雑銭掲示板Ⅱ


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奇足宝
とら 投稿日:2024年02月08日 00:14 No.1020
奇足宝の兄弟並べることが出来ました。

左は、諸先輩方を経由し以前取得した品。
中が、今回ロット物より取得したものです。
早いうちから高値になってしまい一寸出費がかさみましたが、取得できました。
おまけに、細郭手の鋳写し1枚入っていました。

右は、嵌郭の痕跡が残る細郭手強覆輪嵌郭というか、中郭手なのか、どちらでもよさそうだけど、背は、大濶縁と言いたくな堂々とした品です。
2度写しで小さくなったのを、強い覆輪で大きさを調整しています。

中・長郭手覆輪強刔輪・奇足宝・深淵
  48.86mm、32.47mm、39.8mm、23.19g。
右・細郭手強覆輪嵌郭(中郭手強覆輪)
  49.16mm、33.02mm、40.3mm、24.5g。


四国のK 投稿日:2024年02月09日 20:04 No.1021
とら様
奇足宝の入手おめでとうございます。
ここ数年、珍品と言われる品がちょこちょこ現れるネットオークションでこいつはほんとに出てこなかった。
貴方の泉運が呼び寄せた様な気がします^_^。


とら 投稿日:2024年02月09日 22:10 No.1022
四国のK様

有難う御座います。
当品は絶対欲しかったので、力技で横取りしたようになりお許しください。
不知分類譜では、大川氏旧蔵の勢陽譜掲載の品が掲載してあるのみで、以前K様が掘り出した品は掲載されていませんでした。
次鋳の宏足宝の足が折れ曲った程度の品ですが、結構珍しい品で、ロット物に入っているとは驚きです。
掘り出し名人のK様と異なり、目が利かない私は、他人のカイに提灯をつける位しか出来ませんが、これは目立ちました。
勢陽譜の品やK様の掘り出した品と比較し、状態が良く、目鼻立ちのハッキリした色白な美人です。


関西のT 投稿日:2024年02月10日 19:25 No.1023
とら様

御入手おめでとうございます。
勿論私も参加してはいましたが全く太刀打ち出来ませんでした。
普段は7万も入れれば落とせた筈なのですが、今回はダメですね。不知銭恐ろしや。

なおこの銭座は初鋳は黒っぽく刻印も不鮮明ですが、
末鋳になるほど黄白色や黄色の銅色が増え、それに従い刻印も異刻印主流が桐刻印へと徐々に増えていくように思います。ただし黄白色でも異刻印はそこそこ存在し、桐と異刻印のハイブリッドもあるので、その辺りから何か銭座解明に繋がる手がかりを得られるのかもしれません。
なお赤色や赤褐色は未見。肌はほぼヌメザラで統一されているようです。

画像は何度か投稿していますが、
奇足寳の最初期形態の弱覆輪弱刔輪銭(保人先二連星)、
そして少し前に新たに入手した、製作からほぼ同座で間違いないと思っている宏足寳(1次通用銭)です。

とら様の品には及びませんが参考までにご覧下さい。
因みに宏足寳の方は過去に制作日記へ投稿されている品です。


とら 投稿日:2024年02月11日 11:42 No.1024
関西のT様

貴重な情報ありがとうございます。
星二つ、確かに関係ありそうですね。
製作日記2016年2月19日始め、関係するところ再度読み直しました。
以前は読んでもちんぷんかんぷんで、素通りでしたが最近はわかる気がします。
恐らく、九分九厘関係があるのでしょうが、原母が本座の通用銭なので兄弟の通用銭が他でも原母になったら面白いなどとも考えました。

極印に関する私見ですが、異極印とされている物には破損した物、磨耗した物などがかなり含まれており、最初は普通の桐極印であろうものが多数含まれています。
本座なら破損すれば新しいものに交換したはずですが、不知銭はそのまま使ったのでしょう。
削花押4枚の極印を比較したときは、末鋳と考えるものの極印が一番大きくなっていました。

