近畿植物同好会 掲示板
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木になるウマノスズクサ属植物 植村 修二 投稿日: 2024年03月24日 17:25:45 No.1142 【返信】

 平凡社の『日本の野生植物1』でのウマノスズクサ属の解説は、「つる性の多年草または木本で・・・」。

 ですが、私は「木になるウマノスズクサ属」を知りませんでした。

 先日、ドイツを旅行された友人に、撮影してきた植物画像を見せていただいた際、木本性のウマノスズクサ属植物の画像がありました。

 フランクフルトのパルメンガルテンという植物園で、2023年10月29日(日)に写されたとのことです。

 学名はAristolochia arborea 、”木になるウマノスズクサ属”、そのまんまですね。




展示:牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~【六甲高山植物園】のお知らせ 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月22日 16:58:25 No.1141 【返信】

六甲高山植物園で、以下の展示が開催されています

牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~【六甲高山植物園】
https://tabiiro.jp/higaeri/event/s/2488/
2024年3月16日から8月18日まで、植物学者・牧野富太郎博士にちなんだ企画展を、六甲高山植物園にて開催。
去年に引き続いての、さらに充実した展示とうたっています。
今回の見どころは、牧野が執筆した「大日本植物誌」の展示だと思います。


フクジュソウ 磯野久美子 投稿日: 2024年03月12日 23:46:07 No.1124 【返信】

3月10日、フクジュソウを見て来ました。
灰方バス停(京都市西京区)→大原野神社→山の中(急斜面を登ったり下ったり、ロープ箇所があったり)→大原野森林公園案内所→竈ヶ谷(渡渉16か所)→フクジュソウ群生地へ。
大原野森林公園には初めて行きました。

フクジュソウ群生地は日当たりの良い斜面全体を囲って管理されていました。斜面に沢山咲いていて、ややピークを過ぎている感じはしましたが、まだまだ満開で嬉しかったです。山越え谷越えして来た甲斐がありました。(今回は山歩きが主目的でしたが、車があれば案内所までは割と簡単に行けるのではないかと思います。)
ここのフクジュソウはシコクフクジュソウだという話も聞きますし、京都府内ものはミチノクフクジュソウだと判明しているとの記述(京都府レッドデータブック2015)もありますが、私には「福寿草」というだけで十分です。
管理区域の通路は狭く、次々と人がやって来るので、ゆっくり立ち止まっているわけには行きませんでしたが、とりあえず、数株で葉裏を見てみました。その場では毛はなさそうだと思いましたが、帰宅後、写真を拡大してみたら、全くないわけではないかもしれないと気持ちがゆらぎました。茎については折るわけにはいかないので中空かどうかは分かりません。花弁とガクの長さの関係やそのほかにも色々相違点があるのだろうとは思いますが、個体差もあるでしょうし、常々見ているわけではないので、どこで線を引くかの判断は私にはできません。
フクジュソウが群生する美しい光景は藤原岳の山頂付近と霊仙山で見たことがあります。藤原岳の山頂のはエダウチフクジュソウだと教えてもらった記憶があります。

フクジュソウの管理区域にはヤマネコノメソウも沢山咲いていました。
このエリアにはヤマシロネコノメというものが渓流沿いにあるそうですが、竈ヶ谷では水かさが増した川にはまらないようにするだけで精一杯でしたし、立ち止まることもできなかったので、残念ながら周りの植物にまで目が行きませんでした。またの機会の楽しみにしておきます。
ヒガンバナ科のような葉が沢山出ている所も囲ってありました。ここではオオキツネノカミソリの群生地も保護しているらしいので、それかなと思いました。ほかにも、なんだか分かりませんが、網をかけて保護している植物がありました。
この日、セリバオウレンが咲いていたという話も聞きましたが、残念ながら、私は遭遇できませんでした。
風が冷たく、山の中には薄っすらと雪が残っている所もあり、アセビがまだ小さな蕾をつけ始めた位の状況だったので、暖房の利いている案内所はありがたいでした。
大原野神社から山道に入ったすぐの所にはミツバチの巣箱が置いてありました。
下山途中に市街地が目の前に広がる見晴らしの良い所がありましたが、その奥に雪山が見え、とても美しかったです。蓬莱山あたりでしょうか???比叡山ではもうちょっと近いような気もしますし…。
町まで下りて来たら、菜の花畑が広がっていて暖かい春を感じました。灰方のバス停には「筍組合出荷場」の札がかかっていて、乙訓はタケノコの名産地だということを思い出しました。タケノコももうすぐですね。

