(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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旧掲示板記事:368 Head of the Setaレース中の正面衝突事故 氏家 祐二 2019/11/18 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 08:44:55 No.361 【返信】

368 Head of the Setaレース中の正面衝突事故 氏家 祐二 2019/11/18
京滋バイパス橋下流にあるレース折り返し後の復路。
京滋バイパス橋を過ぎ、150mほど上流にあるカーブに差し掛かる辺りで、後方で”逆走、戻って”という水上スタッフの声が聞こえた。
自分自身は右側航行を遵守し、正規コースを航行しているので、私の事ではないと思った。

しかし、往路を漕いでいるスカラーがすれ違いざまに、私に向かって”危ない!”という声も聞こえたので、右後方(S-side側を振り返ると、逆走しているシングルスカル艇(70歳以上の高齢スカラー)が10m以内で私の針路コース上にいるのが見えた。

直ぐに漕ぎやめ、B-side側に艇を傾け、S-sideのオールを空中に上げて回避した。

辛うじて船体やリガーの接触は回避できたが、船体の間隔は2m以内であり、私のS-sideのオールが相手の背中に当たって勢いが吸収されて互いに停止した。
どうやら、相手はインカーブ側を攻める事ができず(或いはカーブだと気づかず?)、センターラインのブイを遥かにオーバーして膨らみ、私の針路上に飛び出してきた模様。

相手のオールが私の体の後ろにあった(当りはしなかった)ので、直ぐにオールを取って相手の艇を横に押し出した。
オールが相手の艇に当たらない事を確認して、直ぐに漕ぎ出した。

ゴール後、ゴール計測の大会運営スタッフに、復路での事故の状況を報告し、揚艇した。

詳細:

1)日時:2019年11月16日(土)12時24分(GPS SpeedCoachのデータで確認)
2)衝突地点:瀬田川、京滋バイパス橋の150m上流。レース用センターラインブイより8m左岸より。
3)衝突状況:
私の艇(ゼッケンNo.65)は復路をセンターブイより右側を右側航行を遵守してゴールへ向けてレースペースで航行
相手の艇(ゼッケンNo.80)は、往路を折り返し地点に向けて航行。センターブイを大きく跨ぎ、逆コースに入って逆走。警戒艇の大会スタッフから”逆走、戻って”という注意を受けていたが、気づかずにそのまま逆走していた。
往路をレース中の第3者スカラーなどから、”危ない”という声が聞こえたので後ろを振り返ると、衝突回避不可能な近さで、私の針路コース上に相手の艇がいた。
漕法とも漕ぎやめたが、惰性で衝突。辛うじて船体やリガーが直接接触することは無かったが、私のオール(ブレード)が相手の背中に当たり、互いに停止した。
直接の衝突は上記の通り、オールが相手の背中に当たっただけで、艇やオールの損傷は全くなかった。
相手の背中にオールが当たったが、シングルスカルの慣性エネルギーを吸収したに留まり、相手も怪我をせず?にそのままレースに復帰した。
4)事故原因:
相手の艇が、逆走したこと。
5)事故防止:
日頃から事故を発生しやすい場所とのこと。大会運営者は、現状より手厚く事故防止手段を講じる事が望まれる。
自分自身は、この地点が危険な場所であることを認識し、逆走艇がいるかもしれないと予測して、その地点では頻繁に後方を振り返るようにする。

以上




旧掲示板記事:367 Re: イヤホンをしたカヌー 林 邦之 2019/11/9 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 08:41:06 No.359 【返信】

367 Re: イヤホンをしたカヌー 林 邦之 2019/11/9
> No.342[元記事へ]

2019年5月14日戸田ボートコースでイヤホンをしたカヌーとの接触事故手前の事例を報告しましたが、本日、2019年11月9日午前9時~10時ごろ、荒川においても、イヤホンをしたカヌーとシングルスカルとの接触事故が起きそうになりました。当該スカラーが注意したところ、カヌーは片耳のイヤホンを外して、そのまま漕いで行きました。

カヌーの専用コースであれば、イヤホン装着は何ら問題はありませんが、ボートとの共用水域で、イヤホンをするのは危険です。戸田ボートコース、荒川以外でも、カヌーとボートが共用する水域があると思います。

日本ボート協会におかれましては、日本カヌー連盟に対して厳重な注意を申し入れていただくことを、お願いしたいと考えます。


旧掲示板記事:366 河川での大学女子2Xと動力船(屋形船)の接触 事務局(安全環境) 2019/11/8 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 08:40:34 No.358 【返信】

