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投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ 岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)  テレビでは語られない世界の最新情報を独自に分析し日々更新  正しい情報を偏りなく (2022.2.7) NEW! (2) 「3回目の接種を考える」最新情報(差し換え)   まず、次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/omicronUSA.jpg )をご覧ください。ある米国の集団で、2021年12月10日~2022年1月1日の間に記録された、「ワクチン接種の有無や回数」と「新規感染者数」との関係を表わしたものです。 このグラフには、いくつか着目すべき点があります。ひとつは、オミクロン株に注目すると、「未接種の人」より「2回接種した人」のほうが感染する割合が高くなっている点です。2つ目は、3回接種すると感染率が小さくなるように見えていますが、実は、接種後1ヶ月までしか調べていません。つまり2ヵ月以上経ったときにどうなるか、まったくわからないのです。 次のグラフ(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/omicronUK.jpg )は、英国のスコットランドにおいて、同じ目的で行われた調査データを私がグラフにしたものです。調査期間は2022年1月8日~1月14日までで、米国の調査(上のグラフ)の1週間後ということになります。デルタ株とオミクロン株にわけてはいませんが、時期的にほぼすべてがオミクロン株と考えてよいでしょう。 やはり「未接種の人」に比べて「2回接種した人」のほうで感染率が圧倒的に高くなっています。さらに不思議なのは、「3回接種した人」も「未接種の人」より感染率が高くなっている点です。 専門家と称する人たちがテレビで語っている話とは、かなり違っています。このデータを発表したスコットランド当局は、「比べた相手は性質の異なる集団(ワクチンを打った人と打たなかった人)であり、本来、比べてはいけないものだ。だから、このデータから間違った(ワクチンは効いていないという)判断をしないように!」と、躍起になって説明しています。これだけでは足りないと考えたのか、別途、ブログ上でも言い訳を繰り返しています。 話の辻褄が合っていないことにお気づきでしょうか。この点についての考察はQ7(10)⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page2172#2808 で行っています。 【参考文献】 1) Accorsi EK, et al., Association between 3 doses of mRNA COVID-19 vaccine and symptomatic infection caused by the SARS-CoV-2 omicron and delta variants. JAMA, Jan 21, 2022. 2) Public Health Scotland COVID-19 & Winter Statistical Report, as at 17 January 2022, Public Health Scotland, Jan 19, 2022. 3) Ramsay M, Transparency and data - UKHSA's vaccines report. UK Health Security Agency, Nov 2, 2021. 4) Spitzer A, et al., Association of a third dose of BNT162b2 vaccine with incidence of SARS-CoV-2 infection among health care workers in Israel. JAMA, Jan 10, 2022.        
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