映画同好会
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雪山の絆 組長 投稿日: 2024年05月04日 09:14:03 No.590 【返信】

《「ジュラシック・ワールド 炎の王国」「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナ監督が14年ぶりに母国語であるスペイン語の映画を手がけ、1970年代にアンデス山脈で起きた遭難事故の実話をもとに描いた人間ドラマ。
1972年。ラグビー選手団を乗せてチリへ向かっていたチャーター機のウルグアイ空軍機571便が、アンデス山脈中心部の氷河に墜落した。
乗客45名のうち生存者は29名。
想像を絶する過酷な環境のなかに取り残された彼らは、生き延びるために究極の手段を取らざるを得ない状況に追い込まれていく。
事故機に搭乗していたラグビー選手団が所属するウルグアイのステラ・マリス学園に通っていた作家パブロ・ビエルチが事故から36年後に発表した著書を原作に、極限状態に置かれた人々の恐怖と葛藤、生への渇望と強い絆を描き出す。
Netflixで2024年1月4日から配信。
第96回アカデミー賞で国際長編映画賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門ノミネート。》

原作は異なりますが、「生きてこそ」と同様のお話です。
「生きてこそ」はハリウッド作品であり、観やすいといえます。

本作はよりリアルな表現で、観ているのがよりつらい作品です。
事故シーンの迫力、瘦せたガリガリの姿など、リアルです。
人肉を食するシーン、これが日常になっていくのがつらい。

一人また一人と無意味に死んでいく、どうすれば助かるのか。
彼らのサバイバル、一つの提案が失敗、さらに新しい提案。
何度失敗してもめげない。
捜索が中止された絶望、でも彼らは前を向いて進みます。

そして何人かの助かった彼ら、その後の人生にこの体験がどう影響するか。
単純に喜べないのです。

飛行機会社の責任や捜索方法への批判等は全くスルーされ、あくまでサバイバルです。
悪人は出てきません。
こんな状況なら出てこないのは当然なのでしょうか。

つらいですが、目を背けず観ておく必要はある作品です。

2023年。144分。Netflix。3.9。


シティーハンター 組長 投稿日: 2024年05月04日 08:54:45 No.589 【返信】

《北条司の大人気コミック「シティーハンター」の日本初実写化となるアクションエンタテインメント。
東京の大都市・新宿の裏社会で起こる様々なトラブル処理を請け負う、超一流のスイーパー(始末屋)である主人公・冴羽獠の活躍を描く。
現代の新宿。
相棒の槇村秀幸とともに、有名コスプレイヤー・くるみの捜索という仕事を請け負った冴羽獠。
その頃、新宿では謎の暴力事件が多発し、警視庁の敏腕刑事・野上冴子も手を焼いていた。
息の合ったコンビネーションでくるみを追う獠と槇村だったが、突然起こった事件に巻き込まれ、槇村がこの世を去る。
現場に居合わせた秀幸の妹・槇村香は、事件の真相を調べてほしいと獠に懇願するが……。
主人公の冴羽獠を鈴木亮平、ヒロインの槇村香を森田望智、獠の相棒である槇村秀幸を安藤政信、獠とは腐れ縁の刑事・野上冴子を木村文乃がそれぞれ演じる。
1980年代に人気を博したテレビアニメ版「シティーハンター」のエンディングテーマとして有名なTM NETWORKの「Get Wild」が、新たに制作された「Get Wild Continual」としてエンディングを飾る。
監督は「名も無き世界のエンドロール」の佐藤祐市。
Netflixで2024年4月25日から配信。》

こういう作品の肝は、お笑いとシリアスのバランスにつきます。
評判が良くてかなり期待していたのですが、もう一歩かな。
やっぱりというか、シリアス部分の比重が重く感じられました。
ここらが日本映画らしいといえば、そうですが。

私には、残念ながら、フランス映画の実写版のほうが上でした。
どうもお笑い部分が浮いているような感じでした。

ガンアクションはまずまずですが、こんなに人を撃ち殺していいんですかね。
いくらコミックが原作とはいえ、日本を舞台にする以上、もう少し配慮がいるのでは。
なぜ日本で、なぜ新宿なん。

鈴木亮平のハッチャケぶり、さすが変態仮面。
木村文乃の美貌が画面を引き締めます。

とはいえ、標準以上に楽しめる作品ではあります。

2024年。104分。Netflix。3.8。


ゴジラ×コング 新たなる帝国 IMAX 組長 投稿日: 2024年04月30日 20:51:02 No.588 【返信】

《2014年の「GODZILLA ゴジラ」から始まったハリウッド版「ゴジラ」シリーズと「キングコング:髑髏島の巨神」の世界観をクロスオーバーさせた「モンスターバース」シリーズの通算5作目。
怪獣と人類が共生する世界。
未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。
しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのものの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。
監督は、前作「ゴジラvsコング」でもメガホンをとったアダム・ウィンガード。
出演は、こちらも「ゴジラvsコング」から続投となるレベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ケイリー・ホトルのほか、「美女と野獣」のダン・スティーブンス、「シャン・チー テン・リングスの伝説」のファラ・チェンらが顔をそろえる。》

