ジョージ・セル談話室


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20世紀最大の指揮者の一人、ジョージ・セル。彼の音楽について語り合いましょう。
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セルのマーラーハイブリッド3枚組セット kj30D 投稿日: 2023年10月02日 11:39:13 No.620 【返信】

をついに我慢できずに買って、分厚いブックレットを読んだら、
「マーラー演奏記録」に、非常に興味深い事が書いてあって、
"収録日については、コロンビアは「1967年10月」としているのみであるが、マイケル・チャーリーによると、発売に際して3日間の演奏から編集されたという。"

つまりマイナーから出ていた「10月12日」と書かれてるマーラー6番の演奏こそが、ノー編集音源である可能性が高くなったなって、逆にこれはこれで自分の中で価値があがったなと。
kj30D 投稿日: 2023年10月02日 11:46:02 No.621
ちなみに自分も、このハイブリッドの解説を見るまで、ソニーリリースのほうは14日の演奏なのかも、と考えてましたね。
kj30D 投稿日: 2023年10月02日 11:55:07 No.622
あと、これは個人的には、
マイナーリリースの「10月12日」と言われる演奏の録音は、ソニーリリースのものとは「マイクの位置が違う」と思っています。つまりあれは....。
kj30D 投稿日: 2023年10月03日 00:20:13 No.624
写真上が、「1972年のソニーリリースは10月14日録音のライブ」と、最近の皆が思った根拠であろう、2013年の、タワレココラボのセルのマーラー6番と4番の2枚組セットCDの、ブックレットの内容の一部。
写真下が、1992年のESSENTIAL CLASSICSシリーズでのリリースの、短い但し書き。

実は1992年の盤が、情報を何も足さない、何も引かない、誠実だったんだろうな(;・∀・)

個人的には、いちばん最初に92年盤CDで聴いたとき、
音の第一印象としてライブ録音ぽくないな、
と感じましたね。


やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年10月04日 05:20:16 No.626
12日の演奏録音⇒オンマイク気味
14日の演奏録音⇒オフマイク気味

初日12日の演奏録音を反省?して(WCLVも試行錯誤?)14日はマイクセッティングを変更した。
十分に考えられますね。

ただ両日の演奏を聴いて受ける大きな印象の違いは、マイクセッティングの問題だけではない様な気がします⇒第三楽章の演奏時間の差等々‥

15日の演奏録音を聴く事が出来ればと思ってしまいます。

4番/10番は何れも正規録音とLive録音を比較する事が出来ますが結構違いが気になります。
作曲家に対するセルのリスペクト度合があったのかも知れませんが、マーラー(1860-1911)はセルにすれば同年代の作曲家?

セルにとっては結構いじれる(適切な言葉か?)作曲家だったのかもと考えたりします。


Mahler 6番 やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年09月22日 05:16:17 No.618 【返信】

セルの追悼盤としてどうしてこの曲が選ばれたのか?しかも72年になってから‥
確かに生前レコードになっていなかった曲ではありますが、追悼盤としてLP2枚組で発売するのであれば70年5月7&8日の
Severannce Hallでのラスト公演の方が遥かに相応しいのではと考えてしまいます。

曲目もオベロン・ト短調・英雄とセルが最も愛した曲ですし、日本公演を前に完璧に仕上がっていたと思いますので。
この曲が選ばれた理由を御存知の方がおられましたら御教示下さい。

SonyのCDには67年10月とだけ表記されており日付は入っていません。
当公演は12/14/15日でしたが、SonyのCD(COLUMBIAのLP)に収録されているのは14日の演奏です。
レコード発売を前提とした正規録音ではなく、WCLVの放送用録音からレコード化された訳ですが、初日12日の録音も残されています(15日は不明)

12日と14日の演奏(録音)はその印象が大きく異なります。
12日⇒ダイナミックレンジが大きくアグレッシブ(3楽章 15:43)
14日⇒理知的・客観的 全体的にかっちりとまとまった感(3楽章 13:30)