写真
1~6枚目フクジュソウ
7~8枚目保護されている植物
9枚目  保護されている植物(オオキツネノカミソリ?)
10枚目 下山途中に見えた景色(遠方に雪山が見える)
11枚目 ミツバチの巣箱
12枚目 菜の花畑
13枚目 筍組合出荷場の表札


山本和子 投稿日: 2024年03月13日 08:45:34 No.1125
磯野久美子様

藤原岳山頂のフクジュソウの花を初めて見てからもう60年近くになります。
最近山登りをしていないので見ることは出来ませんが懐かしいです。
その頃はフクジュソウしか知られていませんでしたが、現在は4種になり見分けが難しいですね。
私はいがりまさし氏の検索サイト「フクジュソウの仲間」を参考にしています。
https://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_adonis.htm

フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)の葉裏には僅かに毛があるか無毛だそうで、
鈴鹿山脈南部の山(盗掘が酷いので山の名はふせます)のシコクフクジュソウは間違いだと思います。
三重県南部(紀伊半島)のはシコクフクジュソウだそうです。
Re:フクジュソウ 磯野久美子 投稿日: 2024年03月13日 12:04:48 No.1126
山本和子様

返信、ありがとうございます。
フクジュソウの分類についてはまだまだ色々研究途上のようで、ひょっとするとまた変わるかもしれませんね。
ただの植物愛好家の私には、せいぜいキンポウゲ科フクジュソウ属という所までで十分ですが。
その昔、キンポウゲ科というのはすごく原始的な植物だと習ったことがあり、それがとても印象的だったので、頭の片隅にずっと残っています。
元々キク科などのように花弁の数なども一定しないので、多様性にも富むのかもしれないなあとか勝手に思ったりしています。
Re:フクジュソウ 磯野久美子 投稿日: 2024年03月18日 00:26:35 No.1131
3月16日、京都府立植物園で行われている山野草展を見て来ました。
タイムリーなことにフクジュソウ4種が出展されていて、しかもたまたま園の職員さんが説明されているのをお聴きすることもできました。
それによると、
①シコクフクジュソウとミチノクフクジュソウはDNA解析では同じグループに入る。
➁大原野のものはシコクフクジュソウと決定された。
➂シコクフクジュソウは2ルートで入った。最初大原野に入り、次に四国に入った。そのため、大原野の方が多様性に富む。
➃花弁とガクの長さの関係も決まっていなくて色々。
…ということで、先日、大原野で短い時間にパッと見渡しただけでもガクの長さが短いものもあったことに納得が行きました。(例:3月12日に投稿した4枚目の写真の中央の個体はガクが花弁の半分ほどしかありません。)
今回は4種並べて展示してあったので、キタミフクジュソウはまだ姿が現れていませんでしたが、シコクフクジュソウとミチノクフクジュソウは素人目には区別がつかないこと、この両者の緑色は深緑なのに対して、フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)は明るい黄緑であることがよく分かりました。

写真
1枚目フクジュソウ4種(前列左シコクフクジュソウ、前列右フクジュソウ、後列左ミチノクフクジュソウ、後列右キタミフクジュソウ)
2枚目シコクフクジュソウ
3枚目フクジュソウ
4枚目ミチノクフクジュソウ
5枚目キタミフクジュソウ


