みちのく会掲示板
| 新規投稿 | トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

コバネガはむずかしい! 宮野昭彦 投稿日: 2024年01月23日 16:51:24 No.1544 【返信】

 写真の蛾は、開張11mmのコバネガのオスです。交尾器は、図鑑にあるようにするにはバラさなくてはいけないですね。とりあえず、こういう開き方で撮影しましたが、同定可能ですか? Phallusが図鑑には載せてないのは何故でしょう?

梅津一史 投稿日: 2024年01月23日 18:40:03 No.1545
たぶんニッポンヒロコバネ Neomicropteryx nipponennsis だと思います.
秋田にいるのはモンフタオビコバネとムモンコバネとIssikiomartyriaの3種だけなので,それ以外のものは見たことがないので,あくまでその範囲での経験からですが,コバネガの♂交尾器による識別は,第10背板の形態がキーになることが多いのですが,図鑑にあるような図は潰さない状態で背面から見たものですので,開いて腹面から見た状態にするとわかりにくいことが多く,平面的でない構造が変形してしまうことも多いです.開いて潰す前にじっくり見た方がいいです.
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月24日 09:46:40 No.1546
梅津さん ニッポンヒロコバネとの同定、ありがとうございました。コバネガの♂交尾器の撮影の仕方についても、ご教示ありがとうございます。撮影をやり直してみました。Valvaが丸く湾曲しているので、無理につぶさないほうがよいというわけですね。それに腹節がよく骨化しているので、これも同定に必要なのかも? それにしても、私の最初の写真とはかけ離れて見えます。まあ、このやり方だと交尾器の撮影は楽でよいです。

梅津一史 投稿日: 2024年01月24日 10:26:12 No.1547
潰さない状態だと,固定されていないため,撮影中に動いてしまいます.宮野さんはどのようにして撮影していますか?私は仕方なく微針の先で押さえて固定していますが,針が写ってしまいかっこ悪くて・・・

宮野昭彦 投稿日: 2024年01月24日 11:40:42 No.1548
梅津さん 確かに円柱状の交尾器がコロコロ動きますね。私はカバーガラスを被せて撮りました。なので、少し実際と異なって撮影されてしまっています。ま、アマチュアなので許してください。
 このコバネガの交尾器図が図鑑にしっかり掲げてありますが、何故phallusの図が省略されているのでしょうか? Phallusは同定に役立たないのですかね?
梅津一史 投稿日: 2024年01月24日 15:16:38 No.1549
なるほど,了解しました.
コバネガのphallusは,属ごとには特徴がある感じですが,種ごとには識別に使えないことが多いのかもしれませんね.
最近記載されたものを除けば,Hashimoto(2006)を見ればいいかと思います.
北九州市立自然史・歴史博物館研究報告A類(自然史)に載っていて,ダウンロードできます.
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/kmnh/4/0/_contents/-char/ja
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月24日 17:53:27 No.1550
梅津さん 橋本さんのTaxonomic studyのご教示、ありがとうございます。さっそくDLしました。これに今田さんたちの記載文Zoosyst.Evol.94(2)2018:211-235があれば絵合わせできますね。
 ♂交尾器図は、大図鑑には私のようにvalvaを開いた図が載っていますね。そもそも開けないものがあるのかも?
 今日は朝からこちらも雪で真っ白です。寒いのはキツイです。
朴鎮亨 投稿日: 2024年01月24日 23:49:44 No.1551
宮野 様、梅津 様

封入せずに交尾器の角度を固定したい場合、ゲル状のものを使うと撮影しやすいです。
(写真はNo. 935の後翅に透明部があるヒロズコガの♂ゲニです)

甲虫屋の方からお聞きした手法なのですが、愛大式だと(なんとなくモヤモヤしますが)SODの蒼色のパッケージのローションが流動性と粘度がちょうどよく、使われているそうです。
また、もう少し粘度の高いKYゼリーなんかも使われています。
上記の商品はエタノールと反応して硬化orやや白濁するので、使用後は水で軽く洗う(水に入れて筆でたたく程度でよい)必要があります。KYゼリーの方は硬化が強いためあまり使っていませんが、SODの方は75%エタノールであればあまり支障はないのでこちらを使っています。

掃除が手間なので代替品を探しているのですが、なかなか良いものが見つかりません。
消毒用エタノールゼリーは短時間であれば撮影にちょうど良いのですが、時間がたつにつれてやはり白濁してしまいます。


梅津一史 投稿日: 2024年01月25日 00:48:09 No.1552
朴さん,ありがとうございます.エタノールとの相性がいいものが使いやすいでしょうね.試してみたいと思います.・・というかもう少し早く知ることができればよかった~.
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月25日 09:24:31 No.1553
朴さん 企業機密のテクニックをお教えいただき、ありがとうございます。なるほど、ゲルを使うのですね。


第47回みちのく会について 青木俊彦 投稿日: 2024年01月23日 13:28:46 No.1542 【返信】

皆様いかがお過ごしでしょうか.
コロナ禍後初のみちのく会開催についてメールを差し上げましたが1月23日現在,参加申し込みは21名となっています.以前より少ないです.
申し込み締め切りは1月26日までとしています.もしお忘れの方がいらっしゃいましたらお急ぎ下さい.
2月24日(土)~25日(日),会場は松島町のパレス松洲です.
また参加される方で2日目の話題提供していただける方もご連絡下さい.こちらは現在2名です.


