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中2の娘についてご相談 大阪から 投稿日:2017年05月11日 16:11:01 No.330 【返信】
14歳(中2)になるひとり娘についての相談です。
3歳時にアスペルガー障害の診断を受けています。小学校高学年から不登校になり、現在丸3年が経過しました。
さて、現在ほとほと困り果てていることを相談したいです。それは、親との分離ができないことです。この症状がでてから、まもなく3ヶ月になりますが、自宅マンションの居室から1階のゴミ捨て場に行くのにもついてくる状態です。不登校ですので、24時間母親と過ごしているのに加え、ここ2ヶ月ほどは私(父親)との分離も難しくなっており、例えばスーパーへ買い物に行くにしても、両親のどちらかが商品棚の死角に入るなど、視界から消えると不安が亢じます。仕事があるので私は出勤しますが、勤務中もLINE等の返信が遅れただけで不安を爆発させます。主治医から向精神薬(ルーラン)と抗躁うつ病薬(デパケンシロップ)の処方を受け、少量服薬していますが、これらの不安の改善がみられません。お薬にプラスして行動療法を行いたいと考えています。手はじめに、どのようなことからスタートすればよいのか?ご相談したいです。
肉親者と離れるのが怖いのではなく、いま別れると二度と会えなくなるのではないかという想念に駆られて怖いと言います。幼い頃から、「終わり」とか「無」を極度に恐れていた気がします。大好きな毛布の匂いが無くなったらどうしようと泣いたり、形のないもの(別れ、終わり)だけに、どう対応したらよいのか分かりません。長文失礼しました。


Re: 中2の娘についてご相談 矢野 投稿日:2017年05月13日 09:28:03 No.331
ご質問ありがとうございます。
確かに、分離不安としては年齢的にも、かなり症状が強いでしょう。また、小さい頃からの恐怖感から考えると、タナトスフォビア等の恐怖症状を持っているかもしれませんね。
どのような恐怖症状を持っているかをしっかりと査定していくことが必要でしょう。特に、分離不安が今の段階で出てきた理由を考えておくことが大事でしょう。また、このような介入の場合、事前に本人と治療方法を共有できるかの方が、どのようなことから始めるかより大事になります。場合によっては、行動療法は不適になるかもしれません。
Re: 中2の娘についてご相談 大阪から 投稿日:2017年05月14日 13:19:38 No.332
矢野先生
ご返答賜り有難うございました。先生がしっかり査定をしておくべきであるとアドバイスくださった項目について少し整理しました。先生の最後の一文に「行動療法は不適になるかもしれない」とありましたので、慎重を期す必要があると思いました。

■どのような恐怖症状をもっているか?(本人から聴き取り)
・いったん分離してしまうと、二度と会えなくなってしまうという恐怖(前記)
・地球が無くなってしまう恐怖
・大好きな毛布が傷んでくる怖さ(前記)
・エレベータには数年前から載れない(エレベータ事故で亡くなった人の家族のつらさを考えてしまうから)
・混んでいる電車が大の苦手(サリン事件で苦しんでいる人の家族のつらさを考えてしまうから。空いている電車は大丈夫)
・自分が病気になってしまう怖さ(眼科や耳鼻科や整形外科の領域の訴え)
・身近な人と会えなくなってしまうのではないかという怖さ
・自分が知らないうちに、他人を死へと向かわせてしまったらどうしようという怖さ
・火事になって、自分の大切なモノが焼失してしまったらどうしようという怖さ
・夏に路上に落ちているセミの死骸は死を想わせるので怖い(夏場は外出が本当に大変です)

■分離不安症状が、いまになって出てきた理由(親が推測)
・東日本大震災の悲惨さを最近ネットで見知りすることになった
・熊本地震の報道、最近母性がでてきているところ、乳幼児の虐待死などの事件報道が多い(自宅ではTVニュースは見ないルールですが、たまに見てしまう)
・祖父が命にかかわる病気で入院した(現在は快癒)
・祖母がヒザの怪我をした(加齢による)
・不登校のため一日中母親の庇護下にある。また両親とも過保護に接しすぎている(反省)

