雑銭掲示板Ⅱ


| 新規投稿 | ホーム | ワード検索 | フォトアルバム | 管理用 |

貴方は本日78人目、通算111781人目のお客様です。
初めての細郭手不知?また意味不明な天保 天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月30日 13:29:31 No.613 【返信】

またまた不思議な不知銭を手に入れました、銅色は白っぽく見えますよね、そして軽い16.72gの細郭は初めてです、皆様はどう思いますか、ご意見お伺いしたいです、贋作の可能性もあるでしょうか?
長 径:48.5mm      
短 径:32.5mm      
銭文径:40.7mm 
肉 厚:1..7mm    
重 量:16.72g


とら 投稿日: 2023年05月31日 15:25:46 No.614
極印なども不知銭によくあるものだし、薄めの鋳写し銭で間違いなさそうな気がします。
文字の変化もなく、薄くてぱっとしないので人気や、価値はありませんが、数自体は流通しずらいこともあり、少なく感じます。15g以下も雑銭の中に稀に入っています。
厚さ1mm以下10gなどというのもありますが、それらは作品でしょう。
あまり薄いと、流通しないので、商売として成り立ちません。これあたりも単独では受け取ってもらえず、大きさはそこそこあるので、挿しに混ぜて使用した可能性もあります。
高価な珍品ではないので、わざわざ作った贋物の可能性は低そうです。
極印などしっかりしているので時代はありそうですが、極印がしっかりしすぎて、輪の角が立っているものなど、明治時代に8厘と交換するために新たに製作した物もあります。
極印の画像は、ルーペの上などから撮るとはっきりしないので、普通にデジカメ等で写し拡大したほうが分かるのではないでしょうか。
浩泉丸 投稿日: 2023年06月02日 00:28:04 No.616 【Home】
赤くて薄い細郭手・・・私は好きです。極端に小さかったり薄い天保通寶は確かに嫌われたと思いますが、幕末の最終期はありましt。土佐も秋田も久留米も萩の方字も薄っぺらです。銅山手の薄っぺらのやつなんかおもちゃみたいです。薬品で加工された贋作はありますけどこれは大丈夫かな。こんな奴もかわいいと感じる私は変なのかしら。


細郭手 狭木保(短尾通細字系)と強覆輪 関西のT 投稿日: 2023年05月31日 23:06:23 No.615 【返信】

本日は休みだったので、落札したまま放置していた品をゆっくりと観察出来ました。

不知細郭手 狭木保
縦:49.20mm/横:33.25mm/文:40.75mm

銭文径は大きいですが、数値が中途半端ですし、短尾通系は49.7mm台もあるそうなので恐らく本座2度写し品。

さて、こういう時にありがたいのが浩泉丸様のホームページ。
この品にも當口、當田に瑕と百字一画目延長の右の輪に共通の凹みがあると分かります。ついでに百ノもほぼ垂直(既に知っている人は知ってるかもしれませんが...)
という事でこの品は浩泉丸様の斜冠寳、退口保及び短尾通細字に同 濶縁と兄弟銭。
別系統の抱冠寳は崩字へと派生するのかな?

面白い事に、斜冠寳の保点と保木横棒の一部を削ると狭木保の書体になり、更に保点と保口、保柱を削ると退口保になります。
一方で斜冠寳の保点と保口を細く削り、保柱は削らずに通尾を削れば短尾通細字となる。
山口銭の様に原母銭をちょびちょびと削りながら通用母と合わせて使っていったのでしょうね。
湯口は浄法寺銭の様に巨大‼︎
刻印はマッシュルームの様な輪郭の段違い刻印。


と、もう一枚は茨城県の地元リサイクルショップより落札した細郭手。
赤黒い色で肌はほぼ石持極印銭と同じですね。
数値はまるで違いますが...

側面をメチャクチャに削ってなければ大珍なんですけど... 何が目的なんだか...
そのせいで刻印も全体が確認できません。

縦:50.25mm/横:33.70mm/文:41.05mm




どっかで見たことがある極印? 天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月21日 11:10:14 No.600 【返信】

最近380枚ほどの天保銭雑銭を買いました、そのなかからかなりの確率で不知銭が出ています、この異極印も昨日発見しました、数値上では本座とほぼ変わりません、穿内の仕上げはやや雑な感じがします、ただしこの極印はどこかで見たような気がします、浩泉丸様のホームページから?
長 径:49.2mm      
短 径:31.6mm      
銭文径:41.4mm 
肉 厚:2.4 mm    
重 量:19.41g


関西のT 投稿日: 2023年05月24日 01:45:49 No.606
スレッドがら埋もれてしまいそうでしたが、私もこれが何か興味があるので掘り出して投稿。

この品に関して正直何も分かりませんので回答するか迷いましたが、多分不知でなく本座長郭だと思います。
勿論刻印がおかしな事は分かっていますし、本座は破損刻印を使わないという事も知っています。
けども刻印以外何一つとしておかしいところが無いのが引っ掛かります。

投稿画像は500枚以上は見てきた中で1枚だけ画像の様な不思議な刻印が打たれた長郭が手元にあるので投稿。
形状は異なりますが、多分同じ類だと思います。
形状は桐ではなく、どう見ても長丸を5つ程重ね打ちした集合体ですね...

縦:49.10mm /横:32.15mm /文:41.95mm /重:21.1g


天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月24日 17:06:42 No.607
関西のT 様
コメントありがとうございます
まず、この極印は桐極印より犬の爪痕と似てる気がします、
破損や二度打ちとか考えにくい、
そして極印以外にも背郭の部分をご覧になってください、
仕上げは普通の本座と雰囲気が違ったような気がします。
あとは縁の部分に黒い粒のような点々があり、
それも一つの疑問と思います、普通の本座銭ではあんまり見かけないですが(鋳造当時のものと思います)。


関西のT 投稿日: 2023年05月26日 00:02:57 No.608
お返事遅くなりました。

が、正直この品が何なのかは私もさっぱり分かりません。
あくまで本座長郭の範疇という気がしますのでそこまで価値は付かないでしょうが、多分珍しいものだと思います。

ただ刻印は左右の形状が異なっている様に見えるのですが如何でしょう?
あと輪や郭の黒い模様は、平研ぎ(面背のヤスリがけ)が甘かったからだと思います。
もう少し模様が細ければ覆輪跡、或いは嵌郭跡と言えたのですけど...
それにしても郭内は最小限のバリ落とししかしていませんね。だから背広郭なのかな?

