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ユーリア・ラーム、それから その2
BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:31 No.1468
SNFP本部にて BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:33 No.1470
スウェーデン国家人民党……SNFP……

同床異夢とはいえ、私がかつて所属した党。
私は彼らにとって最大の裏切者であろう。
袂を分かったからには、もはやこの門をくぐることは無いと思っていたが。

バルト=ヴァーサ戦線指導者、ユーリア・ラームだ!シュワルツ党首はいらっしゃるか!


SNFP副党首 リッケルト 投稿日:2019年07月24日 20:35 No.1471
貴様!どの面を下げてここに来た?
ここはお前のようなゴロツキまがいが来る場所じゃない!
さっさと帰れ、このスウェーデンの裏切者が!


SNFP幹事長 フランセン 投稿日:2019年07月24日 20:38 No.1472
おやおや。
チンピラの親分、アカの同調者が、一体何の用ですかね。

除名処分の通知が今頃になって届いたのかな?
おっと失敬、そもそも君はずっと前から党員ではなかったね。

そういえば、君の姉貴分が、フィンランドをアカとバルバロイに自由に略奪させる作戦に同意したみたいだね。
城内平和などという政府への降伏文書に調印するとは、本当に愚かだ。

君が民族主義者なのかさえ怪しい。
ハンソンが「ちいさなモズレー」なら、君は「国際主義の長女」だな。

心底不愉快だよ。
今すぐゴロツキの巣に帰りたまえ!




SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 20:39 No.1473
まあまあ二人とも、落ち着きたまえ。

反動の親分がお出ましなんだ。

まあ、歓迎してやろうじゃないか。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:42 No.1474
シュワルツ党首……久しぶりです。
本日はいくつかお話があって伺いました。

まず……
先のスワード・クラブの離脱にあたっての不義理をお詫びしたい。

私はかつての新ヴァーサ運動の崩壊後、確かに貴方の庇護を受けた。
にもかかわらず、党を割って出たことは、たとえ国家のためであれ、裏切りの誹りを受けてもやむを得ないだろう。
……この上無く、不義理であった。大変、申し訳なかった。

それともう一つ……
シュワルツ党首、貴方にどうしても聞きたいことがある。

貴方にとって、「あのタイミング」でヴァーサを、我々を攻撃する記事を書く必要というのは無かったはずだ。

貴方があの記事で本当に伝えたかったことは何なのだ?
なぜ、貴方はあの記事を書いたのです?


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 20:46 No.1475
SNFPとヴァーサの決別を、世間に示すためだ。

かつて私は、サンディカリストや共産主義者と戦うため、保守派・右派の勢力を結集するためヴァーサと手を結んだ。
だが、それは完全な誤りだった。

SNFPのスウェーデン主義と、ヴァーサのスヴェーア民族主義は、根本から異なるものだったのだ…

スウェーデン主義というものは、独立スウェーデンの平和と繁栄を目指す思想だ。
社民党が掲げるノルディック・アライアンス構想に非常に近い。

一方、ヴァーサの掲げるスヴェーア民族主義とは一体何だろうか。
結局のところ、「スウェーデン」という国自体には何ら価値を見出してはいないのではないか。
もしそうであれば、共産主義者同盟や人民連合の政策に、非常に親和性があるのではないか。
私はその疑念を拭い切れなかった。

だからこそ、例の手記を寄稿し、ヴァーサとの関係を清算したのだ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:46 No.1476
そうか……我々BWFと、貴方達SNFPの掲げる「スヴェーア」はもはや交わることは無いのだな。

私と貴方の目指すところは、もはや全く異なってしまったのだろう。

私にとって、私の目指すヴァーサの未来は、父の目指した道の先にあるそれだ。
シュワルツ党首、貴方から見たらどうだろうか?
貴方と父たち…崩壊したかつての「新ヴァーサ運動」の道は、貴方から見て交わっていたのだろうか?