9年前の室内例会のフクジュソウ 相良真佐美 投稿日: 2024年03月18日 13:14:42 No.1132
4種のフクジュソウについて、山脇和也さんが、以前に室内例会で発表されたのを、思い出しました。

2015年1月の室内例会で、山脇和也さんのフクジュソウ(別名エダウチフクジュソウ)、シコクフクジュソウの現地撮影画像で、詳しい説明がありました。

当時の最新の論文での説明でしたが、以下を参考にされたと思われます。
 ■「フクジュソウ研究史」西川恒彦 1989
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/64/2/64_64_2_8276/_pdf/-char/ja

現在では、以下が、分子系統的解析と形態学的解析ではうまくまとめられていると思います。
 ■「古典園芸植物「福寿草」の栽培化にフクジュソウ属植物の多様化がどのように関与したか」
  https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-17K07527/17K07527seika.pdf

しかしフクジュソウ類は奥が深くてくじけました。当時の自分には深入りできませんでした。


Re:フクジュソウ 山脇和也 投稿日: 2024年03月18日 22:53:29 No.1133
フクジュソウについては、先日東北大学で開催された日本植物分類学会第23回大会において3月11日に発表があり、磯野さんが京都府立植物園の職員から聞いた話が今回の発表の要旨と同じで、一番新しい見解です。
フクジュソウ 相良真佐美 投稿日: 2024年03月19日 12:41:14 No.1135
山脇様

 先日の日本植物分類学会大会の最新情報を紹介いただき、ありがとうございます。 
 9年前の室内例会での、今後の課題のテーマに沿って解明が進んでいるようですね。

磯野様

 山野草展の情報ありがとうございます。
 「➁大原野のものはシコクフクジュソウと決定された。」は、驚きました。
 また「➃花弁とガクの長さの関係も決まっていなくて色々。」ということで図鑑の花柄に絞って調べ直しました。
 
   ミチノクフクジュソウ 花柄は細く、まばらに毛がある
   フクジュソウ     花柄は太く、毛がある
   シコクフクジュソウ  花柄は無毛かほとんど無毛
  ※改訂新版 日本の野生植物 2 (平凡社 2016)より引用、なおフクジュソウ属の執筆は西川恒彦博士

 2016年の大原野のものは、毛がないのでシコクフクジュソウで納得です。
 2017年の白馬村のものは、花柄は太く、毛があるのでフクジュソウ
 2018年の藤原岳のものも、花柄は太く、毛があるのでフクジュソウ
 としました。
 
 大原野森林公園には、大原野神社から行く以外に、川久保渓谷からポンポン山に登り、北の方へ下ると竈ヶ谷に行けます。
 バスで中畑回転場から歩く方法もありますが、普段はこちらのコースでヤマシロネコノメに会いに行っています。
 川久保渓谷では以前はニホンジカに出会いましたが、あの台風以後見かけなくなりました。
 


Re:フクジュソウ 山脇和也 投稿日: 2024年03月21日 19:17:50 No.1140
今回の植物分類学会では、ポスター発表にて「各種内に複数の地域系統が存在する」ことも支持されましたので申し添えます。

なお、藤原岳については、標高の高い山頂付近ではフクジュソウ(エダウチフクジュソウ)ですが、南東にのびる尾根の標高の低い所にはシコクフクジュソウが生息しています。

また、私の経験上、シコクフクジュソウについては、高知県、奈良県、三重県、京都府ではおおむね標高700m以下の所で見られます。
三重県では、大台町だけ900m弱の所で見られますが、鈴鹿市では700m、伊賀市では600mの所で見られます。


アセビ 磯野久美子 投稿日: 2024年03月21日 18:21:10 No.1139 【返信】

昨日(3月20日)、青山高原に行ったら、雪でした!(写真1~2枚目)
突然の雪にも負けていないアセビの花にとても感動しました。(写真3~6枚目)




大阪市立自然史博・長居植物園:50周年(イベントなど) 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月21日 13:49:11 No.1138 【返信】

