ぽつんと囲炉裏端


| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

蟻、蜂に関する質問や観察例などの情報交換、業務連絡を目的とします。 販売物の同定依頼はご遠慮ください。
管理人@スラダケ(日本産アリ類観察録)
お名前
タイトル
URL
画像添付
削除キー ( 記事を削除する際に使用 )
文字色

クロナガのワーカーは何を食う いるまえかわ 投稿日: 2023年09月14日 20:33:12 No.482 【返信】

幼虫がタネをかじって太って
その体液を成虫に搾取されるということでいいのだろうか。

とすると、
今の時期に若齢幼虫がいないと
腹を空かせて越冬するんだろうか。。

野外では今の時期にきて、幼虫の数が増えている気がする。

まだ採餌はみられない。

地下20cmでは地温がこれからが一番高くなるのかもしれない。

こんどとってからしばらくたったタッパー内のも見てみる。

いろいろと面白い。
いるまえかわ 投稿日: 2023年11月26日 20:41:56 No.511
去年安いコンビーフもどき
を巣口付近に置いたが、食いつくのはほぼいなかった。

この時期でも
小さなほかの昆虫の幼虫を運んでいるね。
もう幼虫に食わせることはないと思うのだが
つくば・あべ 投稿日: 2023年11月25日 07:04:04 No.510
 たんぱく質へは?
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月26日 21:30:25 No.504
先日、野外でクロナガワーカーがザラメ(スクロース)溶液をなめていました。
これは腸で消化されてグルコースで吸収されて、脂肪細胞でトレハロース
のかたちで血液中に入り、末端細胞で再びグルコースにしてATP回路うんぬん

なんですね。
緊急の時にはクロナガに糖を与えるのもありだなあと思いました。
野外でワーカーに糖液を与えてに見よう。
菓凛糖 投稿日: 2023年10月25日 10:27:05 No.503 【Home】
たながなんか小難しい言い方してる……
たなの脳内の補足とちょびっとの修正反論を載せます。

デンプン:グルコースが超大量にくっついてできている多糖類
トレハロース:グルコースが2個くっついてできている二糖類
グルコース:ブドウ糖のこと、エネルギー源

だいたいの昆虫はトレハロースを血液内に高濃度で持っていて各々エネルギーを使いたい時にトレハロースを酵素で分解してグルコースにしています
(市販の昆虫ゼリーにトレハロースが配合されているのはこのためかと)

例えばクロオオアリの場合はトレハロース+グリシンに特異的に反応することが知られています(クロシジミの幼虫がこの組み合わせの蜜を出すことでクロオオに拾ってもらっていると言われてたり…)

あと昆虫の体液にはそもそもトレハロースが高濃度で存在→昆虫食べたらトレハロースそのまま取れます

つまり種子食じゃないアリは大半のトレハロースをトレハロースのまま摂取していると考えて差し支えなさそうです


ところで種子にはトレハロースがそのまま入っているわけではなく(微量しか入ってない)、デンプンの形になっていることが一般的です
(おまけ:キノコにはトレハロースかなり入ってます。マッシュルーム等。あと酵母にも)

つまり種子食のアリはどうにかしてデンプンをトレハロースにしないといけないです
そこで!デンプン→トレハロース担当が幼虫なのでは?と考えたわけです(動画見てるとワーカーが種をちっちゃくして幼虫にあげてたので)
で、いらなくなった種を幼虫の中から取り出したりしてますが、その種は幼虫がかじったあとなので酵素効いててデンプンがトレハロースに分解されてて、ワーカーはそこからトレハロースを取ってるのかな?と考えてます。
ワーカーがいきなり種をかじって食べちゃう様子はあんま見なかった気が……します…………(朧げ)
たなはグルコースまで幼虫がやってる説でしたけどグルコースってすぐ使っちゃうのと、トレハロースは昆虫が一般的に使用できるので、デンプン→トレハロースまでかなと思います。

デンプンをトレハロースにするには酵素が必要なので、その酵素を幼虫だけが持っている(もしくはワーカーはちょっとしか持ってない?)と考えられます。
ちなみに人間がトレハロースを工業的に作る時はジャガイモとかのデンプンに酵素をぶちこんで作ってます。


ただ、ここまで書いといてアレなんですけど、デンプン→トレハロース酵素(一般に知られているものに限る)ってだいたい反応が45度〜55度くらいなんですよね。工業用のはそういう酵素を見つけ出して作ってます。
なので、デンプン→トレハロースに直接行くんじゃなくて、
デンプン→グリコーゲン→トレハロースなんですよね。
で、エネルギー的にはトレハロースとグリコーゲンを元にグルコース作ってます。
となると、幼虫のデンプン分解はトレハロースまで分解しないでグリコーゲンまででも良くね?って思いました。たな帰ってきたらちくちく聞いてみます。