でもやはり本座な気がします...
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月26日 11:27:09 No.609
関西のT
他はともかく、極印だけは本座と違うと思います、左右の形状実は同じものです、拡大してみてください、お気づきになるはずですが。。。基本の形状は六つの丸が組み立ててる感じですね。


関西のT 投稿日: 2023年05月27日 00:03:18 No.610
Kinn様

元々浅打ちの不明瞭な刻印だった為、どの様な形状なのかイメージ出来ていませんでしたが、イラストを見て理解しました。
やはり形状は異なりますが、私の手持ち品と同じ類の品でいいと思います(画像は手持ち品の刻印イメージ)。

穴ボコ刻印の形が複数あるとなると、打ち損じの偶然では無さそうですね...
これが不知銭とはにわかに信じがたいですが、面白い発見でした。引き続き類品を探してみます。

ありがとう御座いました。


浩泉丸 投稿日: 2023年05月27日 23:33:08 No.611 【Home】
不思議な極印
天保仙人様はきっとこういうと思います 本座の職人の格付けは極印係が一番高く、別格でありプライドも高かった。だから極印の打ち損じなどめったにない。だから破損極印を使うなんてありえない。
画像の天保は文字が妙に細いですね。離貝寶っぽく見える。長郭の銭文径は標準で41.7㎜だから少し小さいのは細字だから?不知で良い気がしますが・・・
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月30日 13:16:59 No.612
関西のT様 浩泉丸樣

ご意見ありがとうございました、画像や極印だけでは、やっぱ判断しづらいですね、一旦保留します、機会があれば実物を見ていただきます😀


不思議な本座銅母銭 関西のT 投稿日: 2023年05月22日 10:52:23 No.602 【返信】

画像は中郭と最近入手した長郭の銅母銭です。
中郭母は浩泉丸様には以前お披露目していますが、今回は皆様の意見を聞きたいので公開致します。

①この品、郭内に嵌郭の時に生じるような気泡の跡が残っています。
背側に偏っていることからも見切り線跡だろうと半ば確信状態ですが、既存の定説では中郭は広郭銅母の郭を削って中郭母を作ったとなっています。
が、見切り線があるなら錫母などの上位母銭が存在しないといけない。
勿論、知られている広郭銅母を拡穿した贋作にも見切り線は物理的に出来ないので違う。

縦:50.25mm /横:33.35mm /文:42.15mm

②最近入手の長郭母銭です。
見えにくいですが、こちらも中郭母と同じ場所に管理番号“六“と墨書きがあるので本座でしょう。
縦:50.05mm /横:33.10mm /文:42.05mm

この品ですが、二天と寳貝を除き浅地になっています。正確には面側が深淵状態なので輪に近い部分は深字状態を維持できている状態。
さて、何故浅地になっているのか?
よく見ると保通字はやや角が立っているので恐らく後天的に潰されたのだと思います。
本座は摩耗母銭は溶かして次の母銭へ再利用と聞いたはずですが、潰す意味は悪用防止??
そもそも母銭を字を潰してまで残す意味が分からない。そして文字を潰した母銭自体も初めて見ました。

この2枚、皆様どう思いますか?


浩泉丸 投稿日: 2023年05月23日 00:54:10 No.603 【Home】
昔見たんだっけ・・・思い出せない。認知症だあ。
さて中郭は広郭の銅母の郭を削って・・・俗説、悪説ですね。私が書いちゃっているかもしれません。資料で読んだこともあります。
中郭は細郭の錫母に嵌郭をして錫母を作ったと言われてたんじゃなかったかしら。だから中郭の銭文径は細郭よりわずかに小さいとも・・・う~ん、このあたり記憶があやふやだ。

ではなんでこんな説が流布されたかというと、広郭母の郭を削った変造天保を売るためだと私は思っています。昔、古銭商をやっていたM氏がある日大量の変造中郭母をつかまされてがっかり。それを聞いたU氏が格安購入して救済。どうするかと思っていたら中郭母として売りさばいちゃったからさあ大変。今でも市場に良くあるのでご注意ください。通称U氏天保。

母銭の文字をつぶす行為はありえます。通用銭に混ぜるとき文字の山をつぶせば母銭としては使えない。ただ、天保通寶は本来母銭の管理が厳格なはずだったので廃棄のためにつぶすのなら徹底的にやるでしょうね。画像で見る限りはかなり使い込まれていますから、使用による摩耗なのかもしれませんよ。で、それが世に出てしまったのは幕末の混乱期ならではかなあ?
もしかしたら座が廃止された後に記念品として(文字を少しつぶして)配ったりして。この点は妄想。よく分からないです。

あれ、私が答えちゃいけなかったかしら。失礼しました。
なお、最近記憶が混乱してますので間違いをかいちゃっているかも。すべて人から聞いたことなので私も嘘を言う講釈師です。製作日記のどこかに書いた気がする。

昨年の4月18日に書いてますね。あれは私の本音です。ただ、中郭の母銭は細郭母銭よりごくわずかに銭文径が小さいというお話はたしか天保仙人様から聞いていたと思います。それで中郭は細郭の錫母から錫で写されたという仮説がでたと思います。中郭の錫母は見つかっていないし、だれも現場を見てないので仮説ながらある程度の説得力はあります。
関西のT 投稿日: 2023年05月24日 01:27:55 No.604
浩泉丸様

ご回答ありがとう御座います。

正直、中郭が細郭に嵌郭という話は初めて聞きました。
完全に裏話ですね...
天保銭関連の書籍は基本U氏が執筆しているので、当然そんな話が出てくることもなく、どの本を読んでも中郭は広郭の郭を削ったものだとしか書かれていません。
今回のは、定説を覆す発見かも!?という期待もあり投稿したのですが、その定説がどうも胡散臭いという事で納得。
可能であれば複数の中郭母の郭内を見てみたい気はあるのですが... 難しいですね...

長郭母の方は、保通字だけ平研ぎした通用銭並に真っ平なので違和感を感じ質問しました。
類品も見たことありませんでしたので...
が、そこまで特別な品でも無いのかな?

