蟻の観察 つくば・あべ 投稿日: 2022年03月28日 17:31:36 No.40 【返信】
小野山さんは「クロナガアリの生態(1981年) 昆虫と自然,16(1): 23-29.」で、生態観察の内容を以下のようにまとめています。
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1. 分類、形態、地理的分布
2. すみ場所、生態的分布、巣場所、巣の構造
3. 発育、成長、繁殖
4. 食性、採食活動、採食行動、採食場所
5. 個体群生態
A. 個体群形質……大きさ、密度、行動圏、なわばり、出生と死亡、移動、分布、令構成、性比、
遺伝子構成、変異
B. 個体群動態
6. 捕食者、寄生者、競争者
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これはクロナガアリに限らず、どの蟻でも共通の観察の内容と言えます。私は、チェックリストとして利用しています。
《1. 分類、形態、地理的分布》は、私の仕事にはしていません。でも、久保田政雄さんの言葉を心に刻んでいます。「蟻の生態を調べるのは良いけれど、分類がはっきりしていないと何を調べているか分からないままになる」というような主旨でした。私は、同定が苦手なので、なるべく分かっている蟻種の生態観察を行うことにしました。 |
スラダケ 投稿日: 2022年03月29日 00:15:26 No.42 【Home】
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月21日 10:04:30 No.64
はい、生態観察・調査では、それぞれの種なりの観察地が必要です。そして、それは、なかなか手に入りません。
私が最初に観察したのは、大学構内でした。クロオオアリは、理学部2号館の建設で、クロナガアリはグランド整備で、滅びました。
自由に観察できるフィールドは、自然観察者にとって大事なものなのです。
つくばに来て、最初に手がけたのは、クロオオアリとムネアカオオアリの比較生態学でした。その延長で伊那に行ったのです。
その後、観察していたウメマツオオリのアキラ竹林は、市に買い取られ、観察できなくなりました。宍塚の篠竹林は、刈られてしまいました。そんなものです。
クロナガアリは、ちょっとした縁が重なり、7年ほど観察できました。私有地でした。次にハラクシケアリの営巣地が2か所、NPO法人の管理下です。
このような幸運は、ほぼないでしょう。ね、いるまえさん。これを逃すことは、観察者を目指す者には出来ません。 |
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月21日 10:11:54 No.65
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月21日 10:20:17 No.66
いるまえかわ 投稿日: 2022年04月22日 21:28:57 No.68
超久しぶりに、クロナガの観察をしました。
家から歩いて10分と掛からないところに、長靴を履いていける
フィールド。最高です。
飼育は面倒でやらないけど、野外のアリを見て行きます。
あべさんの
せっかくの図をもっと解像度よくファイルにできないもんかねえ。 |
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月23日 08:55:07 No.69
どのようなフィールドかは分からないけど、出来ることなら私の積み残しの、個体格闘、集団闘争、コロニー間抗争などの闘争関係と盗餌行動などの観察をして欲しいです。こっちでも探しているけど、見つからないね。まあ、農作放棄地を持つ人は、知り合わないよね。
諸々をまとめた後、投稿やめて書籍にしようと、書き始めたことは、知っている人は知っているでしょう。そこそこ書いたところで、納得できなくてね。多数の人向けに話すときもそうだけど、書く時も、相手を想定した方が、内容の輪郭がはっきりします。不特定多数だと、ぼやけるよね。で、Tくんを対象にして、書き始めて、ちょっと飽きています。
ここに載せているのは、その図表類です。いるまえさんは、そこそこ持っていると思いますよ。取り込んで、ちゃんとしたソフトで拡大すれば、そこそこ見られるしね。Tくん向けの、あ。ここではスラダケくんにも向けていますね。まだまだ続けますよ。
そういえば、この掲示板のタイトル「囲炉裏端」どうでしょう。井戸端、改めって感じで。蟻とか会議とか、いや会議はないか、そこら辺は、検討するとして。「囲炉裏端の蟻」ってヒメアリしかイメージできない。 |
菓凛糖 投稿日: 2022年04月23日 11:04:45 No.70
飽き始めないでくださいよー!byTことテコ/たな
だそうです……。
いい加減自分でも書き込めや、とも言っているんですが、何書いていいかわからんとのこと。
この掲示板の面々は「レジェンド」だそうです(すごい人たちで恐れ多いんだとか)。 |
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月24日 15:57:43 No.72
つくば・あべ 投稿日: 2022年04月24日 16:08:00 No.74
3のコロニー成長です。
表の見方は、もう皆さんご存じですね。知らない人がいれば、書き込みますので申し出てください。
まず、クロオオアリとムネアカオオアリです。
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つくば・あべ 投稿日: 2022年04月24日 16:16:13 No.75
次にヨツボシオオアリとクロナガアリです。
こんなグラフが、数百枚あります。
蟻の生態で、コロニー規模やコロニー成長は重要です。働蟻数が、数万個体になる種や千程度の種、10に満たない種など様々です。どのようにコロニー成長し、どの段階で雌雄生産を始めるのかは、ごく基礎データですが、あまり調べられていません。
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つくば・あべ 投稿日: 2022年04月24日 16:26:46 No.76
スラダケ 投稿日: 2022年04月24日 21:08:27 No.79 【Home】
あべさんのグラフをみながら、何か面白い「気づき」をしようと睨めっこするのですが、なかなか見つからないんですよね。どこが「おいしいところ」なのか教えてください。
あと、色分け3色(各コロニー)は、沢山あるコロニーデータの中から、大中小を意図的に選んだのですか?
No.74の2枚目(ムネアカ)の2年目に減ってるのは初子あたりが死んでる?
動き出しにズレがあってもピークは重なっている?
根本的に見方が間違っていたらごめんなさい。 |
スラダケ 投稿日: 2022年04月26日 23:48:23 No.83 【Home】
う~ん、やっぱり分からないです。他の人分かるの?
いるまえかわさん、あにまりあさん、教えてください。 |
あにまりあ 投稿日: 2022年04月27日 06:56:46 No.84
おはようございます。
私が気になったのはNo75のグラフで、観察シーズン末期に(8月と11月なので単純に比較はできないかもしれませんが)濃いグレーの個体数が両方とも落ち込みが大きいのが気になりました。
これが、このコロニーだけなのか、環境要因なのかそれとも種全体の傾向としてこういう傾向があるのか気になります。
もし、種全体の傾向としてこういう傾向が見られたら何か潜んでそうな感じを受けるのですが、いかがでしょうか。 |
スラダケ 投稿日: 2022年04月27日 20:52:48 No.85 【Home】
あにまりあさん早々にありがとうございます。
今気づきましたが、僕はあべさんの「3のコロニー成長」を「3コロニーの成長」と呼んでしまい勘違いをしていました。
色分けは、卵(灰色)、幼虫(濃灰色)、蛹(白)、働き(黒)でしょうか。 |
※これ以下の1レスが省略されています。
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