ジョージ・セル談話室


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ジョージ・セル セヴェランスホール ラストコンサート 1970.5.7
浅野修 投稿日:2023年07月31日 00:45 No.587
談話室の皆様、毎日お暑う御座います。

YouTubeに「ジョージ・セル セヴェランスホール ラストコンサート 1970.5.7」がUPされました。

1970.5.7との記載が有りますが、2020年5月にWCLVで放送された5月7日のステレオ音源と、全く別演奏のみーぼー様が5月8日の演奏日と推察されている、現在もYoutubeにUpされているモノラル音源と同じ演奏で、FMステレオ放送の録音のコンサート全曲と思われます。

一日違いの演奏ですが、非常に興味深い演奏となっております。


みーぼー 投稿日:2023年07月31日 17:48 No.588
 一昨年の7月に大阪の「英雄」前半のアップ以来、こまめにサイトチェックしておりました。
セルの命日にもしやを期待しましたが、大阪ではなく伏兵の「英雄」のプレゼントとなりました。
浅野様記載の通り8日と思われる件の音源は今までモノラルしか聴いておらず。
この度のステレオ録音は素晴らしく、2020年WCLV放送の7日の音源より音そのものに重量感や
厚みを感じ有り難く拝聴致しました。
 大阪の「英雄」の後半のアップがされない理由も記載されていて悔しい思いです。
セル没後50余年、Live音源のパブリック・ドメインがどうかなど詳細を把握していませんが、
某社も個人の趣味にクレームつけるより、埋もれた音源を世に出す努力をして欲しいものですね。
失礼致しました。


ノルアドレナリン 投稿日:2023年08月05日 16:05 No.589
 今回upされたステレオ音源が7日のものか8日なのか判然としません。英雄最後のブラボーのタイミングが同じに聞こえますが、各楽章のタイミングが微妙に異なります。また、以前からupされているモノ音源は迫力ある演奏ですが、ステレオ音源は余り気力の無い演奏に聴こえてしまう。オベロンも40番もやりたい事はわかるのですが、日本公演の域に達していません。英雄を聴くなら音に厚みのあるモノでモーツアルト等は日本への下準備として聴くのが良いと思います。以前upされていた日本公演の英雄の1,2楽章、売られた花嫁、いずれも盗み録りながら、とても覇気のある能力全開の演奏。それはCD化されたシベリウスの方を聴いてもわかりますが、日本公演に対するセルと楽員の並々ならぬ気概を感じざるを得ません

浅野修 投稿日:2023年08月06日 06:57 No.590
ノルアドレナリン様、ありがとうございます。

英雄最後のブラボーから同じ日の演奏と推察されますが、各楽章のタイムが少し異なりますので、波形編集ソフトでタイムを調べました。

     モノラル音源     今回のステレオ音源      WCLV音源

第1楽章  15:39        15:32       15:21  
第2楽章  17:18        17:07       17:11
第3楽章   6:10         6:05        6:05 
第4楽章  12:38        12:20       12:40

(タイムの誤差は1秒程、3楽章は前楽章からアタッカの為引き算値。WCLVはブラボー無し)

余りにもタイムが違いすぎるので、整理が付きません。

なお、今回のYouTubeのステレオ音源は、YSL T-618(St Laurent Studio)と同じでした。


浅野修 投稿日:2023年08月09日 17:55 No.595
追伸

みーぼー様
ノルアドレナリン様
やっぱりセルが好き!様

ありがとうございます。

モノラル音源とステレオ音源は、他の曲目のオベロン序曲の客席ノイズ等から、同じ日の演奏であると思われます。音源はFM放送録音と思われますが、混入しているノイズの有無からも別々のものと思われます。タイムの違いは、オープンテープの経年変化によるものでしょうか???