もし興味深い意見がありましたら他の方も是非お聞かせ下さい。ありがとう御座いました。


ご報告!ヤフオクのロット物に! 四国のK 投稿日: 2023年05月20日 18:32:54 No.594 【返信】

ヤフオクの組物に揚足宝が出てました。
殆ど競合する事なくひっそりと落札出来ましたが、とても美しく、赤く発色した品でした。
先にネットの画像を載せておきます。
見てやって下さい^_^


四国のK 投稿日: 2023年05月20日 21:23:34 No.595
現物の画像です。本当はもう少し赤いんですけど。

浩泉丸 投稿日: 2023年05月21日 00:18:37 No.597 【Home】
あの画像から揚足寶と見抜いた方がすごいです。この掘り出しはすごいです。
四国のK 投稿日: 2023年05月21日 06:04:54 No.598
浩泉丸 様
ありがとうございます。
こいつで3枚目の揚足宝となりました。それぞれ微妙に違っていて、同じ種を複数待つのもまた面白い物ですね。
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月21日 10:49:16 No.599
四国のK
おめでとうございます、こんなもの拾えるとは、かなりの達人とお見受けします、お恥ずかしですが、私はかつて、反足宝を揚足宝と間違えて、掲示板まであげてしまったことがあります( ; ; )、大興奮のため、オフィスで大声を出て、やらかしてしまった、結局ぬか喜びでした
四国のK 投稿日: 2023年05月21日 12:10:33 No.601
天保好きのKinn 様
コメントありがとうございます。
私も日々失敗を繰り返しております。
でも、やめられません。


水戸接郭 68式ヲヤジ 投稿日: 2023年05月18日 22:41:48 No.591 【返信】

どちらも分類上は水戸接郭です。水戸接郭は一種類の書体を基にして微細な変化があるものと思っていましたが、この二品は書風が違って見え血縁関係がない様にも感じます。銭文径は39.8mmと39.9mmですので本座広郭を基にすると2回写しと思うのですが、2回の写しでこのように書風が変わってしまうものでしょうか。特に寳冠の幅、當字の大きさは歴然とした差があります。

…と言っても水戸接郭は雑銭に過ぎて誰も関心を寄せてくれないかも知れませんね。これはボロネーゼではなく貧乏人のパスタです^^;


七時雨山 投稿日: 2023年05月19日 06:06:26 No.592
新しい発見ですね。繊字になっていて、雑銭とは言えない珍品です。
おめでとうございます。
68式ヲヤジ 投稿日: 2023年05月20日 09:48:43 No.593
七時雨山さま
ありがとうございます。数点の所持品のうち違いが顕著に見て取れる二品を挙げてみました。それぞれの多寡はわかりませんが、なんとなく原母(本座通用銭の改造品?)が何種類かあるようにも思います。
浩泉丸 投稿日: 2023年05月21日 00:16:51 No.596 【Home】
すごい、接郭繊字だ!


不知銭とは思え得ないデキ 天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月17日 12:26:52 No.589 【返信】

雑銭を整理した時、またまた不知銭を拾い出した、見た目は全然本座に見えます、ただし、桐極印の葉脈はあんまり見えません、普通の本座と比べたらちょっと雑に感じます。どうネーミングしたらよろしいでしょうか、皆さんにお任せします。
長 径:48.3mm      
短 径:31.6mm      
銭文径:40.4mm 
肉 厚:2.5 mm    
重 量:20.57g


浩泉丸 投稿日: 2023年05月17日 21:55:40 No.590 【Home】
普通に鋳写小様とすべきですが、肥郭になっているので長郭手小様面肥郭かな・・・ただ、多少火をかぶっているように見えるのが懸念です。肥郭が面側だけなのはそのせいかも。

HP加筆しようかと思いましたが、本日外作業(草刈)で力尽きました。日焼けが痛い。
お休みなさい。


Kinnさんの天保 浩泉丸 投稿日: 2023年05月11日 06:32:50 No.581 【Home】 【返信】

Kinnさんからお送りいただいた画像です。はじめ私はコメントをつけませんので皆様のご意見を書き込んでください。

長 径:48.4mm      
短 径:31.7mm      
銭文径:40.5mm 
肉 厚:1.9 mm    
重 量:17.45g


天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月11日 12:39:38 No.584
極印の追加画像
極印の部分が間違って同じところ2回撮りました、もう一面の極印を追加します。


関西のT 投稿日: 2023年05月11日 15:19:58 No.585
お久しぶりです。
関東方面では大きな地震があったので大丈夫かなと思っていましたが、安心しました。

ご意見をとの事なので、Kinn様には申し訳ないですが好き放題言わせてもらいます笑

1.初見は火中品かなとおもいましたが酸か何かの液体を垂らしたのでしょうか?中から上に向かって跡が残ってますね。
2.花押や文字と地の肌質が同じですね。よく見たら輪も似た質感。平研ぎしてないのかな?そもそも砂型じゃなくて金属か石膏型?(推定)
3.側面の角がヤケに丸みを帯びてますね。そして通用したにしては恐ろしいくらい流通傷がありません。
4.刻印は違和感のない普通の桐刻印ですね。ただ打刻の際の変形がないので母銭にした本座細郭の刻印が写ったのかなと予想。
浩泉丸 投稿日: 2023年05月14日 08:10:04 No.586 【Home】
関西のT様ありがとうございます。

鋳写の細郭手であることは間違いないのですが、色と側面の平滑仕上げが???なので高い評価はできないかなというところ。完全否定はできませんが何とも言えないというのが私の見解です。
金質が真鍮なら大正期の模鋳ですけど、青銅風に見えますね。郭内の仕上げもいびつだし・・・。意図的な汚しにも見えてしまう。あくまでも印象です。
最近の中国製の模造品とは雰囲気は異なるのでそこまで否定するものではないのかもしれませんが。
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月17日 11:52:57 No.588
関西のT様 浩泉丸様
ありがとうございます
やっぱりこの天保銭を手にした時、贋作と思いましたが、でも見れば見るほど妙に感じていた、うまく説明できないけど、いずれにせよ、今度日本に出張とか旅行に行く時、実物を持って皆様にみていただきます😀


収集落札・・・あぶなかった 浩泉丸 投稿日: 2023年05月14日 08:27:29 No.587 【Home】 【返信】

月間収集の落札通知・・・危なく捨てることでした。
GW中に届いていたらしいのですが、積み上げた新聞広告の間に紛れ隠れていて昨夜まで気が付きませんでした。捨てようとしてぽろり・・・あらら。支払い締め切りには間に合いましたがひやりとしました。落札品は細郭手と長郭手の覆輪。最近古銭にあまりふれていないので楽しみです。


無極印?溶解処分すべきもの? 天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月09日 11:04:22 No.578 【返信】

前入手した水戸濶字退寶です、これは本当溶解処分すべきものではないでしょうか、極印も見当たらないです、何か表記されたものもあるみたいです、このようなものは珍しいでしょうか。
縦径: 49.1mm      
横径: 32.6mm      
銭文径:40.5mm 
肉厚: 2mm肉厚   
重量: 16.3g


希土類 投稿日: 2023年05月10日 06:47:51 No.579
現代の模倣?
浩泉丸 投稿日: 2023年05月10日 07:56:51 No.580 【Home】
画像いからだと何とも判定できないのですが・・・一見は火中品で状態が芳しくないもの。ただ、ここまでの鋳不足は見たことがほぼない。
また、火中品であっても極印痕跡がなくなるほどとはね・・・
希土類さんの言う現代中国の模倣品なのかもしれません。今まで2~3品見てきましたが皆、火中品のような色で固く軽い金質でした。それらの品は鋳不足ではなく、側面はグラインダー仕上げのような角が立っていたのが異なりますが・・・。

追記
文字は「似せ」・・・つまり「贋物」みたいですね。
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月11日 12:37:20 No.583
浩泉丸様 希土類様
ご回答ありがとうございます
勉強になりました、好事家のために作った贋作ということですね、そんなに新しいものでもないと感じてます、ちょっと古い贋作と認識しても良さそうでしょうか。


今年二番目の不知銭? 天保好きのKinn 投稿日: 2023年04月23日 12:29:09 No.567 【返信】

ご無沙汰しております、kinnです、今年は忙しくて、久々に掲示板を登録させていただきました。
昨日同じ骨董屋で購入した天保銭です、データから見ると不知銭と思います
 縦径: 48.4mm      
 横径: 32.3mm      
銭文径: 40.4mm     
 重量: 21.86g
側面の仕上げは本座とまた違ったような気がします
长郭手覆輪背削字?