Caloptiliaは何でしょう? 宮野昭彦 投稿日: 2024年01月20日 08:57:06 No.1532 【返信】

 開張10mmのCaloptilia♀はイタヤハマキホソガC.acerisかモミジハマキホソガC.acericolaと思ったのですが、いかがでしょうか?

宮野昭彦 投稿日: 2024年01月22日 17:11:12 No.1537
モミジハマキホソガですね。Anturmが長いので、イタヤとははっきり区別できました。
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月22日 17:32:51 No.1538
 ♂もいました。



Trachydora 宮野昭彦 投稿日: 2023年11月09日 09:56:14 No.1467 【返信】

 写真の蛾は各務原市の木曽河川敷で採集したもので、杉島さんによるとTrachydora ussuriella Sinev, 1981というエダモグリガ科の種だそうです。採集してる方はいますか? 同定いただいてからもう7年になりますが、そろそろ和名を付けて発表しておかないと忘れてしまいます。

梅津 投稿日: 2023年11月09日 11:09:55 No.1468
秋田では冬師の草原で結構採れています.杉島さんによろしく~ということで預けております.先日の鱗翅学会でお会いしたときにも,そのままになってしまっていて・・・というお話をされていました.早く書いて~.
韓国でヤマハギの枝にもぐることが知られています.草地の蛾なのだろうと思います.あちこちで採れていると思うのですが.
鈴木信也 投稿日: 2023年11月09日 12:05:01 No.1469
実は九大のグループで蝶と蛾に別の報告のついでに初記録を投稿しております。
12月に出版予定のため、もう少しお待ちください。
宮野昭彦 投稿日: 2023年11月10日 08:08:24 No.1470
 九大に先を越されましたか。この科にも同定の保留された種が他にもあるようです。
梅津一史 投稿日: 2023年11月10日 15:41:58 No.1471
2019年にみちのく会でこの蛾の話をしたのですが,原記載の図ではいまいちわからず,Koster & Nieukerken, 2017. Gielisella gen. n., a new genus and two new species from southern Spain (Lepidoptera: Elachistidae: Parametriotinae) with a catalogue of parametriotine genera. Nota Lepi. 40(2) : 163–202. という論文をたまたま見つけて彩色図もあり交尾器の図もぴったりのがあり,これかな~という感じだった記憶があります.
宮野昭彦 投稿日: 2023年11月10日 16:12:50 No.1472
梅津さん 2019年のプラザクリプトンでのみちのく会資料、確認しました。まさに表徴も雌雄交尾器もぴったりですね。交尾器の写真もわかりやすいです。♂交尾器のグナトスが日本の突起になっているということですが、年輪のような模様の入った部分のことですよね? おかしなグナトスです。この種の♂前翅裏面には、長大な毛束があるのが特徴のようです。

梅津一史 投稿日: 2023年11月10日 18:25:41 No.1473
自分で調べる前に,奥先生に交尾器を見てもらっていましたが,奥先生もこの変な構造がgunathosであることを見破れず,こんな変なのは見たことがないと言っていました.Gnathosだとわかってみれば,このあたりのいくつかの科に共通する刺毛の生えたgnathosなわけで,なるほどと思いました.これが関節していてぐらぐら動くのに気付いたときはびっくりしました.
鈴木信也 投稿日: 2024年01月20日 17:34:55 No.1533
Trachydora ussuriellaに関しまして、昨日に出た蝶と蛾の平尾台で得られた小蛾類の報告内で記録をしています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/lepid/74/4/74_85/_article/-char/ja

和名は「トラフエダモグリガ」としました。
この雑誌はオープンアクセスではないため、別刷りにつきましては、私に言っていただければ送付します。
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月21日 09:35:19 No.1534
鈴木さん お知らせ、ありがとうございます。「蝶と蛾」の報文、拝読しました。

梅津さん 私たちの採集記録をまとめて、簡単に発表してはどうでしょうか。データ提供しますので、とりまとめしてください。
梅津一史 投稿日: 2024年01月21日 19:00:36 No.1535
そうですね.秋田では私以外にも別の場所で採集している人もいるので,データ集めてみます.


クサモグリガ? 宮野昭彦 投稿日: 2024年01月18日 08:41:51 No.1527 【返信】

 開張10.5mmの黒っぽい♀はクサモグリガですかね? 岐阜の標高1000mの高原で、6月採集です。

梅津一史 投稿日: 2024年01月18日 19:32:03 No.1528
ヒラズササノクサモグリガかと思います.目立つsignaがない種はあんまりいないはず.
宮野昭彦 投稿日: 2024年01月19日 09:25:47 No.1529
梅津さん ヒラズササノクサモグリガとのこと、納得です。ありがとうございました。確かに、表徴の似たササノクサモグリガやカニスササノクサモグリガにはsignumがあると書いてありますね。
梅津一史 投稿日: 2024年01月19日 17:31:48 No.1530
秋田ではヒラズササノクサモグリガは多いのですが,ササノクサモグリガやカニスササノクサモグリガはかなり少ないようです.


<< | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | >>


Powered by Rara掲示板
管理者に連絡 | 新着投稿をメールで受け取る | スポンサー募集