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接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2172 )
日時: 2021年08月12日 16:17
名前: はっちん [ 返信 ]
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新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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Q12 ワクチン接種が進んだ国の現状から見えてくること?

A 英国は、ワクチン接種が順調に進んでいる国として知られています。NHKテレビでは、「英国で感染者数が急速に減少したのはワクチンのお陰」との報道が繰り返しなされています。

このQ12は4月下旬に作成したものですが、NHK報道が正しいのかを検証するため、改めてデータを集め、より厳密な分析を行ってみることにしました。

次【左】のグラフは、英国における「新規感染者数の推移(青)」と「ワクチン接種率」との関係を示したものです。ワクチン接種のグラフは、昨年12月1日~本年7月18日までの間に1回受けた人をピンクで、2回受けた人をグレイでそれぞれで表しています。どちらも全国民に対する割合(%)です。

新規感染者数のデータは、NHKが使っているジョンズホプキンス大学ではなく、英国政府公式サイトから引用したものです。「陽性が判明し報道された日」と「そのサンプルを採取した日」の両方が日々発表されていますので、グラフでは後者を使いました。NHK報道では、どちらであるのか説明がありません。

さて、1月(網掛け部分)に新規感染者数が激減したことがよくわかります。英国でワクチン接種が始まったのは昨年12月13日でしたが、効果が出るとすれば2~4週後のはずです。上の図は、接種のグラフを2週間だけ右にずらしたときの関係もわかるように工夫してあります。

着目すべきは、1月5日に「ロックダウン」が始まっていたことです。外出が禁止され、大学などの学校も閉鎖されるなど、日本とは比べものにならないほど厳しい行動制限でした。

これらのデータは2つの事実を示しています。ひとつは、ワクチン接種がわずか1~2パーセントしか実施されていなかった時期に、新規感染者数が激減していたこと、もうひとつは、その時期、2回接種を受けた人がほとんどいなかったことです。

つまり、もしNHK報道が正しいのなら2つの新事実が判明したことになります。
 ① 国民の1~2パーセントが接種すれば、集団免疫ができ感染が終息する
 ② ワクチン接種は1回で十分

これはあきらかな矛盾です。

【参考文献】
1) Vasileiou E, aet al., Interim findings from first-dose mass COVID-19 vaccination roll-out and COVID-19 hospital admissions in Scotland: a national prospective cohort study. Lancet, Apr 23, 2021.
2) Coronavirus (COVID-19) in the UK, GOV.UK, May 2, 2021.
3) Holder J, Tracking coronavirus vaccinations around the world. New York Times, May 11, 2021.


   
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Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2173 )
日時: 2021年08月12日 16:40
名前: はっちん [ 返信 ]
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岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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Q10 ワクチンは本当に効いているのか?

A ファイザー社ワクチンが世界でもっとも多く使われています。効果が高く、副作用も少ないと説明されていますが、本当でしょうか?

有効性を示す唯一の根拠とされているのが、昨年12月31日に発表された1編の論文でした。そこで示された「有効率95パーセント」との情報が世界を駆け巡り、ワクチンを推進する人たちのバイブルとなっています。この論文を掲載した専門誌も、よほど自慢らしく、会員となっている私の手元にも、繰り返し「掲載のお知らせ」が届きます。

しかし、この論文には数々の疑惑があります。

疑惑その1
  もっとも重大な疑惑は、有効率95パーセントという数値そのもにあります。総人数が36,523人と多い点は評価できるのですが、高熱などあきらなか症状を呈した人だけにしかPCR検査が行われていなかった点です。

米国の政府機関FDAあてに会社から提出された大部の資料によれば、3,410人の疑い例があったにもかかわれず、PCR検査が行われていませんでした。これらを合算すると、有効率は95%でなく、わずか19%となってしまいます。

疑惑その2
 次に、「ワクチンが重症化を防ぐ」と政治家や専門家が述べていますが、それもこの論文がもとになっています。掲載されているデータを、著作権に触れないよう形を変えて以下【左図】にまとめてみました。

このデータから、論文の執筆者は「接種したグループでは重症化した人が1名しかおらず、重症化を防いでいる」と書いています。

この記述はあきらかな間違いです。なぜなら、「重症化した人÷感染した人」という計算をすべきだからです。その結果は、図最下段に示したようになりますが、接種した人のほうが、はるかに重症化しやすいことがわかります。もちろん、この数字は論文には記載されていません。

疑惑その3
 論文には、「1回目の接種をしたあとから、2回目直前までの3週間」における有効率が52.4%に過ぎなかったと記載されています。

ところが、この計算には「1回目の接種直後から7日以内に感染した人数」が意図的に加えられていました。この期間は、ワクチンの効果がまだ現れていないはずから、感染者を数えれば、ワクチン接種群とプラセボ群で同じくらいになるはずです。

このことに気づいたフランスのある研究者が、この人数を除外して計算しなおすと有効率は92.6%になる、という主旨の記事を最近、発表しました。執筆者らが報告したものより、本当はずっと良い値だったのです。

さて、このややこしい話はどう理解すればよいのでしょうか? なぜ執筆者らはわざと低い値を報告したのでしょうか?

もう、おわかりだと思います。「ワクチンは2回打たないと効果がない」という話にしたかったのです。そうでなければ、会社の売り上げが半分に・・・?

疑惑その4
 「毎日、ホームページを見てます」という方から情報提供があり、ファイザー社と米国FDAのと間で交わされた文章「ブリーフィング記録」を入手することができました。それを見ていて、本日、気づいたことがあります。

論文には、1回目の接種を行ってからの112日間、「ワクチン接種群」と「プラセボ接種群」における、新規感染者数の推移を記録した折れ線グラフが提示されています。

一方、ブリーフィング記録には、そのグラフに加え、日を追うごとに対象者数が減っていく様子も示されていて、77日目には早々と半数を割っていることがわかりました。これが何を意味しているかといえば、慎重に進めるべき追跡調査の途中で、協力者がどんどん脱落し、いなくなっていたということです

途中で脱落していく人が多ければ、グループ間に偏りが生じるなど、調査結果の信頼性を著しく損ねることになります。実際、ずさんな調査ほど脱落者が多いことは、歴史が示しています。「副作用がきつくて嫌になった」などは、脱落理由の定番として知られています。

今日現在、判明している疑惑は以上です。

この論文の掲載を決めた編集長エリック・J・ルービン氏(ハーバード大学非常勤教授)は、「全人類」の未来永劫にわたる健康被害(?)に対する責任を負ったことになりますが、どのように考えているのか、聞いてみたい気がします。

南スーダンに派遣された自衛隊を取材、政府の隠ぺい体質を告発した、布施祐仁・三浦英之著『日報隠蔽』(集英社)という優れた報道ノンフィクションがあります。その帯に書かれていた言葉を最後に引用させていただきます。

