世論型AAR打ち合わせ掲示板


| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

お名前
メール
画像添付


アイコン [イメージ参照]
削除キー ( 記事を削除する際に使用 )
文字色


ユーリア・ラーム、それから
BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月07日 23:51 No.108
ここまでのあらすじ
https://rara.jp/vic3/page16


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月07日 23:54 No.109
(ストックホルムの王宮からほど近い裏路地)
(目立たない店構えの牡蠣屋、しかし、付近の歩行者をよく見ると、私服の近衛兵であることが身のこなしから分かる)
(今夜ここで会談するのはユーリア・ラーム、そして連合国王、ベルティ・ビョークルンド)

面会の依頼に応じていただき、感謝する……
一対一で話すのは初めてですね。
私はユーリア・ラーム。バルト=ヴァーサ戦線、エルランド・ラームの子にして、同志ヨハンネス・ヘッグの遺志を継ぐものだ。
こちらがイェルハルド・ホルスト氏からの紹介状だ。本日はいくつか質問をさせていただきたい。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月07日 23:57 No.110
これはどうもご丁寧に‥‥‥
イェルハルド閣下から事前に伺ってはいましたが。
ふむ、最近はどうも変わったお客様が多いですね。実に面白い。
我々とヴァーサ運動は36年選挙から最も付き合いが古い政党の一つでありながら
互いに近くて遠い存在であり続けた。

だがそのヴァーサ指導部最後の一人が旅立った途端に随分と近くなったものですね。
歓迎しますよ、ヴァーサの後継者……いえ、現三巨頭の一人、というべきでしょうね。
大したもてなしはできませんが‥‥‥紅茶とジャムなら幾らでもどうぞ!

(さてさて、イェルハルド閣下は私、ユーリア女史を見極めろといっているのでしょうか。
彼女は果たして戦争に‥‥‥いえ、違う、戦後ですね。彼女とフェリシア嬢は……
あぁなるほど、実に興味深い)


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月07日 23:58 No.111
連合国王、ベルティ・ビョークルンド……
陛下……いや、貴方は、36年のあの冬からの、政界の数少ない生き残りだ。
つまり、亡き我が父や、父の同志たち……その活動を実際に目にしたということになる。
民主政治家であった貴方からすると、彼らの活動は相容れないものだったかもしれない。
だが、最後に勝利したのは……悔しいが、貴方を始めとした民主主義政治家だったことは歴史が証明している。
彼ら、ヴァーサ運動とはいったい何だったのか?
スカンジナビアの歴史において、彼らの存在とはどういう意味を成したのか。
私は……身内だったからこそかもしれないが、それを見失いつつある。

……それを貴方から聞きたい。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:01 No.112
勝った、か。私が勝った……結果を見れば、そうなりますね。
さて、どこから話すべきでしょうか。
ヴァーサ運動の躍進、右派の歴史を語るのであれば私も取材をしたヤーネフェルト氏の死から‥‥‥
いえ違いますね、それは【貴方にとってのヴァーサ】とはかかわりのない話だ。
それになにより彼の話は貴方ならば、ノルデン氏から聞くべきだ。
私が賢しらに話すべきではない。彼の名は重く15年たった今でも彼にかかわった人々の傷は癒えていない。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:07 No.115
(ヤーネフェルト……、誰だ?)

私にとっての新ヴァーサ運動の歴史、
そして彼らと貴方たち民主政治家との関わりは……
やはりある一点から語るべきだろう、
すなわち、36年冬における最大の緊張点、

我が父、エルランド・ラーム、
そして、その同志たるラインフェルト・”シクヴァル"シーグフリード、アルベルド・ヒムレー、フリードリク・ノルデン、アクセル・エリクソン……

