近畿植物同好会 掲示板
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アオキ 西村徹也 投稿日: 2024年01月27日 23:50:42 No.1094 【返信】

本日、2024.1.27(土)、雪の金剛山を歩いてきました。
アオキ(青木、アオキ科アオキ属、雌雄別株)の果実がありました。
頂上近くのブナ(ブナ科ブナ属)は、霧氷に覆われていました。
山頂には、正午前に着きました。気温は、-2℃でした。

【1枚目の写真】=アオキ;果実(標高約860m)
【2枚目の写真】=アオキ;全体(標高約860m)
【3枚目の写真】=ブナ    (標高約1060m)


白実のアオキ 植村 修二 投稿日: 2024年01月28日 10:34:56 No.1095
 マイナス2℃でも青々した葉をいっぱいつけた西村さんのアオキの画像で、元気をもらった気がします。

 北摂(大阪府北部)では、アオキは激減、全く生育が見られなくなった場所もあります。原因はシカの食害だと思います。金剛山の今の状態が続くよう、今のうちにシカ対策してほしいですね。

 画像は自宅の白い実のアオキ、どういう訳か、花はたくさん咲かせるのですが、実はごくわずかしかできないです。




皇居吹上御苑での自然観察会 相良真佐美 投稿日: 2024年01月26日 18:08:05 No.1093 【返信】

4月14日(日)に一般公開されていない皇居吹上御苑での自然観察会があります。

皇居の生物相調査を実施した国立科学博物館研究員など専門家が講師です。

以下は申込み要領です。過去の抽選倍率は60倍で、ダメ元で申し込みました。
https://www.kunaicho.go.jp/event/kansatsukai/kansatsukai.html


第14回南方熊楠ゼミナールの開催について【南方熊楠と牧野富太郎 ~二人の植物学~】 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月05日 12:59:48 No.1060 【返信】

第14回南方熊楠ゼミナールの開催について【南方熊楠と牧野富太郎 ~二人の植物学~】
【日時】:令和6年2月10日(土)  13:30~15:30
【会場】:南紀白浜マリオットホテル(和歌山県西牟婁郡白浜町2428)

基調講演で、都立大の村上哲明教授が講演します
「牧野富太郎が収集した植物標本と南方熊楠から種同定を依頼された植物標本」

申込方法等、詳細については以下のsiteを見てください
https://www.minakata.org/14th_minakatakumagusu_seminar/

行きたいが、当日は共生の広場の準備で抜けられない。
そういえば、2月3日に、花の万博記念講演会もあった。
https://matsushita-konosuke-zaidan.or.jp/index.html
牧野富太郎と南方熊楠の放送 相良真佐美 投稿日: 2024年01月08日 19:35:29 No.1072
 「つながる小さな命たち 牧野富太郎と南方熊楠が見つめた日本の自然」が放送されます。
 
 ●NHK-BSプレミアム4K  1月15日(月) 午後7:30 〜 午後9:00 
  2人の足跡をたどりながら、現代の研究者たちとともに、最新の撮影技術も駆使して小さな命たちの世界へ潜入する。
  © 高知県立牧野植物園 南方熊楠顕彰館
  https://www.nhk.jp/p/wildlife/ts/XQ57MQ59KW/episode/te/YMWP5R871Z/

  なお、4K放送が見られない方には、1月22日(月)の午後7:30 〜 午後9:00に、通常のBSで再放送が予定されています。
BS放送 相良真佐美 投稿日: 2024年01月24日 13:13:41 No.1084
1月22日のBS放送「つながる小さな命たち 牧野富太郎と南方熊楠が見つめた日本の自然」を見ました。

牧野富太郎が命名したコオロギラン、ノジギク、ビロードムラサキ、コミヤマスミレ、シハイスミレ、ホンゴウソウ、ヒメノヤガラ、
シロシャクジョウソウ、ルリシャクジョウソウをじっくり見られました。4K撮影なので非常に鮮明な映像でした。
牧野が命名していませんが、2007年に記載され、トップレベルの形態の面白さと美しさを誇るヤクノヒナホシも鮮明でした。
  ヤクノヒナホシ(2017年10月7日 末次健司さんのX) https://twitter.com/tugutuguk/status/916561380030898181