「結局、すべてがウソなんじゃないか」

【参考文献】
1) Polack FP, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Dec 31, 2020.
2) Pharm XW, Correspondence to 'Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine.' N Engl J Med, Feb 17, 2021.
3) Doshi P, Pfeizer and Moderna's "95% effective" vaccines -- we need more details and the raw data. thebmjopinion, Jan 4, 2021.
4) Skowronski DM, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Apr 21, 2021.
5) Pfeizer and BioNTech, Vaccines and related biological products advisory committee meeting. FDA Briefing Document. Dec 10, 2020.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2244 )
日時: 2021年08月28日 12:05
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(2021.8.28)
NEW!
威信を失った国、自信をなくした専門家
 感染対策を巡って、国の方針、専門家の発言がクルクル変わるのは、どこの国でも同じことです。英国は、ロックダウンを解除するとともに「感染予防のいかなる対策も停止する」と発表し、世界を驚かせたばかりです。8月20日、同国の政府は、さらに驚きの報告書を発表しました。

過去数か月間にわたって同国で開催されたテニス、サッカー、カーレースなどの大イベントで、「実験的試み」と称し、いっさいの感染対策を行いませんでした。その結果、サッカーの数試合だけで6,000人を超す感染者が出たことがわかり、この部分だけ日本でも報じられました。

ところが報告書の結論は、「スポーツイベントで感染した人の割合は、一般市民における感染率と同じくらいだった。したがって今後も、各種イベントは制限なしで起こって大丈夫」というものだったのです!!・・・昔のギャグ「赤信号、みんなで渡れば怖くない」を思い出してしまいます。

米国の状況も似たようなものです。感染対策の総本山CDCは「マスクは無意味」と言ったり、「必ず着用すべし」と言ったりと2転、3転、4転、5転し、いまだ記録更新中です。医療の総元締FDAは「ワクチンは免疫が持続し、変異ウイルスに対しても有効」と言い続けてきたのですが、8月下旬、3回目の接種を開始すると、突然、発表したのでした。しかも、すでに全世界で使われているワクチンは、いまだ正式承認されていないのです。

大国の威信が失われ、専門家は、よく言えば「臨機応変」、悪く言えば「うろたえている」という状況がますます顕著になってきています。米国の後追いをしているだけの日本ですから、彼の国が変われば・・・という期待もあります。明りが見え始めているとは言えないまでも、世間が誤りの重大さに気づき、大逆転が起こるのも、ありうるシナリオかもしれません。同調圧力に負けないよう!

【参考文献】
1) Smith JAE, et al., Public health inpact of mass sporting and clutural events in a rising COVID-19 prevalence in England. GOV.UK, Aug 20, 2021.
2) Mandavilli A, The U.S. is getting a crash course in scientific uncertainty. New York Times, Aug 23, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2295 )
日時: 2021年09月09日 09:01
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(2021.9.9)
NEW!
ワクチンはまったく効いていない?
 次のグラフ( https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/recent_trend.jpg )をご覧ください。ワクチン接種が進んでいることがご自慢の、あの3つの国における新規感染者数(上段)と死亡者数(下段)です。期間は、2020年2月16日~2021年9月7日。

もう説明の要はないと思います。日本で言うところの第5波は世界共通なのですが、ワクチン接種が行き届いているはずの国々でさえ、過去の流行を上回るほどのペースで、感染者数が激増しています。

ワクチンの恩恵はまったくなかったと言ってよいのではないでしょうか。百歩譲って効果を認めたとしても、2ヵ月ほどで帳消し(効果消滅)ということです。「デルタ株の出現は想定外」との言い訳も無意味でしょう。ワクチンパスポートなるものの発想は、いったいどこを叩いたら出てくるのでしょうか。

死亡者数の変遷をどう解釈すればいいのかは、ぜひお考えください。後日の改訂版で、若干の考察を加える予定です。

【参考文献】
1) Johns Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Center, Sep 7, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2302 )
日時: 2021年09月10日 11:04
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(2021.9.10)
NEW!
死亡率は減っているのか?
 では【前頁】死亡率のグラフ(下段※)が、第5波で減ったように見えているのは、なぜなのでしょうか。同グラフにはありませんが、国内に目を転じて考えてみます。

これには、いくつかの要因が絡んでいます。まず、今年の初めころまでは、死亡者に占める高齢者の割合が圧倒的に高かったのですが、その理由は、高齢者施設での集団感染が頻繁に起っていたからです。ひとつの施設だけで数十人から、ときには百人を超えるような状況が繰り返されていました。

しかし今年の4月以降、高齢者施設の全従業員が週1回のPCR検査を受けることになり、以来、集団感染が激減したのです。7月以降の第5波では、感染者の総人数が増え、一方、高齢者の分が減りました。そのため相対的に若い世代の割合が増え、亡くなる人の総数が減少したということなのです。

ただし背景は、もう少し複雑かもしれません。割合を考える際には母数が重要です。つまり割り算をするときの分母ですが、「死亡率」の場合は「新規感染者数」となります。問題は、その値が正しいかどうかです。

PCRは当初、制約が厳しく、なかなか受けることができませんでしたが、最近は状況が大きく変わり、比較的に自由に受けられるようになりました。次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/NUMBER_PCR.jpg )をご覧ください。上段は国内でPCRを日々受けた人の数、下段は新規感染者数です。

上下2つのグラフを見て気づくのは、ほぼ両者がいっしょに増減していることです。コロナ禍の真っ最中なのですから、PCRの実施件数も一定の割合で徐々に増えてよさそうなものですが、そうなっていないのは、なぜなのでしょうか。

このグラフは、保健所の判断によって、あるいは人々がテレビの報道に煽られて・・・、など人為的な要因によって大きく変動していることを示しています。米国で行われた調査では、実際の感染者数は、公表されている値の10倍から100倍くらい多いのではないかとも指摘されています。

だとすれば、実際の死亡率はもっと遙かに小さく、背景の異なる外国と比べることはできず、以前と現在の比較も意味がないことになります。ややこしい話になりましたが、大切なのは、意図的に歪められた報道に振り回されないことでしょう。

【参考文献】
1) Johns Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Center, Sep 7, 2021.
2) Schwalbe N, et al., We could be vastly overestimating the death rate for COVID-19. Here's why. World Economic Forum, Apr 4, 2020.

