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投稿者:やっぱりセルが好き!
私の手元にはセルのマーラー9番のディスクが3種類あります。 購入した時期は記憶が曖昧ですが(恐らく)発売順に並べると‥ ①伊MEMORIESのCD⇒90年発売/演奏日は68年5月9日と表記 ②生誕100周年記念BOXのCD⇒当然97年発売/演奏日は69年1月30/31日&2月1日(多分2月1日) ③米illuminationのCD-R⇒発売99年/演奏日は69年2月6日と表記 ①が出回った時は正規録音の4番/10番と追悼盤の6番に加えてセルのマーラー9番を聴く事が出来るとして、 結構話題になった(当時良く利用していた専門店の仲間内の話ですが)記憶があります。 但し伊MEMORIESは音質クオリティの玉石混交を含めて結構アバウトな所があったので、 本当にセルの演奏なのか?演奏日は間違いないのか?という疑念があったのも事実です。 George Szell:off-the-Air Recordingsの資料によれば②は69年2月1日 ③は2月6日となっていますが①は見当たりません。 68年5月9/11/12日はMozartのRequiemとBrucknerのTeDeumが演奏されており、MEMORIESのCDに表記された演奏日は間違いである事が解りました。 先日YouTubeにKa Hiroさんが66年ワシントン公演としてマーラー9番の音源をUPされました。 66年は69年の誤りだと思いますが、演奏終了後にコンラッド氏のナレーションが入っており、69年2月6日のワシントン公演と確認出来る貴重な音源だと思います。 ①MEMORIESのCDは何度か聴き直してみましたが、③illuminationのCD-R及び今回YouTubeにUPされたKa Hiroさんの音源同様に2月6日の録音だと思います。 結局セルのマーラー9番の録音はSeverannce Hallでの2月1日とワシントン公演の2月6日の2種類という事になるのでしょうか。 Severannce Hallでの録音はCleveland Orchestra Societyから発売されたので、正規録音に近いと言えばそうですが この曲の正規録音を残さなかったセル。セルの意図に近いのはどちらなのでしょうか? 個人的にはSeverannce Hallでの録音はバルビローリやテンシュテットの演奏に負けない名演だと思っています。 しかし終楽章ラストの音が消え入りそうな箇所で客席から咳連発!いくら一年中で一番寒い時期だといっても、 ハンカチ等を口に当てている様にも聴こえないので、Cleveland Orchestraの定期に来る聴衆がどうしてこんなにマナーが悪いのか!と、 初めてこのCDを聴いた時は憤慨したものです。 皆様の御意見を宜しく御願い致します。
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