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 20:51 No.1477
一度交わった直線が、再び交わることは二度とない。
SNFPとヴァーサの関係はそんなものだ。


ラームは乱暴な男だ。
他党への暴力を躊躇わなかったし、内戦騒動でも積極的な態度をとっていた。
しかし、SNFPのような伝統保守派にも提携を持ち掛けるような、ある種のしたたかさを彼は持ち合わせていた。
暴力的な外見に隠れた柔軟さこそが、彼の最大の強みだったのだろう。
それがあったからこそ、スウェーデンの政界を生き抜いてこられた。

そして、選挙に負け冷静さを失ったことが、破滅につながった。

ラームを継いでSNFPに合流したヒムレーには、中々悪いことをしたと思う。
旧ヴァーサ系党員…特に実力組織にいた者は次々に閑職に追いやられ、合法部門にいた者も、SNFPのスウェーデン主義姿勢が強固になるにつれ、次々と党を去っていった…った
ヒムレーが党に姿を現さなくなったのも、おそらく、こうしたSNFPへの抗議の一環だったのだろう…
しかし、暴力的な騒擾は、最期まで起こすことはなかった。溢れる衝動を抑え、耐え抜いたのだ。
彼は、シグヴァルのような明晰な頭脳も、ラームのような蛮勇さも持ち合わせていなかったが、代わりに狂気ともいえる忍耐力を持っていたのだ。


結局、ヴァーサとSNFPは、一度共闘こそすれ、それが持続することはなかった。
進む方向は全く異なっていたのだ。


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 20:52 No.1478
ところで、今日はこんな”昔話”のためにわざわざ来たのかね?
知っているとは思うが、最近のSNFPは反ヴァーサ色が強い。
こんな話をするなら、ここよりも議員控室の方がいいとは思うが…

ひょっとして、何かお悩みかな?
よし、今貴方が迷いを抱えていることを言い当ててみよう。


「誰のための政治をしようとしているか」


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:53 No.1479
……さすがシュワルツ党首だ。
とても正解に近い。
だが、違う。

私は、誰がために戦うのかを、一度見失った。
そして今、また「それ」を見つけたのだ。

それをシュワルツ党首、貴方に伝えに来た。貴方への決別の言葉だ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:55 No.1480
私は、私の率いる全ての民衆、私を支持する民衆も、支持しない民衆もだ。
彼らを「誇りある場所」「陽の当たる場所」に連れていく。
それが、私の目的だ。

そのためには、指導者として、同志を率い、あらゆる障害を打ち倒す。
スカンジナビア主義も、バルト帝国も、その過程に過ぎない。
そうだ、ヴァーサの真の目的とは、かくあるべきだ。

私はあらゆる場所で戦おう。それは暴力活動のみを意味しない。
父は街路で、荒野で戦った。だが、私はそれだけでなく、議会で、選挙においてもあらゆる障害を打ち倒す。
その末に、真の勝利をつかみ取ろう。

その道程では、貴方と言う、偉大な民主政治家を打ち破らなければならないだろう。

国王は私に告げた。
シュワルツ党首、貴方は……自らの過去に確固とした誇りを持つ真の政治家だと。
望まぬ死と破壊に苛まれながらも伝統と誇りを掲げ続ける為に戦い続ける覚悟を持つ男だと。
人々が時代遅れだと笑い、背を向けても、誇りをもって伝統を護る為に立ち続ける覚悟を持つ、真に歴史に誇りを持つ人物だと。

かつてSNFPを離党した時の私には、まだ貴方を乗り越える覚悟は無かった。
だが、今ここで改めて、覚悟を示そうと思う。私は、貴方と闘おう。


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 20:57 No.1481
なるほど…

だが、貴方の回答は、私にとっては少し分からないものだ。

「私の率いる全ての民衆」と言うが、それはどの程度の範囲を指しているのか。
スウェーデンの民衆七日、スカンディナヴィアの民衆なのか…ひょっとすれば、全世界の民を指すのかもしれない…
だが、そこまで八方美人になり切れるかね?

「誇りある場所に連れていく」と言うが、それはいったいどのような場所なのか。
「民衆」は、今そんなに惨めな場所にいるのか。

要は、貴方の思想には主語がない。
「民衆」と一言で言っても、それが指す範囲、意味する内容は千差万別だ。

信念は強いようだが、自身の核となる思想について、もう少し深堀した方がいいのではないかな?

私の場合、目指すのは「スウェーデンの繁栄、スウェーデン人の幸福」だ。
ここでいうスウェーデンとは、同君連合崩壊から、連合王国存在前まで存在した、”スウェーデン王国”のことだ。
スウェーデン人とは、無論、その国民を指す。

繁栄、幸福などと言ったが、これは、誰もが食うに困らない生活を送れる、進んだ文明を享受できるという意味だ。
だからこそ私は、「独立スウェーデン」の存在を否定する連合王国には反対してきたし、スウェーデン人を死地に追いやるインターナショナルとの開戦にも反対している。

この態度は、政府から見ればレジティマ派にも劣る反動姿勢だろう…
しかし、私はこれが正しいと確信している。
だからこそ、戦時下でこれだけ反政府的な活動を行える。

貴方はどうなんだね?
道理に反すると周囲から思われても、「民衆」…自分の信念を貫き通す覚悟はあるのかね…?


