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接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー (2) ( No.2809 )
日時: 2022年02月07日 10:10
名前: はっちん [ 返信 ]
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これまでの記事

『接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー 』⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172


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Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー (2) ( No.2916 )
日時: 2022年03月07日 16:29
名前: はっちん [ 返信 ]
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新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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(2022.2.7)
NEW!
(2) 「3回目の接種を考える」最新情報(差し換え)
  まず、次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/omicronUSA.jpg )をご覧ください。ある米国の集団で、2021年12月10日~2022年1月1日の間に記録された、「ワクチン接種の有無や回数」と「新規感染者数」との関係を表わしたものです。

このグラフには、いくつか着目すべき点があります。ひとつは、オミクロン株に注目すると、「未接種の人」より「2回接種した人」のほうが感染する割合が高くなっている点です。2つ目は、3回接種すると感染率が小さくなるように見えていますが、実は、接種後1ヶ月までしか調べていません。つまり2ヵ月以上経ったときにどうなるか、まったくわからないのです。

次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/omicronUK.jpg )は、英国のスコットランドにおいて、同じ目的で行われた調査データを私がグラフにしたものです。調査期間は2022年1月8日~1月14日までで、米国の調査(上のグラフ)の1週間後ということになります。デルタ株とオミクロン株にわけてはいませんが、時期的にほぼすべてがオミクロン株と考えてよいでしょう。

やはり「未接種の人」に比べて「2回接種した人」のほうで感染率が圧倒的に高くなっています。さらに不思議なのは、「3回接種した人」も「未接種の人」より感染率が高くなっている点です。

専門家と称する人たちがテレビで語っている話とは、かなり違っています。このデータを発表したスコットランド当局は、「比べた相手は性質の異なる集団(ワクチンを打った人と打たなかった人)であり、本来、比べてはいけないものだ。だから、このデータから間違った(ワクチンは効いていないという)判断をしないように!」と、躍起になって説明しています。これだけでは足りないと考えたのか、別途、ブログ上でも言い訳を繰り返しています。

話の辻褄が合っていないことにお気づきでしょうか。この点についての考察はQ7(10)⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2808 で行っています。

【参考文献】
1) Accorsi EK, et al., Association between 3 doses of mRNA COVID-19 vaccine and symptomatic infection caused by the SARS-CoV-2 omicron and delta variants. JAMA, Jan 21, 2022.
2) Public Health Scotland COVID-19 & Winter Statistical Report, as at 17 January 2022, Public Health Scotland, Jan 19, 2022.
3) Ramsay M, Transparency and data - UKHSA's vaccines report. UK Health Security Agency, Nov 2, 2021.
4) Spitzer A, et al., Association of a third dose of BNT162b2 vaccine with incidence of SARS-CoV-2 infection among health care workers in Israel. JAMA, Jan 10, 2022.
   
   
Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー (2) ( No.2978 )
日時: 2022年03月21日 10:22
名前: はっちん [ 返信 ]
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新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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        巻 頭 言:コロナの時代は終わったのか?

      オミクロン株は、感染の広がりが非常に速く、いくら注意し
      ても、いつの間にか家庭の中に忍び込んでくるという感じで
      す。一方、ほとんどの感染者が、無症状か軽症で済んでいる
      のもまた事実です。

      過日、私の周囲でも数十人の高齢者が相次いで感染するとい
      う出来事がありました。救急車を呼んでも受け入れ先は見つ
      からず、保健所に電話してもつながらず、結局、私一人で全
      員を診療しなければならない状況になりました。

      幸い、ほとんどの人が無症状か、せいぜい1~2日の発熱で回
      復しました。中には、老衰が進行し看取り間近だったという
      方がいて、PCR陽性のまま亡くなりましたが、決してそれ
      が原因だったわけではありません。このような方々も、統計
      上は「コロナ死」として発表されることになるのです。

      症状がないまま隔離された高齢者は、認知症が進み、体力も
      極端に低下していました。

      ちょうど、飲み薬『モルヌピラビル※1』がテレビで盛んに報じ
      られていたころだったため、ご家族から強い要求があり、安
      全性に問題がある薬と知りつつ処方せざるを得ませんでした。
      服用中に副作用はなかったものの、必要性も感じられない薬
      でした。

      ワクチンも、オミクロン株には無効であることが証明されて
      いますが、テレビでは相変わらず接種を強要するコメントば
      かりです。

      感染の拡大を防ぐため検査を繰り返し行いましたが、その都
      度、異なった結果になることが多く、PCR検査や抗原検査
      のあやふやさ※2も実感しました。連日、テレビで報道される
      「新規染者数」は、実態から大きくかけ離れていて、すでに
      意味をなさない情報となっています。

      オミクロン株は、「従来の新型コロナとはまったく異なる
      ウイルス」と考えると、すべての辻褄が合うのです。新しい
      変異株『デルタクロン※3』も報じられていますが、病原性は強
      くありません。

      そんな雰囲気の中、規制をすでに撤廃した国がある一方、日
      本や中国はまだ大騒ぎの最中です。コロナの時代はそろそろ
      終わりに近づいているのではないか、あるいは、少なくとも
      恐怖心を煽るのはもう止めにして、発想を変えた対応が必要
      ではないか、というのがエビデンスに基づいた私の中間まと
      めです。皆さまのご意見をお待ちしています。

          __________________


 ※1 モルヌピラビル⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2212#2653
 ※2 検査の欠点⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2239
 ※3 デルタクロン⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2307#2976


Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー (2) ( No.3646 )
日時: 2022年10月17日 09:34
名前: はっちん [ 返信 ]
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新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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(2022.10.17)
Q コロナは終息に向かっているのか?