グリコーゲンとトレハロースのあれこれについての参考文献をURLに載せました。
たな 投稿日: 2023年10月24日 21:45:04 No.502
たな 投稿日: 2023年10月24日 21:38:56 No.501
ここではお初です。

昆虫の間では、トレハロースをメインの糖類として使用していることが知られています。クロナガのような種子食専門のアリ類が限定的なことを考えると、多糖類のデンプンを単糖類のグルコースまで分解する能力もまた限定的かと推測されます。
一方、食物である種子はデンプン等の炭水化物、脂質、タンパク質がメインの成分らしいです(かなり種によって割合が異なります)。

クロナガ巣の録画をチラッと見た感じでは、幼虫に種子の欠片を渡しているようでした。幼虫が種子の分解を担当していると仮定すると、デンプン→グルコースの分解酵素をクロナガ幼虫しか持っていないと考えるのが妥当でしょうかね。

参考文献
•昆虫のトレハロース代謝を抑えて 害虫を制御する
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/33/4/33_4_259/_pdf)
•日本植物生理学会みんなのひろば
(https://jspp.org/hiroba/q_and_a/)
いるまえかわ 投稿日: 2023年09月17日 20:14:50 No.486
今日エサ用の種取りをしてきた。
クロナガを掘らせてもらったところ。
去年はほぼなかったカゼクサがあちこち出てきた。
オヒシバ、メヒシバ、ヒメムカシヨモギの間に生えている。
オヒシバの穂の種がよじれているのがあり種がなかなか外れない。
除草剤の影響だろうか。
掘った初期の巣は一部エサを与えて飼ってみよう。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月16日 11:54:32 No.485
 澱粉質が糖質になる。糖分が脂肪分になる。脂肪が乳になる。
 ばらばらでは、何となく知っているが、構造変化含めては、きちんと理解していない。
 ここは、いよいよ、たなの出番かな。
 取り敢えず、クロナガアリの成体が幼虫の体液を得るのは、通常、普通、日常ではないと思うよ。働蟻が幼虫を囓って吐き戻しをさせている場面は観たことがあるけど、日常ではないからね。
 先日、言ったけど、知りたければ、録画データをひたすら観るしかないね。脱翅メスの栄養源も同様だ。あ、岡山にデータ送らなければ。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月15日 05:48:29 No.484
 そもそも論で、昆虫の成体アダルトは、あまり摂食しない。するとしても、卵の栄養に回る。そして成体の生存時間は短い。これが、前提としてある。
 蟻の成体は長生きである。栄養補給がないと長生きできない。そして、この疑問となる。《同居する幼虫は消化機構》と考えるのは、間違いではないと思うが、正解かどうかは、まだ分からない。


ハリナガムネボソアリ いるまえかわ 投稿日: 2023年10月27日 20:09:43 No.505 【返信】

女王に大小があるっていろいろとのっているけど
よく読んだら一部の個体群と断っていたのを見逃した。
長良川の河原という。
割と高い草丈のイネ科植物根元にある枯れた小さな枝内
にいるという。
大型は単♀で結婚飛行後単独、
小型は多♀で母巣に戻ったあと巣別れをするという。
女王を今度よく見てみよう。
そこら辺の草むらでも見てみよう。

枝に入っていると普通のムネボソと区別できるのかなあ。
などなど


クロナガ つくば・あべ 投稿日: 2023年10月21日 07:11:27 No.498 【返信】

 只今、クロナガアリの庭への移植試験を行なっている。
 詳細は今後、画像処理してから続きを書くが、この謎の意見が欲しい。問題ですね。
 たな、今度こそ書き込めよ。これを読んだ若い衆もね。

 実は、今までオオアリ属は何度か庭に放出している。初めは、採って来た竹に営巣していただけのことだった。そのうち、既存だったか、侵入だったか分からなくなる。でもまあ、簡単に我が庭の生態系に侵入出来るものではない。ムネアカは再度、挑戦してみたいと考えている。
 
 さて、クロナガアリだが、営巣出来るように土地を整備して、導入穴を空けた。直径6㎜、深さ50cmである。放出は、「2019MA4-1」だ。メス4個体健在で、働蟻は500個体以上いる。おまけにオスがいる。で、整備した土地の端に蟻巣を置いて封鎖していた穴を解放した。
 昔々のカゼクサの種子を穴の傍に置いた。その先に、先日、刈って来たカゼクサ、エノコロなどの草本類を積んだ。蟻巣の出口から、穴までの距離25cmだ。