彼らが引き起こし、自ら幕を引いた、あの36年の【フィンブルの冬】事件……


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:12 No.116
えぇおっしゃる通りです。
‥‥どうも年を取るの話が遠回しになっていけない。
やはり【フィンブルの冬】ですね。あの奇跡の和平はある種、スウェーデン政界の神話となりました。
全てはイェルハルド閣下と今は亡きシクヴァル達の成果でした。
あの時は私は何もできないまま【破滅の渦】にもう飲まれたものだと思っていました。

‥‥貴方からすれば大げさでしょうね、ですが私にとってはでそうではないのです。
私は大英帝国の崩壊に立ち会った一人です、えぇヒムレーさんと実は同じなのですよ。

貴方が信じるかどうかはわかりませんが、
連合主義派と今では呼ばれている人々の多くは当時、自由主義者達と協調関係にありました。
私にとってそれこそが正しい道だった。
‥‥だが、血は流れた。【友人たちの殺し合いを見て私は逃げだしたのです。】

私にとって内戦は侵略戦争以上に恐ろしいのです。

だから私は内戦を恐れないと公然と表明していた彼らに偏見を抱いていたことは否定しません。
えぇ、私は彼らの理性を過小評価していた。

だが、彼らの覚悟は本物のものだは私と違う基準ではあるが確固たる理性を抱いている。

私は個の自由を守る正しさを信じ、総体の定めた法に従っていた。
彼らは自分たちの信じる全体の正しさを信じ、個が奉ずる法に従っていた。

……あの選挙で私は大敗しました。私は【イェルハルド閣下にも負けましたが彼らにも敗北したのです。】
私は【ヴァーサの指導者たちに勝てた、と思ったことは一度もないままでした】

あぁ、自分の負けた話をするのは気恥ずかしいものですねぇ。
こういう時にはお茶とジャムが一番だ
いちごジャム食べます?おいしいですよ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:14 No.117
……ジャムは結構です。

敗者……敗者だと?
だが、次の、1940年の選挙で父達を破ったのは貴方だ。
ヴァーサ運動はその選挙への敗北によって壊滅した…貴方達が敗者で、ヴァーサ運動の彼らが勝者というのならば、これは歴史の転倒ではないか。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:17 No.118
そうですか、それは残念………美味しいのに。

さて、続けましょうか。 私は彼らに敗れた。
ヴァーサ運動は紛れもなく一時代を築いたカリスマを持っていました
‥‥‥そう、彼らは多くの人を引き付けていました。
さまざまな階層の、多種多様な人々が、それぞれ異なるの理由を抱いてね。
支持者達は当然ながら皆、違う夢を見ていた。

しかし、ヴァーサ運動はヴァーサ運動である為に、彼らはみな同じ夢を見ていると思わせなけれないけなかった。
シクヴァル氏も、ヒムレーさん、貴方の父君も、現実に触れすぎてしまったのだと私は思います。
彼らは飛ぶように駆けるのではなく一歩一歩足を踏みしめて抱えたものを守ろうとした
……だが彼らが抱えていた人々は「今度こそ我々は飛ぶのだ」と信じていた。

きっと、それだけだったのでしょう。彼らの結末を招いたものは。

「ならば飛ぶ選択肢を選ぶべきだったのか」と私に聞かないでくださいね?
私にはわかりません。今となってはもう誰にもわからないでしょう。

……いちごジャムがいらないなら、りんごジャムはいかがですか?これもおいしいですよ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:19 No.119
いえ、結構です。

ヴァーサ運動、その理想、多くの同志たちに夢を与えたが…
父達はその夢によって縊り殺された、理想に足をつかまれ、海の中に引きずりこまれた。

そして、その、夢という名の怪物の残滓に走らされているのが、この私だ。

貴方は、ヴァーサ運動は過激なままであった方が勝てたと思うのか?
貴方は『強力な指導者』には反対する人だと思っていたが……

我々のような人種は、強固な指導者の下に団結する。
イェルハルド・ホルストのような一部の例外は、自分の目的の為に反発するものを切り捨てても妥協する。
では貴方は?