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:59 No.1482
誇りある場所……
まず、今のスカンジナビア連合王国が誇りある場所か。
いや、もちろん違う。
未だ国内には「スカンジナビア人」の意識はなく、個々が個々の出身国の縄張り意識を持ち、その権限を競い合っている。
スカンジナビアの名を冠しているだけで、国家はバラバラだ。

それは貴方も当然気が付いている。
だからこそ、貴方はスウェーデンのみを救おうとしている。それは明らかにレジティマ派のような反動ではない。
貴方の言う通り、道理の通った主張だ。

私は、この歪な国家の民衆を、あえてスヴェーア…スカンジナビア人としてまとめ上げたい。
スカンジナビア国家の領域の中にいる人間の誰もが、己のことをスカンジナビア人であると高らかに誇る未来を導きたい。
つまり、私は「スカンジナビア人」の国民意識を築き上げたいのだ。

そして、確固たる国民意識を築いたスカンジナビアは、現在の領域にとどまらない。
いずれ、スカンジナビアであることを求める民がいる土地は、全てスカンジナビアとなるだろう。
スカンジナビアは永遠のフロンティアを意味する言葉となるのだ。
それが、私の導く「誇りある場所」たるスカンジナビアだ。


シュワルツ党首、貴方は偉大な政治家だが、私と貴方の目指す究極の目的は、結局異なるところにある。
貴方は……貴方の救おうとするのは、貴方が救える人間だけだ。
そこには明確な境界がある。限界がある。それは道理かもしれない。政治家としては正しい姿なのかもしれない。

だが、私は政治家たるだけでなく、指導者たる道を歩もうと思う。
私は、敢えて困難な道、万人を救う道を追求しようと思う。

私は私の目指す「国家革新」があり、それは永続であるからこそ、それが貴方の持つ目的より優れていることを信じている。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 21:02 No.1483
……

その信念こそが、私の覚悟です。


……だから、私は私の道を征きましょう。その過程において、堂々と貴方と矛を交わしたいと思います。
無論、言論の場においてです。
貴方は暴力では決して倒れない。例えその身が潰えても、その名と理想は千年先まで残るでしょう。
言論で戦ってこそ、貴方と同じ戦場に立てる。そうでしょう?シュワルツ党首。


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 21:04 No.1484
なるほど…

君は私と真逆の道を選ぶ。
それでいい。 

自分がこれと思う道を進めばいい…


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 21:04 No.1485
貴方には並々ならぬ恩を受けた。
父もそうだ。

……親子二代にわたって、大変お世話になりました。
改めて、深く、深く、感謝します。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 21:05 No.1486
……では、そろそろお暇するとしよう。

SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 21:13 No.1487
そうだ、君に渡したいものがある。

SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 21:14 No.1488
ラームが生前使っていた銃だ。
ヒムレーから渡されたが、私はこういうものには疎いからな。

これは君に返すよ。
ラームの遺品でもある。
大事にしてほしい…


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 21:15 No.1489
これは……父の愛用していた……!!

シュワルツ党首……感謝する。
では、失礼する!!


SNFP幹事長 フランセン 投稿日:2019年07月24日 21:18 No.1490
いやあ、いい豆鉄砲ですねえ!

貴女のお父さんは、その銃を手にアカと戦った。

貴女も、それでハンソn…



SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 21:19 No.1491
(フランセン…こういう場では自重しろ…)
フランセン君、こういう場では言葉は選ぶものだ。
ここで彼女に心地よく帰ってもらえば、SNFPとBWFの関係は改善するかもしれない。
そうすれば、ウルマン内閣を攻撃するにあたってどこかで役に立つはずだ。

君は優秀だが、少しばかり敵を作りすぎだ。
そこは気を付けるように。


SNFP党首 シュワルツ 投稿日:2019年07月24日 21:20 No.1492
ユーリアか……
イングリッドの傀儡という印象であったが、大体合っていたようだな……

彼女には、巨大な党を率いる経験も意思も不足している…
イングリッドらヴァーサ主流派に縛られるのもやむを得ないか。

だが、彼女は、今の状況を脱しようという意思を見せたことも確かだ。

10年後が楽しみな政治家だなあ…


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月29日 22:22 No.1676
長らく旅をしてしまったが、得たものは大きかったな。

戻ろう……BWF、私の党に。