米COLUMBIAは追悼盤発売に当たって何故12日ではなく14日の録音を選んだのか?
全体的に抑制の効いた(3楽章のテンポ演奏時間の差)14日の演奏(録音)が12日よりもセルらしいと判断したのでしょうか。

9番同様にセルがOKを出した正規録音が残されていないので、どちらがセルの意図により近い演奏なのか悩むばかりです。

このシーズンに初めて取り上げた曲なのでセルとオケも試行錯誤?初日12日の演奏を踏まえて14日は修正したとも考えられますが。
15日の演奏(録音)が残っていれば‥ セルは69年11月24日にNYPとも同曲を演奏していますが残念ながらこちらは未聴です。




Mahler 9番 やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年09月21日 05:12:40 No.617 【返信】

私の手元にはセルのマーラー9番のディスクが3種類あります。
購入した時期は記憶が曖昧ですが(恐らく)発売順に並べると‥

①伊MEMORIESのCD⇒90年発売/演奏日は68年5月9日と表記
②生誕100周年記念BOXのCD⇒当然97年発売/演奏日は69年1月30/31日&2月1日(多分2月1日)
③米illuminationのCD-R⇒発売99年/演奏日は69年2月6日と表記

①が出回った時は正規録音の4番/10番と追悼盤の6番に加えてセルのマーラー9番を聴く事が出来るとして、
結構話題になった(当時良く利用していた専門店の仲間内の話ですが)記憶があります。

但し伊MEMORIESは音質クオリティの玉石混交を含めて結構アバウトな所があったので、
本当にセルの演奏なのか?演奏日は間違いないのか?という疑念があったのも事実です。

George Szell:off-the-Air Recordingsの資料によれば②は69年2月1日 ③は2月6日となっていますが①は見当たりません。
68年5月9/11/12日はMozartのRequiemとBrucknerのTeDeumが演奏されており、MEMORIESのCDに表記された演奏日は間違いである事が解りました。

先日YouTubeにKa Hiroさんが66年ワシントン公演としてマーラー9番の音源をUPされました。
66年は69年の誤りだと思いますが、演奏終了後にコンラッド氏のナレーションが入っており、69年2月6日のワシントン公演と確認出来る貴重な音源だと思います。

①MEMORIESのCDは何度か聴き直してみましたが、③illuminationのCD-R及び今回YouTubeにUPされたKa Hiroさんの音源同様に2月6日の録音だと思います。

結局セルのマーラー9番の録音はSeverannce Hallでの2月1日とワシントン公演の2月6日の2種類という事になるのでしょうか。

Severannce Hallでの録音はCleveland Orchestra Societyから発売されたので、正規録音に近いと言えばそうですが
この曲の正規録音を残さなかったセル。セルの意図に近いのはどちらなのでしょうか?

個人的にはSeverannce Hallでの録音はバルビローリやテンシュテットの演奏に負けない名演だと思っています。

しかし終楽章ラストの音が消え入りそうな箇所で客席から咳連発!いくら一年中で一番寒い時期だといっても、
ハンカチ等を口に当てている様にも聴こえないので、Cleveland Orchestraの定期に来る聴衆がどうしてこんなにマナーが悪いのか!と、
初めてこのCDを聴いた時は憤慨したものです。

皆様の御意見を宜しく御願い致します。




The Cleveland Orchestra, Internet ArchiveにLIVE音源がありました。 浅野修 投稿日: 2023年08月24日 09:26:07 No.602 【返信】

皆様、残暑お見舞い申し上げます。

1958年のセルによるセヴェランスホールの音響改修について調べていたところ、tomari様の下記スレを見つけました。

「改装後のセベランスの最初の録音とあるので、レーンの以下のものもあげておきます。」
https://archive.org/details/POPCONCERTU.S.A.