それ以外に目を引いたのは
 ■スミレ類にビロードツリアブが距の奥まで口吻を伸ばして蜜を吸っているシーン
 ■牧野富太郎が発見したムジナモで、日本で唯一残った自生地の埼玉県宝蔵寺沼の保護活動の紹介と、
  ムジナモがプランクトンを食べる瞬間の鮮明なシーン
 ■屋久島のヤッコソウの群落と、花粉が含まれた蜜を鳥が吸っていると思われていたのが、
  昼間はスズメバチ、夜間はカドマウマが吸って送粉しているシーン(末次健司さんの解説)
 ■屋久島でのフユザキヤツシロランにショウジョウバエがキノコの臭いに騙されて引き寄せられ、
  花粉を運び、フユザキヤツシロランに卵を産んで共生するシーン(末次健司さんの解説)

【見逃した方のために】
 本日からオンデマンド配信されています。BSの番組なので有料(単品購入の場合220円)です。(末次健司さんからの情報)
 ※単品購入後は視聴期間(72時間)内であれば何度でも視聴できます。
 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023134085SA000/?spg=P200900036900000
昨年末 夢中になった本 『食虫植物 -多様性と進化-』 植村 修二 投稿日: 2024年01月25日 18:23:51 No.1086
 NHKの朝ドラ『らんまん』に登場したムジナモは、ハエトリソウみたいに葉を素早く閉じて獲物を捕食する食虫植物です。

 私が食虫植物を知ったのは小学生の時、親に買ってもらった本田正次・牧野晩成(1956)『小学館の学習図鑑シリーズ① 植物の図鑑』(小学館)です。

 そして、中学生になって、大阪梅田の園芸店でサラセニアの鉢植えを買ってもらい、食虫植物にますます興味を持つようになりました。


 本書は多数の写真とわかりやすい図によって食虫植物の魅力と不思議を植物学多方面から紹介されています。専門書なので「新しい生物学」を学んでない私にはわからないところもあるのですが、そこはとばして、ページを進めていきました。

 私が一度は見てみたいゲンリセア属、食虫植物マニアしか知らないのでは?と思うフィルコクシア属のカラー写真もあります。

 長谷部光泰(2023)『食虫植物 -多様性と進化ー』(裳華房) 定価6930円


ドロソフィルム・ルシタニクムを初めて見ました! 植村 修二 投稿日: 2024年01月25日 18:42:05 No.1087
 今年は1月1日に、能登地方で大きな地震がありました、それもあって、私はしばらく5年前の大阪北部地震当時のことが頭から離れず、ちょっと落ち込んでいましたので、1月12日、友人を誘って、『咲くやこの花館』に行きました。

 熱帯スイレン池のコーナーにイヌイシモチソウ(ドロソフィルム・ルシタニクム)の鉢植えが置かれていました。

 誰にも注目されてないようでしたが、私は夢中で写真を撮りました。

 イトバモウセンゴケのようですが、若い葉っぱはゼンマイのように巻くのですがその向きが逆で、株の外側を向いています。

 レモンイエローの花が咲くので、開花してほしいですね。


ヘリアンフォラ・ヌタンスの開花 植村 修二 投稿日: 2024年01月25日 18:55:18 No.1088
 『咲くやこの花館』の高山植物コーナーでは、ヘリアンフォラ・ヌタンスが花をつけていました。私は花を見るのは初めて、これまた夢中で写真を撮りました。




 昨日、私が参加しています帰化植物メーリングリストに大西亘さんが「アメリカアワゴケとナガエアワゴケ」について投稿されていました。

 大西さんは帰化植物メーリングリストで、「アメリカアワゴケは春から初夏が出現期ですが、ナガエアワゴケは盛夏でも真冬でも年中見られます。現在のところ、アメリカアワゴケは神奈川県と茨城県でのみ見つかっており、ナガエアワゴケは、関東(茨城、東京、神奈川)のほか、関西、九州、沖縄でも見られます」と報告されておられます。

 全農教『日本帰化植物写真図鑑』第2巻のアメリカアワゴケCallitriche terrestris Raf. の記述は勝山輝男さんが担当されましたが、P.194の横浜市で撮られたアメリカアワゴケの果実画像とP.195の木村雅行さんが枚方市で撮影された画像について私は同種か違和感を持っておりました。

