ジョージ・セル談話室


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シューマン交響曲4番
やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月12日 02:27 No.468
来日公演の為に用意されたプログラムはA~Fの6種類。
ただE・Fはブーレーズのプログラムなのでセルが振ったのはA~Dの4種類。
複数回(+曲目の重複)もありますが、シューマン交響曲4番が含まれるCプログラムは5月23日の一回のみ。

この日を聴かれた方はおられますか?シューマンの交響曲は如何でしたか?演奏時間はやはり25分位でしたか?

以前ぜん様の問い掛けに孫弟子様がセル以外は不要!とされる曲目をリストアップされていましたが、
私にとってシューマンの交響曲(特に4番)はそれに当たります。

セルのお気に入りは何番だったのでしょうか?
伝説的なルガーノLiveやベルリンフィルとの録音も残されている2番もですが、
定期公演で取り上げた回数は4番が一番多かった様です。

69-70の最後のシーズンに組み入れたのは来日公演の為の準備だったのでしょうか?
70年1月15・17・18日のプログラムはWaltonのHindemith Variations・Mozartのヴァイオリン協奏曲3番(Edith Peinemann)そしてシューマン4番でした。

来日公演の演奏に最も近い!何処かに録音が残っていないのか?聴きたい!!!


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月12日 02:56 No.469
伝記本 付録 A 『シューマン生誕150年記念に』(NYタイムズ日曜版〈1960・3・13〉と短いですが
グラモフォンのインタビュー記事〈1969年8月号〉を読めば、
セルのシューマンのオーケストレーションに対する考えを理解する事が出来ます。

セルが最も嫌ったのは【冗長】でした。
多くの(殆んど?)演奏時間が30分程度に対してセルの4番の演奏時間は25分!程度。
これが不要なものを削ぎ落としセルが極めたシューマン4番なのでしょう。

セルの4番を聴き込むと他の演奏は全て冗長(特に第一楽章)に聴こえてしまうので困ったものです。


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月12日 03:36 No.470
セルのシューマン4番の正規録音は3種類。

ベートーヴェンの4番やスラヴ舞曲と共にCOとの最初の録音となった47年録音は10inchの単独と
ラインスドルフの1番とのカップリングの2種類が発売されました。

新しい音楽監督を迎えオケメンバーは頑張っているのですが‥
就任早々からセルが行った総入れ替えとも言えるメンバーチェンジ。
この録音に参加したメンバーの中で生き残る?事が出来たのは何人いたのか。
聴いていて少し切なくなる録音です(演奏時間はこの時から25分程度)

55年のMUSIC-APPRECIATION-RECORDは正規録音と言っても会員頒布用で一般販売はされなかった様ですが、緊張感に満ちた素晴らしい演奏です。
55年なのでモノラル盤だけと思っていたのですが、何と!ステレオ盤が存在する様なので探している所です。


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月12日 03:49 No.471
最後の60年ステレオ録音。

米EPIC盤はベートーヴェン8番とのカップリング。
英・仏COLUMBIA盤は1番SPRINGとのカップリングです。

この演奏の素晴らしさをどう表現すれば良いのでしょうか?

私にとって《セルのシューマン4番》と《完璧》は同義語です!


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月12日 04:35 No.472
セル以外(セルとセット)でシューマン4番を聴くのは‥

私も年齢的にレコ芸・名曲名盤世代ですので、当時評論家達が絶賛していたフルトヴェングラーの洗礼を受けました。
セルとは異なりあるがままをより巨大に激しく!
フルトヴェングラーの演奏を燃え盛る炎とすればセルの演奏は閉じ込められたクリスタルの
中で青白く燃える炎。が私の長年のイメージです。