怪獣映画が大好物の私ですが、本作はちょっと気に食いませんでした。
だって、これキングコングが主役ですもの。
題名の初めに「ゴジラ」をつけているのに。

お話は、キングコングの故郷地底世界が舞台です。
で、敵は同じ巨猿です。
猿同士の戦いは怪獣映画ですか?
そう、「猿の惑星」かと揶揄されるゆえんです。

怪獣たちのタッグマッチ、まさにプロレスです。
そこにまだ5頭目もいます。
裏切りが出て、コングたちの勝利、イエーイ。
なんじゃそら。

猿たち以外は脇役で、人間たちもそれに準じます。
ストーリーを期待するような作品ではないのは、百も承知ですけど、日本怪獣の扱いがどうも気に食いません。
ゴジラの寝床はコロッセオ、世界遺産を壊しすぎ。

本作の製作費は、モンスター・ヴァース史上最少額となる1億3,500万ドル。
前作『ゴジラvsコング』(2021)の世界興収4億7,000万ドルを上回る見込み、続編確定です。
主役の怪獣は何にするのでしょうか。
私は無条件で観に行きますが。
日本産怪獣の活躍を期待して。

2024年。115分。TOHOシネマズなんば。3.8。


PATHAAN パターン 組長 投稿日: 2024年04月29日 09:05:12 No.587 【返信】

《「マイネーム・イズ・ハーン」「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」などで知られるインド映画界のスター、シャー・ルク・カーンが主演したスパイアクション。
インドやパキスタンにまたがるカシミール地方の自治権をインド政府がはく奪し、それに怒ったパキスタンの将軍カーディルは、元インド軍人のジムと手を組みテロ攻撃を企てる。
インドの諜報機関RAW (Research Analysis Wing of India) に所属するパターンは、ジムが計画する生物兵器での攻撃を阻止するため動き出すが、デリーの上空を飛行中の飛行機に生物兵器が仕掛けられたことが判明。
残された時間はわずか6分という絶体絶命の状況下で、インド最高のエージェントであるパターンは、母国を守るため奮闘する。
同じインドの諜報機関RAWが登場する「タイガー 伝説のスパイ」でサルマーン・カーンが演じたスパイのタイガーが、本作の主人公パターンと同僚という設定になっており、話題に。監督は「WAR ウォー!!」「バンバン!」のシッダールト・アーナンド。「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」「チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー参上」などでもシャー・ルク・カーンと共演しているディーピカー・パードゥコーンが、ヒロインのルバイ役を務めた。》

上記解説のあらすじは、最初と最後だけ。
そこに行きつくまでが本作の面白さです。
スーパーヒーローの007みたいな、トンデモ大アクション映画です。

ここまで振り切った、サービス精神満載の作品って、これぞインド映画です。
話の向かう方向がよくわからんままに、私もファンの美女ディーピカー・パードゥコーンに翻弄されて、アクションに次ぐアクションの連続。
ご都合主義などくそくらえ、映画は面白ければいいのだ。

車にヘリに列車に。
手抜きのないスケール、雪山、氷の湖、場所も追跡も既視感はありますが、ちゃんと工夫されていてよくできてます。
カメオ出演も楽しい。
苦心惨憺の後手に入れたのが偽物、守ったはずの人物が実は囮、敵かと思えば味方、味方だと思えば敵、いややっぱり味方?

ただ、せっかく主人公たちが作った組織があまり機能していず、主人公のみの活躍になっています。
ここは次作に期待ということかな。

私はディーピカー・パードゥコーンを観ているだけで満足なので、次作も出てくれれば文句なしです。

2023年。156分。ムービープラス。4.0。


陰陽師0 組長 投稿日: 2024年04月22日 20:40:02 No.586 【返信】

《平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明の活躍を描いたベストセラー小説「陰陽師」シリーズを原作に、晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者・夢枕獏の全面協力のもと完全オリジナルストーリーで映画化。
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。
青年・安倍晴明は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者だった。
ある日、彼は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を頼まれる。
衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれていく。
若き日の安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じる。
「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子が監督・脚本を手がけ、作家・加門七海が呪術監修を担当。》

呪術合戦の派手な作品を期待していたのですが、そうではありませんでした。
アクション映画ではありません。
ミステリー映画でとも言えません。
恋愛映画、友情映画、そんな要素も若干あります。

要するになんか中途半端でした。
一応、犯人捜しではあるのですが、登場人物が限られていますので、特に意外性はありません。
動機や殺害方法もごくありきたり。

意識下と現実、真実と事実、ちょっとした哲学。
超常現象などなく、すべて人間の想像や暗示等によるというあくまで合理的思考で挑みます。
ここらは少し面白かったです。

といって、山崎賢人の出番が意外と少なめでした。
染谷将太と奈緒の恋愛シーンが少々多いのです。
これ、主題と離れてません?