 さて、問題です。
 採餌に出るのは確実だ。
 導入穴は見付けて、興味を持つだろう。
 だが、石膏蟻巣とは違って、穴だけで巣室がない。

 さて、こんな状態で、引越しするのだろうか?
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月21日 20:59:17 No.500
そうか、巣室の蓋をずらして空気を入れるだけでいいのかなあ。
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月21日 20:41:32 No.499
石膏蟻巣があるうちは引越ししないと思う。
思い切ってぶちまけるのじゃ。
当然ほかに行かないように覆いをしての中だが。
すごい勢いで巣を掘っていくと思う。
しばらくはコロニーの隠れる覆いが必要とみる。


無題 いるまえかわ 投稿日: 2023年10月02日 20:56:39 No.493 【返信】

はい、ありがとう。

土がいっぱい入っているタッパーは乾燥しないので
土が少ないのが✖になっています。

極力アリだけにして袋に入れて送ります。
なにせ実体顕微鏡がないのでご容赦を。
つくば・あべ 投稿日: 2023年10月07日 03:36:14 No.497
 はい、翌日に着くんだね。速いね~。
 使いっぱなしで、掃除は自分でしてね。汚れて、というか蟻種やコロニーで、使用済みの方が良かったりするんだよね。
 蓋の穴は、統一以前と以後がある。一致しない場合が多い。1本型吸虫管はあった方がいいよ。
 では
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月06日 20:15:55 No.496
早速ありがとうございました。
明日から移します。
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月04日 19:34:28 No.495
はい、
初期の巣に与える種の量を変えて様子を見ようかな。
コロニーが健全なうちに石膏蟻巣に移したほうがいいと思ったので
30個ほど送ってください。
つくば・あべ 投稿日: 2023年10月04日 06:00:01 No.494
初期用の石膏蟻巣を送ろうか?
今なら50個くらいあるよ。


クロナガの初期巣掘り いるまえかわ 投稿日: 2023年09月14日 20:22:40 No.481 【返信】

昨日をもってお仕舞。
売却される。
現況でいいというので掘りっぱなし。
掘った巣の数が500を過ぎた。

ゆっくりとデータ整理。
つくば・あべ 投稿日: 2023年10月02日 05:36:15 No.492
 こちらで判断します。
頭部だけあればいいので、どんな状態でも大体大丈夫ですよ。
そっちにあっても意味がないコロニーを送ってよ。
私は、庭へのクロナガアリ移植実験試行中です。
いるまえかわ 投稿日: 2023年10月01日 22:11:31 No.491
採集したコロニーの管理が悪くて
ワーカーが減っているのがある。
女王が残ってワーカーがいないのもある。
どこの部位かわからないのもある。
土と一緒にバラバラになっているのは測れないよね。

無理しないで
採集したときからワーカーが減っていない
巣を測ってもらえればいいかな。


業務連絡 つくば・あべ 投稿日: 2023年08月30日 19:39:41 No.454 【返信】

 ハヤシケアリを探すことになりました。
 誰か、ここら辺で観たことありますか? 教えてください。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月26日 05:20:32 No.490
 昨日、菅平に蟻巣を送りました。あらあら、あそこにハヤシケアリいるだろうって書いちゃったよ。トビイロケアリかい。
 あの調査は時間的余裕がないし、たいてい暑いので蟻を探す余裕がないんだよね。
いるまえかわ 投稿日: 2023年09月25日 20:34:21 No.489
小松さんの本を読んでいたら
長野県の小谷村のブナ林で
ミヤマアメイロケアリを発見したときに
周りにはハヤシケアリがたくさんいたと。

せっかく近藤先生とともにブナ林で調査しているんだから
どちらももっと探してみるんだった。

菅平の演習林にはハヤシはいなかった。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月25日 13:39:34 No.488
 筑波山と宍塚で6日、餌皿調査をしたけど、ハヤシは来なかった。
 来年6月に、再度探すことにする。
 オオハリアリがそこそこ来ていたので、今度採りに行こう。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月10日 17:29:38 No.473
 腹柄節で見分けられるんだったよね。無理だね。測るかな。
スラダケ 投稿日: 2023年09月10日 08:55:48 No.472 【Home】
オオハリとナカスジです。