青弐斎 投稿日: 2023年04月28日 22:27:36 No.570
こちらも小ぶりで可愛い不知銭ですね。^^
皆さんから教えて貰った情報から考えると銭文径40.4mmは、2度写しの可能性もあるみたいですが、こちらはどうなんでしょう?こちらは「不知長郭手覆輪小様」になるのでしょうかね?

(それにしても仕事が忙しくて、銭を触る時間がまったく無いです。仕事が忙しいのはもちろん、良い事ではあるのですが…。)
浩泉丸 投稿日: 2023年05月04日 17:49:31 No.575
コメントが遅れてごめんなさい。大きな文字変化はありませんが、きりっとした_顔つきで背郭の立ち上がりが素晴らしいです。當上の輪が強く削られているのが特にいいですね。飴色に染まった地肌も素晴らしい。再写しなのに再写しに見えないほど文字が整って美しく、美制といってよいほどです。横太りの銭形もGood。こんなの拾いたいです、うらやましい。
思いっきり名前を盛るなら長郭手覆輪刔輪當上刔輪美制小様ですかね。やりすぎ???
天保好きのKinn 投稿日: 2023年05月05日 11:45:05 No.576
青弐斎様 浩泉丸様
ネーミングありがとうございます、勉強になりました、今年前半の一番のお気に入りです^ - ^
同じ店で三枚の不知銭を拾いました(異極印、広穿爪保とこの小様)、この店は他にもかなりの不知銭が出てると思います(私の見立てではまだ3枚くらいの不知銭が眠てます、残念ながら当時の不知銭に関する知識勉強不足でした、拾い損ねた、結局どなたが買い占めたのか、どんな不知銭が入ってるのか、分からずじまいだった)
以下は同じ店で買った広穿爪保です(1000円くらい入手)




なんちゃって千鳥 浩泉丸 投稿日: 2023年05月04日 07:21:37 No.573 【Home】 【返信】

ネットで見つけた変造品。一見は千鳥・・・でも変です。漆盛というよりリベットを打ち込んだみたいに見えます。ご愛敬ですがだまされた人いるかなあ。(画像は加工してあります)

※仕事場にコロナが入り、水天宮にも行けませんでした。コロナあるんですね。この期間で5人がかかり3人入院。2人が濃厚接触者になりました。3人は高齢でサイトカインストームとみられる症状でした。変異が進み抗原検査にはほぼひっかからないのが最近の傾向です。若い人はほぼ無症状ですね。一人目はコロナと分かり把握できるまで6日を要しました。若い人はその間に治っちゃいますね。

私が選ぶ千葉の絶景(パワースポット)
1.鋸山の東京湾を見下ろす展望台(地獄のぞきが下に見えます。輝く海と富士山の絶景)
2.伊予ヶ岳南峰(千葉のマッターホルン・初心者もロッククライミングできます。)
3.高宕山山頂(手すりのない恐怖 天国に一番近い場所 翔べそうです)
4.麻綿原高原(水平線が房総の山々のはるか上に丸く広がる奇観はここだけ。)
5.粟又の滝と養老渓谷(県内最大の滝・滝つぼで水遊びできます。)
6.四方木不動滝(秘境にして清流)
7.浦白川のドンドン(現存する日本最大の川回し遺跡・実は裏側がきれい)

観光地は1と4と5。4はアジサイの季節は道が狭く交通規制がかかりますが、それ以外はとても静か。昨日は麻綿原まで往復20キロ歩きました。往復5時間以上かかりました。車でも行けますが道は狭いです。山の上に海が広がり、それが自分の周囲を取り巻く円盤のように見えます。地球の丸さを実感できますよ。川回しは手掘りの水路トンネル。千葉と新潟ぐらいにしかない文化。浦白川のドンドンの裏側はすごくきれいなのですけど行くのは冒険。写真映えは2と6がいいかも。2は北峰から撮影すると素敵。6は行くまでの秘境感がすごいです。1~3はハイキングコースですけど、3は道に迷うと大変なことになります。山頂は3畳ほどの岩場。落ちたら垂直落下80mの恐怖ポイントで本当の地獄のぞきはここ。2はアクティブな方には最高。軍手を持って行きましょう。腕力のない人、小学生の低学年はやめた方がいいです。




葛卷十字千磨轮? 和泉斎 投稿日: 2023年04月22日 10:27:36 No.565 【返信】

新しくなって、手に入れた葛巻鉄母、肥千のすべきですか?まだ疑問に思っていたのは、先生、教えても教えてもまだまだまだでした。

68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月30日 13:35:28 No.571
「侘び寂び」ですね。とても良い佇まいです。中国に同じ意味の熟語があるのかは分かりませんが、美意識は同じなんですね。

画像は最近入手した侘び寂びです。
砂目が粗々しく極印は丸に十字、銅質が明和21波と似た固い感じの粗造で穿内は模範的に背面からやすりが入っています。
天上に湯口があったため文字上部が噴火したように乱れていて、バサラ大将の焔髪を連想するのでおちゃらけで名付ければ「不知長郭手粗造怒髪天」ですかね。長径48.77㎜ 短径32.07㎜ 銭文径40.9㎜ 重量20.6g


浩泉丸 投稿日: 2023年05月03日 07:14:45 No.572 【Home】
砂目が見やすいように画質調整しました。鉄銭母も天保もいいですね。素朴、詫び寂び、稚味の宇宙ですね。
ゴールデンウィークは職場にコロナが入り込んでしまいさんざんです。(私の職場は年中無休なのでそもそもゴールデンウィークがないのですが・・・)コロナまだあるんですね。統計をしっかりとってないみたいだけのようで・・・。ただ、抗原検査には本当にひっかからなくなりました。抗原マイナスはあてにならないです。医療福祉の世界のお話ですけど、無症状の方たくさんいますよ。病気は古銭にとりつかれるだけで十分なのに。