366 河川での大学女子2Xと動力船(屋形船)の接触 事務局(安全環境) 2019/11/8
アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
大学女子2Xと屋形船の接触が発生いたしました。

【事実経過】
場所:河川
日時:2019年10月16日水曜日18時20分頃
該当艇:大学女子2Xと屋形船

人的損害:バウ漕手の打撲。
物的損害:バウ、バウサイドオールの折損、バウボールの接触による紛失と2X艇への傷あり。

【状況】
①時刻から分かるように日没後である。なお、屋形船は提灯等の照明によって十分明るかった。2Xはバウボールの位置に点灯した白色ライト、艇尾に点滅した白色ライトを装備し、漕手2名は赤色に点滅するライトを装備した服を着用していた。

②橋の手前で前方確認をした際、2Xの左舷前方で屋形船がこちらに向かってきているのを橋の手前で確認した。そのため、2Xは川の右岸の壁ぎりぎりまで艇を寄せた。

③航行ルールに従い右側通行をしていると思った屋形船は、2Xが橋を通過して前方確認した際には、2Xの寄せた右岸側に航行してきた(屋形船が左側通行した)。

④屋形船を視認したときは、避けることも難しい状況で、バウボールから突っ込み、バウのバウサイドのオールが折れた。その際に転覆しそうになり、屋形船に頭をぶつけた。

⑤約1時間後艇庫に戻り、コーチと監督に連絡し、警察を呼んで屋形船側と話し合った。

⑥屋形船の主張は、事故時に2Xの存在に気がついていたが、クラクション(汽笛)や声掛けを行わなかった。その理由は汽笛は他の船や近所迷惑になるので鳴らさず、また、声かけは女性が乗船していたため大きな声を出せなかったとのことである。
また左側通行については、該当の橋で事故時の進行方向で右側通行しようとすると、橋が地盤沈下をしているために左側通行をしても良いと了承を得たと主張しているが、誰が了承したか不明である。当日も後日も他の動力船(事故当該の動力船と同様の大きさ)も運行していたが、確認できた船は全て右側通行していたことを付記しておく。

【安全環境委員会から】
①日没後のアクシデントです。照明は双方とも装備していました(①に記載)。お互いの存在は認知できていたようです。

②2Xは橋の手前で屋形船を確認しており、なおかつ近いことも分かっていたため川の右岸ぎりぎりまで寄せる操船を行いました。この位置取りであれば、安全であろうと考えて橋を通過したのですが、屋形船は2Xの想定に反して左側を通行してきたため事故になりました。

③警察を交えて話し合ったとのことです。何らかの結論が出されると思いますが、他船は必ずしもルールを守らないという猜疑心も必要であったと感じました。もちろん一義的には⑥の屋形船の態度は水上にいるものとして見過ごせない内容を含んでいます。その上で、自らを守るために、相手は信頼できる船なのかも含め、その後の操船を考えることも必要なのかもしれません。

④特に⑥の屋形船の主張は私たちとしても見過ごせない内容となっております。警察による示談等の解決が図られた際にはその内容についてご一報いただけるとありがたく思います。

ご報告ありがとうございました。


旧掲示板記事:365 モーターボート航走波によるエイト艇損傷 大学ボートサークル指導者 2019/11/6 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 08:39:26 No.357 【返信】

365 モーターボート航走波によるエイト艇損傷 大学ボートサークル指導者 2019/11/6
戸田をベースとする大学ボートサークルの指導者です。
今夏のことですが、大会に向けての荒川乗艇で下記のインシデントが発生しましたので、ご報告いたします。

(発生時刻)2019年8月13日 16時頃
(発生場所)戸田の荒川岸けり場の約300m上流
(人的被害)特になし
(物的被害)エイト艇の分割部分の損傷

(発生状況)乗艇練習のための岸けりの後、少し上流で靴を履くなど漕ぎだしの準備をしているところへウェイクボードが上流側から通過して曳き波が来たため、艇を波と平行にしてやり過ごした。
すると戸田橋前でウェイクボードは折り返して上流へ向けて再度航走を始め、通過後に再び曳き波が押し寄せた。
1回目と同じようにやり過ごそうとしていたところ、1回目の岸からの返し波と2回目の曳き波が合成され、複雑な波となって艇が揉まれ、その時艇の分割部でバキバキと音がして艇体に亀裂が入ったのに6番漕手が気が付いた。
クルーは危険を感じたため、すぐに近くの岸に漕ぎ寄せて艇を降り無事であった。
その後艇を運搬しようとしたが、そのまま持ち上げると艇体の破損部分をさらに傷めてしまうので、いったん工具を取りに戻り、岸で艇の分割を行って艇庫まで運搬した。