 また、勝山さんの記述で、「庭、公園、路傍などの裸地に生える」という内容ですが、私が知っている「アメリカアワゴケとしていた植物」はどちらかというと、公園にも生えていますが隅の半日陰の場所で、同じ公園内の日向の裸地では見てないです。園芸店や育苗場では、棚下に生えていることが多いです。さらに、稗田真也さんの案内でホシゲチドメグサを採集に行った際には水路の縁に生えていて(下の画像、和歌山県和歌山市、2015年4月11日撮影)、勝山さんの記述に全くあってなく、疑問がありました。その後も稗田さんから和歌山市内の株をいただき育てておりました。

 ただ、本物のアメリカアワゴケが入手できず、実物は見てないのでそのままになっておりました。やっぱりナガエアワゴケC. deflexa A.Braun ex Hegelm. という違う種だったのですね。


ナガエアワゴケ 相良真佐美 投稿日: 2024年01月19日 16:07:04 No.1079
アメリカアワゴケと同定されていたものの一部を、ナガエアワゴケと命名された古賀 皓之さんのXです。(2024年1月16日)

https://x.com/HRYKKG/status/1747133779326677243?s=20

 古賀 皓之 東京大学 大学院理学系研究科 助教
 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/people/koga_hiroyuki/
アメリカアワゴケ? 山本和子 投稿日: 2024年01月19日 19:59:46 No.1080
植村 修二様

「日本帰化植物写真図鑑」第2巻のアメリカアワゴケには、アメリカアワゴケとナガエアワゴケ(枚方市で撮られたもの)が掲載されているのですね。

私が2016年6月30日に三重県鈴鹿市の自宅庭で見慣れない植物を見つけ、帰化植物図鑑で調べアメリカアワゴケと分かりブログに掲載していました。残っている写真が小さくて詳しいことは分かりませんが、わが家の庭に生えて来るものはアメリカアワゴケでいいのかと思いますがいかがでしょうか。小さい写真で申し訳ありません。



相良 真佐美様

古賀 皓之様のX(旧ツイッター)を拝見させて頂き、アメリカアワゴケとナガエアワゴケの違いがなんとなくですが分かったような気がします。ありがとうございました。


相良真佐美 投稿日: 2024年01月19日 21:17:17 No.1081
山本和子 様

●ナガエアワゴケは、論文が2023年11月2日Receivedになっているので、2か月前につけられ、今週一般公開された真新しい名前ですね。

●同定ですが、論文の20ページに記載されているように、
「For proper identification of C. deflexa and C. terrestris, it is necessary to observe as many flowers and fruits as possible from a single」
                    ↓ (Google翻訳)
「C. deflexa と C. terrestris を適切に識別するには、1 つの花や果実をできるだけ多く観察する必要があります。」

 植物の全体を見て判断するより、現物の花や果実での同定が必要ですね。

●なお、Xにある論文のリンク先 https://bdj.pensoft.net/article/115142/ ですが
 Google Chromeブラウザでは表示で不具合が出ました。Microsoft Edgeブラウザならうまく行きました。
植村 修二 投稿日: 2024年01月19日 22:39:31 No.1082
山本和子さま、相良真佐美さま

 帰化植物メーリングリストで大西亘さんは「アメリカアワゴケは、果柄がほとんどないか短く(1mm程度。長い柄にはならない)、基本的に対生する葉の両側の葉腋に果実がつきます。ナガエアワゴケは、ふつう長い果柄をもち、対生する葉の両側もしくは片側の葉腋に果実がつきます(ただし、同じ個体の中でも部位により果柄が短い場合も、果実の葉腋へのつき方が異なるく場合もある!)」と報告しています。

 相良さんが提示された論文には、三重県四日市市でナガエアワゴケの記録があることが書かれていました。

 山本さんの画像の個体がどちらかは同定しずらいです。おそらく私はアメリカアワゴケの本物をみてないのでごめんなさい。山本さんの画像の植物、果柄は1ミリくらいだと思うのですが、相良さんが書いておられるように個体間で数多く見るしかないと思います。