■本人と治療方法を共有できるか(親が推測)
 たぶん理解力はあるので共有はできると思います。ただ、本人が言うとおり「客観的、冷静に考えると、なぜそんなことが怖いのか?と思うようなことが、周期的に強い恐怖として襲ってくる」そうなので、理解とはまた別物かもしれません。

先週から、本人にも市販の本を読ませ始めたところです。行動療法が不適の可能性があるのなら、ひとまず中止したほうがよいでしょうか?いちど矢野先生の遠隔相談(スカイプ)をお願いしたいです。
Re: 中2の娘についてご相談 矢野 投稿日:2017年05月16日 16:25:32 No.333
ご丁寧にありがとうございます。
ご本人としては、「自分が不安になっていることは、おかしいことだ」という認識があるのですね。そうであれば、認知行動療法、行動療法をしていくことは、悪いことではないでしょう。認知行動療法を行う際は、治療計画を本人とよく話し合うことがポイントになるでしょう。

分離不安というのは、家族からの分離に不安があるのですが、おかきになった内容をみると母子関係とは全く関係のないものも含まれているように感じます。

ご相談は、メールでの申込みになります。ご希望であれば、メールを頂ければと思います。




食事会での異物混入? おじさん 投稿日:2017年05月05日 10:45:26 No.328 【返信】
矢野様
ご意見ありがとうございます。
別件ですが、居酒屋での飲み会に参加して、豚肉入りの卵とじのような煮物料理がでました。参加者で分けて取り食べた時に、口のなかで違和感を感じました。その違和感は異物のような感じでしたが、場の雰囲気を気にして、口から出さずに、そのまま噛んで飲み込みましたが、その後で急に不安になりました。その時からすでに36時間は経過しており、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの自覚症状はないので、大丈夫だと思いたいのですが、懇親会に同席していた人に、そのことを話すと、ガラスなど鋭利な金属性のものだったらどうするのかと言われ、不安が一層増しました。
皆さま方はどう思われますか?


Re: 食事会での異物混入? 矢野 投稿日:2017年05月07日 08:12:06 No.329
36時間も経過していれば、問題ないのではないでしょうか。
また、このような居酒屋での飲み会ですら、症状が出てしまうことを考えると、日常生活の中でもかなり色々なところで症状が出ているのではないかと感じます。



強迫性障害 こども 投稿日:2017年04月26日 11:27:01 No.321 【返信】
はじめまして。
子供(高校生女子)の強迫性障害の対処対応について教えて頂きたいです。
今一番強い不安は、反射するものに何か怖いものが映りこんでいるのでは?というものです。窓ガラス、鏡、携帯電話の液晶画面だけでなく、紙箱でもツルツルしたものだとわずかな反射でも恐怖に感じるようで、見ないよう反射させないよう行動するため人と話すときも目を見て話せない(後ろの景色を視界に入れたくないから)、左手で手元を隠しながら(反射を避けるため)字を書くなど学校生活にも支障が出ているようです。
そういった不安に対して、家族としてどうアドバイスしたらいいのかわかりません。先生がおっしゃっている暴露療法に当てはめるなら、どのように本人に行動させ、かつ家族はどのように対応すると良いのでしょうか。