 Pandemic is over (コロナは終わった)。これは米国のバイデン大統領が、2022年9月18日のテレビ・インタビューに答えた際の発言です。もちろんコロナ禍はまだ収まっていませんので、政治的な発言であるのはあきらかです。アンダーコントロールという言葉を思い出してしまいます。

それにしても、コロナはそろそろ終わりに近づいているのではないか、という雰囲気が国内外に満ちているのは確かです。当ホームページでも、種々の根拠をもとに、「しだいに弱毒化して落ち着いたあと、やがて普通の風邪ウイルスとして残っていく」との見解を示していたところです(Q17の第6回)
(※:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2944#3141 )

新型コロナウイルスの感染が最初に中国で確認されたのは2019年12月で、その1か月後の翌2020年1月には、早くもウイルスの遺伝子配列が学術専門誌に発表されました。

各メーカーは、この発表の直後からワクチン開発に取りかかり、アストラゼネカ社は同年の6月24日から、またファイザー社とモデルナ社は同時に7月27日から、それぞれ大規模な臨床試験(治験)を開始していました。開発着手から半年も経っていません。

次の表(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/pandemicisover.jpg )は、ワクチンが登場した年(2020年)の9月から約2年間、「変異株」が現れた時期を日付け順に並べたものです。

気になるのは、オミクロン株を除くすべての変異株が、ワクチンの治験、あるいは本格的接種の開始時期に集中し、しかもその度にワクチンが効きにくくなってきた点です。オミクロン株の出現もまた、この表を見るとワクチンと関係がありそうに思えます。

ウイルスの変異は、その遺伝子に生じる偶然のコピーミスによって発生するものですが、当然、ワクチンに打ち勝ったものだけが自然淘汰で生き延びていくことになります。海外のあるメディアは、この状況を「火に油を注いだ」と表現しています。

次に着目すべきは、オミクロン株の出現まで10ヵ月ほどの空白があり、その後も1年以上、新たな変異株が現れる気配がないことです。この状況をどう考えればいいのでしょうか?

次の図(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/worldvaccination.jpg )は、全世界における日々の接種の総件数を示したグラフです。ワクチン接種が開始された2020年12月からの2年間の推移です。とくに2022年8月以降は、急速に件数が減少しています。今後、もし(オミクロン対応)ワクチンの接種が再び増えるようなことになれば、新たな変異株が出現するリスクも高まるのではないでしょうか。

一方、世界中の研究者のほとんどは、「ワクチンを打っていない人が集団で感染したときに変異株は発生しやすい」と主張しています。しかしワクチンを打っても打たなくても感染する率に変わりはなく、症状にも違いがないため、この説明は根拠を欠いています。

およそ100年前の1918年2月に発生したスペイン風邪は、ワクチンのない時代でしたが、マスク、手洗い、ソーシャルディスタンシングの徹底により3年間で終息しました。

ウイルス感染症の行く末を予測できる理論はないため、その答えは誰にもわかりません。しかし、ワクチン接種を中止さえすれば、「新型コロナはしだいに弱毒化して落ち着いたあと、やがて普通の風邪ウイルスとして残っていく」というのが、データに基づいた私の論考の結論です。皆様は、これらの情報をどう読み解くでしょうか。

【参考文献】
1) Sabes A, President Biden declares that the COVID-19 pandemic 'is over' weeks before the midterm elections. Fox News, Sep 18, 2022.
2) Madhi SA, et al. Efficacy of the ChAdOx1 nCoV-19 covid-19 vaccine against the B.1.351 variant. N Engl J Med, Mar 16, 2021.
3) Polack FP, et al., Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA covid-19 vaccine. N Engl J Med, Dec 31, 2020.
4) Baden LR, et al., Efficacy and Safety of the mRNA-1273 SARS-CoV-2 vaccine. N Engl J Med, Feb 4, 2021.
5) Harris R, COVID-19 could add fuel to evolution of coronavirus mutations. npr, Feb 20, 2021.
6) Kennedy DA, et al., Why the evolution of vaccine resistance is less of a concern than the evolution of drug resistance. PNAS, Dec 18, 2018..
7) Fan Y, et al., SARS-CoV-2 omicron variant: recent progress and future perspectives. Signal Transduct Target Ther, Apr 28, 2022.