今回の事故は下記の幸運が重なり、クルーには怪我はなかった。
・発生場所の岸けり場近くは周辺が緩やかに傾斜した護岸で、すぐに漕ぎ寄せて艇を降りることができたこと。
・艇が損傷してからすぐに行動したため、浸水がほとんどなかったこと。
・岸けり場の近くで艇庫に距離が近く、揚艇・運搬に大きな手間がかからなかったこと。

(その後の対応)
波を起こしたウェイクボードの航走について荒川の航行ルールに抵触しないのか、国交省関東地整のホームページを調べ、また荒川河川事務所に出向いて問い合わせた。
河川事務所の回答としては、
・ウェイクボードはけん引するモーターボートが「動力船」として対象となるが、戸田橋~笹目橋間では河川幅の埼玉側の1/3が動力船通航禁止区域となっているが、東京側の2/3は規制されていない。
・当該エリアの通航方法として「動力船は通航又は、船着場等への接岸に当たっては、接触又は航走波による次に掲げる支障を与えないように努めなければならない」としており、その一つとして「漁業、ボート漕ぎ、釣り、水遊びその他河川の使用への著しい支障」としているが、直接エイトに対して威嚇や妨害を目的とした走行をした訳ではなく、この規定に該当するか何ともいえない。
ということでした。




旧掲示板記事:363 社会人1Xと大学生1Xの衝突 事務局(安全環境) 2019/10/29 安全環境委員会:堀晃浩 投稿日: 2022年06月25日 08:36:53 No.355 【返信】

363 社会人1Xと大学生1Xの衝突 事務局(安全環境) 2019/10/29
レポートのご提出ありがとうございました。
以下の通り社会人と大学生の1X同士の接触が発生しました。

【事実経過】
発生場所 ボート専用水域
発生日時 2019年9月17日17時15分頃
当事者  A:社会人チーム1X(男性)
     B:大学生1X(性別未詳)
人的損額 双方とも特になし
物的損害 A艇はなし。B艇はテール部分Sサイド側の上部を破損

【状況】
①A艇はゴール方向に向かってパドルにてスピード練習を実施。5レーンを使用していたが後方よりクオドが来たため6レーンに変更して継続実施。
②フィニッシュラインを越え2000m~2200mにおいて引き続きパドルで練習実施。
③2200m手前でB艇の気配に気づき、オールで抵抗を入れたが間に合わず2200m付近でA艇トップとB艇テール部分のSサイド上部が衝突した(B艇からの注意喚起の声掛けはなかった)
④B艇は方向転換のため斜め横向きになり、A艇にSサイドを向けていた(レポートに記載された見取り図より推定)
④国立艇庫前の桟橋に艇を着け、双方選手立会いの下に損害状況を確認。双方ともケガはなかった。

【安全環境委員会からのコメント】
本件はスピード練習中の艇と停止艇との衝突であり、直前に気配を感じて停止動作を行ったため幸い受傷などには至りませんでしたが、タイミングによっては重大な人身事故も起こりえるケースであったと思われます。提出されたレポートには原因や分析は記載されていませんが、上記事故状況から以下のことが指摘できると思われます。
①同コースにおいてフィニッシュライン(2000m)以降は以下のように定義されており、本件発生の2200m付近は「徐行のうえ他艇の動向に十分な注意を払う」ことが求められています。
(本来許されないことですが)練習メニュー上、スピード練習が2000m以降に食い込むような場合はなおさら、周囲の艇の有無や動向により注意を払うべきであったと思われます。
2000~2100m:「注意エリア/進行方向注意」
2100~2200m:「転回エリア/全艇徐行」
2200m以降:「停止・休憩エリア」
なお、コーチが伴走を行っている場合は、コーチも同様の注意を払うべきであります。
②B艇については、この場所で転回のために停止していたことは問題ありませんが、たとえ航行ルール上正しい位置にいる場合でも、ルール以前の大前提として「周囲に注意を払うこと、衝突が予想される場合は速やかに声掛けを行い衝突回避に努めること」によって衝突事故の防止に努めることが求められます。

レポートのご提出、有難うございました。


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