昔はフルトヴェングラーを聴いた興奮・熱気を冷ます為にセルを聴いたのですが、
今はセルを聴いて凍てついた心を溶かす為にフルトヴェングラーを聴く様になりました。

米EPIC⇒仏COLUMBIA⇒英COLUMBIAの順に聴き、最後にフルトヴェングラーを聴くのが
私のシューマン4番の聴き方のルーチンです。

このレコードの(多分最初の)所有者の方はフルトヴェングラーの大ファンだったのでしょうね。
当時のグラモフォンレコードのジャケットはレーベルカラーのイエロー地に文字だけの統一デザイン。
そこにわざわざ切り抜き写真の貼り付け+見開きジャケットの内側を見るとレコードを聴いた
日付が書き込まれています。

前の所有者の方はどの様な気持ちでこのレコードを聴かれていたのでしょうか?
あれこれ想像するだけで楽しくなって来ます。

「聴く楽しさと持つ喜び」私がレコードを愛する理由のひとつです。


孫弟子 投稿日:2022年11月22日 05:48 No.479
久しぶりに覗いたら私の名前がありましたので、ご参考になるかどうか。
70年の来日前の雑誌の対談で、当時クリーブランド管弦楽団に研究生として行った指揮者の故荒谷俊二がセルのシューマン(確か4番だったかな)の特色を語る記事がありました、お持ちでなければ探して掲載します。

なお私は学生のころ、この曲を73年に若き小林研一郎さんの指揮他で何度も飽きるほど演奏したことがあり、実際飽きてあまり好きではありませんが、選ぶならセルに限る(ただしフルトベングラーの方法論には賛同)の範疇になります。


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月26日 03:28 No.480
孫弟子様 荒谷氏の記事、読んだ記憶はあるのですが手元にはありません。是非掲載を宜しく御願い致します。

小林さんの指揮で演奏された事がある‼ 凄いですね。
小林さんはこの曲を指揮するに当たってどの様な指示を出されたのでしょうか?
是非とも御教示下さい。


孫弟子 投稿日:2022年11月27日 08:58 No.481
荒谷俊治さんでした、お名前を間違ってはいけませんね、それと記事は来日前のものとは違って9年後のこれで、かなりの分量があります(しかしシューマンは数行のみでした)。「LP手帳」は充実した雑誌でしたね、特にこのような名指揮者の特集はディスコグラフィも入っていて宝物でした。私はスキャナーを所有していませんのでそのうち機会がありましたら掲載を検討します
小林研一郎さんの件は、当時は学園紛争のピークでしたが私の学校ではどこ吹く風でしたのでNHK大阪はこれ幸いと、ド素人の私たち凸凹大学交響楽団を単独出演させてくれました、テレビなので指揮者だけでも立派な人をと選んでいただいたのですが、演奏は解釈に及ぶようなレベルではなくまとめるので精一杯でした、そんななかで先生のバイブルはやはりフルトベングラーだったようで、たとえばフィナーレの最後のトロンボーンの音を変更したり、休止や強弱などの素人でもできる指示はいただきました。放送録音も、練習録音もあるのですが、これは公開できる類のものではありません。


やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年11月28日 04:57 No.482
孫弟子様 有難う御座います。対談形式の記事だった事は記憶にありますので、多分この
【LP手帖】のコピーをどなたかから頂いて読んだのだと思います。

改めて思い付く所を捜してみたのですが見つかりませんでした。機会がありましたら掲載の
御検討宜しく御願い致します。

以前の投稿でも書きましたが万博の年、私は小学3年生。残念ながら未だクラシック音楽に
夢中になるには早過ぎる年齢でした。
もう少し早く生まれていればセルの実演を聴く事が出来たのに‥等とバカな事・叶わぬ夢を
考えたり致します。

今後共種々御教示の程宜しく御願い致します。

P.S ペンギンさんはどうされているのかご存知ですか?


KINO 投稿日:2022年12月25日 22:21 No.500
70年1月15日の演奏はこちらで聴けるようです。

やっぱりセルが好き! 投稿日:2022年12月27日 04:43 No.503
KINO 様

情報有難う御座います。このCDorCD-R?は知りませんでした。
探してみたいと思います。無いと思っていても残っているものですね!




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