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※ 前頁のグラフの下段は、死亡者数です。
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2) Schwalbe N, et al., We could be vastly overestimating the death rate for COVID-19. Here's why. World Economic Forum, Apr 4, 2020.⇒ https://www.weforum.org/agenda/2020/04/we-could-be-vastly-overestimating-the-death-rate-for-covid-19-heres-why/

COVID-19の死亡率を大幅に過大評価している可能性があります。これが理由です
2020年4月4日
ニーナ・シュヴァルベ
外交問題評議会のメンバー; 国連大学国際グローバルヘルス研究所主任客員研究員

・適切な検査が行われていないということは、コロナウイルスに感染した人の多くが公式の統計に表示されないことを意味します。
・これは、その死亡率の多くの推定値が高すぎることを示唆しています。
・データを共有および報告するためのより良いシステムを構築する必要があります。

公衆衛生疫学は、病気を予防し、健康を促進するために数える科学です。特定の病気の新しい症例の数を数えます。これが発生率です。次に、人口に病気がどれだけ広がっているかを数えます。これが有病率です。

COVID-19に関しては、カウントは課題でした。すべてのニュース記事とレポートにもかかわらず、私たちはこの新しい病気の発生率や有病率についてほとんど知りません。予測はモデルに基づいており、この不確実性は恐怖を生み出します。私の故郷であるニューヨークや他の場所では、恐れはほぼすべての人の心にあります。

中国の患者データを使用して、公衆衛生当局は当初、COVID-19症例の80%が無症候性または軽度の疾患であると推定しました。病院のベッド、医療従事者、およびテストキットが不足していることを考えると、症状の強い人だけが病院に行くことをお勧めします。米国を含む適切な検査が不足しているため、多くの場所で入院患者のみが症例としてカウントされています。深刻な気分が悪い人は家にいて、静かに回復し、決して数えられません。これらは公式統計のいずれにも表示されないため、これは重要です。

たとえば、軽度の病気のニューヨーカーを例にとってみましょう。彼女は、検査ではなく、症状に基づいてCOVID-19の疑いのある臨床診断を行うかかりつけの医師に電話します。彼女はあまり病気ではないので、家にいることをお勧めします。彼女の医者が彼女の診断を保健当局に報告するメカニズムがないので、彼女が良くなった場合、彼女は決して数えられません。彼女が病院に入院するのに十分な病気になった場合、または検査を受けた場合にのみ、彼女はCOVID-19症例としてカウントされます。彼女が死亡した場合、彼女はCOVID-19による死亡としてカウントされます。彼女が生き残った場合、彼女はまったく数えられません。

感染の数が決定されると、これは最終的に私たちの公衆衛生計算の分母になります。死者の数は私たちの分子です。

分子(死亡数)を分母(感染者数)で割った値x 100 =感染致死率。

ウイルスが集団に導入されると、ウイルスは非常に速く広がることを私たちは理解しています。つまり、一般の人々の多くは、症状があるかどうかに関係なく、ウイルスに感染している可能性があるか、すでに感染しているということです。

■画像参照 各国の検査率(Total tests for COVID-19 per million people)画像⇒ https://assets.weforum.org/editor/responsive_large_webp_yiZZ6HsDOo6sN5BI8pYY3f2rVtObdOvGZujIccPbYVE.webp

しかし、分母に感染したすべての人を数える代わりに、米国を含む多くの国では、病院に行くのに十分な病気の人だけが数えられます。病院に行くのに十分な病気の人は、軽度の症状のある患者よりも救命救急を必要とする可能性が高いため、これは選択バイアスとして知られています。

さらに、私たちがテストしているときでも、使用するテストの種類と使用方法によっては、積極的に感染している人だけを数える場合があります。これもまた、分母の過小評価につながります。

どういう意味ですか?これは、分母(感染数)が本来よりも小さいため、分子(死亡数)が大きな力を持っていることを意味します。この場合、結果として、報告された感染致死率(分子を分母で割ったもの)が本来よりも高くなります。

言い換えれば、病院に行く人だけを数えることによって、COVID-19で死亡する感染者の割合を過大評価しています。それは恐れを引き起こしている危険なメッセージです-そしてそれはすべて偽の分母によって動かされます。

今後数日で、特に病院がますます混雑し、配給の世話をしなければならないかもしれないので、多くの場所での死亡率は悪化するでしょう。COVID-19やその他の病気で失われたすべての生命の悲劇を認識している間、COVIDに感染した人々のより高い割合が実際よりも死んでいるように見えます。

他の病気とは異なり、まだ十分でも適切な検査も行われておらず、すでに感染していて感染のリスクがなくなった人の数を評価することは困難です。私たちの大多数は感染し、生き残り、私たちがウイルスを持っていたか、伝染したことに気づいていません。

年齢別の死亡、基礎となる病状、死亡時に服用している薬、およびその他の要因に関する米国全土および他の国からのデータは、COVID-19が人口レベルと個人レベルの両方でどのように振る舞うかを理解するのに役立ちます。この情報は、最も危険にさらされている人々に予防努力を集中させるために重要になります

それまでの間、ケース番号の説明方法を調整し、データを共有および報告するためのより良いシステムを構築する必要があります。

そして、ある時点で、私たちは日常生活に戻って再構築し、数週間の恐怖、孤立、不安によって引き起こされるメンタルヘルスの危機に対処することを新たに追加します-その多くは、正確で明確な定義によって緩和された可能性があります分母。

Anna Matterson、Susanna Lehtimaki、KatieHollandもこの作品に貢献しました。
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2306 )
日時: 2021年09月10日 16:27
名前: はっちん [ 返信 ]
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(12) ワクチン接種後に感染すると回復が遅れる!

 → コロナに関する新語が、またひとつ生まれました。ロング・コゥヴィド(long Covid)、直訳すれば「長引くコロナ感染症状」です。ワクチン接種を2回受けた人がコロナに感染すると、症状が長引いて回復が遅れてしまう、という状態を指しています。

きっかけは、7月28日に発表されたデータでした。イスラエルでワクチン接種を2回受けた1,497人を対象に、接種後の感染率を確認するための調査を行ったところ、未接種の人が感染した場合に比べて、回復があきらかに遅れ、6週間経っても嗅覚異常や咳、倦怠感、呼吸苦、筋肉痛などが残っている、という意外な事実が判明したのです。

その後、多くの研究者が、この点を確認するための研究を開始していますが、まだ十分なデータが集まっておらず、立証できないままとなっています。中には、フェイスブックを利用して個人レベルでデータの登録を呼びかけている人もいて、現時点で24名がロング・コゥヴィドになったことを確認しているそうです。

なぜ、このようなことが起こるのかは解明されていませんが、Q7(6)で説明した抗体依存性感染増強(ADE)
https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ade.gif  https://rara.jp/image_view/1edf2aa1bca2f2366b2b87c9c288e284/1005190731 が起こっているのかもしれませんし、あるいはワクチンと感染の両方で体内に生じた大量のトゲトゲ蛋白が、ダブルパンチで悪さをしてしまうのかもしれません。

ワクチン接種の問題点が、またひとつ浮き彫りになったようです。

【参考文献】
1) Parker-Pope T, Can vaccinated develp long Covid after a breakthrough infection? New York Times, Aug 17, 2021.
2) Bergwerk M, et al., Covid-19 breakthrough infections in vaccinated health care workers. N Engl J Med, Jul 28, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2382 )
日時: 2021年09月27日 13:20
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(2021.9.27)
NEW!
Q9 実際の感染で後遺症はあるのか?
 「感染してしまうと、いつまでも重大な後遺症が・・・」と、まるで脅し文句のような言葉がテレビで語られています。だからワクチンを打ちなさい、というわけですが、本当にそうなのでしょうか?