 ひょっとしたら、ナガエアズマツメクサのように果実が熟してくるにつれて果柄が長くなるのかもしれません。
 
山本和子 投稿日: 2024年01月20日 17:13:53 No.1083
相良真佐美様、植村修二様

いろいろと教えて頂きましてありがとうございます。
アメリカアワゴケかナガエアワゴケか、春にまた生えてきたら果実が熟すまで観察を続けてみます。四日市市でナガエアワゴケの記録があるのは知りませんでした。

自宅の庭に生えていた植物は苔が生えるような日陰で、真夏や真冬には見たことがありません。小さい植物で、葉の長さは1~4mm? 葉腋に花と未熟な果実らしいものがついていますがその後の観察をせず、今となっては悔やまれます。




角野康郎先生と織田二郎先生の受賞記念論文 相良真佐美 投稿日: 2024年01月15日 16:14:10 No.1077 【返信】

日本植物分類学会誌「植物地理・分類研究」に第21回 日本植物分類学会賞 受賞記念論文 (公開日: 2023/12/04)が掲載されました。
受賞されたのは、角野康郎先生と織田二郎先生です。おめでとうございます。


●第21回 日本植物分類学会賞 受賞記念論文 (公開日: 2023/12/04)

 ■日本の水草の分類−研究はどこまで進んだか  角野 康郎
 
 植物地理・分類研究 2023 年 71 巻 2 号 p. 93-
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/chiribunrui/71/2/71_0712-01/_article/-char/ja/

 ■スゲに魅せられて  織田 二郎

 植物地理・分類研究 2023 年 71 巻 2 号 p. 107-
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/chiribunrui/71/2/71_0712-02/_article/-char/ja/


モミジカラスウリ 田中光彦 投稿日: 2024年01月13日 09:09:30 No.1076 【返信】

山本氏がオオカラスウリとモミジカラスウリについて書かれていたので、尻馬にのりました。
モミジカラスウリは野迫川村、犬鳴山でも見ていますが金剛山ではあちこちにあり沢山見ています。花の写真は7月19日(金剛山)、青い果実の写真は8月11日(金剛山)、黄色の果実は11月3日(犬鳴山)、種子は12月9日に金剛山で、果肉を食べた後に写真に撮りました。撮った年と場所は同じ金剛山でも違います。




春の七草 相良真佐美 投稿日: 2024年01月07日 16:41:37 No.1064 【返信】

今日は七草がゆの日です。近所のスーパーでパックを買いました。
徳島県産の「春の七草」と書いてありますが、中身はコハコベばかりで、残りの6種は1つずつでした。


春の七草のゆらいと、野生の5種の写真 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月08日 13:30:17 No.1070
兵庫県三田市周辺で撮影(20240108)

すずしろ(ダイコン:大根)、すずな(カブ:蕪)は別途(栽培の歴史、品種を調べてから)作成中
西暦で2025年2月16日が、旧暦の1月7日に当たる。
【西暦の2月16日ごろは、最も寒い時期になる】

●春の七草の由来
中国で旧暦:1月7日を「人日(じんじつ)」と呼び、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。

●人日(じんじつ)とは、五節句の一つ。1月7日。
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、
それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。
また、この日には一年の無病息災を願って、また正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為、7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食する習慣があり、これが日本に伝わって七草がゆとなった。
日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。(Wikipediaより:人日)

現在の7種は、1362年頃に書かれた『河海抄(かかいしょう)』(四辻善成による『源氏物語』の注釈書)の「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種」が初見とされる(ただし、歌の作者は不詳とされている)。(Wikipedia:七草)

写真は、セリ、ナズナ、ハコベ、コオニタビラコ、ハハコグサの順。


すずな(カブ:蕪)、すずしろ(ダイコン:大根)について 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月08日 13:58:32 No.1071

カブ(Brassica campestris var. glabra)
Brassica campestrisは、アブラナを指す。
アブラナ(菜種)の下位分類群(変種)として、日野菜、蕪、野沢菜、京菜、スグキ菜、白菜、キャベツ、ケール、花野菜、ブロッコリー、コールラビーなどがある。
堀田(編)1989.世界有用植物事典。より
蕪の品種
https://www.yasainavi.com/list/kabu