Re: 強迫性障害 矢野 投稿日:2017年04月26日 22:58:47 No.322
暴露反応妨害法としては、シンプルに鏡の中の自分を覗くということがよいと思います。
ただ、この症状は強迫症では珍しく、他の病気の症状である場合もあるので十分に注意をして、誰かの指導のもとに行ったほうがよいでしょう。
家族の対応の基本は、本人が暴露反応妨害法を行うことを勇気づけ、本人がしたくないというときはそれを受容する…この2つの変化と受容のバランスをとっていくことでしょう。
Re: 強迫性障害 こども 投稿日:2017年04月27日 12:39:22 No.323
早速お返事いただき、ありがとうございます。
他の病気の症状・・・そんなふうに考えたことがなかったので驚きました。他の病気として、どんなものが考えられるのかすら想像できません。。
また、誰かの指導、というのは具体的には強迫性障害の専門の方のほうがいいのでしょうか。それとも一般的な(全般的な)精神科医の方がいいのでしょうか。
矢野先生のもとに伺って、より具体的に相談できればと思います。
Re: 強迫性障害 矢野 投稿日:2017年04月27日 14:28:26 No.325
できれば強迫症の専門の方がよいと思います。
私のカウンセリングルームは精神科の医療機関ではないので、診断はできませんが、他の病気が疑われる場合はその旨伝えることはあります。逆に医療機関で強迫症と診断されていないけれど、強迫症ではないか?というご相談も多いです。
Re: 強迫性障害 こども 投稿日:2017年04月27日 15:16:08 No.327
お返事ありがとうございます。
家族でよく話し合ってみます。
当方が住む県内には強迫症専門の医療機関はないようですので、まずは病院探しからですね。。。
丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。本当にありがたかったです。



回復の実感 オムライス 投稿日:2016年11月20日 13:31:38 No.179 【返信】
はじめまして。
強迫性障害と診断され、薬物療法と曝露反応妨害法を受けている息子のことでおうかがいします。

息子は一年前、突然「人が怖い」と言い出し大学に行けなくなり家に引きこもるようになりました。
寝ている間以外は、常に誰かに傷つけられたり殺されるかもしれないと思って怯え、誰にも気付かれないよう気配を消して自室でじっとしていました。

精神科に連れて行ったところ最初は「統合失調症」と診断され抗精神薬を3種類それぞれ最大量まで試したものの効果がなく、診断が「強迫性障害」に変わりました。
息子は自分の被害恐怖が「実際に起こることはない」と分かっているのですが、次から次へと頭の中に浮かんでくる恐怖を自分でもどうすることができない、と言います。

SSRIの投薬と曝露反応妨害法(週1)を受けて3カ月になります。
今では一人で電車に乗って病院へ行ったり、友達と遊びに行ったりできるようになりました。
ですが、できないこともまだたくさんあり、人に触ったり触られたりは絶対にできない。
一番苦痛なのは見知らぬ人と二人きりになること。
テレビを見ていると背後から親に襲いかかられて殺されるかも、などと考えて怖いそうです。

親から見れば笑顔も増え、自宅での曝露にも自ら積極的に取り組み、随分と良くなったように見えます。
ですが本人は「人が怖い度合いは一年前とちっとも変わらない。いろいろできるようになったのは単純に我慢ができるようになっただけ」と言い、回復を実感できていません。

教えていただきたいのは、息子は良くなっているのだろうか、ということです。
本人の実感と周囲の印象にギャップがあり、時間ばかり過ぎていくようで、不安になります。
我慢ができるようになった=良くなってきている、ではないのでしょうか?
本人が「楽になった」と思えるまでに、まだまだ時間はかかるのでしょうか?
(海外在住です)


Re: 回復の実感 矢野 投稿日:2016年11月21日 16:31:03 No.184
この質問に答えるには色々と難しい点があります。
まずは、診断が統合失調症だと言われた点です。むしろ、統合失調症の前駆症状として強迫症状が出ることもあります。これは、精神科医であれば誰でも知っていることです。

『抗精神病薬を3種類最大量まで増やして効果がない』というのは、統合失調症を否定する根拠としては弱いでしょう。担当医が何か別の情報で判断しているのではないかと思います。その情報が私には見えません。

また、仮に強迫性障害だとすると、「人が怖い」「誰かに傷つけられたり殺されたりするかもしれないと怯える」というのは、非常に非典型的な症状です。強迫性障害の診断には、「強迫行為」が必要になりますが、息子さんについての情報の中で強迫行為がなんなのか不明です。