8月25日、中国から「新型コロナに感染し入院した患者の1年後」と題する論文が発表されました。1年後の健康状態が追跡できた1,272人の物語です。主なテーマは、1年後にちゃんと仕事に復帰できていたかを確認するという、きわめて実際的なものでした。

まず後遺症については、1年後までなんらかの症状が残っていると答えた人は約半数いて、もっとも多かったのは疲れる、筋力が落ちたという訴えでした。幸い「肺活量」などは問題なく、「白血球数」や「リンパ球数」などの検査値も健康者と比べてほとんど差のないものでした。

感染する前に、すでに退職していた人が多く、定職に就いていたのは479人(38%)でした。したがって、この人たちの「その後」ということになります。そのうち422人(88%)は完全に元の仕事に戻ることができていました。復職しなかったのは57人(12%)でしたが、体力が回復しなかったためとしていたのは18人(32%)だけで、そのほかは何らかの理由で解雇されたか、仕事が嫌になったからというのが理由でした。

この調査は、中国で行われたものであり、また検査で陽性となった人のうち酸素吸入などを必要として入院した患者が対象でした。したがって結果をそのまま日本に当てはめることはできませんが、テレビ報道の偏りを正して余りあるものが、あったのではないでしょうか。

【参考文献】
1) Huang LH, et al., 1-year outcomes in hospital survivors with COVID-19: a longitudinal cohort study. Lancet, Aug 28, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2393 )
日時: 2021年10月01日 10:55
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              巻 頭 言:だまされてはいけない言葉集

     新型コロナに関する「新しい言葉」が次々に登場しています。どれも
     ワクチン接種を勧めるためのキャッチフレーズのようです。マスコミ
     に振り回されないよう、知識を整理しておきましょう。
     副反応
      医療の結末には、効果と副作用の2つしかない。耳ざわりの良い言葉
      が意図的に使われている
       → 「副作用」と呼ぶのが正しい
     ブースター接種
      ワクチンの多くは2回目の接種で免疫が補強される。補助ロケット
      になぞらえ、こう呼ぶ。3回目が要るのは、効果がすぐ切れるから
       → 「永久定期接種」と呼ぶべき
     ブレイクスルー感染
      本来は「飛躍する」という意味の希望に満ちた言葉。接種後に感染
      することを指している。真実は、単にワクチンが効いていないため、
      感染しただけのこと。素敵な形容詞が泣いている
       → 単に「感染」でよい
     交差接種
      異なるメーカーのワクチンを接種すること。効果を高めるためとも
      言われているが、実は単に品不足を補うため
       → 「安全性不明の異種混合接種」と理解しよう
     因果関係不明
      接種後の死亡例に対して使われている。医師は、死に至る経過から、
      原因が接種であると容易に診断できるはず
       → 「触れてはいけない不都合な真実」と言えばいい
     収束
      この言葉は、「光が1点に収束する」のように使う。ゼロではない
      ところがミソ。ところが今では、「私はゼロにすると言ってません
      でしたからね!」と、責任逃れの言葉として使われている。
       → みんなの願いは「終息」のはず
           __________________

   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2435 )
日時: 2021年10月09日 15:35
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(2021.10.9)
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「有効率」の本当の意味とは
 新型コロナワクチンの「有効率は95パーセント」とされています。インフルエンザ・ワクチンでは、長い年月をかけた議論の結果、「有効率が59パーセント」であることが確定しました。それにしても、この有効率とは、いったい何を意味しているのでしょうか。

まず極端な例で考えてみましょう。もし「ワクチンを接種したグループで感染した人がゼロ」、「接種しなかったグループで数人いた」とすれば、(その人数にかかわらず)有効率は100パーセントとされてしまいます。もし、「両方のグループで感染した人の割合がまったく同じ」だったとすれば、打っても打たなくても違いがないわけですから、有効率はゼロ・パーセントです。

次の図(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/absolute.jpg )は、「各グループが100人ずつ」の少人数の場合と、「それぞれ1,000人ずつ」の大勢だった場合の2つを例示したものです。有効率を計算すると、どちらも50パーセントになります。なぜなら、ワクチンを打ったグループで感染した人の割合が、ちょうど半分になっているからです。

ここで、ちょっと考えてみてください。2つの例題で、人数がこれだけ違っているにもかかわらず、有効率が同じというのは、変だと思いませんか。

実は、有効率を求める方法が、もうひとつあります。図の1つ目の例題で考えてみましょう。ワクチンを接種したのは100人で、感染したのは5人ですから、感染率は5パーセントです。一方、接種を受けなかった100人のうち感染したのは10人でから、感染率10パーセントです。

その差は5パーセント(ポイント)ですが、この値が意味するのは「100人にワクチンを接種すると、そのうち5パーセントの人は感染を免れる」ということです。「5人の感染を予防するには、100人にワクチンを打たなければならない」と、言い換えてもいいでしょう。これが、もうひとつの計算方法なのです。

同様に2つ目の例題では、差がわずか0.5パーセントですから、「1,000人もの人に接種しても、5人しか感染を防げない」ことが、わかります。

このほうが、ずっと明快だと思いませんか。ファイザー社が主張する「有効率95%」の元になったデータから、この方法で計算すると、有効率はわずか0.84パーセントになってしまいます(データに不正があるため実際はもっと低い)。人間だれしも、見栄えの良いほうを選ぶものです。世界中の人々が見事にだまされた、というお粗末なお話でした。

【参考文献】
1) Understanding absolute and relrative risk reduction. UWA Medical and Dental Library.
2) Olliaro P,et al., COVID-19 vaccine efficacy and effectiveness - the elepahnt (not) in the room. Lancet Apr, 20, 2021.