カブ(Brassica campestris)
越年草。原産は地中海沿岸と言われる。紀元前から栽培化されたとされる。
別属のダイコン(Raphanus)との区別は、果実の形状。ダイコンは果実がコルク質になり、水に浮く(水散布)なので、川沿いや沿海地に生育する。


ダイコン(Raphanus sativus)
越年草。原産地不明。エジプトでは古くからハツカダイコンを栽培しておりピラミッドの碑文にも記録があるという。
日本には野生のハマダイコンが沿海地の川沿いに生育し、牧野富太郎はハマダイコンがダイコンの原種だと考えた。
根が球形になるハツカダイコン、桜島大根や、長大になる守口ダイコンなど様々な品種がある。
ダイコンの品種
https://www.yasainavi.com/list/daikon

写真は
蕪(1-3枚目)、大根(4-6枚目)の順


ハマダイコンは帰化植物じゃない 植村 修二 投稿日: 2024年01月09日 16:08:15 No.1073
 昨日<2024年1月8日>、兵庫県植物誌研究会の総会に参加いたしました。

 総会後の講演は、京都大学瀬戸口浩彰先生の「DNAからみる個々の植物の分布と適応の歴史―海浜植物を例にー」でした。

 ハマダイコンは、栽培ダイコンが野生化して海浜に広がったとされ、長田武正1972:日本帰化植物図鑑(北隆館)に載っています。

 ところがです。DNAを調べていくと、日本の海岸にあるハマダイコンの分布には太平洋を流れる黒潮が関係していることが明らかになったことを知りました。栽培ダイコンが野生化したのではないとのことでした。

 逆に、ねずみダイコンなどの辛味ダイコンにはハマダイコンのDNAが入っていて、ハマダイコンが栽培品種の育成に使われたようです。

 島根大学では、ワサビのかわりに地元の出雲そばにあう辛味ダイコンとして、島根県に自生するハマダイコンから品種’スサノオ’、販売名「出雲おろち大根」を作出しています。

https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/iroiro/1112_iroiro.html


 なお、講演後に、人博の鈴木 武さんが「ハマダイコンのタイプ標本は牧野富太郎が兵庫県明石で採集されたものだ」と話されていました。


瀬戸口さんの、海浜植物の島嶼生物学の報告です 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月10日 12:06:54 No.1074
瀬戸口浩彰。2017.海浜植物群落の保全と復元について:系統地理学と集団遺伝学からの提言。景観生態学。22(2):43-51.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jale/22/2/22_43/_pdf/-char/ja

瀬戸口浩彰。2001.日本の島嶼系における植物地理。分類・1(1・2):3-17.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunrui/1/1-2/1_KJ00003496991/_pdf/-char/ja
瀬戸口さんの2報 植村 修二 投稿日: 2024年01月10日 16:00:39 No.1075
藤井俊夫さんへ。

 瀬戸口さんの報文、さっそく読みました。内容は、兵庫県植物誌研究会の講演とほぼ同じです。当然ですね。プラスαとして、〇〇省の職員の対応とか、学生さん達とのやり取りとか・・・お聞きして良かったです。

 海浜植物としてハマダイコン、ハマヒルガオ、ハマボッスのほか、ハマサジについても話されました。

 一昨年、近畿植物同好会の南紀観察会で予定していた太地町与根古川河口もハマサジの調査地に入っていました。ここは、その後、重機で河川改修中でしたので、当日の観察会ではスルーしました。「南紀で見られる塩性湿地の植物」が見本園のように見られた場所だったので残念です。また復元してくるといいのですが・・・




月出の中央構造線 山本和子 投稿日: 2024年01月07日 08:41:19 No.1061 【返信】

昨日6日、三重県松阪市にある中央構造線(月出露頭)を見て来ました。野生植物に興味を持つようになってからすぐに見に行き、今回で3回目です。露頭は分かり難いですが、左側が内帯で北、右側が外帯で南になるのだそうです。ソハヤキ要素植物のアサマリンドウは中央構造線より南に分布します。

山本和子 投稿日: 2024年01月07日 09:09:18 No.1062
関東から九州まで東西に1,000kmも続く大断層で、月出露頭は高さ約80m、幅約50mです。


