(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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旧掲示板記事:390 Re: 国道橋脚との接触 匿名でよいですか 2020/10/26 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 11:15:29 No.380 【返信】

390 Re: 国道橋脚との接触 匿名でよいですか 2020/10/26
> No.388[元記事へ]

> 台風の接近もあり、川の増水は僅かではあったものの、流速は極端に早くなっていた。
> エイトで橋に向かい川のほぼ中央を上流から下流に下っていたところ、橋の上流200mの地点に長さ約8m、太さ約50cmの流木が浮かんでいた。モーターボート一艇が川の中央で「流木がある」と注意をし、流木に気づく。艇を止め、流木およびモーターを避けるために、モーターと反対側の岸側に寄せた。
> 流木及びモーターは避けたものの、流れが速く艇が流され橋脚に引き寄せられ、バウサイドローで艇の向きを変え急ぎ離れようとしたが、流れが強く橋脚に衝突した。エイトは分割部分で2つに折れ、2分割されたエイトにつかまり約500m下流に流され、岸までたどり着いた。手を切りケガをした者が1名のほかは、怪我人はなかった。
> 出艇場所では、目視でも川の流速がこれほど早いものとは思われず、出艇をやめる判断には至らなかった。ストロークコーチでは500mのタイムが昇りと下りで約2倍の差があり、川の流速が異常に早かった。

追伸 日時は2020年10月11日(日) 時間は12:00頃 天気曇り 


旧掲示板記事:389 投稿お礼,日付のみ追記希望 小沢(アドバイザ) 2020/10/21 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 11:14:47 No.379 【返信】

389 投稿お礼,日付のみ追記希望 小沢(アドバイザ) 2020/10/21
> No.388[元記事へ]

エイト橋脚衝突事故の投稿,ありがとうございました.
匿名でかまいません.
一点だけお願いがあります.
事故の集計・整理上,発生日(時)は必要です.追加でお書きいただければ幸いです.
場所,団体名等は不要です.


旧掲示板記事:388 国道橋脚との接触 匿名でよいですか 2020/10/21 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 11:14:09 No.378 【返信】

388 国道橋脚との接触 匿名でよいですか 2020/10/21
台風の接近もあり、川の増水は僅かではあったものの、流速は極端に早くなっていた。
エイトで橋に向かい川のほぼ中央を下っていたところ、橋の上流200mの地点に長さ約8m、太さ約50cmの流木が浮かんでいた。モーターボート一艇が川の中央で流木があると注意をし、流木に気づく。艇を止め、流木およびモーターを避けるために、モーターと反対側の岸側に寄せた。
流木及びモーターは避けたものの、流れが速く艇が流され橋脚に引き寄せられ、急ぎ離れようとしたが、流れが強く橋脚に衝突した。エイトは分割部分で2つに折れ、2分割されたエイトにつかまり約500m下流に流され、岸までたどり着いた。手を切りケガをした者が1名のほかは、怪我人はなかった。
出艇場所では、目視でも川の流速がこれほど早いものとは思われず、出艇をやめる判断には至らなかった。ストロークコーチでは500mのタイムが昇りと下りで約2倍の差があり、川の流速が異常に早かった。


旧掲示板記事:387 艇の斜面運搬での落下事故 安全環境委員会・堀晃浩 2020/10/19 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 11:13:18 No.377 【返信】

387 艇の斜面運搬での落下事故 安全環境委員会・堀晃浩 2020/10/19
艇の斜面運搬での落下事故
   日本ボート協会安全環境委員会 委員長 竹内 浩
              担当 スタッフ 堀 晃浩

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
大学女子4+(Coxは男子)が陸上で運搬移動中に、工事用ロープに艇のトップが引っ掛かり、転倒する事故が発生しました。選手2名が転倒し、擦り傷・打撲等の負傷をしました。艇は落下したテール部の部品の破損、船体のへこみの被害がありました。

【事実経過】
場所:河川土手
日時:2020年8月22日土曜日17時40分頃
該当艇:大学女子4+(1-2年生)、Coxは男子2年生

人的損害:2名の選手が転倒に伴う擦り傷・打撲の負傷。
物的損害:なし。

【状況】
 17:30頃:河川での乗艇練習を終え、漕手4人で艇(W4+)を持ち艇庫に向かっていた。COXはオール2セットを持ちながら艇後方についていた(スイープオール4本の意味か)。

17:40頃:川から艇庫までは約230mの道のりがあり、その途中にある堤防側面の石段を登り始めた。なお現在は橋付近で行われている工事の関係で一部柵・ロープが設けられ、事故発生場所周辺は道幅が約1.5mに制限されている(注、写真参照)。そのため艇を振ることが難しく、石段に対して艇はほぼ垂直であった。更に登り始めの際は艇を差し上げており、艇中央部を持っていた2人は差し上げた艇に手が届かず艇の端側にいた2人で艇を支えていた。石段を登る速度は早かったと推定される。そしてその時、トップに工事のために設けられたロープが引っかかり艇が進行方向と逆側に引っ張られた。艇は支えきることができず運び手の横に倒れる形で落下し、テールが石段に直にぶつかり破損、また2人が転倒する状況に至った。COXはトップにロープが引っかかったことは認識したが、落下までに指示を出す時間的余裕はなかった。トップ側はガンネルに手をかけ地面への接触はなかった。

 17:50頃:事故発生後、転倒した漕手1人は傷の手当てのため一度艇庫へ、漕手3人とCOXで艇を再度持ち上げ艇置き場まで運んだ。その後破損箇所の確認、ティラーの交換、ボディーの修復をしている。