このHP(The Cleveland Orchestra, Internet Archive)からMP3(192kbps)ファイルがDL出来ることが分りました。

既に、ご存じのことと思いますが、

・MAHLER 'Das Lied von der Erde'_ Maureen Forester, Richard Lewis, George Szell, CLO (1967.4.21 LIVE)
・The Cleveland Orchestra in Concert-196610.13_Szell, Beethoven Overture ’King Stephen', Mozart Sym#40, Sibelius Sym#2
・The Cleveland Orchestra in The Soviet Union 1965.5.19_Szell, Brahms Sym#3, Dvorak Slavonic Dance #3
ほか多数のファイルがDLできるようです。

HP内をいろいろ見てください、新しい発見があるかも知れません。

失礼しました。


浅野修 投稿日: 2023年08月26日 10:07:50 No.603
追伸

YouTubeに”1961年 G.セル&シカゴ響 ムソルグスキー「ホヴァンシチナ」前奏曲”

https://www.youtube.com/watch?v=ClpX8uNAvKc

がUPされました。セルの映像が視聴出来ます。

クラリネット奏者はどなたか名前が分かる方教えてください。

さすがにシカゴ交響楽団凄いですね。

暑気払いになりました。

失礼しました。


みーぼー 投稿日: 2023年08月26日 20:18:26 No.604
浅野様

 CSOのクラリネット奏者名ですが、下記のサイト CSO Principal Musicians 内を検索すると
Clark L. Brody, Jr. に到達し、詳細な経歴等も確認することが出来ます。
このサイト、クリーヴランドは勿論、全米オーケストラの演奏者が検索できる便利なサイトです。


https://www.stokowski.org/Principal_Musicians_Chicago_Symphony.htm#Clarinet_Index_Point_

 
 尚ご紹介の映像は、20年ほど前にアメリカの vai社から発売されたDVD映像ですね。
George Szell - Chicago Symphony Orchestra: Historic Telecasts というDVDですが、現在でも
輸入盤として異常な高値で販売されています。
ベートーヴェンの「運命」「レオノーレ3番」やE・モリーニとの映像が収録されております。
ご参考まで。

             
浅野修 投稿日: 2023年08月27日 08:08:03 No.605
みーぼー様、いつもありがとうございます。

全米のオーケストラが載っていて有難いです。本当によくご存じですね。

所で、クリーブランド管弦楽団のページに「George Szell and the Cleveland Orchestra in Severance Hall - 1946」の写真が有り、改修前のセベランスホールですが、これが残響時間1.0秒の超デッドなホールの反響板の写真でしょうか。初めて見ましたが、これが「セルシェル」による改修で残響時間が1.6秒になったとのことですね。

ありがとうございました。


孫弟子 投稿日: 2023年08月27日 15:48:07 No.606
ブロディさんは人格者と評判で生徒から人気がありました、音もよかった。退団後はノースウエスタン大学でマルセラスさんと一緒にクラリネットの教授を務めました。シカゴで持ち上がりでブロディの後任になったラリー・コームズはその真逆で〇癖も〇癖も悪く、音は段々と悪くなるしで、このオーケストラに老害をばら撒いたうちのひとりでしょう。他にもここで演奏しているフルートのペックとオーボエのレイ・スティルの首席同士はマルティノンの時代に大喧嘩をして、かなりの長期間、退団するまで隣に座りながら口をきかなかったと言われています
浅野修 投稿日: 2023年08月27日 23:52:53 No.607
孫弟子様、レスありがとうございます。

この間は、誤メールによりご迷惑をお掛けしました。

皆さん話題豊富で楽しく聞かせて頂いております。

私は、演奏の本質とは関係のないところですが、セベランスホールの音響変化が気になっていて、
例えば、タワーレコードのブルックナー: 交響曲第3番「ワーグナー」のライブCDの説明に「クリーヴランド管弦楽団の本拠地セヴェランスホールは大変デッドな音響のためにライヴ録音は難しいものとされておりますが、・・・」と有り、私も超デッドなホールと思っていたのですが、セルによる1958年夏の音響改修の事実が分かってきましたので、
[CD24]
ハイドン交響曲第97番ハ長調  Severance Hall
(ハイドン交響曲第99番変ホ長調 Masonic Auditorium)
[録音]1957年10月25-26日
[CD98]
ハイドン交響曲第97番ハ長調 [録音] Severance Hall 1969年10月3,6日
(ハイドン交響曲第98番変ロ長調 [録音] Severance Hall 1969年10月10日)