Re: 接種先進国の現状から見えてくるワクチンの効果 ー 新型コロナのエビデンスより ー (2) ( No.3804 )
日時: 2022年12月12日 09:45
名前: はっちん [ 返信 ]
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新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/

岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)

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(2022.12.12)
Q 政府に間違った情報を提供したのは誰なのか?

 次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/newinfectionsimulation.jpg )をご覧ください。これは以前、当ホームページに掲載したもので、第2波における毎日の新規感染者数(棒グラフ)と、私が作成した数式でシミュレーションした結果(点線のグラフ)を重ねて表示したものです。シミュレーションに用いた数式は、できるだけ実際の統計データに一致するように調整したものです。

この数式には、「海外から入ってくる1日当たりの感染者数」が含まれています。その値を1人から15人まで少しずつ増やしていくと、国内の新規感染者がどれくらい増えていくかを計算し、その結果もいっしょに表示しました(実線のグラフ)。

実は、このシミュレーション結果が正しいのかどうか、私にもよくわかりません。

なぜなら、このように、実際のデータと見かけだけ一致するだけでよいなら、数式はいくらでも作り出すことができるからです。つまり研究者が作成した数式によるシミュレーションの結果だけで「何かを判断」したり、あるいは「重大な決定」を下したりするのは無意味であり、ときに危険だということなのです。

国内には、コロナ関連のシミュレーションを行っている研究者が何人かいて、テレビなどにも登場しています。そのお一人が、ある学会主催の講演会で述べたひと言が気になりました。

自分の研究内容が内閣府の目にとまり、「内閣官房新型コロナウイルス感染等対策推進室 COVID-19 AI・シミュレーションプロジェクト」という長い名前の組織の一員にされた、という話なのです。ある日、政府高官に呼ばれ、専門家会議の代表もいるところで「シミュレーションで感染者増加の予測や行動制限の効果が予想できること」、「ワクチンの有効性を証明できたこと」の説明を行った、ということでした。

その研究者が書いた論文には、デルタ株に対するワクチンの有効率として、「1回接種した人は60.5%、2回接種した人は75.6%だったこと、およびオミクロン株はデルタ株に比べて64.5%に低下したこと」を海外の文献から引用して、数式に代入したとありました。

しかし、この主張には2つの疑問があります。まず、数式にインプットした「有効率」が、すべて「後ろ向き調査」の結果でしかなかったことです。この調査方法の欠陥はすでに繰り返し述べてきたとおりです。二つ目の問題は、数式に予め有効率を与えておき、それをもとにシミュレーションを行えば、「ワクチンは効いていた」という結果になるに決まっている、ということです。
(※:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2212#2376 ) (※:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2808 )

シミュレーション理論は難解ですから、政府高官には結論だけが伝わったはずです。もし、そのことが、ワクチン接種を狂信的なまで国民に強要してきた政府方針につながっていたのだとすれば、由々しき問題です。

ただし、内閣府の中での出来事は、他人にはうかがい知れないことです。新型コロナウイルス感染症に関わるシミュレーション研究を行っている方々には、この素朴な疑問に対し、どうぞSNSなど公開の場で反論していただき、もし私の理解に間違いがあれば正してくださるようお願いします。

【参考文献】
1) Furuse Y, Simulation of future COVID-19 epidemic by vaccination coverage scenarios in Japan. J Glob Health, 11, 05025, 2021.
2) Tsuruyama T, Nonlinear model of infection wavy oscillation of COVID-19 in Japan based on diffusion kinetics. Sci Rep, 12:, 19177, 2022.
3) Tran V, et al., Tweet analysis for enhancement of COVID-19 epidemic simulation: a case study in Japan. Front Public Health, Mar 31, 2022.
4) Kodera S, et al., Estimation of real-world vaccination effectiveness of mRNA COVID-19 vaccines against delta and omicorn variants in Japan. Vaccines, Mar 11, 2022.
5) Kodera S, et al., Estimation of mRNA COVID-19 vaccination effectiveness in Tokyo for omicron variants BA.2 and BA.5: effect of social behavior. Vaccine, Oct 28, 2022.
6) 新型コロナワクチンの接種状況に関するオープンデータ仕様 政府CIOポータル, accessed on Dec 11, 2022.
7) Tartof SY, et al., Effectiveness of mRNA BNT162b2 COVID-19 vaccine uo to 6 months in a large integrated health system in the USA: a retrospective cohort study. Lancet, Oct 4, 2021.
8) Andrews N, et al., Covid-19 vaccine effectiveness against the omicron (B.1.1.529) variant. N Engl J Med, Mar 2, 2022.
9) Thomas SJ, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine through 6 months. N Engl J Med, Sep 15, 2021.
10) Zeng B, et al., Effectiveness of Covid-19 vaccines against SARS-CoV-2 varinats of oncern: a systemic review and meta-analysis. medRxiv, Sep 26, 2021.
11) Buchan SA, et al., Effectiveness of COVID-19 vaccines against omicron or delta symptomatic infection and severe outcomes. medRxiv, Jan 28, 2022.
   
   
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