大阪市立自然史博・長居植物園:50周年

大阪市立長居植物園と大阪市立自然史博物館(ともに大阪市東住吉区)は、令和 6 年(2024 年)4 月 27 日に 50 周年を迎えます。
https://botanical-garden.nagai-park.jp/botanical/wp-content/uploads/2024/03/666865e2fd7ba6d0752b220a35bff17a-2.pdf

●記念行事:上記、siteを参照。

記念セレモニー
【開催日】4 月 27 日(土)
【時 間】10:00~11:00
【場 所】自然史博物館 玄関前ポーチ

シンポジウム~植物園・博物館のある街づくり~
50 周年を記念して、植物園・博物館のこれまでの歩み、私たちの生活や街づくりに果たす役割、そしてこれからめざす未来について語ります。
【開催日】4 月 27 日(土)
【時 間】13:30~16:00(開場 13:00)
【場 所】自然史博物館 講堂
【定 員】先着 170 名(講堂での聴講)

などが予定されています。
そういえば、子供のころ(植物園ができる前)柵をすり抜けて、大池などでタニシを取って遊んでいた。
1979年:大池でホザキノフサモを採集している(植物園案内の時か?)。
1979年:長居公園でトウダイグサを採集している(南側の地下駐車場の上あたりだったと思います)
標本は、OSAか?

添付写真は、長居植物園で4月から行うイベント(ちらし)の抜粋です。
長居植物園「植物講座」2024
https://botanical-garden.nagai-park.jp/eventscat/seminar/?tab=next




京都府立植物園 磯野久美子 投稿日: 2024年03月20日 00:07:08 No.1137 【返信】

京都府立植物園は今年100周年だそうです。3月16日のミニミニガイドは案内役の方が花壇の担当者だったので、100の文字をあしらった花飾りや園内の花壇を巡りながら、花壇作りについてのお話を沢山して下さって楽しかったです。
日当たりの良い花壇には青いオオイヌノフグリと白いコゴメイヌノフグリも咲いていました。
お天気もよく、暖かい日でしたし、サクラの仲間やウメの仲間のピンクの花とサンシュユ、タイリンミツマタ、マンサク、アオモジ、花壇にはアブラナ科の京野菜の花など黄色い花も沢山咲いていて、園内はとても明るくて気持ちよかったです。
植物生態園では、香りの良いコショウノキ、ユキワリイチゲ、ウグイスカグラ(赤・白)、ニシノオオタネツケバナ、アカヤシオ、クリンソウ、ニリンソウ、ショウジョウバカマ、モミジチャルメルソウなどが咲いていました。セツブンソウもまだ咲いていました。

ところで、私はこの園に来たら「森のカフェ」で鹿カレーを食べることにしています。恐らく駆除された鹿ではないかと思うので、ちゃんと食べてあげないと、と思って。
何年か前からメニューにあり、今もまだ続いています。
鹿肉は脂っぽくなくてヘルシーなお肉だと思うので、駆除された後、一般の市場にもうまく流通できるようになればいいのになあと思っています。

写真
1枚目 正門入った所にあった100周年の花飾り
2枚目 サンシュユ
3枚目 オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリ
4枚目 ニシノオオタネツケバナ
5枚目 クリンソウ
6枚目 ショウジョウバカマ
7枚目 コショウノキ
8枚目 アオモジ
9枚目 モミジチャルメルソウ
10枚目 ミズバショウ
11枚目 ユキワリイチゲ
12枚目 植物園会館の2階から見た景色(比叡山がよく見える)




熱川バナナ・ワニ園熱帯動植物友の会 植村 修二 投稿日: 2024年03月18日 23:09:39 No.1134 【返信】

 一昨日、熱帯動植物友の会会報、第202号が届きました。

 熱川バナナ・ワニ園熱帯動植物友の会はしばらく新規会員募集が停止されていましたが、昨年から新入会員の募集が再開されています。

 第202号の主な内容は

 ・清水秀男:ネマタンサス・フルミネンシス(イワタバコ科)
 ・磯部 実:屋久島の植物を楽しむ旅(その1)
 ・清水秀男:クレマチス・アコエンシス
 ・山本規詔:マッソニアの迷宮世界(その4)
 ・林 秀謹:西オーストラリア花紀行(その13)