上記2枚のCDの交響曲第97番で聴き比べをしようと思います。

結果は、判断が出来ましたらレスしようと思います。

皆さんの判定もお願いしたいです。よろしくお願いします。 
孫弟子 投稿日: 2023年08月28日 08:44:50 No.608
談話室が移ってから、新記事が上に出ないシステムになったので覗くことは少なくなったのですが、以前にも99番のことが書かれていますね、ほぼ同時に97番と録音されながら場所が違うということだったように思います。その時は遅きに失したので書きませんでしたが、この根拠はCDの解説書にあったのでしょうか?、これが誤記とは考えられなかったのでしょうか?手持ちのヘリテイジ盤では当然のようにどちらもセベランスホールになっていますが。私は「場所を変えるなど、そんな金の掛かることをするかなー」と思っています
浅野修 投稿日: 2023年08月28日 14:32:01 No.609
孫弟子様、レスありがとうございます。

以前投稿しました内容ですが、

セルの106枚全集[CD24]のハイドン/交響曲97番、99番の録音会場について
ハイドン交響曲第97番ハ長調  Severance Hall
ハイドン交響曲第99番変ホ長調 Masonic Auditorium
[録音]1957年10月25-26日
上記のデータとなっております。
第3楽章を比較しますと、97番は99番よりスリムで広がりが少ない音。99番はたっぷりとして分厚い響き、バイオリン群が97番より艶のある響き、開始17秒当たりでSzellの唸り声が聞こえるほど響が豊かで残響が多いと感じました。2つの録音は異なる会場であるとの結論です。オープンエアのヘッドフォン再生での聴き比べです。
2つの会場は異なるとの判断からブックレットの記載が正しいと考えました。

以上ですが、今も異なる会場での録音との考えは変わりません。

今回は、ハイドン交響曲第97番ハ長調の1957年と1969年の録音で、セヴェランスホールの音響改修前後の音の違いを気にしております。音楽と関係ないところで拘って申し訳ありませんが。

また、57年は第1楽章提示部の反復なし、69年は反復有となっておりました。

私は、半音ピッチが違っていても気付かない耳の持ち主ですので何の説得力もございませんが。

年寄りの戯言にお付き合いいただければ幸いです。

よろしくお願いします。
孫弟子 投稿日: 2023年08月28日 19:44:43 No.610
詳細についてご説明くださってありがとうございました。ところでラジオ放送の音源は全部モノラルのようで残念ですね
浅野修 投稿日: 2023年09月02日 15:01:05 No.615
孫弟子様、ステレオのLIVE音源ですが、MozartとSibeliusの2曲は、Yungさんの「クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~」のサイトに有ります。

・MAHLER 'Das Lied von der Erde' (1967.4.21 LIVE)は、モノラルで有ります。(1970.2.5のステレオ別音源有)

・The Cleveland Orchestra in Concert-1966.10.13/15_ Mozart Symphony #40, Sibelius Symphony #2は、ステレオで有ります。('King Stephen'Overtureは、1970.2.22のステレオ別音源有)

・(The Cleveland Orchestra in The Soviet Union 1965.5.19_は、メロディア原盤でモノラル音源だそうです。)

参照していただければ幸いです。


真夏ではない?夏の夜の夢 やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年08月09日 04:33:17 No.591 【返信】

毎日うだる様な暑さが続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか?