尖り千 68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月23日 20:52:35 No.568 【返信】

東北のTさま

ご無沙汰しております。ブログではお変わりのないご様子をうかがえ、嬉しく存じます。
小字背千尖り千母銭のご入手、おめでとうございます。背千系では尖り千大字止め千に次ぐ難獲品ではないでしょうか。末輩の私にとっても大変心惹かれるお話です。

それにしても「進貝寶ではない尖り千」(いわゆる尖り千本体)ではなく「小字背千の尖り千」なのですね。私は通用銭しか所有していません。その銭径が進貝寶より大きいことが不可解でしたが、この度の記事を拝読し合点がいきました。
通用銭では「それらしい」物はありますが、錆のために面背共に納得できる物にはなかなかめぐり合えません。画像の品は2000枚程の通用銭からやっと選り出した1枚です。

私はアメーバのアカウントを持っていませんのでこちらに書かせて頂きました。またのブログの更新、楽しみにしております。それでは。


東北のT 投稿日: 2023年04月24日 06:27:14 No.569
68式ヲヤジ様

ご無沙汰しております。コメントを頂きありがとうございます。

小字背千尖り千について、通用銭での判定は困難とブログに記載しましたが、ご掲載の通用銭は良いですね。得難いものだと思います。

何かお気付きの点などがございましたら、またコメント頂けましたら幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。


仰寶大様と小様について 関西S様(浩泉丸代筆) 投稿日: 2023年04月15日 00:58:51 No.552 【Home】 【返信】

関西のS様からの質問(リクエスト)
雑銭掲示板アーカイブに仰寶大様銭のサイズと条件が記載されておりますが、私の入手した物はサイズでは合格(外径29.60㎜・4方向計測平均値・内径20.40㎜ 重量6.04g 肉厚1.5㎜)ですがが銅色と背広郭という点では当てはまりません。七時雨山様をはじめとする識者の方にお尋ねしたいのですが、どなたか再度映像を見てご教示していただけませんでしょうか?

大様銭 外径29.60㎜(平均値)内径20.40㎜ 重量6.04g 肉厚1.5㎜
小様銭 外径26.74㎜ 内径19.80㎜ 重量4.81g 肉厚1.3㎜ 欠貝寶

画像1枚目、2枚目はS様入手品 3枚目、4枚目は七時雨山様提供画像
2022.1.8 雑銭掲示板アーカイブより


七時雨山 投稿日: 2023年04月15日 22:45:14 No.555
私のパソコンでは色がピンクがかって表示されますので、銅色で判断できませんが、大迫ではないと考えます。
また、栗林座に近い色かも知れませんが、初期の大様銭と末期の小様銭が同じ銅質で製作が同じというのは理解できません。
輪を削って小様にするのは原材料の節約のためで、内郭も削られて広穿になります。
大様の内径が20.40と小様の内径が19.80は良いと思います。
断定はできませんが、栗林座の砥石仕上げ前の未仕立て母銭と考えることもできます。
仰宝も背盛も明治、大正期に作られた後鋳品が多い様です。錫母銭が当時残っていたようなのです。正確な判断は難しいのです。
68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月16日 22:26:25 No.561
この仰寶は原母銭とのことです。どの銭座の物かは知る由もないのですが鋳肌に魚子のような模様があり、この特徴は銅母銭にもうっすら残されています。少し気になるのは面郭で、これから作られた銅母銭の穿内をヤスリで仕上げたら郭が無くなってしまうのではないかと心配になるぐらいの細さです。
※実物は私の所有ではありません。問題があればスレッドは削除いたします。


浩泉丸 投稿日: 2023年04月17日 01:22:02 No.563 【Home】
地肌が美しい・・・美術品のようです。

関東のA様より・・・内径、外径などサイズが分かりましたらお教え下さいとのことです。
68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月20日 07:46:41 No.564
外径 29.6mm 重量 6.9gの記載がありました。内径の記載がありませんでしたので外径を基に画像計測したところ21.45mmでした。誤差を考慮しても21.3mm以上はありそうです。



私の妄想にお付き合いいただきありがとうございます。 浩泉丸 投稿日: 2023年04月17日 01:15:54 No.562 【Home】 【返信】

スレッドが長くなりましたので・・・
1枚の天保銭から生まれた私の妄想に皆様お付き合いいただきました。ありがとうございます。
論点がいくつか混在していましたのでもう一度整理しますと・・・
1.白っぽい銅色の石持桐の正字濶縁銭は存在するのか。
2.今回の入手品は石持桐極印銭なのか。それとも???
3.石持桐極印銭は本当に久留米鋳造なのか?
4.石持桐極印銭に亜鉛が多く含まれている理由はどうしてなのか。などなど

1についてはよくわからないものの、石持桐極印銭の白銅銭の報告はまだありません。
HPにも背異のやや白銅質とか背異替の白銅質は掲載していますがありますが、白く抜けて発色しているものは私は見ていません。いずれも末鋳に近い品で薄肉のもので、今回のように肉厚のものはちょっと雰囲気が異なります。

2についてもまだこの品1枚だけでは結論は出せませんね。極印も異なるし分厚いしTさんのおっしゃる通りだと。ただ、別に中身切になっているわけではなく、仕上げやすりが面と背の両方から入っているんですね・・・へたくそな仕上げです。側面も手仕上げ風で、よく見るといろんな方向からやすりが入っていて、極端に言うと多面体みたい。う~ん、これだけで一般的な石持桐とは異なりますね。したがってやはり不知広郭手なんですよね。石持桐だったら面白いんですけどね。

3と4については今回の入手品とは全く別の話。
そもそも石持桐極印銭を久留米と仮称したのは小川青寶樓師で、九州にこの天保通寶の通用銭が大量にあることも傍証になっています。それに対し、瓜生氏は元の水戸藩に戻すべきだと自著で述べていますが、近年再び久留米説が優勢になりつつあります。ただね・・・久留米は通用銭が多いというだけで他に明確な根拠がないのですよね。
密鋳天保は交易で使って初めて意義があり、自国内に大量に滞留するとインフレによる経済破綻が生じることは薩摩藩が実証しています。釜屋の資料の件といい、亜鉛含有のことなどを考えると、石持桐極印は会津か水戸藩(あるいは津藩)の江戸藩邸内で半ば公認で鋳造されたと考えた方が自然で、材料調達も幕府公認(黙認)であったと考える方が説明しやすいのです。
文政期の當四文銭が鋳造停止になったあとの廃材利用と考えれば、亜鉛含有も十分理由が付きますし、職人も江戸ならいたでしょうし。
まあ、私ごときの分際で石持桐極印銭の江戸鋳造説を決定づけることはできないと思いますが・・・。皆様、ご意見ありがとうございます。妄想は楽しいです。


