | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | >>


Powered by Rara掲示板
管理者に連絡 | 新着投稿をメールで受け取る