【対策・計画】
石段を上る際に歩く速度を落とす。
Coxがトップの安全を確認することを徹底する。

【安全環境委員会より】
写真を拝見しましたが、確かに狭い通路で、急峻な斜面に対して直角にはいらざるを得ない状況が読み取れました。レポートでは読み取れませんでしたが、4+をこのルートで運搬することに慣れていない状況であったと推察します。推察ですが選手はこのルートの艇の運搬に1X, 2Xなどの小艇で慣れていたのかもしれません。また、その感覚(歩く速度など)でLong Boatである4+を運んだのかもしれません。結果的に急斜面において両端の二人しか艇を支えることができず不安定になったところに、ロープの引っ掛かりによる外力が作用して耐えきれず転倒に至ったのですね。

アドバイザ小沢さんより、コックスの位置、漕手の配置について下記のアドバイスをいただいておりますので熟読し、お役立てくださるようお願いいたします。

この事故を教訓に陸上での運搬にも注意を払い安全なロウイングを心がけましょう。

【アドバイザ小沢さんより】
(1)コックスの位置
まず,艇運搬時のコックスの位置ですが,「進行方向を見る,いざという時に手ですぐに艇を押さえる」の必要から,艇の後尾を持って追従するケースが多く見られます.
しかし安全の点から,基本的にこれはあまりよくないと考えています.

基本的には,コックスは,艇から離れて全体が見渡せる位置,さらには他の艇や歩行者との接触を避けるために,前方やや横にずれて,振り返って確認しながら運ぶスタイルを推奨します.

また,いざというときに手でなく的確に声を出す対処ができるようにするためにも,声でなく「手を触れる」に逃げる方法を与えるべきではありません.

今回の事例ではコックスが、スイープオールを4本持っていたようです。運搬において他にコックス以外の補助がなく不安な状況であれば、オールを運ぶのは後にして、いつでも運搬の補助に入れる体制のほうがよかったかなと思われます。

(2) 漕手の配置
このようなケース(急なスロープ,運搬者が不慣れで力が弱いケースでは,(スターンコックス4+の場合)それぞれのシート位置に配置ではなく,バウペアはバウのバックステイ付け根,整調ペアはコックス席と分かれて持つ方が良いでしょう.




旧掲示板記事:386 外部の救助を仰いだ沈の事例について【安全確保の要素】 安全環境委員会・堀晃浩 2020/10/8 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 11:11:24 No.376 【返信】

386 外部の救助を仰いだ沈の事例について【安全確保の要素】 安全環境委員会・堀晃浩 2020/10/8
外部の救助を仰いだ沈の事例について【安全確保の要素】
   日本ボート協会安全環境委員会 委員長 竹内 浩
              担当 スタッフ 堀 晃浩

今回の事故では、顧問の監視、複数出艇による相互監視ができていましたが、より安全確保するための要因をまとめようと思います。

1.安全確保の動機
練習中の選手が沈した際に、「どのように救助するか」のイメージがあったかが気になりました。選手には沈回復の訓練も行っていなかったようです。最近は多くの部・クラブで沈回復訓練を行っている様子がブログなどでも発信されています。これはぜひ行ってほしい訓練と考えています。
マニュアルP.49には沈・転覆した場合の対応として7つの選択肢を示しています。沈回復の訓練を行わず、救命具の携行もなされていない本事故の場合、7つのうちの4つの選択肢は選べず、非常に狭い選択肢しかとりえないことになります。
練習中、沈した選手が出たときにどう助けるか、また乗艇練習中に今沈したらどのように復旧したらよいかを常に考えていただきたいと思います。

2.安全確保の要素
・救命具:必要時に浮力を確保できる。個人的(堀)にはユニフォームより安いので、学生・生徒は入学時に購入し卒業まで使用するのが望ましいと考えています。社会人は使用期限に注意して定期的な更新を心がけましょう。
・沈回復訓練:すぐにはできなくとも経験を重ねることが重要です。マニュアルP.50-55を参考にしてください。
・競漕艇による救助:本事故の場合、沈した1Xの沈回復を2Xが支援するイメージです。マニュアルP.58を参考にしてください。
・救助艇:競漕艇に伴走出来るモーターを確保しようとすると馬力の大きな船外機が必要ですが、最低馬力のモーターを配備して、救助・監視専用として使用するのも良い案と思います。

3.教訓
本事例は、同時練習している他艇あり、沈回復訓練無し、救命具携行無しの1年生の選手が沈した場合にどのようにすれば救助できるかという教訓を残しました。

2Xで1Xの艇と選手の曳航を試みましたが、結果的には曳航した2Xも200mも進むことなしに沈してしまったように有効な救助策ではなかったことを学ばなければいけないと思います。

この場合、2Xのキャンバス部に1Xの選手を腹ばいに乗せてまず陸上に救出することを優先することが(特に水温が低くなれば)重要かと思われます。つまり艇を捨てさせるという判断もありだったと考えられるのではないでしょうか。

【まとめ】
・バックロウのリスク回避を初心者に指導する
・安全マニュアル自助・救助の項を自分の学校・クラブに置き換えて実践できているか再確認する
・練習している艇が沈した場合、自分の学校やクラブで自助・救助の手段があるかを確認し、少しでも多くの救助オプションを整備すること。

自らの学校・クラブの体制が大丈夫かどうか改めて点検していただくようお願いいたします。


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