この時期にピッタリの曲『真夏の夜の夢』‥ですが実は真夏ではなく

Midsummer⇒真夏ではなく、ここではmidsummer(day)⇒夏至とするのが正しい様です。
私もyungさんのホームページで知りました。詳しく知りたい方は覗いてみて下さい。

ただ長年メンデルスゾーン作曲『真夏の夜の夢』で慣れ親しんで来ましたので、『夏の夜の夢』には逆に違和感を覚えますが。

セルは51年NYP・57年コンセルトヘボウ・67年CLOと3回録音しています。

CLOとの67年録音は本当に完璧なアンサンブルという言葉が相応しいと思います。
聴いていて思わず「上手い!上手過ぎる」と唸ってしまう様な演奏‥

BUT この曲も「これさえあれば他は不要!」と言えるかというと残念ながらになります。
この曲にはもっとロマンティックな表情付けが欲しい(と私は思います)

この演奏を聴くと私は何時も、セルの前に一列に整列させられた妖精達が「君達の飛び方は効率が悪い!もっと上手く飛び回るには‥」と
セルから説教を受け、嫌そうな表情を浮かべている。
そんなシーンを思い浮かべてしまうのですが、皆様の御意見は如何でしょうか?

演奏とは直接関係ありませんが、このジャケットデザイン(イラスト)の安っぽさは何とかならなかったのかと思ってしまいます。
ほんの数色しか使用していませんがNYPとのジャケットデザインは秀逸!


やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年08月09日 04:46:43 No.592
セル以外で私が愛聴しているこの曲の演奏は

【飛び回る妖精達の羽音まで聴こえる】優秀録音で有名なマーク・LSOのDECCA盤
序曲はこれが最高だと思います。

以外と思われるかも知れませんが、一番ロマンティックな演奏なのはクレンペラー盤!

全体の流れる様な美しさが際立つプレヴィン盤

これだけあれば他は不要???


やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年08月09日 04:52:33 No.593
コンセルトヘボウとはPhilips録音なのでこちらがオリジナルかも知れません。
米EPIC盤よりも音質優秀。特に弦楽器のふくよかさ?が違います。


KINO 投稿日: 2023年08月12日 23:07:19 No.601
同時期録音のコンセルトヘボウとの「ロザムンデ」がPraga版で見事によみがえっていたので、「真夏」もリマスタリングされることを期待して仕舞います。

シューベルト:「ロザムンデ」~序曲/バレエ音楽第2番/間奏曲第3番/間奏曲第1番


KINO 投稿日: 2023年10月29日 00:12:12 No.669
リマスタリングされたとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=mn02CVaZ9ME



談話室の皆様、毎日お暑う御座います。

YouTubeに「ジョージ・セル セヴェランスホール ラストコンサート 1970.5.7」がUPされました。

1970.5.7との記載が有りますが、2020年5月にWCLVで放送された5月7日のステレオ音源と、全く別演奏のみーぼー様が5月8日の演奏日と推察されている、現在もYoutubeにUpされているモノラル音源と同じ演奏で、FMステレオ放送の録音のコンサート全曲と思われます。

一日違いの演奏ですが、非常に興味深い演奏となっております。
みーぼー 投稿日: 2023年07月31日 17:48:46 No.588
 一昨年の7月に大阪の「英雄」前半のアップ以来、こまめにサイトチェックしておりました。
セルの命日にもしやを期待しましたが、大阪ではなく伏兵の「英雄」のプレゼントとなりました。
浅野様記載の通り8日と思われる件の音源は今までモノラルしか聴いておらず。
この度のステレオ録音は素晴らしく、2020年WCLV放送の7日の音源より音そのものに重量感や
厚みを感じ有り難く拝聴致しました。
 大阪の「英雄」の後半のアップがされない理由も記載されていて悔しい思いです。
セル没後50余年、Live音源のパブリック・ドメインがどうかなど詳細を把握していませんが、
某社も個人の趣味にクレームつけるより、埋もれた音源を世に出す努力をして欲しいものですね。
失礼致しました。
ノルアドレナリン 投稿日: 2023年08月05日 16:05:49 No.589
 今回upされたステレオ音源が7日のものか8日なのか判然としません。英雄最後のブラボーのタイミングが同じに聞こえますが、各楽章のタイミングが微妙に異なります。また、以前からupされているモノ音源は迫力ある演奏ですが、ステレオ音源は余り気力の無い演奏に聴こえてしまう。オベロンも40番もやりたい事はわかるのですが、日本公演の域に達していません。英雄を聴くなら音に厚みのあるモノでモーツアルト等は日本への下準備として聴くのが良いと思います。以前upされていた日本公演の英雄の1,2楽章、売られた花嫁、いずれも盗み録りながら、とても覇気のある能力全開の演奏。それはCD化されたシベリウスの方を聴いてもわかりますが、日本公演に対するセルと楽員の並々ならぬ気概を感じざるを得ません
浅野修 投稿日: 2023年08月06日 06:57:20 No.590
ノルアドレナリン様、ありがとうございます。