強迫性障害らしい症状といえば、「被害恐怖が実際に起こることではない」と分かっている点です。これは、非常に強迫性障害らしいといえます。

SSRIと暴露反応妨害法で行動範囲が広がっているということを考えれば、治療としては良いのではないかと思います。

このような疑問点(これがこの回答の限界点でしょう)を持ちながら読ませて頂いています。
さて、よくなってきているか?という点に関してですが、行動範囲が広がっているのであれば、症状が改善しているとは思います。

治療の課程では、確かに「我慢できる」という状態があります。しかし、ちゃんと暴露をやり遂げると、「我慢する以前に、あまり気にならない」という状態になります。ただし、これは苦手にしているものがどれくらい苦手かによります。

例えば、暴露反応妨害法として、トイレの床に触って、その手を洗わずに1日過ごせば、そこら辺の床であれば、触ってもなにも感じなくなります。

この症状が、今後どうなっていくかは、経過として不明な点があるので、なんとも言えません。
また、お聞きしたいこと等あれば、ご質問下さい。
Re: 回復の実感 オムライス 投稿日:2016年11月22日 04:33:45 No.187
丁寧な回答をありがとうございました。
より詳しい状況を書きますので、よろしくお願いします。

息子が統合失調症だと診断されたのは、強迫症状を前駆症状と見なされたのではなく、「人から傷つけられるような気がして怖い」という訴えを被害妄想と判断されたためです。
最初から今に至るまでそれ以外の症状、幻聴・独語・空笑・興奮・暴力・会話の解体・希死念慮は一切なく、普通に身ぎれいにして毎日入浴し、会話も普通に成立していました。

あまりに抗精神薬の効果がなく本人の抑うつ状態がひどいので、SSRIが試され、それが効きました。
それまでできなかったこと(電車に乗る、買い物する、外食するなど)が次々とできるようになり、顔つきも変わってきため、診断の見直しが行われました。
それまで聞かれもしなかった「被害恐怖が実際に起こることではないと分かっている」という事実にもやっと耳を傾けてもらえ、徐々にSSRIを増やすと同時に抗精神薬を減薬し、3ヶ月前に断薬しました。

抗精神薬の断薬後2週間以上経っても精神症状の悪化が見られないことから「OCDと確定した」と言われました。

息子が治療を受けているのは統合失調症専門のチーム医療です。
統合失調症の専門家により誤診され、治療の見直しが行われ、統合失調症ではない、という結論が出たような次第です。

診断の見直しが行われる前から、そのチームの臨床心理士のセラピーを受けています。
最初は統合失調症患者に対する認知行動療法を受けていました。

「強迫行為」としては、人と接したあと吐く(空嘔吐きも含む)、フードのついた服を好み人前ではフードを被る、歯を食いしばって会話をする、なるべく物音を立てない、小さな声で話す、固く拳を握りしめて身を固くする、などです。
臨床心理士の先生によると、人を避けて自室に閉じこもっているのも「強迫行為」ということです。

OCDに関する知識が増え、「吐く」のも強迫行為だと気付いた時点で、即座にやめることができています。
歯を食いしばって会話していることを指摘すると、すぐにやめられます。
すぐにやめられるので、目にみえない何かをやっているのかもしれませんが、「洗浄」や「確認」ほどの目立った強迫行為はありません。

ただ、いまの臨床心理士の先生は統合失調症の認知行動療法の専門家で、OCDの暴露反応妨害法はベーシックなことしか知らないと言い、手探り状態のセッションです。
「怖い」と感じたときに、それを全部ノートに書き続ける。
一日の終わりにポジティブに感じたことを三つ記録する。
などの宿題が出ます。
セッションではあまりアグレッシブな挑戦はさせられていない様子で、どちらかというとネガティブ思考の改善のためのCBTが多い印象です。

