みちのく会掲示板
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第47回みちのく会報告 青木俊彦 投稿日: 2024年02月27日 21:57:22 No.1597 【返信】

第47回みちのく会報告

前回の札幌開催から4年を経て,みちのく会を宮城県松島町にて開催することができました.
会場は日本三景松島にある「パレス松洲」です.眼前に松島の絶景が眺望できる素晴らしい環境です.
当初,どれだけの参加者になるのか予想ができず気をもんだこともありましたが,最終的に29名の参加申し込みがありました.(そのうち1名は当日発熱のため不参加となり28名で開催)
コロナで開催できなかった4年間は思ったよりも長かったようで,これまで常連として参加されていた方々のうち何名かは高齢のためか不参加でした.また中には亡くなられた方もいらっしゃいます.
こういった点は寂しかったのですが,初めて参加するかたが4名おられ,いずれも20代の大学生,大学院生の皆さんでした.このうちお一人は久方ぶりの女性です.また中には遠く九州から参加された方もおられるなど皆さん新鮮な空気を運んできてくれたと思っています.

2月24日(土)
午後2時受付開始,3時から一人一話.
一人一話ではパワーポイントを使用したり,持参資料を用いて簡単な発表をする方もおられ,予定時間を大きく超えました.そのため予定していた集合写真撮影は翌日に延期になりました.
6時からの懇親会.旨い料理を食べながら,久しぶりの会話に話が弾んでいたようです.
途中初めての試みとしてじゃんけん大会を行いました.景品は宮城県蛾類目録,毒蛾のポスター,運搬用紙製標本箱です.皆さん童心に帰ってじゃんけんしていました.

8時過ぎから幹事部屋にて二次会.
久しぶりのオークションは出品数は多くありませんでしたが,ヒダカミツボシキリガを含む北海道特産種が出品され盛り上がっていました.

2月25日(日)
7時~8時の朝食の後,9時から2日目の話題提供が4題ありました.
枝恵太郎「日本から海外に渡った外来種とされる蛾」
新津修平「ミノガの採集法について」
斉藤 修「千葉県のマルハキバガ」
岸田泰則「日本のボクトウガ科の学名について」
4題とも興味深い内容で勉強になりました.
なお新津修平さんが発熱のため不参加でしたが,学生さんの山口真毅さんが急遽代理で発表し,見事役目を果たされたのは立派でした.

その後,来年の開催県岩手県の奥俊夫先生から挨拶がありました.
最後に全体集合写真撮影を行い,2日間の日程を無事終了することができました.

参加された皆様,本当に有難うございました.次回は岩手で会いましょう.
幹事 青木俊彦,阿部剛


梅津一史 投稿日: 2024年02月27日 23:31:34 No.1598
幹事のお二方,本当にご苦労様でした.盛り上がってましたね~.
思えば,今回は標本を見ながらあーだこーだ言う場面が少なかったかも.来年は頑張って標本を持って行けるようにしたいと思いました.


(ホントの)みちのく会 お疲れさまでした 梅津 投稿日: 2024年02月26日 08:30:48 No.1595 【返信】

4年ぶりのみちのく会、ついに開催されました!
幹事の皆様、ありがとうございました。この4年間、気苦労が多かったと思います。
まだまだ話し足りなかったこともあるかと思います。この掲示板を今後ともご利用ください。


宮野昭彦 投稿日: 2024年02月26日 18:06:14 No.1596
 ホントのみちのく会、久しぶりに楽しかった。やはり東北の蛾屋さんたちは、青木さんはじめみんな暖かくて優しい方ばかり。松島の景色も美しく、ホテルの食事もツルツル温泉もえがっだー。ただ、夕食会は隣にT酒豪が来たので、少々飲み過ぎてしまった。
 今夜は牛タンで焼肉だあー。