****************************************************************************************************
【参考】
・Q10 ワクチンは本当に効いているのか?https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2173
・ファイザー社論文>治験データ画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/effect.jpg

グループ  対象人数 感染者数  感染率
接種あり  18,198人   8人  0.044%
接種なし  18,325人  162人  0.884%
   
上記治験結果に限った有効率
A (162-8)/162=95%(※1)
B 感染率の差 =0.84%


(※1)疑惑その1https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2173
  もっとも重大な疑惑は、有効率95パーセントという数値そのもにあります。総人数が36,523人と多い点は評価できるのですが、高熱などあきらなか症状を呈した人だけにしかPCR検査が行われていなかった点です。

米国の政府機関FDAあてに会社から提出された大部の資料によれば、3,410人の疑い例があったにもかかわれず、PCR検査が行われていませんでした。これらを合算すると、有効率は95%でなく、わずか19%となってしまいます。
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2511 )
日時: 2021年11月01日 09:51
名前: はっちん [ 返信 ]
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(2021.11.1)
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【計算例】
ファイザー社ご自慢の「有効率95%」を実際に計算してみましょう。論文で提示された数字は、
 ワクチンありで感染した人   8人
 ワクチンなしで感染した人 162人
でした。これから、
 8/162=0.049・・・が、ワクチンを打っても感染してしまうリスク
 1-8/162=0.950・・・は、ワクチンで感染を予防できた割合
となり、100倍すれば、あの虚偽にまみれた有効率「95%」が得られます。

【参考文献】
1) Understanding absolute and relrative risk reduction. UWA Medical and Dental Library.
2) Olliaro P,et al., COVID-19 vaccine efficacy and effectiveness - the elephant (not) in the room. Lancet Apr, 20, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2552 )
日時: 2021年11月15日 11:41
名前: はっちん [ 返信 ]
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(2021.11.15)
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(8) 米国元国務長官の死
 2021年10月18日、米国の元国務長官コリン・パウエル(84歳)が、ワクチンを2回接種していたにもかかわらず、コロナに感染し死去したとのニュースがありました。このニュースに対し、ワクチンの効果を疑問視する声が高まっていると海外のメディアが報じていました。

当然、その懸念を打ち消すような報道も相次ぎました。たとえばパウエルは、多発性骨髄腫という病気を患っていましたが、これは免疫を司る形質細胞のがんであることから、ワクチンの効き目も悪く、仕方がなかったという論調なのです。しかし一方、この病気があっても約半数の人はワクチンで免疫がついているとの研究報告もありました。

2021年10月18日現在、全米で7,178人がワクチンの接種後に亡くなっているのですが、その一人一人に、このような言い訳がなされ、「ワクチンはやっぱり有効だ」との話にすり替えられていくのでしょうか。

日本人間ドック学会の報告によれば、すべての検査項目でまったく異常がなかった人は日本人のわずか5.6%だそうです。つまり現代人は、みんな何らかの検査異常や病気を抱えていて、「まったく正常な人」などめったにいないということです。

「接種は基礎疾患のある人を優先して・・・」という説明にも矛盾があります。ワクチンを接種しても感染し重症化する人が相当数いる、という厳粛な事実に目をつぶるべきではないでしょう。

【参考文献】
1) Anthes E, What scientists know about the risk of breakthrough Covid deaths. New York Times, Oct 18, 2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2574 )
日時: 2021年11月22日 11:03
名前: はっちん [ 返信 ]
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(2021.11.22)
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(9) 接種をしても、しなくてもウイルス量は同じ
 もしワクチンが本当に有効なら、どんな効果を期待しますか? 感染を予防したい、万一感染しても重症にはなりたくない、あるいは他人に移さないようにしたい、などなどありそうです。高齢者の医療・介護に従事している私の同僚たちは、「自分のせいでお年寄りが感染してしまうのが怖い」と口々に語っています。

果たしてワクチンはそんな期待に答えているのか、きわめて直接的な方法で調べたデータが発表されました。ワクチンを接種した人と、しなかった人がそれぞれ感染してしまったとき、体内のウイルス量にどれくらいの違いがあるのかを、ずばり数えてみたというものです。

ワクチンを接種しないで感染した人が、もし体内でウイルスがどんどん増えてしまうものなら、自分自身が困ったことになるだけでなく、周囲にも迷惑をかけてしまうことになります。

対象者は、米国カリフォルニア州の2つの町(A地区とB地区)に暮らす人たちで、A地区で369人が、またB地区は500人がそれぞれ協力しました。調査期間は2021年6月中旬からの約2ヵ月半で、全員が唾液によるPCR検査を受けました。「接種ありグループ」は2回接種して2週以上すぎて感染した人たちです。打っていたのはファイザー社かモデル社のワクチンでした。「接種なしグループ」は接種せずに同じころ感染した人たちです。

陽性が確認された人には、改めて鼻腔からサンプルを採取してPCR検査を行い、コピー回数(当ホームページQ17参照;Ct値のこと)を調べました。サンプル中にいるか、いないかわからない、いたとしても超微量なウイルスを検出するのは大変す。PCR検査は、サンプル中のウイルスを2倍、4倍、8倍、16倍、……と繰り返しコピーしていき、一定量に達した時点で判定するという方法です。
【Q17参照https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/rt-pcr.gif https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/pcr_sample.jpg https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2239

もしサンプル中に最初から大量のウイルスがいれば、コピー回数が少なくとも、検出可能な量に達します。つまりコピー回数は、サンプル中にいたウイルスの量に逆比例していることになります。そのコピー回数を比べた結果が、次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/viralroad.jpg )です。

コピー回数は、1回違うだけでウイルス量に2倍の差がありますから、わずかな差も重要な意味を持ちます。グラフでは、A地区で接種なしグループの値がわずかに大きく(ウイルス量が少ない)、B地区で逆になっていますから、両グループの差はなかったと判断できることになります。また症状があった人となかった人でも差はなく、年齢による違いもありませんでした。ちなみに検出されたウイルスは、ほとんどがデルタ株でした。

この項を書いているとき、私あてに1通のメールが届きました。「自分の子供になんとしてもワクチンを打たせたくないが、もし打っても打たなくても体内のウイルス量に違いがないなら、接種の無意味さを主張できるはず。そんなデータがもしあれば…」との内容でした。本項で紹介した論文に偶然、出会うまで、恥ずかしながら私には思いもよらぬ着想でした。

ワクチン接種の無意味さを見事に証明した、この研究者たちはもちろんのこと、その重要性にとっくに気づいておられた読者の方にも、心からの賛辞を送りたいと思います。

【参考文献】
1) Acharya CB, et al., No significant difference in viral load between vaccinated and unvaccinated, asymptomatic and symptomatic groups infected with SARS-CoV-2 delta variant. medRxiv, Sep 29, 2021.

