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投稿者:関西のT
とら様 異刻印が桐刻印の摩耗、変形をそのまま使用した例はおっしゃる通り多数あると思います。というか我々が勝手に異刻印として喜んでいるだけというのが正しいのでしょう。 ただ勿論それが全てではなく、本当に桐とは別のモチーフの刻印があるのも事実であり、それを調べるのは兄弟銭或いは同一銭座の品の刻印を複数集めて比較するのが一番でしょう。 画像の品は奇足寳の前段階である折足寳 2次通用銭(保人先二連星・中央)と、同座とみなしている製作、肌と刻印がほぼ同じ垂足寳 1次通用銭(左)、それと刻印が同じで多分同じ座であろう長足寳 1次通用銭(左)です。 私はこの銭座に関しては本座に習った桐とその他をモチーフにした異刻印の2つが存在するものと考えています。 話が変わってもう一点、この銭座に関して私は銅色がある程度安定している事が非常に気になっています。 例えば判明している自前の銅供給源を保有していた銭座である秋田や南部などは銅色が安定して赤、黄、茶色をしています。 一方で金属ならなんでも使ったとされる薩摩や山口、様々な一文銭を原料にしたと言われている福岡などは非常に多様な色合いをしており、これらの銭座とこの度の不知銭座を比較すると、黒、黄、茶の三色で安定しているこの銭座はどちらかと言えば前者の安定した銅供給源を保有した鉱山近辺の銭座ではないか? またその色は琉球中字に近いことから、その銅供給源を調べればより近づけるのではと考えています。 酒が入っているせいで素人のつまらない妄想やら書き連ねてしまいました。失礼しました。 また面白い品が手に入りましたら見せて下さい。 私も楽しみにしています。
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