中央構造線月出露頭
https://tabi-mag.jp/me0307/
中央構造線と襲速紀要素について 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月07日 12:23:24 No.1063
●中央構造線【大鹿村中央構造線博物館】のsiteより
https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/tectnic-lines/
三重の櫛田川、和歌山の紀の川、徳島の吉野川が、中央構造線に沿って流れています。
約1億年前にできた大断層です。
https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/whereismtl/
中央構造線の北側は1億年前にできた古い地層からなり、南側はそれより当たりしい地層とされている。
https://byakueido.web.fc2.com/blogs/chokzsn/chuokzsn.htm
https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/tectnic-lines/

●襲速紀要素(植物区系)
中央構造線の南部を中心に成立する植物区系を構成する植物を「ソハヤキ要素」と呼びます。
襲速紀要素(そはやきようそ、英語: Sohayaki element)とは、植生の地理的な分類において、九州中南部(沖縄を除く)・四国南部・紀伊半島・東海地方に分布の中心がある、又はこの地域に特徴的な植物のことである。

掲示板の:[780] キレンゲショウマなど、ソハヤキ要素の植物について 藤井俊夫 投稿日:2023年08月11日 21:54 No.780:を参照のこと。
https://rara.jp/kinki55/page778#no780
辻本 穣 投稿日: 2024年01月07日 17:47:22 No.1065
山本 様

初めまして、大阪公立大学附属植物園の辻本といいます。
私も三重県松阪市飯高町には年数回は訪れます。
目的は、道の駅の「とっとき焼きネギ地味噌」を買いにです。(笑)
近くの波瀬植物園にも行きます。

月出の中央構造線の看板はよく見けけて、車で途中まで行きましたが、断念しました。
今年は、教えて頂いたので再チャレンジしたいと思います。
山本和子 投稿日: 2024年01月07日 20:46:10 No.1066
藤井俊夫様

中央構造線と襲速紀要素についてサイトのご紹介ありがとうございます。
ソハヤキ要素植物に興味があります。
キレンゲショウマは見たい植物のひとつです。

三峰山の登山口周辺でモミジカラスウリの果実を見られた方がいて、それを探すのが目的で行きました。
10年も前のことで今でもあるのかどうか分かりませんが、探しても見つけられませんでした。
車で2時間半ほど掛かりますが、花が咲く頃にまた行ってみようと思います。
山本和子 投稿日: 2024年01月07日 21:10:53 No.1067
辻本様

私は松阪市街方面からで、道の駅・飯高駅より奈良方面に少し走り、三峰山登山口の方に林道に入りました。
月出の中央構造線は遠回りになります。家は鈴鹿市なので、3時間程掛かりました。

近畿自然歩道の看板は大まかなので、充分に下調べをされてから行かれた方がいいと思います。
以前、奈良側に近い方から入りましたが、月出の中央構造線へ入る道が分からなかったことがあります。
狭い林道はくねくねと曲がっていて、荒れた箇所もありました。どうかお気をつけて・・・。
オオカラスウリ:開花時の識別点 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月08日 09:49:19 No.1068
三峰山(みうねやま)は1999年に行っていました。北側の青少年旅行村から登ったはずです。
名張緑といきものの会の夏合宿だったと思います。
結構、急だったのと三峰山火山岩の大きな転石がゴロゴロしていて、歩きにくかったのを覚えています。
モミジカラスウリ、ヒメシャラ、ハクウンボク、サワフタギ、などを採集しています。
オオバアサガラ、ヤマトアオダモなどもあったと思います。枝が高くて採集出来ず。

神末(かみすえ)集落周辺の河川は土手が無かったと記憶しています。
またオオバアサガラなどの落葉樹が生育しオオカラスウリの生育できる環境ではないと思います。
登山口近くだと、川の土手もないと思いますし、開けた明るい環境が必要なオオカラスウリの生育には適していないと思います。
モミジカラスウリの可能性はないのでしょうか。

花が咲いていれば、簡単に識別できます。
萼裂片に歯牙がある・・・・・・・・・・オオカラスウリ
萼裂片に歯牙が無い・・・・・・・・・・モミジカラスウリ
以下のsiteを参照。
https://yasousanpo.sakuraweb.com/menu/ka/karasuuri.html
また、花柄(果柄)の長さが違う
オオ:2-3cm。巻きひげは2分岐
モミジ:1-2cm。巻きひげは3分岐
山本和子 投稿日: 2024年01月08日 12:46:48 No.1069
藤井俊夫様