息子は「病気が治るならいくらでも我慢する」と言います。
しかし3カ月もセッションを受けているのに「あまり気にならない」という状態にならないのです。

現在の暴露のやり方が優し過ぎるのでしょうか?
OCDの専門クリニックへの転院も考え、一度スクリーニングを受けたところ「OCDなのは確実だが、何かpsycosisの兆候が見られる」との所見(おそらく統合失調症の前駆症状を指摘している)で、妄想幻覚もない状態なのにまた一からトンチンカンな治療をやられるのかと思うと途方にくれてしまいます。

しかし矢野様に「行動範囲が広がっているのであれば、症状が改善している」と言っていただけて希望を持つことができました。
より詳しい経過を書いたつもりですが、息子の治療と回復についてどう思われますか?
Re: 回復の実感 矢野 投稿日:2016年11月24日 18:52:03 No.195
詳しい経過ありがとうございます。
「OCDなのは確実だが、何かPsychosisの兆候が見られる」という所見は、納得のいく所見だと思います。
ただし、現在のところ治療としては、強迫性障害に対する認知行動療法を中心にした方がよいとは感じます。

強迫行為として、「吐く」、「フードを被る」、「歯を食いしばって会話する」「音を立てない」「小さな声で話す」、「硬く拳を握る」などについて書いていますが、これらについて、チック症の鑑別は受けていらっしゃいますか?
特に、「吐く」「歯を食いしばる」「拳を握る」は、チック症でも説明がつきそうな気がします。
更に、「音を立てない」「小さな声で話す」「フードを被る」が強迫行為だとされた理由がいまいち、分かりません。これらも、社交不安障害の症状でもこのような行動を取ることもあります。これらの行動をとる理由が治療上は大事になってくるでしょうね。

一般に強迫性障害は、不安・嫌悪を消すために強迫行為を行います。
一方、チック症や一部の強迫性障害では、モヤモヤした感じを消すために特定の行動を行います。

もし、後者であれば、確かに「我慢している」という感想を抱くでしょう。
さらに、後者であれば、治療は暴露反応妨害法(Exposure and response privention)ではなく、Habit reversal trainingが中心になることが多いと思います。

http://behavior.wpblog.jp/ocdrd/1233
http://behavior.wpblog.jp/ocdrd/1235

も参考にして下さい。


回復についてですが、前回の内容と同じように、行動範囲が広がっていれば回復という感じになります。
「我慢しているだけ」という点に関しては、強迫性障害の症状的な特徴によってそういう感想になっている可能性があります。
このような本人の感覚が完全に消失するかどうかは、本人の体質によることが多いでしょう。
認知行動療法をすれば、軽減はするかとは思います。
Re: 回復の実感 オムライス 投稿日:2016年11月25日 01:26:16 No.197
再度ご回答ありがとうございます。
チック症の鑑別は受けたことがありませんでしたので、聞いてみようと思います。

強迫行為として挙げたのは、本人の自己申告です。
「音を立てない」「小さな声で話す」「フードを被る」は自分を目立たなくさせることで被害を防げるかもという理由です。
「歯を食いしばる」「拳を握る」は恐怖を我慢してそうなる。
「吐く」に関しては、当初「あまりの恐怖に気分が悪くなった結果」と言っていましたが、必ずトイレで吐けるのです(堪えきれず道ばたでもどしたり、間に合わず廊下を汚すといったことがない)。

一番困っているのは、次から次と沸き起こる強迫観念(人から危害を加えられるかもしれない恐怖)です。
最近では「もうそれがなくなることはないような気がして諦めの境地」「お母さんになら殺されてもいいやと思うようになった」などと言うようになりました。

この「諦めの境地」「殺されてもいいや」というのは、もしかしたら「気にならない」というのと同じくくりなのでは? と思ったりもしますが、これは楽観的すぎるでしょうか?