   毎号世界各地の植物のカラー画像が満載です。

 年会費  : 3000円 学生は2000円

 申し込みは下記へ

  熱川バナナ・ワニ園熱帯動植物友の会
     事務局:清水秀男

     wanien★fork.ocn.ne.jp

      ※ ★を@に変更ください。


 


京都大原のコケ 相良真佐美 投稿日: 2024年03月16日 12:08:46 No.1128 【返信】

3月13日に、京都市左京区大原でコケの観察がありました。春の訪れでコケたちには胞子体も出始め、いよいよ活発な時期になりました。
周辺には大原三千院もあり、観察会の後、立ち寄りました。

庭園には、ウマスギゴケ、コバノチョウチンゴケ、エダツヤゴケ、オソバオキナゴケ、ハイゴケなど
道端の石垣には、ホソウリゴケ、ケヘチマゴケ、ハリガネゴケ、ヒジキゴケなど
人里から離れた林の中では、ヒノキゴケとよく似たヒロハヒノキゴケが並んで生育していました。蒴柄の茎から出る箇所で区別できます。
水の流れる谷沿いでは、貴重な種のオオミズゴケ、オオカサゴケなどがありました。
なかなか初心者には見つけにくいクモノスゴケやオオジャゴケに混じったハネムクムクゴケなどもありました。
樹木に着生するカビゴケやキヨスミイシゴケもあり、これらは空気の汚れている所では生育できず、ここは空気がきれいという証明になります。
その他、とても珍しい種も見つかり、楽しい観察でした。


10年ぶりのセッコク 相良真佐美 投稿日: 2024年03月16日 17:30:15 No.1130
10年前に、大原三千院の円融蔵そばでセッコクの花を見たので、今はどんな様子か見てきました。
やはり早すぎました。5月ごろに開花でした。その時また行ってみます。




大門寺のバイモ 相良真佐美 投稿日: 2024年03月15日 17:17:15 No.1127 【返信】

茨木市の安威川ダム近くの大門寺は、本堂が新築され、もうすぐ拝観できるようになります。
ちょうどダムの供用開始と同じタイミングです。

境内には、いろいろな植物が植栽されています。バイモも植えられ、ちょうど今ごろから咲きだします。
別名アミガサユリとよばれ、花被片には、編み笠のような模様があります。
寺院らしく、シキミも植えられ、花が咲いていました。
また、庭園にはコケも豊富で、コバノチョウチンゴケやウマスギゴケの胞子体も出ていました。


大門寺周辺の安威川にユキヤナギがありました 藤井俊夫 投稿日: 2024年03月16日 12:35:32 No.1129
大門寺近くの安威川で、ユキヤナギを見ています。
1994年11月4日採集
ダムの建設で、絶滅か?

サイエンスミュージアムネットで、標本情報が閲覧できます。
https://science-net.kahaku.go.jp/
大阪府のユキヤナギ産地:原、車作大橋、槇尾山(現在、残っているか不明)
桑島の大阪府植物目録(1990)より、
安威川では、そのほか、オオキツネノカミソリ、ハナウドなどの記録があります。
近隣の阿武山では、外来のナルトサワギクが生えていた(2019.May.18)。

追伸
明日は大阪自然史博で近植の総会と会員発表会がある

生態学会は横浜で開催中。(16日から21日まで。講演会などはonline配信もある)
https://esj-meeting.net/home_ja/
学会会員のみか?