白の久留米正字濶縁? 浩泉丸 投稿日: 2023年04月15日 23:30:38 No.556 【Home】 【返信】

称:久留米正字(石持桐極印銭)は赤い銅質が多いのですが、今回の入手品は見れば見るほど石持桐に思えてきました。結構いい値段を支払ったのですが、石持桐で白なら納得です。色は黄白色で着色や鍍銀ではなく地金そのものの色で、真っ白ではないものの白銅銭と言って問題ないレベルです。肉厚で重いところなどは石持桐っぽくないのですが、それでもその可能性が捨てきれません。本来なら本稿で考察すべきなんですが皆様のご意見もお聞きしたくここに投稿した次第。背異替などでは白銅質(だと思われる金質)はみたことがあるのですが、正字濶縁で白いものは聞いたことがありません。(そもそも黄色い正字濶縁も聞いたことがありません。)
石持桐については存在数と言い、銭籍と言い謎が多い品。九州に多いことから久留米、大量にあることから水戸藩はもちろん、会津に代表される佐幕派の藩や倒幕にかかわったであろう雄藩(佐賀藩あたり)なども考えられます。
石持桐極印銭は赤い銅質が示すように鉛が12~13%含まれているだけでなく、亜鉛が6~7%も含まれているという分析結果が天保銭の鑑定と分類に掲載されています。この亜鉛という金属は當四文銭に使用されていたものの当時の日本国内では精錬技術が確立していなかったため、入手困難な輸入金属だったはずです。銅の溶解温度より沸点が低いため鋳造時に揮発して金属爆発を起こすことから温度管理が難しく、真鍮銭の鋳造を行っていた銀座関係以外では扱うことはもちろん、原料としての調達も難しかったはずなのですが・・・。このあたりが出自解明のカギになりそうな気もします。
※鋳造に銀座関係者がかかわったとか、原料として當四文銭を使用したことが考えられますが・・・技術的には(溶解の途中で金属爆発を起こしかねないため)かなり難しい気がしますが、私は金属の専門家ではないのでこの点もご存知の方は教えてください。この爆発問題があるため亜鉛含有の江戸期の貨幣は民間レベルでは鋳造が難しく、亜鉛含有の江戸期貨幣の多くは明治後期以降の作であるという考えを私は持っていました。唯一、そして最大級の謎が石持桐極印なのです。さらに、この類には錫母が存在する(らしい)という謎もあります。錫母についてはその技術を知っている関係者は限られているらしいからなのです。


68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月16日 05:14:09 No.557
日本で亜鉛の精練ができるようになったのは明治時代になってからでそれまでは輸入に頼っていたことはどこかで読んだ事がありますが、通貨以外にも江戸時代には仏具やキセル等の真鍮製品はありましたから銅に亜鉛を加えて合金にする技術は確立していたのではないでしょうか。
金属爆発というのは、溶けている銅により融点の低い亜鉛を投入した時に湯が飛散する(天ぷらを揚げている時のような)いわゆる突沸の事だと思いますが、すでに合金化されている四文銭を溶解するのであれば融点は低くなっている(合金の融点が低くなるのは氷点下でも氷に塩をかけると溶ける理屈と同じと習った記憶があるが非常に難解で分からずじまい)事もあるので材料にできたようにも(ど素人の浅知恵として)思えます。

追伸
亜鉛の融点は419.5°C、銅65亜鉛35の合金の融点は902°C、亜鉛の沸点が907°C、銅の融点は1085°Cとのことなので、真鍮の溶解は902°C以上907°C以下で温度管理すれば亜鉛成分が蒸発しないようにも思いますが、そう単純でもないのでしょうね。
では最初の真鍮はどう作るんだ、という事になりますが、溶けた銅の上に銅板を置きその上に亜鉛を置いて溶解したんだそうです。さて真偽のほどは...
浩泉丸 投稿日: 2023年04月16日 06:55:38 No.558 【Home】
68式様 ありがとうございます。これまた私の浅はかな知識なのですが、一度合金化した亜鉛であっても、再度溶解するとき沸点を超えてしまいやすくなります。例えば銅鉱石には亜鉛が少なからず含まれているため、精錬の際にいきなり高温溶解せずに、野辺焼きにして亜鉛を有毒な亜硫酸ガスとして空気中に放出させる非常に危険な作業があったと聞いています。融点降下現象が合金化した真鍮にも有効なのかは私にはよくわからないのですけど、少なくとも溶融管理で亜鉛の沸点を超えないようにする技術の確立が必要だったと思います。
融点降下現象とは、溶解した錫(銅の溶解温度より低い温度で溶ける)に純銅を投入すると、本来の銅の溶解温度よりはるかに低い温度で溶けて合金化する現象で、これにより銅の加工が簡単になった世紀の大発見です。合金化したあとの金属でもこの融点降下が有効なのか、合金化した金属の最溶解温度が果たして何度なのかは私にはわかりません。
なお、仙人様から聞いたお話では当時九州地区では密貿易が盛んで、亜鉛の調達もできたのではないかとのご意見をお聞きしたことがあります。
また、古銭業界において真鍮と呼ばれている金属の多くは、いわゆる唐金(からかね:錫分がやや多い明るい金色の銅合金)であって、銅亜鉛合金の真鍮やニッケル銅合金の現代の真鍮ではないと思われますがいかがでしょうか?以上、付け焼刃知識ですので間違いも多いかと思います。

※謎について
1.久留米とされる天保通寶には錫母がある。錫母の技術は金座が独占していた技術で、外様の藩鋳銭において錫母の技術を知っていた藩は限られていたはず。
2.深字には祝鋳と推定される鍍銀を施した大型のものが存在する。果たして密鋳の分際でそんなことをしたのか?
3.水戸藩邸や会津藩邸で天保通寶の鋳造をしたとされる釜屋の資料の中に背異替類とされる銭の付いた枝銭がかつて残されていた。これは背異替が水戸藩もしくは会津藩の江戸屋敷鋳造であった証拠ではないか?
両藩においては幕府も天保通寶鋳造を許諾(水戸藩・会津藩は黙認か)されたと思われる。

