投稿者:BWF指導者 ユーリア・ラーム
誇りある場所……
まず、今のスカンジナビア連合王国が誇りある場所か。
いや、もちろん違う。
未だ国内には「スカンジナビア人」の意識はなく、個々が個々の出身国の縄張り意識を持ち、その権限を競い合っている。
スカンジナビアの名を冠しているだけで、国家はバラバラだ。
それは貴方も当然気が付いている。
だからこそ、貴方はスウェーデンのみを救おうとしている。それは明らかにレジティマ派のような反動ではない。
貴方の言う通り、道理の通った主張だ。
私は、この歪な国家の民衆を、あえてスヴェーア…スカンジナビア人としてまとめ上げたい。
スカンジナビア国家の領域の中にいる人間の誰もが、己のことをスカンジナビア人であると高らかに誇る未来を導きたい。
つまり、私は「スカンジナビア人」の国民意識を築き上げたいのだ。
そして、確固たる国民意識を築いたスカンジナビアは、現在の領域にとどまらない。
いずれ、スカンジナビアであることを求める民がいる土地は、全てスカンジナビアとなるだろう。
スカンジナビアは永遠のフロンティアを意味する言葉となるのだ。
それが、私の導く「誇りある場所」たるスカンジナビアだ。
シュワルツ党首、貴方は偉大な政治家だが、私と貴方の目指す究極の目的は、結局異なるところにある。
貴方は……貴方の救おうとするのは、貴方が救える人間だけだ。
そこには明確な境界がある。限界がある。それは道理かもしれない。政治家としては正しい姿なのかもしれない。
だが、私は政治家たるだけでなく、指導者たる道を歩もうと思う。
私は、敢えて困難な道、万人を救う道を追求しようと思う。
私は私の目指す「国家革新」があり、それは永続であるからこそ、それが貴方の持つ目的より優れていることを信じている。