英雄最後のブラボーから同じ日の演奏と推察されますが、各楽章のタイムが少し異なりますので、波形編集ソフトでタイムを調べました。

     モノラル音源     今回のステレオ音源      WCLV音源

第1楽章  15:39        15:32       15:21  
第2楽章  17:18        17:07       17:11
第3楽章   6:10         6:05        6:05 
第4楽章  12:38        12:20       12:40

(タイムの誤差は1秒程、3楽章は前楽章からアタッカの為引き算値。WCLVはブラボー無し)

余りにもタイムが違いすぎるので、整理が付きません。

なお、今回のYouTubeのステレオ音源は、YSL T-618(St Laurent Studio)と同じでした。
浅野修 投稿日: 2023年08月09日 17:55:02 No.595
追伸

みーぼー様
ノルアドレナリン様
やっぱりセルが好き!様

ありがとうございます。

モノラル音源とステレオ音源は、他の曲目のオベロン序曲の客席ノイズ等から、同じ日の演奏であると思われます。音源はFM放送録音と思われますが、混入しているノイズの有無からも別々のものと思われます。タイムの違いは、オープンテープの経年変化によるものでしょうか???

失礼いたしました。
みーぼー 投稿日: 2023年08月10日 21:28:54 No.597
 2020年 5月15日(金)付で当談話室に投稿の通り、黙祷の長さ、R・コンラッドのアナウンス内容等から
いささか希薄な理由ですが、現在もWCLV音源は7日、モノラル音源(NetとDisco Archivia音源)は8日と推察
しております。

 今回のステレオ音源は間違いなく8日と推察するモノラル音源(NetとDisco Archivia音源)と同じものです。
但し、浅野様ご指摘の通り音源は同一ですが、全くの別録音と思われます。
NetとDisco Archivia音源はほぼ等しい演奏時間で同一録音と考えますが、今回のステレオ音源とどちらの
演奏時間が正しいかは判断が出来ません。

浅野様が測定されたエロイカの各楽章の演奏時間は、第1楽章7秒差(約0.75%差)から第4楽章18秒差(約2.4%差)
と差が開いています。
オベロン序曲の演奏時間を測定しますと、やはりステレオ音源が6秒(約1%差)早い演奏です。
 従って何れかの民生用テープデッキが録音若しくは再生の際、走行スピードが1%から2%ほど正確性に
欠け、走行ムラがあったともの推察しておりす。
加えてオープンリールのテープ再生の際、リールの巻き始めと巻き終わりのトルクの違いによる誤差、
デッキ・モーターの劣化、走行スピードの調整不良、テープの経年劣化による伸び等が複合的に発生している
結果と愚考する次第です。
テープデッキの許容走行誤差は通常約1%以内のようです。
 過去、アエチェックしたテープ音源をデジタル化した際の演奏時間と市販された同音源のCDとの時間差、
同一音源の異種録音での時間差等は経験上アナログ録音の宿命と理解し視聴しております。