このように考証学的には石持桐極印銭は江戸の水戸もしくは会津藩邸において作られたとされる方が自然なのですが、その一方で
4.久留米付近で大量に見つかる石持桐極印銭はいったい何なのか?
という直接的証拠の説明が必要になります。謎だあ!
関西のT 投稿日: 2023年04月16日 13:36:50 No.559
個人的な感想ですが、私は不知広郭手で全く問題ない品でいいと思います。
まず郭内が面と背の両方から掛けるというのが石持極印銭としてはありえないのではないかと思います。
あれがみられるのは、中身切り式を採用する銭座が郭内の段差を、郭を消失させずに誤魔化すやり方で広郭手、中郭手の不知銭にしばしば見られる方法です。
久留米は完全に片見切り式の銭座であり、郭内仕上げが端正な製作の久留米とは考えずらいのではないでしょうか。
刻印の片方は確かに玉のようにも見えますし、斜め打ちの東北系桐刻印にも見えます。が、もう片方は完全に久留米とは異なる桐刻印。私にはそう見えました。
銅色については久留米あるいは水戸銭の銅供給源が何処なのか分からない以上、銅替わりの可能性は無いわけでは無いと思います。が、ここまで白い品は見た事はないです。
久留米深字大様は銅の配合自体を変えているのかサーモンピンク色(とその上から炙り)をしています。仮に石持刻印銭なら白銅にする事に何か意図がありそうですけども、文字も切れてるし肌も荒れてるし雑ですね...
蛇足ですが、私の久留米深字大様は山梨の方からの出品物で雑銭に混じって出現しました。
水戸と久留米を反復横跳びしていますが、水戸でもいいかなとも思っています笑

総合的に見ればやはり不知銭だとおもいます。


真鍮の話ですが、
面白い事に17世紀頃から中国やオランダより真鍮インゴットに亜鉛鉱石などを輸入した記録が仕訳帳に残されていたときいた事があります。
また亜鉛の精錬技術は明治中期ですが、鋳造は江戸時代の初期から鋳造道具が遺跡調査で見つかっており、爆発やガスが発生する事を前提とした蓋や覆い、そしてガスの排気口などを備えた道具だったそうです。
また火災で消失した加賀屋敷跡から真鍮の分銅が見つかったという記録がある事からも真鍮技術はもとい、亜鉛が多少混入する事自体はおかしな事ではないと思います。
上の話は古銭とは関係のない発掘調査や屋敷調査記録の結果ですので贋作という線は薄いです。


とら 投稿日: 2023年04月16日 16:06:29 No.560
浩泉丸様

「浩泉丸完全復活」といえる昨今の状況、大慶至極に存じます。
とはいえ、相変わらずご多忙なご様子、迷惑をお掛けするのは控えるべきなのでしょうが、反面、ご多忙をお楽しみのご様子もうかがえます。

浩泉丸様の私見と比較し、私のは妄想の域ですが、私は、久留米での天保銭鋳造はありえないと思っています。
現存する量からも、かなり大きな銭座であったはずで現地に痕跡や言い伝えなどがないのはおかしな話です。また原材料はどうしたのでしょう。インフレの幕末、これだけのことをなしえる資金がなかった気がします。
この時代の贋金の中心は二分金で、前田家や黒田家の物は金が入っていたが、浅野家や、島津家の物は、銀さえろくに入っていなかったといわれています。
言い換えれば、天保銭1枚の銅で二分金10枚。メッキして、100文が5両。そのままの額面では流通しなかったでしょうが、薩摩は、脅迫も得意なのである程度の額では流通したはずです。商売なら、どちらを造るでしょう。
大政奉還ののち、官軍が江戸城に入場する前、久留米と称されている銭は、水戸家から有馬家が大量に購入し、久留米あたりに大量に残っていたという事は無いでしょうか。
元来、攘夷派だった両家は,大政奉還時バリバリの佐幕派でした。
水戸家の小梅から有馬家の水天宮は隅田川を下ってすぐです。
水戸の佐幕派は、売却し、江戸を脱出する戦費とし、有馬家は、自慢の戦艦で,奥羽や本国に回送したという事はないのでしょうか。
佐幕から尊王にかじを切り替えるため、奥羽に進駐し、朝廷に忠誠を示す必要のある有馬家は、末端の兵隊に持たせたり、現地でこまごまとしたものを購入するのに天保銭は必要で、二つ返事で購入した気がします。

水戸家では、門閥派の諸生党が天狗党の乱ののち、攘夷派を女児、幼児に至るまで皆殺しにするという日本史上類を見ない行為を行います。
大政奉還ののち、かろうじて生き残って、薩摩の下でテロ活動など行っていた攘夷派が、水戸に戻り報復を行い大混乱。明治になっても殺戮は続き水戸は焼け野原になります。
このようなところで、藩札など通用するはずもなく、天保銭が必要だったのではないでしょうか。実際鋳造するのは、請け負った商人で、諸生党でも、天狗党でもよかったはずです。
恐らく大した利益は出なかったでしょうが、日立銅山もあり原料の銅は確保できたような気がします。小梅では足尾の銅を使ったかもしれません。

何の証拠も確証もない妄想です。
沢山出るからその辺で造ったとも考えられるが、誰かが持って行けば沢山あります。天保銭は通貨で、どこにあっても不思議でないので、どこで出現したかは気にすべきではない気がします。
画像は、昔おまけでもらった明治二分金と流通贋造品。量目は、3.08gから1.75g迄さまざまです。




薩摩広郭の穿内鋳放し 青弐斎 投稿日: 2023年04月13日 00:45:15 No.550 【返信】

薩摩広郭の穿内鋳放し銭です。
上辺のみヤスリがかかっています。
これはエラー銭という事になるのでしょうか? (錯笵銭と呼んで良いのでしょうか?)
私はまだ浄法寺天保や反玉宝は持っていないので、天保通寳の穿内鋳放しは初めて見たのですが、
よくある物なのでしょうか?

雍正通宝は雑銭から出て来た物です。
私のいろんな中国銭が載った銭譜には載っていなかったのですが、
ネットで調べたら(雍正通寳 宝黔局 折二様) というのに似ている気がします。
真贋不明、状態最悪ですが調べるのが楽しかったのでもう十分に元は取ったかな。^^
中国銭収集も楽しそうですね。

〇雍正通寳 宝黔局 折二様?  
 直径: 30.6mm     
 重量:  9.4g   


とら 投稿日: 2023年04月13日 10:33:56 No.551
青弐斎様

薩摩銭ですが、こういったものは珍しい物でありません。
東北で、雑銭など購入すると、薩摩の後期銭は大体このような出来の悪いものが多いようで、前期銭と同じ鋳地とは思えぬほどです。
天保銭の密鋳は儲かるとおっしゃる方が大半ですが、私は商売になるほど儲からないと思っています。大幅な利益が出たとしたら、薩摩くらいかしら。水戸、秋田あたりもプラスか。でも、この後期銭のころには利益は出無くなっていると思います。利益が出ていた、前期銭のころから、物価は倍になっています。物価が倍なら価値半減で赤字です。そのため少しでも手間をかけぬよう手を抜いたことでしょう。
1文銭6枚くらいで、天保銭1枚などと勘違いする場合もありますが、天保銭の時代の1文銭は鉄銭。銅銭は100年も前に製造をやめていて、増歩がついて流通しています。
明治の20円金貨を鋳つぶして10万円金貨を造ったら199,980円儲けとは言えぬでしょう。