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:23 No.120
(さてさて、ここからが本題ですね)

ん~、もしかして甘いものは苦手ですか?え、違うのならば遠慮しなくでもよいのに‥‥

さて、『強力な指導者』を肯定するのか、ですか。
ヴァーサ運動の支持者が何を求めているのかを分析しただけですが‥‥‥
指導者の在り方について、私と話し合うのは、そうですね、きっと必要なことなのでしょう。

……私は可能な限り異なる理想を抱いた人間でも受け入れるようにしています。
そしてよほどの事がない限りは自由にふるまってもらいます。

最低限のルールを守ってくれれば私は特に人を縛らないようにしています。

私は自分が偏狭な人間であることを自覚しているからです。
フフフッ、どうも変な人ばかりが集まってしまいましたが、それも一興ですよ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:25 No.121
私は貴方が、あの炎上する国会議事堂において、貴方の腹心であるはずのイェーオリ・パルメと言い争っているのを見た。
貴方が最も恐れているといった内乱、その引き金になりかねない行動を起こしたのはあの男だ。
それでも、貴方はあの男を傍に置き続けている。矛盾しているのでは。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:32 No.123
そうですね‥‥‥彼が共和政に賛成する事はいってしまえば【どうでもよい事】ではあります。
もちろん事前に相談すれば調整しましたから、そこは彼の不手際ですが。
私が問題にするべきなのは【ハンソンが赤衛隊を突入させる】兆候があったことを報告するべきだった点です。
保守主義だろうと社民主義だろうと【対話を捨てないのであれば私は構わない】
だから内戦を止めるために団結する。自由民主主義を守る。
それこそが【私の存在意義】であり、協調ブロックが生まれた理由です。


‥‥彼は過ちを犯した。それは事実です。
だがそれは彼にこの理念を伝えきれなかった私の責任でもあるのです。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:33 No.124
それでいて、パルメ幹事長を碌に制裁もせずに、そのまま重用している。
我々ならば……銃殺ものであろう。
統制を重んじているといいながら、統制も何もあったものではない。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:38 No.125
ユーリアさん……人を縛らないという事は自分を縛る、という事です。

自分を抑え、必要な時に、必要なだけ【正しく】権限を振るう。

「国民よ、自由であれ」と言いながら常に目を配り、不公正の芽を摘み取り、不正を正す。

「国民よ、公正な世を作ろう」といいながら自由を奨励し、政府の監視を緩め悪徳を見逃してしまう。

私の言っていることは根本的に矛盾しているのです。

この本質的な矛盾を受容して【全ては程度の問題である】と周囲を抑え、
そしてその結果に対して責務を背負う事が私の役目です。


‥‥この矛盾を呑み込むことは難しい、
それでも理解してもらえる人間を育てなければならない。
えぇ、貴方から見れば甘いでしょうけどね。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:40 No.127
本質的な矛盾を解決せずに、責務のみを負う?
それでは結局のところ、その矛盾が貴方の足をすくい、いずれ貴方の命を奪うだろう。
ヴァーサ運動の彼らがそうであったように。

……私は貴方のことが理解できない。とんでもない野心家とみるのが普通だとは思うが……
リベラルな政策を掲げ、父達を破って首相となり、国会議長となり……
ついには玉座を手に入れた……

貴方は、一体、何者なのだ?


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:44 No.129
おやおや、私が野心家に見えていますか?
‥‥‥国王、大統領。まぁ呼び名や来歴は【どうでもいいですが】
国家の象徴、あるいは国家元首‥‥貴方の言葉で言えば最高指導者、か。

私にいわせれば、その座につくという事は人が人ならざるモノを演ずる舞台装置となる事です

国家指導者とは国家の罪悪を負うもの。
即ち、【人でありながら国家の代弁者となる事、そこに己の意志は存在してはならないのです】
【破滅と破綻が保証された旅路ではあっても個人の栄光を求めてはならない】
【例え独裁を気取っても民の声を常に畏れ、敬わなければならない、元首の価値と機能はそれに拠るものなのだから】
【指導者の役目とは極論すれば最悪の事態が訪れたら、国民の為にその命を償いの為に差し出す事です】