兄弟銭でも原材料などが一定でない不知銭の場合見た目が変わる例として、宏足宝の花押にプチがあるもの三枚掲載しました。

また、奇足宝の場合、プラスチックノギスで銭文径が39.8mmでしたのでその母は40.4mm前後ですので、宏足宝なら次鋳に当たるので、比較的類似している物を、真ん中に挟み掲載してみました。
スキャナーの調子が悪く、火中品みたいに写ってますが皆きれいな品です。


関西のT 投稿日:2024年02月11日 17:45 No.1025
とら様

異刻印が桐刻印の摩耗、変形をそのまま使用した例はおっしゃる通り多数あると思います。というか我々が勝手に異刻印として喜んでいるだけというのが正しいのでしょう。
ただ勿論それが全てではなく、本当に桐とは別のモチーフの刻印があるのも事実であり、それを調べるのは兄弟銭或いは同一銭座の品の刻印を複数集めて比較するのが一番でしょう。
画像の品は奇足寳の前段階である折足寳 2次通用銭(保人先二連星・中央)と、同座とみなしている製作、肌と刻印がほぼ同じ垂足寳 1次通用銭(左)、それと刻印が同じで多分同じ座であろう長足寳 1次通用銭(左)です。
私はこの銭座に関しては本座に習った桐とその他をモチーフにした異刻印の2つが存在するものと考えています。

話が変わってもう一点、この銭座に関して私は銅色がある程度安定している事が非常に気になっています。
例えば判明している自前の銅供給源を保有していた銭座である秋田や南部などは銅色が安定して赤、黄、茶色をしています。
一方で金属ならなんでも使ったとされる薩摩や山口、様々な一文銭を原料にしたと言われている福岡などは非常に多様な色合いをしており、これらの銭座とこの度の不知銭座を比較すると、黒、黄、茶の三色で安定しているこの銭座はどちらかと言えば前者の安定した銅供給源を保有した鉱山近辺の銭座ではないか?
またその色は琉球中字に近いことから、その銅供給源を調べればより近づけるのではと考えています。

酒が入っているせいで素人のつまらない妄想やら書き連ねてしまいました。失礼しました。
また面白い品が手に入りましたら見せて下さい。
私も楽しみにしています。


とら 投稿日:2024年02月11日 21:11 No.1026
関西のT様


詳細なる解説ありがとうございました。
宏足宝類30枚以上見てみましたが星2つは見つかりませんでした。
中には消えてしまって見つからなかったのかもしれません。
宏足宝は足が長く、作りが精緻で本座よりも立派です。
かなり力のある銭座であったと思われますが、やはり力があったと思われる、張足宝とは雰囲気が異なり別のように感じます。

至らぬ私ですが、あれこれ推理するのは楽しいので益々はまってしまいます。
長くなったので最後に、宏足宝の一種、削花押の兄弟銭4枚掲載します。
鋳造された順番通りに並べたつもりですがいかがでしょうか。
サイズはだれて最後の方が大きくなっています。
極印も変化し、最後のはT様の品と似ていませんか。
兄弟銭でも、面の様子や、星などは全く変わっていますが、特徴である面左の2か所のへこみはどれにも残っています。

本日は暇があったので、ついつい張り切ってしまいました。
お休みなさい。


穴銭初心者 投稿日:2024年02月13日 13:41 No.1029
とら様

宏足宝類を30枚以上お持ちであるとは驚くほかありません。すごいですね。


とら 投稿日:2024年02月13日 16:13 No.1032
穴銭初心者様

宏足宝類は、サイズも大きく、造りも精緻、足が長く人気の天保銭なので、諸先輩方は皆所有されていました。
処分なさるとき購入したり、オークションなどで売りに出ると購入しました。
小さな変化もかなりあり、全てを網羅しているわけでは有りません。
未だ道半ばで、かつ浩泉丸様の制作日記で、解説頂いたものも多数ありますが、機会があれば、その変化ごとに纏め、詳細を発表して行きたいと思っています。




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