それでは、なぜ天保銭を造ったのでしょうか?
信用がなく、藩札が通用しなかったからと思います。
紙の藩札が通用すれば、面倒くさい天保銭など作る必要はありません。藩札に信用があるところでは天保銭を造る必要がなく、天保銭を造っている藩の藩札は、明治時代の交換率が他の藩より大幅に劣っています。
東北に攻め込んできた、薩、長、土、現地の人から見たら、タリバンや、ロシア軍のように見えたはずです。言葉も通じなかったはずで、ロシアよりも恐ろしかったはずです。大口の取引は、脅迫でもして、藩札を使用したかもしれないが、末端では天保銭を使わないと、強盗でもしなければいけなかったのではないでしょうか。
青弐斎 投稿日: 2023年04月15日 05:59:37 No.553
とら様 
 分かりやすいご説明ありがとうございます。
確かに文字も一部は綺麗に鋳出されていないですし、全体的に作業が雑になっている感じがしますね。
(横の極印も浅いです。もしかしたらタガネが摩耗していたのかな?)
溜まっている薩摩銭も一回整理したいので、その時に似た物が無いか気を付けて見て見ます。
同様のエラーは本座銭だったら珍しいのかも知れませんね。
(それにしても薩摩銭は大量に残存しており流通量も多かった様ですがなぜ母銭は全然無いのでしょうね、不思議です。)
昨今の物価の上昇も大変ですが、幕末の混乱期は今の比では無かったのでしょうね。
古銭趣味は歴史の勉強にもなるので良いですね。
(というより歴史的な知識はこの趣味に必須なのでしょうね。)
とら 投稿日: 2023年04月15日 15:59:17 No.554
青弐斎様

10枚ほど適当に掲載しましたが、似ているのあるでしょう。
スキャナーの色が悪く焼けた銭みたいに写っています。
面はそこそこに作ってありますが、背は手抜きで、穿の鑢を省略したものが目に付きました。
雑銭を購入していると薩摩はすぐ100枚位溜まり手が付けられなくなります。

本座銭も新政府が鋳造したのは、かなりレベルが低く、不知銭と区別がつかず、広郭の不知銭を集めるに至っておりません。




ヤフオクの不知長郭手母銭 四国のK 投稿日: 2023年04月08日 19:02:52 No.540 【返信】

画像の品ですが、ご覧になった方もおられると思います。競り合った方もおられるかと!
本日着品致しましたのでご報告致します。
長径49.7横径32.9銭文径41.6肉厚3.0両目25.0
でした。☺️


四国のK 投稿日: 2023年04月08日 21:51:42 No.542
追加画像です。

68式ヲヤジ 投稿日: 2023年04月09日 04:19:49 No.543
落札おめでとうございます。
銭文径からすると通用銭を改造した母銭という印象ですが、金質が通用銭と異なり極印、鋳浚い痕も見えないので新規母銭なのでしょうか。輪側のピンカドぶりが凄いですね。
四国のK 投稿日: 2023年04月09日 07:33:33 No.544
新規母銭で本座の物の様に見えるのですが、規格が異なります。

青弐斎 投稿日: 2023年04月09日 15:06:00 No.546
美しい品で羨ましいです。^^
(私にはまだまだ早いですね。)
四国のK 投稿日: 2023年04月10日 09:03:13 No.547
青弍斎様
ありがとうございます。
本座の失敗作の様な品ですが、厚肉である事で、
穿内鑢と輪側の仕上が見所です。
浩泉丸様同様分厚い物が大好きなので。
浩泉丸 投稿日: 2023年04月11日 07:35:46 No.548 【Home】
厚い天保通寶・・・大好きですよ。3㎜、25gはいいですね、手にずっしりときます、面の画像からだと磨かれた本座長郭にも見えてしまいますのでこれを不知の母銭ではないかと追いかけられるK様はすごいなと思います。

※大和文庫の水戸揚足寶・・・応札しちゃってましたが私は不落でした。喜ぶべきか悲しむべきか複雑なところですけど、落ちちゃったら今期終了級の出費になりましたので・・・まあ、いいかというところかな。でも残念。
四国のK 投稿日: 2023年04月11日 09:16:56 No.549
浩泉丸様
コメントありがとうございます。
因みに私も入札てました。駄目でしたけど。

又、この画像の長郭手ですが、側面の仕上げが何処かで見た事が有ると、古い画像のストックを探してみると、ありました。以前見て頂いた本座広郭母銭の輪測と同じ作りの様です。(画像添付します)
これも、長径49.6ミリ程で不知かと思って、入手しましたが、増郭痕も有り本座であろうとの結論にたっしました。本題の長郭手がこの規格で本座の範疇に入るって事は無いでしょうか?
手に取って見ていると、不知って感じがしないんです。




赤い背文写し? 青弐斎 投稿日: 2023年04月06日 23:18:23 No.538 【返信】

雑銭の中に「秋田鋳写」と書かれたホルダーに入ったこの銭が出てきました。
秋田の写しは加護山銭(当方は一枚も持っていません。)のザラザラした質感の物以外にも、
こんなドロッと(ヌメッと)した質感の物もあるのでしょうか?
他の地域の物かな。


密鋳一文銭について 浩泉丸 投稿日: 2023年04月08日 05:15:14 No.539 【Home】
火中品で赤く発色するケースもあるのですぐに密鋳銭と断定はできないのですが、鋳穴のようなぶつぶつは普通の文銭にはありません。これが火中ではなく製作由来のものなら密鋳で、文銭では見た記憶はない気がします。(外径・内径を教えてください。)
赤い文銭写としては安南寛永の開元手などがありますが、製作や色の感じが異なります。ただ、私は開元手は2枚しか持っていませんので分類に自信はありません。赤いドロッとした銅質の寛永写しは少ないながら存在し,古寛永の写しに散見されます。元隆手以外の安南寛永とか一文銭の寛永写しは本当はかなり少ないのですよ。理由は採算。銅の密鋳の割りが合うのは寛永初期の頃と幕末で銅銭と鉄銭の相場が事実上独立した頃からだと思っています。幕末は粗悪な鉄銭の横行に手を焼いた盛岡藩主が鉄銭の通用を強制的に停止して、強制的に没収をした時期が契機になっている気がします。

http://kosenmaru.sub.jp/kannei51.html
http://kosenmaru.sub.jp/kannei22.html
青弐斎 投稿日: 2023年04月09日 15:02:30 No.545
こんにちは、
外径 25.0mm
内径 19.8mm
重さ  3.9g
でした、
輪の周りにも、穿内にもヤスリ跡はほぼ見られませんでした。


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | >>


Powered by Rara掲示板
管理者に連絡 | 新着投稿をメールで受け取る