指導者の在り方とは権威の根源となる【国民の支持】を保全する手段です。
あとは付け足しに過ぎない



私が玉座に手をかけたのではない。私は王政も共和制も選んではいません。
しかし、少なくとも四割の国民がそれを求めている。残りの六割は一枚岩ではない。
ならば私はそれに応えるだけです。
【総力戦体制の象徴として私は全力を尽くしましょう。たとえそれが何を招こうとも】


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:47 No.133
(唖然)
(なんだ、なんだこの男は。まるで意志がない機械装置のような。それでいて強い意志の力も感じる)
(矛盾している。不気味だ。気味が悪い。だが、私はこの男を乗り越えなくてはいけない)

……貴方にとって、立憲王政、己の玉座すらも、矛盾の調整の結果に過ぎないと?


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:49 No.134
えぇその通りです
‥‥‥ただスカンディナヴィアは征服王朝であってはならない。
ですから、あの御老人には申し訳ないが、いずれ問うべきだと思っていました。
私は戦後を想定していましたがね。
ですが、時期尚早とはいえ結果が出た以上、私は元首の機能を十全に果たせるように努力しましょう。

安心してください。貴方が私と違う道を歩もうと、【法と秩序に反せぬ限りは】私は立憲君主として貴方の歩みを肯定しましょう。

スカンディナヴィアという国家は、未だ若い。
私は【望まれる限りは】象徴としてスカンディナヴィア国民と意識が育まれるよう努めるつもりです。
そこに貴方のような若い方が、多様な意見の一角を担って下さるのであればとてもありがたいことです。

あっレモンジャムはどうですかね、ユーリアさん?


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:51 No.135
(無言で手の平を示してジャムを断る)

……なるほど、貴方はこのスカンジナビアという国家そのものであろうとしているのだな。
民主主義という見果てぬ夢を、たった一人で背負って、国家そのものになろうとしている。

貴方は、ヴァーサ運動の40年に失われた選択肢……
「夢に向かって飛ぶ選択肢を選ぶべきだったのか」を、どちらを選ぶべきだったのかは分からないという。

私は飛んで見せようと思う。
父たちが選ばなかった道を、同志たちの見果てぬ夢を、飛んで見せようと思う。


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 00:55 No.137
ふふふ、私は一人ではありません。良い友がいますからね。
あぁそしてもう一つ、私は自由を守る為に法と秩序を重んじます
私は自由を尊ぶがそれ故に譲らないものはありますよ?


飛ぶことは歓迎しますが、飛び方次第では‥・。

‥‥‥私は【必要な時に必要なだけ】力を振るうことを臆する事はありません。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 00:56 No.138
いや、それは誤解だな!
私は暴力ではなく、貴方と同じ、議会主義という「戦場」で、貴方の友人たちを打ち倒してみせよう!


それでこそ、私は、かつてのヴァーサ運動を超えることが出来る…そうではないか?


国家元首 ベルティ・ビョークルンド 投稿日:2019年06月08日 01:02 No.140
なるほど‥‥‥なるほど実に興味深い!!
貴方は父君達のヴァーサ運動を継承するだけではなく、貴方自身の運動を作り上げる
継承者としてではなく貴方自身としてこの国を背負う覚悟を持ったということですね。
大変結構!!実に素晴らしいことです。

貴方のその選択を立憲君主たる私が祝福いたしましょう。

であるからには……

今度は国家元首たる私から、新たな指導者たる貴方に問いましょう。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:04 No.141
(空気が変わる)
(どろりとした重たい空気、息が詰まる。その場から空気が消えうせたかのような)
(目の前の男は微笑みながらジャムを頬張っているというのに…なんだ、これは)

(震えるわけにはいかない。おびえるわけにもいかない。私は同志たちに夢を見せる存在なのだから)
(目の前の男を超えなくてはいけないのだから)


国家元首 ベルティ・ビョークルンド 投稿日:2019年06月08日 01:06 No.143
貴方は……自分を信じる者たちと共に積み上げてきた何もかもを、前に進む為に捨てる覚悟はありますか?