宇治川のヨシ焼き、今年は中止 伊吹寛子 投稿日: 2024年03月11日 17:02:41 No.1122 【返信】

宇治川の京都市伏見区内の河川敷にはヨシ原が広がっています。2022年4月の近畿植物同好会の観察会でご覧いただいた場所で、観月橋から川下に約1㎞の左岸です。そのヨシ原を守る行事としてヨシ焼きがほぼ毎年3月、風のない日に5日ほど、京都市と消防の許可を得て行われてきましたが、今年は中止され、今後再開の見通しが立っておらず、ヨシ焼きの大切さを思う者たちは危機感を募らせています。

2020年に茅葺がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、ヨシはその材料であるだけでなく、私などが申すまでもなくヨシ原で生育する動植物のために守られるべきで、たとえばノウルシについても「京都府レッドデータブック2015」には「ヨシの刈り取り、焼却や草刈りをしないと、遷移が進んで消えてゆく」とあります。また地域としては三栖神社の京都市無形民俗文化財である炬火まつりにも必要です。そのヨシの生育のためにヨシ刈りと焼却が行われてきたわけで、春の風物詩ともなっていました。最近では2011、2012年は、市の野焼きを禁じる「廃棄物処理法違反」で禁止・中断されていましたが、焼き方などに配慮し、市民団体の運動で「新生ヨシ焼き 住民によるヨシ焼きスタート」として2013年に再開されていました。

現在宇治川のヨシの刈り取りと焼却は京都で唯一の茅葺業者である山城茅葺株式会社が行っています。まず茅葺屋根に良いと思われる生育状態のヨシを刈り取って(写真1)、その他の場所を焼くそうです。2022年の観察会の下見の時に業者さんにちょうど河川敷で出会い話を伺えたのですが、刈り取ったヨシの上質の物は屋根の資材として用いますが、そうでない物は紙の材料としても使われていると聞いて、驚きました。

業者さんは2011⁻12年のヨシ焼き中止の間も建築資材として刈り取っていましたが「ヨシが他の植物に負けて、細くなっていくのが目に見えて感じられ、このままだと生態系に影響を及ぼし、このヨシ原が消滅するのではと危機感を募らせて」おられたそうです(「京都だより」京都府建築士会、2014年2月)。

今回の中止は、降る灰の周辺住民や農作物への影響や、国道の交通に支障をきたすことから苦情が絶えないことから、業者さんがやる気を削がれたことが大きな理由だということです。市民の中にも色々の意見があるわけですが、ヨシ原に心を寄せる住民は「宇治川のよし原を守るネットワーク」を立ち上げて、再開に頑張っています。

余談ですが、業者さんは上掲の記事によると宇治川の「ヨシは長く、3~4mの物が多い」のですが、「もう一カ所管理しているヨシ場が…淀川のずっと下流の梅田と十三と言う都会の真ん中にあり...このヨシ場は満ち潮時には半分が水に浸かります。海水の塩分がヨシにとってストレスになり大きくなれず細くて、見目細やかなヨシになり…薮内家の燕庵や光台寺の時雨亭で使われています」とのことです。

また同じ記事に「都会の川でとれた材料が、田舎に運ばれて使われている現状は、田舎の農家の人たちが茅を刈らなくなった現在の特徴的な事例ではないかと思います。…今後もヨシ焼きが毎年行われ、伝統行事として定着し…ヨシ原が守られていくことを願っております」と書いておられます。

私も地域の方たちの中で、河川敷の植物のためにも、微力を尽くせたらと思っています。

写真1,2は「宇治川のよし原を守るネットワーク」主宰者山崎洋一氏提供
写真1:ヨシの刈り取り風景:2017年2月12日
写真2:乾燥の準備:2017年2月12日
写真3:乾燥風景:2023年3月9日
写真4:乾燥風景遠景:2022年3月12日
手前がヨシの焼け跡で、観察会でゴキヅル、ショウブ、ハンゲショウ、コウヤワラビ、コバノカモメヅルなどがあった場所。この撮影後、観察会までの約1か月で、ヨシに日差しを遮られることなく、あのように色々の植物が芽生え、膝丈まで生育。
写真5::乾燥したヨシの業者による運び出し 2022年3月12日 




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