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1)https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.09.28.21264262v1.full-text

SARS-CoV-2デルタ変異体に感染したワクチン接種群と予防接種を受けていない、無症候性および症候性群の間のウイルス負荷に有意な差はない
シャーロット・B・アチャリヤ,ジョン・シュロム,アンテア・M・ミッチェル,デビッド・A・コイル,カリーナ・マルケス,スサナ・ロハス,チョン・ユ・ワン,ジャミン・リュウ,ジェナイ・ピラロフスキ,レスリー ソリス、エリザベス・ グルジア語、マヤ・ピーターセン、ジョセフ・デリシ、リチャード・ミシェルモア、ダイアン・ハヴリル
ドイ: https://doi.org/10.1101/2021.09.28.21264262

要約
SARS-CoV-2デルタに感染したワクチン接種群と予防接種を受けていないグループ、無症候性群、および症候群のサイクル閾値に有意な差は見つからなかった。

業績
図 1.(グラフ画像⇒ https://www.medrxiv.org/content/medrxiv/early/2021/09/29/2021.09.28.21264262/F1.large.jpg )
カリフォルニア州の無症候性、症状、予防接種を受けた、予防接種を受けていない個人におけるSARS-CoV-2サイクル閾値。
SARS-CoV-2逆転写ポリメラーゼ連鎖反応サイクル閾値 は、ヘルシー・イロ・トゥゲザー(カリフォルニア州デイビス市とヤロ郡)(パネルA)のワクチン状態による患者からの標本、ウニドス・アン・サルド(ミッション地区、サンフランシスコ、カリフォルニア州)(パネルB)のワクチンおよび症状状態による標本からの値。箱ひげ図は、シェーディングされた領域の第1四分位数、中央値、第3四分位数を示します。ダイヤモンドは、四分位間の範囲の1.5倍を超える外れ値を示します。p値は、2面t検定で計算された。

議論
我々の研究では、ワクチンの状態、年齢、性別に関係なく、デルタサージ中にSARS-Cov-2に感染した多数の無症候性および症候性の個人に対して、Ct値によって測定される平均ウイルス負荷が類似していた。これは、予防接種を受けていない個人(23.1)よりも予防接種を受けた個人(27.6)の中央値Ct値が高かった大規模な進行中の英国のコミュニティコホートとは対照的である[5]。

我々の研究は、デルタ変異体の伝染の設定で予防接種を受けた個人と予防接種を受けていない個人の間で同様のウイルス負荷を示す他の最近の報告と一致している。

ウィスコンシン州の研究では、Ct値は類似しており、培養陽性は11例の予防接種を受けた症例と24例の間の分析のサブセットで変わらなかった[4]。マサチューセッツ州とシンガポールの両方で、デルタ変異体によって引き起こされるワクチン接種のブレークスルーを有する個人は、予防接種を受けていない個体[3,10]と同様のCt値を有していた。

我々の知見は、2つの異なる場所からの異なるアッセイを使用して、大規模なサンプルセット間の一貫性によって支えられている。

陽性の20%以上がCt値(<20)低く、その3分の1は検査時に無症候性であった。これは、このようなワクチンエスケープの免疫学的状態と、それらがどれほど感染性であるかに関する追加の研究の必要性を強調している。このような個体が高負荷の活性ウイルスを運ぶ場合、無症候性ワクチン接種者は、ワクチン接種された個体の割合が増加するにつれて、継続的なパンデミックにますます寄与する可能性がある。

ワクチン接種の対象外の12歳未満の小児のCt値も低かった。109人中20人(18.3%)がCt値<20で、そのうち14人は検査時に無症候性であった。低Ctは、子供たちが高いウイルス負荷を持ち、感染している可能性が高いことを示しています。これは、デルタ変異体が循環している設定で感染を早期に検出し、送信のブロックチェーンを検出するための定期的で迅速なテストの価値を強調しています。
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2613 )
日時: 2021年12月06日 08:49
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        巻 頭 言:重要なエビデンスのまとめ

      情報があまりにも多くなり、迷子になってしまいそうです。
     すでに当ホームページを以前からご覧いただいている方々から
     「ワクチンは重症化を防ぐのでは?」など基本的なお問い合わ
     せをいただくことも多くなってきました。そこで、これまでに
     掲載してきた情報の中から、大切なポイントを改めてまとめて
     おくことにします。

     【ポイント1:ワクチンで感染が予防できるか?】
      効果は2ヵ月で半減する。テレビでは中和抗体だけが強調さ
     れているが、予防効果を意味するものではない。
      → エビデンス1https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence1

     【ポイント2:ワクチンは重症化を防げるか?】
      総死亡が減少していないので、重症化を防いでいるとは言え
     ない。副作用で死亡する例もあるため、総合的に判断すると、
     生命を守る効果はない。
      → エビデンス2https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence2

     【ポイント3:ワクチン接種は何回必要なのか?】
      60歳以上は最初から免疫がつかない。50歳以下ではわず
     かな効果があるが、2ヵ月でほぼ切れるため、ワクチン効果を
     を信じている人は、少なくとも年4~6回以上の接種が必要。
     ただし副作用による深刻な健康被害のリスクも高まる。
      → エビデンス3https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence3

     【ポイント4:高齢者は接種を受けるべきなのか?】
      高齢になるほど免疫はつがず、一方、死亡率があきらかに高
     まる。あえて優先順位をつけるなら若者が先。しかし、若者は
     感染しても重症化リスクは小さい。つまり誰にとっても利益は
     ない。→ エビデンス3と同じ( https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence3

     【ポイント5:副作用はすべて因果関係なしでいいのか?】
      多くの副作用が学術論文で報告されており、ワクチン接種と
     の因果関係は明らか。
      → エビデンス5https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence5

     【ポイント6:ワクチンは流行を抑える切り札か?】
      接種率が高い国ほど、むしろ感染者が多いという明確なデー
     タがある。
      → エビデンス6https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence6

     【ポイント7:では、なぜ専門家たちは勧めているのか?】
      「後ろ向き調査」という、統計学的に誤った方法でえられた
     うわさ話に振り回されているから。
      → エビデンス7https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/#evidence7
     
     ワクチン接種の無益さと危険性を示すエビデンスは出そろった
     と思われます。残された課題は2つ。まず、副作用の因果関係
     を証明する検査法の確立、それに職場での強制接種やワクチン
     パスポート導入による人権侵害への法的対処です。
          __________________
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2615 )
日時: 2021年12月06日 10:02
名前: はっちん [ 返信 ]
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岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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(2021.12.6)
NEW!
(2)ワクチン接種が進んだ国ほど感染者が多いという事実!!
 テレビ報道は、「感染を抑え込むにはワクチンしかない」の大合唱です。このことを証明したデータは、ただのひとつも存在しませんので、専門家と称する人たちは単なる思い込みで発言していることになります。

この思い込みがあきらかな間違いであることを示す、明快なデータが発表されました。まず次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/vaccination.jpg )を、説明なしでじっくりご覧ください。