いるまえかわ 投稿日: 2023年09月08日 21:49:56 No.463
アメイロケじゃなくて
アメイロでしたか。
アメイロケはでかい。
アメイロは小さい。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月08日 05:41:31 No.461
 いやいや、黄色祭りでさ。
 アズマオオズアリが優占種で、アメイロアリ、キイロシリアゲアリが続く。オオハリアリ属とムネアカオオアリが混じる。
 アメイロアリって、私の同定法では「ケアリの小さいの」だからさ、ケアリと区別してないんだよね。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月08日 05:33:48 No.460
 今年は野外観察していないし、飼育もしていないので、早めに測定開始するつもりです。今年度予定は、アシナガアリ属、クシケアリ属、デンドロ族、辺り。あとは、ウメマツオオアリ亜属を深掘りしたいかな。
 なので、最初に済ませますよ。予想通りの綺麗なグラフになると思いますよ。
いるまえかわ 投稿日: 2023年09月07日 22:35:12 No.459
クロナガ初期コロニー久々に見たら
タッパーやプラコップのがだいぶ乾燥で×になっていた。
1コロニーごとに袋詰めにしてまとめて送ります。

いかに初期のワーカーが小さいのかが数字なるのが楽しみです。
女王が増えるにつれてやや大きいのも増えるのも期待できそう。

よろしく。
いるまえかわ 投稿日: 2023年09月07日 22:16:06 No.458
アメイロケは間違ったらあかん。
ほかはわからない。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月07日 19:04:28 No.457
 駄目だ。アメイロとハヤシの区別がつかない。
 オオハリとナカスジの腹柄節の区別は、もっと付かない。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月07日 11:34:41 No.456
 今朝は涼しかったので、例の山の例の場所に行ってきた。


ふむ つくば・あべ 投稿日: 2023年09月08日 05:56:40 No.462 【返信】

 納富くんのHPをちょっと見た。頭部写真はいいねえ。腹柄節もありがたい。測定データを献上したくなるよ。
 で、ヨツボシオオアリ亜属とかオオハリアリ属とか、頭の中を整理する必要がありそうだ。アズマオオズアリにアカ付けそうになるしさ。
つくば・あべ 投稿日: 2023年09月21日 06:41:31 No.487
 ウメマツオオアリ亜属の多型ならではの傾向が見られる相対成長グラフを載せる。
 こうしたグラフにする場合、基礎とする数値を横軸にする。横軸に対して縦軸の変化がどうなっているか、という具合にグラフを見る。ま、どう見ても良いけど……。
 左は横軸が頭幅で縦軸が触角柄節長である。青がナワヨツボシオオアリ、黒がウメマツオオアリ、緑がヤマヨツボシオオアリ、赤がイトウオオアリである。
 ~型に分布し、ナワヨツボシオオアリとウメマツオオアリ、ヤマヨツボシオオアリとイトウオオアリの2つに分けられそうである。ウメマツオオアリとイトウオオアリの区別に手間取ったというのに、これで☆星がなかったら、私はお手上げである。
 柄節指数という数値がある。データベースの緒方解説を載せる。
《柄節指数(scape index: SIと略す)は触角柄節長(基部の環節球は除く)の頭幅に対する比で,柄節長/頭幅×100で表される。この値が大きいほど触角柄節が相対的に長いことを示す》
横軸が頭幅で縦軸を柄節指数にしたグラフを載せる。頭幅が大きくなるほどに相対的に触角柄節が短くなることが分かる。ま、当然である。ここで問題は、種ごとに回帰直線が2本引けそうだということである。このグラフでは1本引いてあるが、やはり不自然に感じる。
 ウメマツオオアリ亜属では、小型働蟻と大型働蟻で形態差が出そうである。オオアリ属の他の亜属では出ない傾向である。
 余計な話だが、柄節指数は頭幅でなく頭長の方が納得出来る気がしている。ま、私個人としては認識出来るので、どうでも良いけど……。
 そして、おまけが胸幅と頭幅の関係である。右のグラフは横軸が胸幅で縦軸が頭幅である。これは、ゆるいS型分布と見て取れる……ようだ。回帰直線が2本以上引けそうな気がする。
 そんなこんなで、触角の長さは面白いのだ。鞭節測定も再度、工夫してみようかと考えている。体長と触角長が、生活の中でどういう意味をもつのかは、とても興味深いところである。
 今回は、こんなところで……。