失礼を致しました。
浅野修 投稿日: 2023年08月11日 17:08:58 No.598
みーぼー様、詳細なご教示ありがとうございます。

民生用テープデッキの特性等興味深い内容ありがとうございます。

まったく、別の話題ですが、クリーブランドオーケストラのHPの下記URLに
https://www.clevelandorchestra.com/discover/archives/soundwave/szell-shell/

セブランスホールのステージがリニューアル

1958 年の夏、セブランス ホールのステージは、元のホールの音響を改善するためのジョージ セルの要望により改修されました。デンマークモダンスタイルのメープルシェルにより、ホールの残響時間が 1.0 秒から 1.6 秒に改善され、オーケストラのメンバーがステージの向こう側でお互いの声を真に聞くことができるようになりました。この新しく設計された「セルシェル」の効果もあって、オーケストラはより鮮明で均質なサウンドを開発することができました。最終的には「クリーブランドサウンド」と呼ばれるようになりました。(Googleによる日本語訳)

とありました。

以前から、「Szellの伝記によれば、1958年の夏、パイプオルガンを壁に埋め込む改修工事が行われ本当にデッドなホールとなって(推測含む)」と理解しておりましたが、本当は、この「ホールの残響時間が 1.0 秒から 1.6 秒に改善され」が正しいのでしょうか?

知りたいところです。
みーぼー 投稿日: 2023年08月12日 13:49:47 No.599
 1947年の時点で既にセルはセヴェランスホールの音響に不満か疑問を持っていたようで、1958年夏の音響改修に
至るまでスワン、シャンクランド、ケイルホルツという三名の専門家に音響測定、評価、分析、改善提案を依頼。
三名の共通意見は「澄んではいるが乾いていて残響がなく、弦楽器の音も遠くに聞こえ、、」だったようです。
 長年コンサートホールの音響のゴールドスタンダード「良いコンサートホールとは、2秒の残響時間を持つこと」の
概念に対してセルは「残響時間がすべてではないし音の拡散も重要な要素」と理解していたようです。

以上がM・チャリーのA Life Of Musicの第9章 The Golden Years (1957-65)の中の ”A New Sound at Severance Hall”
に記載されている内容です。(電子書籍のため邦訳本の章題、ページ数が不明で記載出来ず)
僅か10週間で行われた具体的な音響改善の方法等も記載してあります。

 セルの認識の通り残響時間は全てではないものの、音響改善対策の中に残響時間を一定時間(1秒から1.6秒に)
延ばす選択をしたことは間違いの無い事実であっと思われます。

既にご承知の事と推察いたしますが、確か件の書籍に記載があったと記憶しておりまして読み直した次第です。
失礼を致しました。
浅野修 投稿日: 2023年09月02日 15:37:22 No.616
浅野修 投稿日: 2023年08月31日 13:30:55 No.613
みーぼー様、ありがとうございます。

私は、1958年のセヴェランスホールの音響改修で、元々デッドなホールが、超デッドなホールになってしまったとずっと思っていましたが、実際は残響時間が1.6秒と短めながら、セルの思う音響に近い響きのホールになったとの事ですね。

もう一度、セルのレコード録音を聴き直してみたいと思いました。

失礼しました。


究極・至高のタンホイザー序曲 やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年06月05日 03:56:22 No.579 【返信】

66年12月8の定期公演のプログラムは

①ストラヴィンスキー プルチネッラ組曲
②モーツアルト ピアノ協奏曲21番
③ファリャ スペインの庭の夜  ピアノはロベール・カサドシュ
④ワーグナー タンホイザー序曲

カサドシュの演奏活動何十周年?記念だったので、この様な変則的なプログラムになった様です。
この日の演奏モーツアルトとファリャは合わせてCD化されており、プルチネッラ組曲も音源を所有していましたが、タンホイザー序曲は未聴でした。
実際手持ちの資料でもNo Recordingとなっており録音は存在しないものと思っていました。

ところが‥ 一月程前に浅野様の御好意でAppleMusicが提供している当日の録音を頂いたのですが、何とタンホイザー序曲が含まれておりました!