ホソガではなかった 宮野昭彦 投稿日: 2024年02月22日 15:30:42 No.1592 【返信】

 以前ここに掲示したホソガ?ですが、交尾器を確認したところ、ホソガではないことがわかりました。前翅の先が尖らず、丸いのでホソガと思ったのですが「交尾器ウソつかない」ってことのようです。
 タテスジトガリホソガ Pyroderces sarcogypsa (Meyrick)に交尾器が似ているので、この属に入る蛾だと判断し、Anatrachyntisのvalvaは基部が細くくびれるので、この属ではないと思ったのですがいかがですか?
 前翅の先端が丸いので、トガリホソガという和名はこの種については当たりません。


梅津一史 投稿日: 2024年02月22日 16:58:22 No.1593
この交尾器はPyrodercesっぽいですね.ヨーロッパの方にはこういうのはいないみたいなので,東アジア~南の方のものだとすると,探すのが大変かも.未記載種の可能性も大きそうですが.
宮野昭彦 投稿日: 2024年02月23日 08:46:02 No.1594
確かにネット検索で出てくるPyroderces属の種は、どれも褐色地に白条を持つ種ばかりです。この種は鉛色の金属光沢の条線を持ちますから、該当しないようですね。まあ、適当な和名を付け、交尾器の簡単な説明を付けて発表しておきます。


ホソバコスガの近似種が新種になってたんですね 梅津一史 投稿日: 2024年02月22日 00:17:55 No.1589 【返信】

たまたま気付いたのですがXyrosaris sp. 1 of Oku, 2003 ウスモンホソバコスガとXyrosaris sp. 2 of Oku, 2003 ヒメホソバコスガが新種として命名されてたんですね.
Xyrosaris sp. 1 of Oku, 2003 ウスモンホソバコスガは,Xyrosaris vaginata Bae & Na, 2024 (Bae & Na, 2024. Review of the genus Xyrosaris Meyrick (Lepidoptera, Yponomeutidae, Yponomeutinae) from Korea, with two new species. Zootaxa 5397 (3): 418–426.)
Xyrosaris sp. 2 of Oku, 2003 ヒメホソバコスガは,Xyrosaris insularis Ponomarenko & Beljaev, 2023 ( Ponomarenko, M. & Beljaev, E.A., 2023. Description of a new species of the genus Xyrosaris Meyrick (Lepidoptera: Yponomeutidae) from the Far East of Russia with notes on congeneric species. Zootaxa, 5306 (1), 135–143.)
Bae & Na (2024) では両方の交尾器写真が出てました.
Bae & Na (2024) では,日本国内でのこれまでの報告に触れています(斉藤さんの♀交尾器の件はスルーされてます(T-T))が,Ponomarenko, M. & Beljaev, E.A. (2023)では日本のことには全く触れておらず,分布もロシア極東だけになってます.
Bae & Na(2024)は例えば下記アドレスでダウンロードできます.
https://www.researchgate.net/publication/377180650_Review_of_the_genus_Xyrosaris_Meyrick_Lepidoptera_Yponomeutidae_Yponomeutinae_from_Korea_with_two_new_species
宮野昭彦 投稿日: 2024年02月22日 08:48:45 No.1590
梅津さん 貴重な情報をありがとうございました。
小松利民 投稿日: 2024年02月22日 12:21:45 No.1591
梅津さん、ありがとうございます。X.triacantha なる種が韓国にいるとしたら、日本でも採れる可能性がありますね。


Spilosoma2種は同種か? 宮野昭彦 投稿日: 2024年02月21日 18:04:43 No.1588 【返信】

 Tinea最新号に、キハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリの種間関係に関する報文が練っています。これまで、野外でこの2種の種間雑種と思われる個体を確認したという情報が、ネットに出ていたことがありました。報文では、黄色いのと赤いのを交配した実験から、仮説を提起しています。私の報文がこの中に引用されていますので、そのとき使用した写真を掲示します。
 私の報文では、この2種の♂交尾器の間の決定的な違いは見つからなかったので、写真に書いたコメントはあくまで傾向?と理解ください。
 クロオビリンガとアカオビリンガは♀交尾器では少し違いますが、♂交尾器では区別がつきません。ひょっとして、同種か?と思ったりします。
 マエベニノメイガとヘリジロキンノメイガは「日本の小蛾類」で同種扱いになりましたね。この根拠はDNAのようです。私はこういうのに、首をかしげてしまいます。




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