投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/
岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)
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(2021.10.9)
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「有効率」の本当の意味とは
新型コロナワクチンの「有効率は95パーセント」とされています。インフルエンザ・ワクチンでは、長い年月をかけた議論の結果、「有効率が59パーセント」であることが確定しました。それにしても、この有効率とは、いったい何を意味しているのでしょうか。
まず極端な例で考えてみましょう。もし「ワクチンを接種したグループで感染した人がゼロ」、「接種しなかったグループで数人いた」とすれば、(その人数にかかわらず)有効率は100パーセントとされてしまいます。もし、「両方のグループで感染した人の割合がまったく同じ」だったとすれば、打っても打たなくても違いがないわけですから、有効率はゼロ・パーセントです。
次の図(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/absolute.jpg )は、「各グループが100人ずつ」の少人数の場合と、「それぞれ1,000人ずつ」の大勢だった場合の2つを例示したものです。有効率を計算すると、どちらも50パーセントになります。なぜなら、ワクチンを打ったグループで感染した人の割合が、ちょうど半分になっているからです。
ここで、ちょっと考えてみてください。2つの例題で、人数がこれだけ違っているにもかかわらず、有効率が同じというのは、変だと思いませんか。
実は、有効率を求める方法が、もうひとつあります。図の1つ目の例題で考えてみましょう。ワクチンを接種したのは100人で、感染したのは5人ですから、感染率は5パーセントです。一方、接種を受けなかった100人のうち感染したのは10人でから、感染率10パーセントです。
その差は5パーセント(ポイント)ですが、この値が意味するのは「100人にワクチンを接種すると、そのうち5パーセントの人は感染を免れる」ということです。「5人の感染を予防するには、100人にワクチンを打たなければならない」と、言い換えてもいいでしょう。これが、もうひとつの計算方法なのです。
同様に2つ目の例題では、差がわずか0.5パーセントですから、「1,000人もの人に接種しても、5人しか感染を防げない」ことが、わかります。
このほうが、ずっと明快だと思いませんか。ファイザー社が主張する「有効率95%」の元になったデータから、この方法で計算すると、有効率はわずか0.84パーセントになってしまいます(データに不正があるため実際はもっと低い)。人間だれしも、見栄えの良いほうを選ぶものです。世界中の人々が見事にだまされた、というお粗末なお話でした。
【参考文献】
1) Understanding absolute and relrative risk reduction. UWA Medical and Dental Library.
2) Olliaro P,et al., COVID-19 vaccine efficacy and effectiveness - the elepahnt (not) in the room. Lancet Apr, 20, 2021.
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【参考】
・Q10 ワクチンは本当に効いているのか?⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2173
・ファイザー社論文>治験データ画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/effect.jpg
グループ 対象人数 感染者数 感染率
接種あり 18,198人 8人 0.044%
接種なし 18,325人 162人 0.884%
上記治験結果に限った有効率
A (162-8)/162=95%(※1)
B 感染率の差 =0.84%
(※1)⇒疑惑その1( https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2173 )
もっとも重大な疑惑は、有効率95パーセントという数値そのもにあります。総人数が36,523人と多い点は評価できるのですが、高熱などあきらなか症状を呈した人だけにしかPCR検査が行われていなかった点です。
米国の政府機関FDAあてに会社から提出された大部の資料によれば、3,410人の疑い例があったにもかかわれず、PCR検査が行われていませんでした。これらを合算すると、有効率は95%でなく、わずか19%となってしまいます。