失礼いたしました。


みーぼー 投稿日:2023年08月10日 21:28 No.597
 2020年 5月15日(金)付で当談話室に投稿の通り、黙祷の長さ、R・コンラッドのアナウンス内容等から
いささか希薄な理由ですが、現在もWCLV音源は7日、モノラル音源(NetとDisco Archivia音源)は8日と推察
しております。

 今回のステレオ音源は間違いなく8日と推察するモノラル音源(NetとDisco Archivia音源)と同じものです。
但し、浅野様ご指摘の通り音源は同一ですが、全くの別録音と思われます。
NetとDisco Archivia音源はほぼ等しい演奏時間で同一録音と考えますが、今回のステレオ音源とどちらの
演奏時間が正しいかは判断が出来ません。

浅野様が測定されたエロイカの各楽章の演奏時間は、第1楽章7秒差(約0.75%差)から第4楽章18秒差(約2.4%差)
と差が開いています。
オベロン序曲の演奏時間を測定しますと、やはりステレオ音源が6秒(約1%差)早い演奏です。
 従って何れかの民生用テープデッキが録音若しくは再生の際、走行スピードが1%から2%ほど正確性に
欠け、走行ムラがあったともの推察しておりす。
加えてオープンリールのテープ再生の際、リールの巻き始めと巻き終わりのトルクの違いによる誤差、
デッキ・モーターの劣化、走行スピードの調整不良、テープの経年劣化による伸び等が複合的に発生している
結果と愚考する次第です。
テープデッキの許容走行誤差は通常約1%以内のようです。
 過去、アエチェックしたテープ音源をデジタル化した際の演奏時間と市販された同音源のCDとの時間差、
同一音源の異種録音での時間差等は経験上アナログ録音の宿命と理解し視聴しております。

失礼を致しました。


浅野修 投稿日:2023年08月11日 17:08 No.598
みーぼー様、詳細なご教示ありがとうございます。

民生用テープデッキの特性等興味深い内容ありがとうございます。

まったく、別の話題ですが、クリーブランドオーケストラのHPの下記URLに
https://www.clevelandorchestra.com/discover/archives/soundwave/szell-shell/

セブランスホールのステージがリニューアル

1958 年の夏、セブランス ホールのステージは、元のホールの音響を改善するためのジョージ セルの要望により改修されました。デンマークモダンスタイルのメープルシェルにより、ホールの残響時間が 1.0 秒から 1.6 秒に改善され、オーケストラのメンバーがステージの向こう側でお互いの声を真に聞くことができるようになりました。この新しく設計された「セルシェル」の効果もあって、オーケストラはより鮮明で均質なサウンドを開発することができました。最終的には「クリーブランドサウンド」と呼ばれるようになりました。(Googleによる日本語訳)

とありました。

以前から、「Szellの伝記によれば、1958年の夏、パイプオルガンを壁に埋め込む改修工事が行われ本当にデッドなホールとなって(推測含む)」と理解しておりましたが、本当は、この「ホールの残響時間が 1.0 秒から 1.6 秒に改善され」が正しいのでしょうか?

知りたいところです。


みーぼー 投稿日:2023年08月12日 13:49 No.599
 1947年の時点で既にセルはセヴェランスホールの音響に不満か疑問を持っていたようで、1958年夏の音響改修に
至るまでスワン、シャンクランド、ケイルホルツという三名の専門家に音響測定、評価、分析、改善提案を依頼。
三名の共通意見は「澄んではいるが乾いていて残響がなく、弦楽器の音も遠くに聞こえ、、」だったようです。
 長年コンサートホールの音響のゴールドスタンダード「良いコンサートホールとは、2秒の残響時間を持つこと」の
概念に対してセルは「残響時間がすべてではないし音の拡散も重要な要素」と理解していたようです。

以上がM・チャリーのA Life Of Musicの第9章 The Golden Years (1957-65)の中の ”A New Sound at Severance Hall”
に記載されている内容です。(電子書籍のため邦訳本の章題、ページ数が不明で記載出来ず)
僅か10週間で行われた具体的な音響改善の方法等も記載してあります。

 セルの認識の通り残響時間は全てではないものの、音響改善対策の中に残響時間を一定時間(1秒から1.6秒に)
延ばす選択をしたことは間違いの無い事実であっと思われます。

既にご承知の事と推察いたしますが、確か件の書籍に記載があったと記憶しておりまして読み直した次第です。
失礼を致しました。


浅野修 投稿日:2023年09月02日 15:37 No.616
浅野修 投稿日: 2023年08月31日 13:30:55 No.613
みーぼー様、ありがとうございます。

私は、1958年のセヴェランスホールの音響改修で、元々デッドなホールが、超デッドなホールになってしまったとずっと思っていましたが、実際は残響時間が1.6秒と短めながら、セルの思う音響に近い響きのホールになったとの事ですね。

もう一度、セルのレコード録音を聴き直してみたいと思いました。

失礼しました。




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