そして100回近く聴きましたが、これこそ究極・至高のタンホイザー序曲ではとの思いを強くしています。
ワグネリアンとまではいきませんがワーグナーの楽劇、特にタンホイザーはお気に入りでセルのメトとの42年・54年を含め、全曲盤ではコンヴィチュニーやショルティ等々
序曲だけなら数え切れないほどの演奏を聴いて来ましたが、それらを全て凌駕するのがこの演奏だと思っています。

以前セルの音楽が素晴らしいのは「全ての音があるべき場所に立体的に収まっているから」と投稿した事がありますが、それを正しく実感出来るのがこの演奏です。

テンポ感・微妙な強弱・弦楽器の厚みとうねり・管楽器の力強さと安定感・後半最強奏部でも音が潰れず立体的に迫って来る様 等々‥

この演奏の素晴らしさを上手く表現する事が出来ずもどかしいのですが、以前エッシェンバッハがインタビューの中で影響を受けた指揮者としてセルとカラヤンを上げ
曰く「カラヤンは油絵画家・セルは建築家」と答えたのを思い出しました。

このタンホイザー序曲はセルとクリーヴランド管弦楽団の演奏芸術の頂点を示すひとつではないかと考えています。

セルを聴いた事が無い人から「セルとクリーヴランド管弦楽団の凄さ・素晴らしさを30分位で」と聞かれれば「ベートーヴェン交響曲第2番の第一楽章とヴルタヴァそしてこのタンホイザー序曲を」と答える事になるでしょう。
(一時間位でと聞かれれば、これに67年英雄の第二楽章を加えますが)

これを聴いてセルとクリーヴランド管弦楽団の凄さ・素晴らしさを感じる事が出来ない方とは残念ながらお友達には‥あくまで私見です(笑)

ノイシュバンシュタイン城がローエングリンの城ならば、リンダーホーフ城はタンホイザーの城と言えるでしょう。

ルートヴィッヒ2世は城の庭園の裏山に《タンホイザー》の情景を模した洞窟を造らせ、その中の池に船を浮かべてワーグナーの世界にひとり耽ったそうです。

残念ながら私には築城するだけの権力と財力がありませんが、ルートヴィッヒ2世と同じ世界に浸らせてくれるのがセルのこの演奏です。


孫弟子 投稿日: 2023年06月06日 16:43:27 No.580
セルのタンホイザー序曲のスタイリッシュで腰の据わった優秀録音はハイティンク&コンセルトヘボウと並んで50年来の愛聴盤ですが、このライブ録音のテンポは似ていますか?
やっぱりセルが好き! 投稿日: 2023年06月08日 03:44:16 No.581
孫弟子 様

62年正規録音の演奏時間は13:20 対してこのLiveの演奏時間は12:50(実測)です。
演奏時間はそれ程変わりませんが、テンポやダイナミクスを大きく動かすというLiveならでは。

精緻な正規録音によりスケール感を加えたというのがこの演奏だと思います。

62年1月26日から66年12月8日まで約5年の歳月が流れている訳ですが、
この間にセルとCOの実力はもう一段レベルアップしたという事でしょうか。

各パートの上手さを実感出来ますし、中間部ドルイアンとマーセラスの掛け合いも絶妙です。

私もセルを聴く様になって40年になりますが、今になってシューマンの4番やヴルタヴァ等と共に「誰が何と言おうがセルの演奏が一番。これさえあれば他は不要!」
と言える演奏に新たに出会えた事に感謝です。
孫弟子 投稿日: 2023年06月08日 15:39:02 No.582
遅いテンポの部分が多い曲ですから、セルなら30秒の違いは出るでしょうね。そうでした「タンホイザー」や「リエンツィ」等を「誰がなんと言おうとセルが一番」の範疇に加えるのを忘れてました。


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