実は昨日、OCD専門クリニックの臨床心理士による2回目の聞き取りセッションに同行し、これまでの経過を説明しました。

エクスポージャーで行動範囲が広がってくると恐怖や不安の度合いも下がってくるのが普通だが、息子はそうなっていない。
まずは暴露行動妨害法を6セッション行い、改善傾向が見られなければ他のメソッドに切り替えることにしましょう、と言われました。
息子の場合、統合失調症にしろOCDにしろ「典型的な症状」ではなく分かりにくいが、様は良くなればいいので病名にこだわらず治療していきましょう、とのことでした。
Re: 回復の実感 矢野 投稿日:2016年11月26日 02:02:48 No.199
「音をたてない」「小さな声で話す」「フードを被る」に関しては、「被害を防げるかも」と本人が言うのであれば、強迫行為ではなく、回避行動の可能性が高いでしょう。強迫行為は、自分の不安を消すために行う行為であり、基本的には繰り返し起こす行動です。「音をたてない」というのは、特定の状況を回避する行動のように思います。「小さな声で話す」「フードを被る」は、その行為を何度も繰り返すならば、強迫行為でしょう。
「歯を食いしばる」「拳を握る」は、我慢するために行うのであれば、強迫行為ではないように思います。強迫行為の目的は、不安を我慢するために行うのではなく、不安を消すために行うからです。
「吐く」に関しては、現時点ではよくわかりません。

これらの症状がどのように繋がっているのかが最も大事な点のように感じます。「人から危害を加えられるかもしれない恐怖」を中心に据えるとすると、目に見える強迫行為をあまりやっていないかもしれませんね。つまり、頭の中で、「人から危害を加えられない恐怖」をかき消そうとしているかもしれません。暴露反応妨害法を行う場合は、この頭の中で行っている強迫行為を阻止することが必要でしょう。

「諦めの境地」「殺されてもいいや」というのは、とても治療がよくいっているということです。例えば、洗浄強迫の方が「汚れてもいいや」「自分が病気になってもいいや」という境地に達した時に、強迫行為を行う衝動が収まります。確認強迫の方の場合は、「自分が人に危害を加えた犯罪者でもいいや」「自分の家が火事になってもいいや」と思えるようになることが、治療の最終目的になります。

私の経験的には、強迫症の不安は、他の不安症のように、だんだんと下がってくるわけではないように感じます。不安の強さで振り切れてしまい、諦めがついた時に、急激に下がってくるという感じの方が臨床的な実感としては近いです。

また、よければ経過等、書き込んで頂けると参考になります。
Re: 回復の実感 オムライス 投稿日:2016年11月27日 05:38:21 No.203
親切なご回答をありがとうございました。

本人に聞いてみたところ、「音をたてない」「フードを被る」は回避の感じが強い、「歯をくいしばる」「拳を握る」はそうすることで少し安心し指摘されてもすぐにやってしまうので強迫行為。
「吐く」は恐怖で気持ち悪くなったら吐くことで自分をリセットしている(ように見えます)。
一番多いのは「人を避ける」で、今の臨床心理士の先生のよると「回避とも強迫行為ともとれる。息子くんの場合は分かりにくいが、強迫行為の色彩が強い」と言われたようです。

いずれにしても特別奇異な印象を受ける強迫行為はなく、強迫観念が圧倒的で、ずっと「強迫行為を伴わない強迫性障害」ではないかと考えていました。

強迫観念は「屋根が落ちてきて死ぬかもしれない」「すれ違った人に突然殴られるかもしれない」「暖房機が爆発して焼け死ぬかもしれない」「料理をしている母親が包丁で斬りつけるかもしれない」「母の料理に毒が入っているかもしれない」「猫がツメを立てて目を突き刺して失明するかもしれない」などの被害恐怖です。
全部「かもしれない」付きです。きりがありません。
毎日怖くてたまらない、と言いますが、暖房機もつけますし、毒入りかもしれない食事も何のためらいもなく食べますし、猫も可愛がります。