自分の積み上げてきたものを無に帰して、それでもなお血を吐いて。
今までの味方を敵にして、銃口を突き付けられても、なお妥協をする覚悟はありますか?
イェルハルド閣下は36年のあの冬、成し遂げました。では貴方は?


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:07 No.145
私は……かつて父たちが切り開けなかった、新たな道を切り開く覚悟がある。
その過程において、妥協を迫られることもあろう。私は夢のため、それを甘受しよう。
例え何度やり直すこととなっても、その結果、我が身を焼くことになろうとも。


国家元首 ベルティ・ビョークルンド 投稿日:2019年06月08日 01:10 No.147
なるほど、なるほど。素晴らしい覚悟ですね。では続けましょう。

貴方は……自分の理想の為に全ての敵を打ち倒し、味方へ取り込み、その全てを平らげて。
それでもなお自分の足だけで地に立ち続ける覚悟はありますか?
何もかもを背負い続け、ただ理想郷を築く為だけに。


いつか必ず理想郷は訪れるのだと人々と共に信じ、諸国民が戦いの代償を求め、
貴方が取り込んだモノたちが夢を広げる度に、敗北を許されぬ戦いを続ける覚悟はありますか?
夢を見せ、すべてを取り込んで進み続ける為に。


貴方の御父上、ヴァーサ運動の方々、彼らを超えようとするなら問わねばなりません。


……貴方は際限なく膨れ上がる他人の夢想を背負い、全てを敵に回し、世界を打ち倒す覚悟はありますか?


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:10 No.148
私は、私、ユーリア・ラームは…全ての支持者、国民の夢を背負って、彼らを導く船頭となろう。
たとえ、船が一秒後に沈む運命だとしても、勝利を一寸も疑わず、国民を鼓舞し続けよう。

国家を導く指導者とはかくあるべきだ。


国家元首 ベルティ・ビョークルンド 投稿日:2019年06月08日 01:16 No.151
素晴らしい!

では貴方は……自分を信じる者たちを、自分を慕ってくれた者たちを外つ国の肥やしとする覚悟はありますか?

送り出した愛する者の残骸にすがって泣く者達に我々を支持して下さい、と乞う事は出来ますか?

許しを請わず、取り返しのつかない傷を負わせた者達に笑顔で握手を求めて回る覚悟はありますか?
故郷の人間を死地に送り尽くし、それでもなお遺族に自分の正義を臆面もなく語れますか?


自分の信じたものが正しい選択であると証明する狂気の為だけに。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:17 No.154
それは…貴方自身の覚悟か。

連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 01:19 No.155
さあ、どうでしょうね?

そもそも私が今、問うているのは覚悟なのでしょうか?、
或いは妄執、或いは狂気。そう呼ばれるべきかもしれませんよ?


さあユーリアさん、どうしますか?肯定するべきか、否定するべきか。
どちらが【正しいのでしょう】?

(にっこりと笑って紅茶を飲む)


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:21 No.156
例え国家が戦争に陥り、敗北の淵にあろう時…私は国家のための贄となろう。
国家の勝利のための偉大なる犠牲となろう!
ヴァーサ運動のかつての指導者たちも、またそうしたであろう。

また、貴方もそうであろう?


国家元首 ベルティ・ビョークルンド 投稿日:2019年06月08日 01:25 No.159
‥‥よろしい、よろしい。では最後に問いましょう。
貴方は……自らの過去に確固とした誇りを持っていますか?

例え誰に否定されたとしても歴史を誇りとして孤立してもなお誇り高くあれますか?
望まぬ死と破壊に苛まれながらも伝統と誇りを掲げ続ける為に戦い続ける覚悟はありますか?