これは米国とカナダの研究者が、2021年9月30日に発表した論文で示されたものです。データは、グラフに示したとおり2021年の初秋、世界68の国で記録されたものです。「ワクチン接種率が高い国」ほど、専門家たちの思い込みとは逆に「新規感染者数が多くなっている」ことを示しています(図は、著作権を侵害しないよう、同論文の付録資料としてネット上に公開された原データをもとに私が作図したもの)。

ここでひとつ疑問が浮かびます。もし新規感染者がほとんどいない国で、ワクチン接種によってわずかでも増えたとすれば、たとえ縦軸の値は小さくとも、効果はなかったことになります。逆に、感染者が極端に多い国で、ワクチン接種後にわずかでも減少したとすれば、縦軸の値は大きくてもワクチン効果は認められたことになるのではないでしょうか。したがって、グラフの縦軸を単に「新規感染者数」にしただけでは、ワクチンの効果を正しく示したことにならないかもしれません。

そこで研究者たちは、これとは別に米国内の2,947市町村に着目し、同じ調査を行いました。ただし、「調査前の1週間」と「調査期間1週間」の新規感染者数をそれぞれ調べ、その差を縦軸にとって分析したのです。このような処理を行うことで、ワクチン接種で新規感染者数が増えたか減ったかが、より明確になりそうです。

グラフは省略しますが、結果は上の図と同じになり、ワクチン接種率と新規感染者数の増減は完全に無関係であることが示されました。(この論文の存在をお知らせくださった方に感謝します)

【参考文献】
1) Subramanian SV, et al., Increases in COVID-19 are unrelated to levels of vaccination across 68 countries and 2947 counties in the United States. Eur J Epidemiol, Sep 30, 2021.

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1)https://www-ncbi-nlm-nih-gov.translate.goog/pmc/articles/PMC8481107/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc

COVID-19の増加は、米国の68か国と2947の郡でのワクチン接種のレベルとは無関係です。

調査結果
国レベルでは、過去7日間に完全にワクチン接種された人口の割合と新しいCOVID-19症例との間に識別可能な関係はないようです(図 1https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8481107/bin/10654_2021_808_Fig1_HTML.jpg )。実際、傾向線は、完全にワクチン接種された人口の割合が高い国では、100万人あたりのCOVID-19症例が多いなど、わずかに正の関連性を示唆しています。特に、人口の60%以上が完全にワクチン接種されているイスラエルでは、過去7日間で100万人あたり19件のCOVIDが最も多かった。完全にワクチン接種された人口の割合と新しいCOVID-19症例との間に意味のある関連性がないことは、たとえばアイスランドとポルトガルの比較によってさらに例証されます。両国は人口の75%以上が完全にワクチン接種されており、人口の約10%が完全にワクチン接種されているベトナムや南アフリカなどの国よりも100万人あたりのCOVID-19症例が多い。

解釈
COVID-19とその悪影響を軽減するための主要な戦略としてのワクチン接種への唯一の依存は、特にデルタ(B.1.617.2)変異体と将来の変異体の可能性を考慮して、再検討する必要があります。他の薬理学的および非薬理学的介入は、ワクチン接種率の増加と並行して実施する必要があるかもしれません。このようなコース修正は、特に政策の説明に関して、ワクチンの実際の有効性に関する新たな科学的証拠とともに最も重要になります。

たとえば、イスラエルの保健省から発表されたレポートでは、COVID-19感染の予防に対するBNT162b2(Pfizer-BioNTech)ワクチンの2回接種の有効性は39%と報告されており[ 6 ]、試験値96%の有効性よりも大幅に低い[ 7 ]。また、ファイザー-バイオエヌテックワクチンに由来する免疫は、COVID-19ウイルスからの回復によって獲得された免疫ほど強力ではない可能性があることも明らかになっています[ 8 ]。免疫後6ヶ月のmRNAワクチンによる免疫の大幅な低下も報告されています[ 9]。ワクチン接種は重度の入院と死亡に対する個人の保護を提供しますが、CDCは、完全にワクチン接種されたワクチンの中で、入院率と死亡率がそれぞれ0.01から9%と0から15.1%(2021年1月から5月の間)に増加したと報告しました。[ 10 ]

要約すると、集団にワクチン接種を奨励するための努力がなされるべきであるとしても、それは謙虚さと敬意を持って行われるべきです。人口を非難することは、善よりも害を及ぼす可能性があります (下線部原文⇒ Stigmatizing populations can do more harm than good. )。重要なことに、他の非薬理学的予防努力(例えば、安全な距離の維持または手洗い、より頻繁でより安価な形態の検査の促進に関する基本的な公衆衛生衛生の重要性)は、生きることを学ぶことのバランスをとるために更新される必要があります。同じようにCOVID-19を使用して、1918年のインフルエンザウイルスのさまざまな季節的変化とともに100年後も生き続けます。
   
----------------------------------------------------------------------------------------------------

図 1(画像⇒ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8481107/bin/10654_2021_808_Fig1_HTML.jpg
100万人あたりの症例数(過去7日間)と2021年9月3日現在の68か国で完全にワクチン接種された人口の割合との関係(基礎となるデータについては表S1を参照)

図 2(画像⇒ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8481107/bin/10654_2021_808_Fig2_HTML.jpg
2021年9月2日の時点で完全にワクチン接種された人口の割合全体で、過去7日間の10万人あたりの症例の中央値、四分位範囲、および変動
→米国の郡全体でも、過去7日間の10万人あたりの新しいCOVID-19症例の中央値は、完全にワクチン接種された人口の割合のカテゴリー全体でほぼ同じです(図 2)。特に、完全にワクチン接種された人口の割合のカテゴリー内で、新しいCOVID-19症例にはかなりの郡のばらつきもあります。また、完全にワクチン接種された人口の割合が高くなるにつれて減少するCOVID-19症例の有意なシグナル伝達はないようです(図 3)。

図 3(画像⇒ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8481107/bin/10654_2021_808_Fig3_HTML.jpg


Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2707 )
日時: 2022年01月10日 09:43
名前: はっちん [ 返信 ]
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(2022.1.10) (本項は全面差し換えました)
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(8) ワクチン治験を告発した女性
 本項では、ここまで「医学専門誌に掲載された論文が真実を伝えているとは限らない」という実例を紹介してきました。英国のある専門誌は、製薬企業に媚びない学術記事を掲載することで知られていますが、2021年の暮れ、全人類の生命に関わるかもしれない告発文のような記事を掲載しました(情報をお寄せくださった方に感謝します)。

コロナ禍が始まったばかりの2020年夏、ファイザー社は第III相試験(発売前の最終臨床試験)を開始しました。153の組織が協力し44,000人のボランティアを集めるという世紀の一大治験がスタートしたのです。協力したのは、医療機関だけでなく、近ごろ増えてきている「治験請負い会社」でした。そんな会社のひとつベンタビア社は、業界でも知られた存在です。