つくば・あべ 投稿日: 2023年09月09日 08:56:40 No.468
 ウメマツオオアリとイトウオオリの腹柄節の相対成長グラフを載せる。
 横軸は全て腹柄節幅で、左から胸幅、腹柄節高、腹柄節厚である。腹柄節の形態は2種で、あまり差が無いことが分かる。しいていえば、ウメマツオオアリの方がちょっと厚みがある。胸幅と比べると、イトウオオリの方が幅広であることが分かる。慣れると、前胸の色とこの腹柄節幅で、何とか区別出来る。まあ、ここら辺にイトウオオリはあまりいないので悩むことはないけどね。
 ということで、納富くんの《ウメマツオオアリ》を見て、思ったことあれこれでした。ウメマツオオアリ亜属は触角柄節長がとても面白いのだが、その話は別の機会に……。


つくば・あべ 投稿日: 2023年09月09日 08:53:03 No.467
 オオアリ属は多型と言えるか……。
 《蟻は、翅を無くしたことにより様々な形態を得ることが出来た》と何かの書籍にあった。飛翔するということは、大変らしい。様々な制約がある中で飛んでいるらしい。多様な昆虫を観ていると、ちょっとピンとこないが、そうらしい。まあ、兵蟻と呼ばれる大型働蟻に翅があっても上手に飛べる気はしない。
 《蟻は、翅を無くしたことにより様々な場所に潜り込むことが出来た》ともある。これはすぐにピンとくる。甲虫類も外翅を堅くすることによって潜り込むことが出来ている。
 ヒラズオオアリの頭幅分布を載せる。間が開いた2山となる。形態差も明確である。残念ながらオオアリ属から退場させられたらしい。当然のような、残念のような気がするが、現在的な科学的判断での決定だろうから、他亜属とは離れているのだろう……と考えるしか無い。
 ウメマツオオアリ亜属は、繋がっているが何とか2山となる。オオアリ亜属とクサオオアリ亜属は2山にはならないようだ。頭部の形態が明らかに違うし、これだけ山裾が広いと多型なんだろうね。《ミニフがいるから蟻は皆んな多型》って気もするけどね。
 ウメマツオオアリ亜属4種の頭幅分布載せる。頭幅分布は横軸が頭幅長で縦軸が個体数%、おまけで、頭幅と頭長の相対成長グラフを載せる。これは、横軸が頭長で縦軸が頭幅。こうして、ウメマツオオアリとイトウオオリの区別方法に向かう。


つくば・あべ 投稿日: 2023年09月09日 08:45:40 No.466
 体長のことを書いていたのに頭幅分布に飛んだので、読む人は当然、頭幅と体長の関係が気になるだろう。なので、ドン! オオアリ属11種の相対成長を載せる。おまけにウメマツオオアリ亜属4種だ。左下部分の抜粋となる。横軸が頭幅で、縦軸が体長だ。ということで、頭幅は体長と比例するので、体長の代用として使えると言うことだ。
 体長を正確に測定するのは困難である。このデータは、ノギスで雑に計って、体長が小さく出た数値を削ったものである。測定個体が曲がっていたり、腹部の大きさで、数値が小さく出るものが多々ある。大きい場合は削りようがない。なので左上部分に多数出ている。そんな雑なグラフである。こんなところに載せるものではないかもしれないが、まあしょうがない。ウメマツオオアリ亜属は、個体を選んで丁寧に測定したので、グラフは綺麗だ。結構、削ったけどね。
 同様に触角鞭節も測定困難である。そっちも気になるが、手を出していない。その話は別の機会に……。


つくば・あべ 投稿日: 2023年09月09日 08:42:27 No.465
 特に気になるオオアリ属を見てしまう。
 こうゆう図鑑的なもので多型の蟻種をどのように載せるかは難儀だろうと思う。私がそもそも相対成長用の測定をしたのは、ウメマツオオアリとイトウオオリを明確に区別=同定するためだった。なので、腹柄節の測定も行なった。
 また、データベースのオオアリ属の体長の数値に疑問というか間違いがあるのは、こんな作業をするとよく分かる。あの数値を信じて同定が混乱する初心者は多いだろう。実際、数人に尋ねられたことがある。「ああ、あの数値は正確じゃないから」と応えるのは、拵えた人らを知っている身としては心苦しいものがある。そのうち、何らかの形で発表するしかないのだろう。
 まずは、オオアリ属3亜属の頭幅分布を載せる。左からムネアカオオアリ 1,347個体、ヨツボシオオアリ 730個体、ウメマツオオアリ 2085個体。横軸が頭幅……1目盛 0.04mmと 0.02mmとがあるので要注意、縦軸が個体数%だ。




<< | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | >>


Powered by Rara掲示板
管理者に連絡 | 新着投稿をメールで受け取る | スポンサー募集