人々が時代遅れだと笑い、背を向けたたとしても。
誇りをもって伝統を護る為に立ち続けることはできますか?

シュワルツ氏は私と意見は異なりますが、それでも偉大で強かな政治家だ。


貴方が民族の伝統と誇りを礎として、国民に夢を抱かせるというならば、
貴方が真に超えないといけないのは、シュワルツ氏だ。


どうですか?貴方は彼を傍で見てきたはずです。
私以上に彼の強さ、恐ろしさを知っているのではありませんか?


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:28 No.161
新ヴァーサ戦線は、もとより古き伝統と誇りを現代に伝える伝承者だ。
その後継者たるバルト=ヴァーサ戦線の指導者たる私もまた同じだ。

だが、私はその伝統を、ヴァーサの精神を、忘れられた古物としてではなく、
真にこのスカンジナビアに蘇らせてみせよう。

それこそ、我が見果てぬ夢、ヴァーサの夢だ!


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 01:32 No.163
ふふふ……あぁ良い答えです。ラーム氏は良い娘さんを残していったものだ。
あぁ、とても真っ直ぐだ。
アレクもこのくらい素直で頼もしく答えてくれれば良いのですがね。

ですがね、ユーリアさん。
私が今あげた例えの一つでも【現実に直面して】
それでもなお、言ったとおりに続けることができたのであれば、
それは貴方が狂気の淵に立とうとしている事を意味するのです。
国家を背負う指導者たる事は、【狂気と正気の境界に立つことなのです。】

だから、だからこそ、貴方は信頼する友を見つけなさい。
指導者となった貴方を恐れず、叱り飛ばし、それでも貴方の破滅への旅路を笑って付き合ってくれる友人を見つけなさい。
普通の心を持った友を見つけなさい、貴方が自分自身を見失わない為に。

‥‥貴方はきっと今もそれを求めているのでしょう。
私如きと話すよりも遥かにもっと大切なことだと思います。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:33 No.164
…………
(小娘に言い聞かせる一般道徳論?いや、違う。この人は……)


連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 01:36 No.166
あぁ、いけませんよ、そんな怖い顔をしては国家指導者どころか政治家失格です!
苦しい時に笑って見せるくらいでないと良い政治家にはなれませんよ?


貴方は他に行くべきところがあるはずです、もっと貴方を知っている方から話を聞くべきですよ。

  When a wise man gives thee better counsel, give me mine again
  (賢いお方があんたにもっと上等な教えをくれたのならば、この教えはアタシに返してくんな。)
  I would have none but knaves follow it, since a fool gives it.
  (道化の教え従うのはならず者ばかりよ。 )

さぁさぁ、こんな道化の教えを真に受けてはいけませんよ!

そうですね、私から、シュワルツさんへの紹介状をしたためることにしましょう。
私と問答するよりも有益でしょう。



よろしければこの貴腐ブドウのジャムをお土産にどうぞ。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:39 No.170
(ああ、この人は、自分が狂っているのを認め、乗り越えて、受け入れたのだ)
(そうでなくては国家を背負うことなどできないと)
(指導者たるとは、それほど偉大なことなのだ)


……本日は国王陛下の貴重なお時間をいただき、心より感謝する。
お土産も有難く、頂戴する。では、そろそろ失礼しよう。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年06月08日 01:43 No.171
(退出するユーリア)

連合国王・ベルティア1世 投稿日:2019年06月08日 01:44 No.172
‥‥そして若者は前に進む、か。

若い、若いですね。
妄執で指導者になった私やホルスト閣下を見ても指導者を目指すことを諦めない。

あぁ、そして、父の死を乗り越えて、新たな運動を、自らの手で築き上げる。

実に頼もしい、実に羨ましい、そして少しばかり妬ましい。彼女は乗り越えると言って見せた。

‥‥‥嫉妬、か。情けない、やはりヴァーサは苦手ですね。


BWF指導者 ユーリア・ラーム 投稿日:2019年07月24日 20:32 No.1469