三峰山は有名な山ですが、鈴鹿からは遠いので登ったことはありません。
今回登山口まで行ったのはモミジカラスウリを探すためでした。
果実も葉も枯れて分からなかったのだと思いますが、6~7月に花が咲いていれば見つけられるかも知れません。

カラスウリ、キカラスウリ、オオカラスウリの3種が揃ったので種子の写真を撮りました。
カラスウリは三重県松阪市、キカラスウリは三重県鈴鹿市、オオカラスウリは三重県亀山市で採集しました。




ゴマフガヤツリが生育 水田光雄 投稿日: 2023年12月30日 12:11:22 No.1057 【返信】

兵庫県伊丹市の水田光雄です。

 今年(2023)10月15日、本会の観察会が、尼崎市南部の緑地公園で開催された。
当該公園は、地域種を栽培植樹して森作りが行われている場所である。
当日は、施設の説明を受け育苗圃場へ移動した。
栽培されているポット苗から、カヤツリグサ属の植物が複数本発生していの見つけた。
同席された植村修二氏からゴマフガヤツリに似ている旨教わる。
その場では場所的に採集できないことから、後日出向き当該圃場の責任者の了解を得て
採集し、自宅で栽培の上、経過観察した結果、本種と判断した。
全農教日本帰化植物図鑑第2巻P.374には箕面市での栽培品(植村)の写真が掲載されているものである。
その後の聞き取りと現地調査から育苗資材として使用されたものは、スリランカ産ココピートである事が判明した。
この資材に種子が混入してきたものと考えられた。
近年、仕出国では、熱処理されたもの輸出されている様ですが、
やはり処理むらがある様に思われる。
今年は脱兎の勢いで過ぎてしまいました。健康で野外観察が続けられたことに感謝です。
来年は辰年、昇り竜の如く勇壮果敢の勢いでありたいと思います。

生育のあった公園
https://www.hyogo-park.or.jp/amagasaki/


ゴマフガヤツリ(Cyperus sphacelatus)の大阪市の標本 藤井俊夫 投稿日: 2024年01月04日 16:16:35 No.1059
水田様

サイエンス・ミュージアム・ネット(自然史標本情報検索)で、大阪市内の標本がありました。
https://science-net.kahaku.go.jp/specimen/1257253
20040831:大阪市北区中之島 大阪市役所屋上庭園


恭賀新年 磯野久美子 投稿日: 2024年01月01日 02:11:14 No.1058 【返信】

あけましておめでとうございます。
1枚目の写真、昇り龍みたいに見えませんか(*^^*)
これは栗林公園の旧日暮亭の藤棚の藤です。
12月30日、高松で時間が取れたので、栗林公園を歩いて来ました。
園の職員さんたちが誇り、園のパンフレットの表紙も飾るこの園一番の絶景は、江戸を懐かしんだ藩主が作らせた富士山を模した築山から見下ろす景観だそうです(写真2枚目)。
栗林公園は子供の頃に一度来たことがありましたが、日本庭園だという位の記憶しかなくて、こんなに素晴らしい松の庭園だったとは驚きました。行ってよかったです。感動しました。
約1400本の松があり、そのうち約1000本が手入れ松だとのこと。どれも巨大な盆栽のようで、とても手入れが行き届いていて美しいでした。お天気が良かったので、光で緑が輝いていて、さらに美しかったのだと思います。
300年以上の手入れの積み重ねによるという「箱松」は全体が箱の形をしていて、大変複雑な樹形をしていました。これは樹芸の粋を極めたもので、栗林公園独特のものだそうです(写真3~4枚目)。小高い築山から見下ろす写真(5枚目)では、朱い橋の右側にこの箱松とその後ろにこれより背の高い屏風松が見えます。
また、島津家から贈られたというソテツを沢山植えてある築山も目を引きました(写真6~8枚目)。
こんな松もありました(写真9枚目)。これは参勤交代の時に藩主が将軍から賜った盆栽を地に下した「根上がり五葉松」というものだそうです。

写真はいずれも12月30日栗林公園にて撮影。
本年もどうぞよろしくお願い致します。




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