治験コーディネーターのブルック・ジャクソンさんは、15年以上の経験があるベテランで、この会社に就職したばかりでした。すでに千人ほどのボランティが決まっていて、間もなく実際の接種が始まりました。しかし彼女は、仕事に着いてすぐ、治験のやり方に重大な問題がたくさんあることに気づきました。たとえば、接種を受けた大勢のボランティアたちが、健康チェックも受けず、誰もいない廊下でただ待たされていました。

副作用があれば、即日、外部の調整機関に報告する約束になっていましたが、それも放置されたままでした。接種に用いたあとの注射針も、ずさんな処理がなされていました。使用後の注射針については、安全に廃棄するための万国共通ルールがあります。私ごとになりますが、行政からの依頼を受け、医療関連施設の立ち入り調査をする役を担っていたことがあります。そのときの経験で言えば、使用済みの注射針を集めたケースの中を見るだけで、その施設全体の安全教育が適切に行われているか否かが、ひと目でわかります。この会社は、その扱いがずさんだったのです。

中でも極めつけは、ワクチンを収めたケースに、接種を受けるグループに割り当てられたボランティアのID番号が記入されていたことです。これが、なぜ問題なのか・・・。

それは、リストと突き合せれば、誰にワクチンを接種し、誰にプラセボ(生理食塩水)を注射するのかが、わかってしまうからです。つまり、製薬企業にとって都合の良い結果が出るように、誰かがボランティアの名前を意図的に差し替えることができてしまうことを意味しています。治験は、誰に本物の薬を使い、誰にプラセボを投与するかを、本人にも、また医師など現場スタッフにも絶対に内緒にし、コンピュータだけが真実を知っているという状況で進行するのが絶対条件です。

これは、過去、多くの論文不正で常套手段として行われてきた行為であり、社会に対する重大な裏切り行為の元凶ともなってきました。

9月24日、彼女は、これらを同社の上司に伝えました。しかし上司は、「確かに問題だが、われわれにとって毎日が初めての経験だからね」と答えただけでした。翌25日、彼女は当局(FDA)に宛てて告発状を送りました。そして、その日の午後、彼女のもとには、会社からの解雇通知が届きました。

思い悩んだ末、彼女は、現場写真などあらゆる証拠を添えて、英国の医学専門誌に手紙を送ったのです。それを受けてジャーナリストが原稿にまとめたものが、いま取り上げている論文です。

さすがは学術専門誌です。前後に会社を退職した2人の元同僚にインタビューし、彼女の証言の真偽を確認しています。報復を恐れる2人は、匿名を条件に「彼女の言っていることはすべて正しい」と答えました。さらに、「477人が新型コロナの症状を訴えていたにもかかわらず、PCR検査が行われなかった」との重大な証言をしました。

【参考文献】
1) Thacker PD, Covid-19: researcher blows the whistle on data integrity issues in Pfizer's vaccine trial. BMJ, Nov 2,2021.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー ( No.2808 )
日時: 2022年02月07日 09:38
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(2022.2.7)
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(10) 専門家が犯した誤りとは(全面差し換え)
 テレビなどで専門家と称する人たちが繰り返し述べているのは、「ワクチン接種の有効性については科学的根拠がある」ということです。この『根拠』なるものが、あきらかな間違いであることは、すでに当ホームページで述べてきたとおりです。

その根拠なるものは、「ワクチンを自分の意思で打った人たち」と「打たないことにした人たち(何らかの事情で打てなかった人も含む)」を比べたら、「打った人たちのほうで感染が少なかった、あるいは重症化した人が少なかった」から、というものです。

このような方法は、結果がわかったあとになって、振り返って2つのグループに分け比べているだけですから、「後ろ向き調査」とも言われています。一方、ボランティアを募り、生活習慣や病歴などさまざまな情報を集め、すべてが均等になるように2つのグループを事前に設定し、結末を見届ける方法は「前向き調査」と呼ばれます。

過去、さまざまな医療行為について、前向き調査と後ろ向き調査が行われてきましたが、両者で正反対の結論になるのが常でした。前向き調査が、真実を証明する唯一の手段であることは世界中の研究者が認めているところですが、論文の発表件数でみると、後ろ向き調査のほうが圧倒的に多くなっています。その理由は、すでにコンピュータに入っているデータを集計するだけで済むため、お金も人手も、そして時間もかからないからです。

それにもかかわらず一流とされる学術専門誌の多くが、これらの論文を掲載し続けているのですが、「このような条件でデータを分析すれば、こんな結果になる」と、一応は研究発表のスタイルに適っているからなのです。あとは読み手の責任だというわけです。

しかし、その甘さが、現代医療に混乱をもたらす原因のひとつになってきたのはあきらかです。私自身、20年以上前から、この誤りを正すための数学的検証を重ね、その結果を論文にまとめて海外の専門誌の投稿したことがあります。タイトルは「後ろ向き調査のデータは専門誌に掲載すべきでない」でしたが、論考不十分との理由で不採択となったまま、いまに至っています。

2021年の暮れ、英国スコットランドの当局が発表したデータは、ワクチン接種を受けた人たちのほうで、感染率がむしろ高くなることを示すものでした(当ホームページQ3(2)参照⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2809#2916 )。典型的な後ろ向き調査ですが、このデータに対し英国保健安全局は、ブログで以下のような注意喚起を国民に行っています。

『このデータは、条件がそろっていないグループを比べただけであり、ワクチンの効果を否定するものではないので、誤った解釈をしないように。以下は、比べていけない理由である。
・接種した人たちは、もともと健康に関心が強く、コロナの検査も積極的に受けたはず
・接種した人たちは、年齢や家庭環境から感染リスクが高く接種にも積極的だったはず
・接種した人たちは、自由に動き回るなど、感染リスクも高まっていたはず
・未接種者は、とっくに感染していて、調査期間中には自然免疫ができていたかも 』


私が言いたかったことを、適切にまとめてくれました。もしデータが逆の結果だったら、そしらぬ顔で「ワクチンの効果は改めて証明された。だから3回目も」とコメントしたのでしょうね。もちろんブログの注意書きも、なしで。・・・墓穴を掘ったとは、このことです。

資料の一部をお知らせいただいた方に感謝します。また、専門家と称する人たちに、後ろ向き調査の誤りをわかりやすく説明するための、さらなる論法を募集します。

注釈:〈墓穴を掘る〉自分が入るお墓の穴を自分で掘ったりは普通、しないことから、「滅びる原因を自ら作ってしまうこと(広辞苑)」の意味となる。

【参考文献】
1) Ramsay M, Transparency and data - UKHSA's vaccines report. UK Health Security Agency, Nov 2, 2021.
   
   
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