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伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年10月06日 16:54:06 No.58 【Home】 【返信】

昭和六年      満 州 事 変

憂きの世ぞ我同胞を唐人はむごたらしくも苦しめにけり

何事ぞ我国人を苦しめていざひいどむ唐の人ども

十来ごとに銃を枕に満州の荒野を照らす月を見んとは

隣り相ひてへだて心のさかしきは
        何時の世からの恨みなるらん          
秋深き海山越えて唐土の野に戦ひいどむ大和男の子ら

唐国のいわなきわざをいきどほり皇国の守る益荒男のとも

千万のすてし血しほの勲しをあだになだめせぞおおまへつき

たけり猪のあだなすあだをうちはらひ
           高くかかぐる日の丸の旗

から国の鉄路のはても今に世に御綾威かがやく日の御旗かな

人の道ふまぬから人こらさんとみさくる空に弓張りの月

満州の権益をぞまもる皇軍の力にただす人の道かな

久方の空はへだてもなきものを心へだつる支那の国人

韃靼の国原あれてわきたつる雲をば拂へ伊勢の神風
                           
定めおきし誓約をやぶる支那人を訓へ正さん砲の響きに

満州の野辺のしこ草はびこりてかりはらはふむ日本丈夫
さしのぼる我日の本の旗風になびきふすらむしこのしこくさ

しこくさのかりてもつきぬ満蒙の荒野を開く時ぞ来にける


伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年10月06日 16:18:31 No.57 【Home】 【返信】

昭和五年
社 頭 祝(郷社昇格祝)
                           
笛鼓遠にひびきて舞殿に
    千代萬代をうたふみ祭       
朝まだき空もとどろにかなつれば神もうれしく受け給ふらむ

廣前にち子がかなづるみ子の舞神もうれしくみよなはすらむ
                           
真清水のながれはむすぶ人の上に神の光は外にこそませ

伊那下の神の光はいよよまし郷の鎮めとなりぬべきかな
 
伊那下の神の綾威のいやちこにいよよ尊くぞ仰がるる
  
御社の千木のかたそぎ高らかにあふぐも尊し神の廣前

宮造格も昇りて伊那下の今日の祝を神もみるらん  
 
八束穂の穂の穂重ねし産神の秋の祭のにぎはひにけり
                
たまちはふ神の御前にぬかずきて今日の祝にあふし尊とき

千木高く空にそびゆる御社のみいつ尊くあふがるるかな

玉ちはふ神の忌垣の榊葉は世々に栄え行くしるしなるらむ

諸ともにいざやまゐらむ松崎の御神たふとき今日の御祭

いや尊し神の御祭りにぎはしく今日を始めて幾世重ねん


伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年10月01日 18:44:54 No.56 【Home】 【返信】

昭和4年 海 辺 秋 夕

もしほ(藻塩)たく煙もきえて夕まぐれ海士が伏屋の秋ぞさびしき

浪の音も松ふく風もしづまりて浦は淋しき秋の夕ぐれ

え物得て帰る濱辺は海士の子の歌にぎわしき秋の夕ぐれ

うちよする三保の浦波しづまりて月さしのぼる秋の夕ぐれ

山の端に夕日はおちて松崎や海辺さびしき秋のくれかな

なきかはす鴎の声もさびしげに霧に暮れゆく松崎の浦

きりこめて夕日も落ちる伊豆の海浪の音さむし秋たけぬらし

もみちせぬ木もあやとりて夕栄の
       にしきの浦は名にぞそむかぬ

海にてり空に彩とり入日かげさわに匂へる伊豆の浦

雁が音もさぎりにこめて夕汐のみつの濱辺はみるめさびしも

うき秋とおもひわびぬる此夕小雨にぬれてかへる釣舟
 
汐あみし海辺こひしく来て見れば今は淋しき秋のたそがれ

産土神の森のかげ高く影みえて海辺つめたし秋の夕ぐれ
                           
立浪のひびきもさびし和田つ海の袖しの浦の秋の夕暮

三保の岬松ふく風の音たかく夕浪きほふ有度の嶋山
漁り火のかげほのめきて立つ霧の中に暮れゆく松崎の浦

さらてだに身にしむものを浜松のまた枝ならす秋の夕風

並風のいそ山嵐ふきあれて濱の夕の秋ぞさびしき


伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年09月24日 20:17:51 No.55 【Home】 【返信】

昭和三年 寄国祝

しろしめす我日本は大君の御綾威と共に栄え行くらむ

海の幸陸の稔りのゆたけきは
        み国さかゆる基なるらむ  
君と臣の道ある国はとこしにさかえゆくけむみいつあふぎて                          
千早振神代ながらの皇統の御綾威動かぬ国は我国