クライマックスとして呪術合戦に時間を割いてほしかったです。
悪役が強くないのが致命的です。
ドキドキ感がないのです。

シリーズ化できそうですが、やや期待薄です。

2024年。113分。イオンシネマ高の原。


終わらない週末 組長 投稿日: 2024年04月21日 10:48:52 No.585 【返信】

《人気ドラマシリーズ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」のクリエイターとして知られるサム・エスメイルが監督・脚本を務め、ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンらが豪華共演したサスペンススリラー。
アマンダと夫のクレイ、息子アーチーの一家は、のんびりと週末を過ごそうとレンタルした豪華な別荘にやってくる。
しかし、到着して早々に世間では不可解なサイバー攻撃によって携帯やパソコンが使えないという事態が発生する。
そしてアマンダたちのもとには、別荘のオーナーだというG・Hと名乗る男が、娘を連れてやってくる。
彼らはサイバー攻撃から逃れるために、自分たちの持ち家である別荘にやってきたという。
世界の崩壊が刻一刻と迫るなか、2つの家族は恐怖と向き合い、自分たちの置かれた状況を受け入れていくが……。
原作は全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説。
アマンダ役をジュリア・ロバーツ、夫のクレイ役をイーサン・ホーク、彼らの前に現れる別荘オーナーのG・H役をマハーシャハラ・アリが演じた。
Netflixで2023年12月8日から配信。》

評論家の受けはいいのですが、一般視聴者の評価は低いです。
それはどこかといえば、やはりラストでしょう。
大風呂敷を広げるだけ広げて、これで終わり?

最初から最後まで、不穏な雰囲気、異常なことばかりが起こります。
この緊張感、先が読めない展開、この雰囲気はいいです。
思わせぶりな表現、あっと驚く展開。

結局どうなんかという説明なり、間違いない示唆なり、テーマなりがありません。
豪華キャストなのに。
これなら、やりたい放題、しっちゃかめっちゃか。

落胆感が大きいので、残念ではありました。

2023年。138分。Netflix。3.5。


善惡の刃 組長 投稿日: 2024年04月15日 14:55:02 No.584 【返信】

《実話をもとに冤罪事件の再審に挑む関係者たちを描き、韓国で大ヒットしたサスペンス。
2000年の殺人事件で犯人にされた当時15歳の男性は、懲役後、無罪を主張するが?
実際に起きた“イクサン殺人事件”が下敷きで、15歳の少年が有罪とされて10年の懲役に服したが、彼の無罪を証明する再審は開かれるかという物語。
冤罪事件という題材自体、サスペンスとして決して新しい題材ではないかもしれないが、本作は社会的格差が大きいとされる韓国らしい背景描写が鮮烈。
弁護士もその仲間も検事も警察も皆、自己中心的。
しかし主人公の弁護士が、自分が見下された過去を思い出しながら無実を主張する男性と親密になっていくのが感動を呼ぶ。
出演は「レッド・ファミリー」のチョン・ウら。》

「地獄の方がましだ。少なくとも冤罪はない。」

本作は冤罪というより、全くのでっち上げです。
拷問で強制的に自白させます。
軍隊に行ったと思えばいいんだ。

悪い奴は刑事が筆頭ですが、検事も弁護士もこれに乗っかります。
真犯人は逃がし、証人も逮捕してしまいます。
証拠を見つける前に捜査終了。

一応法廷物の分類に入る作品でしょうが、再審が認められるまでで、裁判劇はありません。
あとはエンドロールで実際の経緯が示されます。
ここがちょっと物足りません。
徹底的に悪をやっつけてほしかったです。

主人公の弁護士が、カネのことしか頭になかったのが、正義に目覚めていく過程、被告と心を触れ合わせます。
再審専門弁護士になったとか。

それにしてもひどい警察、公権力です。
実話なんですよ。
こんなひどい警察を真正面から描き、エンタメにするのが、これまた韓国の凄いところです。
そして、大ヒットするところが。

2016年。119分。WOWOW。3.7。


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