「純粋強迫観念」ということはないでしょうか。
本人は「頭の中で強迫行為をやっている自覚はない」と言います。
いずれにせよ、今後の治療に期待するしかありませんね。

矢野様に「治療がよくいっている」と言っていただけて、昨晩はほっとした気持ちで眠ることができました。
今後の経過も報告させていただきます。
良い報告ができることを願いつつ、重ねてありがとうございました。
Re: 回復の実感 オムライス 投稿日:2017年04月27日 12:42:19 No.324
矢野様

昨年は親切に対応していただいてありがとうございました。
その後の経過を報告します。

OCD専門のサイコロジストのセラピーを、週一回3月まで受けました。

息子の症状は強迫性障害としてはあまりないタイプであり、目に見える強迫行為がないため、治療者も苦戦したようでした。

その中でも息子が一番こだわっていることを突き止め、それをさらす行動療法が行われました。
息子は自分が打ち込んできたこと(仮にダンスとします)を人に知られると、自分に危害が加えられるかもしれない、ということに最大のこだわりがありました。

そこで治療者は大勢の人が行き交う駅の構内に息子を連れて行き、ダンスを踊らせる(仮)、ということをやりました。
その後の心理教育、フォローアップのようなもの。
詳しく書くことはできませんが、そういうことを重ねていき、少しずつ息子の心を解きほぐしていったように思います。

と同時に、「強迫性障害は家でじっとしていても治らない。社会復帰した方がいい」と言われ、4月からフルタイムで仕事を始めました。

まだ不安を抱えていますが、月に一度はセラピーに通い、仕事も続けています。
社会生活が送れるかどうかが精神疾患の線引きだとすれば、息子は随分回復したのだと思います。
現在はSSRIもまったく服用していません。
何の服薬もしていません。

息子がここまで回復するまでに1年半かかりました。
最初の半年は統合失調症と誤診され、エビリファイ、リスパダール、ジプレキサなどの抗精神薬で廃人のようにされてしまいました。
さらにその薬から抜け出すのに半年。
その後やっと強迫性障害の治療に入れたという経過でした。

息子のように典型的ではない強迫性障害の患者は、取り返しのつかない薬害に合う可能性もある、ということを、この場で訴えておきたいと思います。
非典型的であろうとも、強迫性障害は良くなります。
薬はあくまで補助的なサポートで、一番効くのはきちんとした知識のある臨床心理士のセラピーだと思います。
Re: 回復の実感 矢野 投稿日:2017年04月27日 14:33:47 No.326
経過のご報告ありがとうございます。
また、認知行動療法としても、とても適切な対応だったと感じますし、なによりも息子さんが暴露反応妨害法をとても熱心に行ったこと、そして家族の温かいサポートがあったのだと思います。

おっしゃるように、強迫症にはエビリファイ、リスパダール、ジプレキサなどの抗精神病薬では効果がないでしょう。
そして、SSRIも服用していないというのは、とても治療を頑張った結果だと思います。

強迫症にかぎらず、どんな病気も、それを克服すれば、人生がとても豊かになります。

素晴らしい経過をありがとうございます。
他の方の希望にもなります。



駅のトイレでの性感染 おじさん 投稿日:2017年04月15日 22:01:41 No.319 【返信】
駅のトイレでオシッコをしていたら、両脇にも人が来てオシッコをしていました。
小便器と小便器との境には簡単な境があります。
隣の人がオシッコの最後に竿を振っていました。
仮に、その人が何らかの性に関する病気をもっており、かつ、そのオシッコが私の性器に飛び散った場合に性の病気が感染するようなことがあるのでしょうか?


Re: 駅のトイレでの性感染 矢野 投稿日:2017年04月22日 04:19:16 No.320
そのようなことはありません。
ですが、強迫症の治療上は、そのようなことで感染すると思っておいたほうがよいです。



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