東の豊栄昇る日の本の光くもらぬ浦安の国
 
天津神国つみ神の守るてふ国は我国うら安の国

千よろずの限りはいはじ天地とともに栄ゆる皇大御国
  
千萬の国に日出る日の本の国の光をあふぎ見るらむ

高御座つかせたまへる大君のみいつたふとき御代祝ふかな

日の御旗高くかかげて安らけくさゆる御代にあふぞうれしき

皇統の千代に八千代に栄えゆくみづ穂の国を祝ふ民草
  
大御君守りまつりて諸ともに国の光をますべかりける

あきらかにてる日の本の国つ風ふきこえまされ年にすみて

しき嶋のやまと嶋根は千代八千代
       日の本とともにいやさかゆらむ

あし原の瑞穂の国は幾千代も御代つぎつぎにさかえゆくらむ

八束穂のたり穂稔りて民安く国豊かなる御代ぞめでたき

大君の恵みの花に民草のしげりにしける国ぞめでたき

引く七五三の長きためしを神垣にかけて祝はふ国の栄えを

いやたかく仰ぐもかしこ高御座たかしくませる国のみいつを

日の本の国の綾威もますかがみ光影さす君が大御代
                           
産土の神の御祭りおこたらぬことこそ国のさかえなるらん

千早振る神代ながらの国振りを守るぞ嬉し日の本の国


伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年09月24日 19:55:56 No.54 【Home】 【返信】

昭和二年秋
        社頭杉


注連張りし千幾の杉のいや高く
神さびにけり伊那のみつがきに
   
直からで神の御前に立ちがたきしるし見せたるいづの矛杉
   
霊幸伊那の社の矛杉は来経ゆくごとに色そまさん

ふかみどり千代も経にけむ神さびて高くそびゆる伊那の大杉

みどりこき杉のむら立つ千代こめて空にそびゆる伊那の御社

神さびし杉のむら立いやさかへ詣るごとにあらたなりけり

伊那下の杉のむら立幾千代の秋みどりふかめて神さびにけむ  
鉾杉の高きを見ても大神の御威尊とくあふがるるかな

年たかくしげりてたてる神杉はとはに栄ゆくしるしならん

神なびの苔の下道風さむく凍れる水にうつる杉村

伊那下の社の森の大杉はむかしをしのぶ神寳かな

み社の泉の水かげ見えてかしこく覚ゆ森の鉾杉

千早振神の忌がきの鉾杉は立ちならべてし宮まもらむ
 
すくなるを神の心は大前に神さびたてり瑞の鉾杉




伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年09月03日 09:33:45 No.53 【Home】 【返信】

  大正15年 
        社 頭 水

真清水の清き心は心にて世におごりなくすまむとそ思ふ

手も洗ひ口もそそぎて真清水の清き心に神をいのらむ
真清水に身をも心もきよめつつ汲みてぞ祈る神のみ前に

冬は湯に夏は氷のごとくにてくめどもつきぬ伊那の真清水
みあかしの影をうつして真清水の
       いよよすみゆく伊那の神がき

伊那下の神のみ前の真清水のきよきを己が心とはせむ

伊那下の神の清水のます鏡
      月もやどりて影さやかなり

伊那下の井垣に出る真清水は汲む民人の心清しも
     
伊那下の恵もふかきみたらしの水さへ清くすみにすみつつ

千幾経し銀杏紅葉の影見えて御洗水きよき伊那の宮

廣前に清き御手洗湧出て有ぬ恵みの伊那のみ社

仰ぎ見る千幾の銀杏紅葉して泉染なす伊那の下宮
    
真木のたつ伊那の神がき苔むして巌の下に真清水のわく

今日もまた来てむすびけり伊那下の宮の岩根のきよき真清水

湧きいでる伊那の社の真清水をくむ人に心すみけり

誰もみなくめる清水のゆたけさに心もすめる伊那下の宮



伊那下神社献詠歌まき 山人 投稿日: 2011年09月02日 13:10:29 No.52 【Home】 【返信】

 大正十四年 社頭燈火

榊葉の露も光りてともし火の
いてりかがやく日の前の森   

天霊幸(たまちはふ)神のみむろのともし火は
心の真のやみもてらさむ
 
廣前(おおまえ)の燈火ふけて神路山
           杜の鉾杉風わたるなり

真榊(まさかき)のかげさへ見えてみたらしに
  神代ながらの燈火のかげ

 池水の岩も木立も燈火に光をそふる杜の神垣

 大前の御簾をかかくる宮人のさまもかしこし燈火のかげ

 小夜ふけて火かげさむけし真榊の
   露も光れる伊那の神垣   

 神さびし銀杏の大木黄葉して燈火きよし伊那の神垣

 みまつりの道のしるべに打つづく
   賀茂の社のよひのともし火


 みあかしに電の灯てりそひてかみの御苑ぞかしこかけり

                  千歳へし大木の銀杏黄葉して燈火清し伊那の神かき

 みたらしを照すやしろの燈火に
       神のみいつもさやに見えけり

 御鏡に写る燈火さやかにてみいつ尊き伊那の御社

 御手洗しにかげをうつして灯火の光りも清し神の大前

 


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