近畿植物同好会 掲示板
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木村雅行さんから提供いただいた全農教『日本帰化植物図鑑』第2巻のアメリカアワゴケの画像はナガエアワゴケ
植村 修二 投稿日:2024年01月19日 08:59 No.1078
 昨日、私が参加しています帰化植物メーリングリストに大西亘さんが「アメリカアワゴケとナガエアワゴケ」について投稿されていました。

 大西さんは帰化植物メーリングリストで、「アメリカアワゴケは春から初夏が出現期ですが、ナガエアワゴケは盛夏でも真冬でも年中見られます。現在のところ、アメリカアワゴケは神奈川県と茨城県でのみ見つかっており、ナガエアワゴケは、関東(茨城、東京、神奈川)のほか、関西、九州、沖縄でも見られます」と報告されておられます。

 全農教『日本帰化植物写真図鑑』第2巻のアメリカアワゴケCallitriche terrestris Raf. の記述は勝山輝男さんが担当されましたが、P.194の横浜市で撮られたアメリカアワゴケの果実画像とP.195の木村雅行さんが枚方市で撮影された画像について私は同種か違和感を持っておりました。

 また、勝山さんの記述で、「庭、公園、路傍などの裸地に生える」という内容ですが、私が知っている「アメリカアワゴケとしていた植物」はどちらかというと、公園にも生えていますが隅の半日陰の場所で、同じ公園内の日向の裸地では見てないです。園芸店や育苗場では、棚下に生えていることが多いです。さらに、稗田真也さんの案内でホシゲチドメグサを採集に行った際には水路の縁に生えていて(下の画像、和歌山県和歌山市、2015年4月11日撮影)、勝山さんの記述に全くあってなく、疑問がありました。その後も稗田さんから和歌山市内の株をいただき育てておりました。

 ただ、本物のアメリカアワゴケが入手できず、実物は見てないのでそのままになっておりました。やっぱりナガエアワゴケC. deflexa A.Braun ex Hegelm. という違う種だったのですね。


ナガエアワゴケ 相良真佐美 投稿日:2024年01月19日 16:07 No.1079
アメリカアワゴケと同定されていたものの一部を、ナガエアワゴケと命名された古賀 皓之さんのXです。(2024年1月16日)

https://x.com/HRYKKG/status/1747133779326677243?s=20

 古賀 皓之 東京大学 大学院理学系研究科 助教
 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/people/koga_hiroyuki/


アメリカアワゴケ? 山本和子 投稿日:2024年01月19日 19:59 No.1080
植村 修二様

「日本帰化植物写真図鑑」第2巻のアメリカアワゴケには、アメリカアワゴケとナガエアワゴケ(枚方市で撮られたもの)が掲載されているのですね。

私が2016年6月30日に三重県鈴鹿市の自宅庭で見慣れない植物を見つけ、帰化植物図鑑で調べアメリカアワゴケと分かりブログに掲載していました。残っている写真が小さくて詳しいことは分かりませんが、わが家の庭に生えて来るものはアメリカアワゴケでいいのかと思いますがいかがでしょうか。小さい写真で申し訳ありません。



相良 真佐美様

古賀 皓之様のX(旧ツイッター)を拝見させて頂き、アメリカアワゴケとナガエアワゴケの違いがなんとなくですが分かったような気がします。ありがとうございました。


相良真佐美 投稿日:2024年01月19日 21:17 No.1081
山本和子 様

●ナガエアワゴケは、論文が2023年11月2日Receivedになっているので、2か月前につけられ、今週一般公開された真新しい名前ですね。

●同定ですが、論文の20ページに記載されているように、
「For proper identification of C. deflexa and C. terrestris, it is necessary to observe as many flowers and fruits as possible from a single」
                    ↓ (Google翻訳)
「C. deflexa と C. terrestris を適切に識別するには、1 つの花や果実をできるだけ多く観察する必要があります。」

 植物の全体を見て判断するより、現物の花や果実での同定が必要ですね。

●なお、Xにある論文のリンク先 https://bdj.pensoft.net/article/115142/ ですが
 Google Chromeブラウザでは表示で不具合が出ました。Microsoft Edgeブラウザならうまく行きました。


植村 修二 投稿日:2024年01月19日 22:39 No.1082
山本和子さま、相良真佐美さま

 帰化植物メーリングリストで大西亘さんは「アメリカアワゴケは、果柄がほとんどないか短く(1mm程度。長い柄にはならない)、基本的に対生する葉の両側の葉腋に果実がつきます。ナガエアワゴケは、ふつう長い果柄をもち、対生する葉の両側もしくは片側の葉腋に果実がつきます(ただし、同じ個体の中でも部位により果柄が短い場合も、果実の葉腋へのつき方が異なるく場合もある!)」と報告しています。

 相良さんが提示された論文には、三重県四日市市でナガエアワゴケの記録があることが書かれていました。

 山本さんの画像の個体がどちらかは同定しずらいです。おそらく私はアメリカアワゴケの本物をみてないのでごめんなさい。山本さんの画像の植物、果柄は1ミリくらいだと思うのですが、相良さんが書いておられるように個体間で数多く見るしかないと思います。

 ひょっとしたら、ナガエアズマツメクサのように果実が熟してくるにつれて果柄が長くなるのかもしれません。
 


山本和子 投稿日:2024年01月20日 17:13 No.1083
相良真佐美様、植村修二様

いろいろと教えて頂きましてありがとうございます。
アメリカアワゴケかナガエアワゴケか、春にまた生えてきたら果実が熟すまで観察を続けてみます。四日市市でナガエアワゴケの記録があるのは知りませんでした。

自宅の庭に生えていた植物は苔が生えるような日陰で、真夏や真冬には見たことがありません。小さい植物で、葉の長さは1~4mm? 葉腋に花と未熟な果実らしいものがついていますがその後の観察をせず、今となっては悔やまれます。




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