映画同好会
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おもいでの夏 組長 投稿日: 2023年04月16日 22:23:41 No.439 【返信】

《性への好奇心と、美しく優しい年上の女性への思慕の情と、同時に湧き起こる思春期を迎えた少年の微妙な心理をノスタルジックな感覚で描いた作品。
製作は29歳の新進気鋭のプロデューサー、リチャード・ロス、監督は「レッド・ムーン」「幸せをもとめて」のロバート・マリガン、脚本はハーマン・ローチャー、撮影は「コレクター」「卒業」のロバート・サーティース、音楽は「シェルブールの雨傘」「華麗なる賭け」のミシェル・ルグラン、編集はフォルマー・ブラングステッドがそれぞれ担当。
出演は「リオ・ロボ」のジェニファー・オニール、16歳の新人ゲーリー・グライムス、19歳で俳優志望のジェリー・ハウザー、オリヴァー・コナント、キャサリン・アレンタック、クリストファー・ノリス、ルー・フリッゼルなど。》

ミシェル・ルグランの音楽、映画音楽というジャンルでの名曲です。
であるのになぜか私は未見でした。

開始早々この名曲が流れます。
いやもう、この曲だけでこの作品を観る価値があるといっていいほどです。

お話は性について興味津々、高校生の悪ガキたちのドタバタ。
まあ、よくあるテーマです。
でも本作は少し上品です。

ジェニファー・オニールは、普通に美人です。
超絶美人でないのがいいです。

彼女の夫の戦士公報から少年と彼女がベッドを共にします。
この間約15分間、全くセリフがありません。
音楽もレコードが終わればもうありません。
音は波の音だけ。
プレイヤーの針の音と。

彼女はどういう思いでこの行為に及んだのか、その説明はありません。
観客任せです。

「ハーミーへ。わたしは実家に帰ります。
 わかって下さい。せめてもの置き手紙です。
 昨夜のことは弁解しません。時がたてばあなたにも分かるでしょう。
 わたしは、あなたを思い出にとどめ、あなたが苦しまないことを望んでいます。
 幸せになって下さい。ただ、それだけを祈っています。

 さようなら。ドロシー。」

≪そして私は、幼い私を永遠に失った。≫

人妻にもてあそばれたともいえるのですが、私はそうは思わず、ロマンチックだと思うのです。

1970年。105分。ムービープラス。3.6。


AIR エア 組長 投稿日: 2023年04月13日 23:27:35 No.438 【返信】

《「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。
1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。
しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。
そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。
CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。》

面白いですね。
これがアメリカです、アメリカ映画です。
弱者の這い上がり物語、最高です。

結末はわかっています。
ストーリーも当然思ったほうに進みます。
だのにこれがすこぶる面白い。

派手なアクションがあるわけじゃなし、ひねりのきいた物語性があるわけじゃなく。
セリフの応酬しかないのに、なんでこんなに面白いのか。
ストーリーテリングのうまさ、これですね。
ベン・アフレック監督、うまい。

ジョーダンは後ろ姿のみ、声だけというのも憎い演出です。
気のきいたセリフがいっぱい、でも説明セリフはないのがさすが。
そこは演技でみせます。

マット・デイモン、本作では腹の出た中年のおっさんです。
用意したセリフではなく、即興の言葉が胸を打つのです。

ナイキの急成長には、こんな裏話があったのです。

こういうアメリカ映画が観たいのです。

2023年。112分。なんばパークスシネマ。4.0。



《カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。
奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。
経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。
いっぱいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。
混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。
そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。
エヴリン役は「シャン・チー テン・リングスの伝説」「グリーン・デスティニー」で知られるミシェル・ヨー。
1980年代に子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」などに出演して人気を博し、本作で20年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。
悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。
第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞した。》

本日はお疲れさまでした。

予想通りというか、訳ワカメな作品でした。
といって、芸術作品の難解さではなくて、展開の凄まじい早さについていけないのです。
片時も目が離せない展開の妙は、アカデミー編集賞もムベなるかなです。

結局のテーマは家族の絆です。
ハッピーエンドになります。
それはいいのですが、内容は猥雑という言葉がぴったりかな。

下ネタギャグや映画のパロディもいっぱいです。
もちろん、所々で説明らしきものはあるのですが、理解していないうちにどんどん場面は変わっていきます。
こんな人生ではない人生を送っていたかもしれない私。
でも今の人生を精一杯生きよう、そんなテーマでしょうか。

国税庁で起こる物語、税金の意味は?
そこらへんからよくわかりませんが。
アカデミー賞、7冠はなぜ?

よくわかりませんが、なんかクセになりそうな作品でした。

2022年。139分。TOHOシネマズ梅田。3.9。


ミニオンズ フィーバー 組長 投稿日: 2023年04月03日 23:11:30 No.436 【返信】

《「怪盗グルー」シリーズから生まれた人気キャラクター“ミニオン”たちを主人公にした長編スピンオフアニメの第2弾。
少年時代のグルーとミニオンたちの最初の冒険を描く。
黄色い体にオーバーオール、目は一つだったり二つだったり。
人間には分からない言語でペチャクチャしゃべる姿もかわいい不思議な生き物“ミニオン”たち。
「怪盗グルー」シリーズでグルーの手下として登場、たちまち人気者になった彼らミニオンズが主役の長編スピンオフアニメ第2弾。
前作では有史以前の太古から“最強最悪のボス”を求め続けた彼らの歴史が描かれたが、本作では幼い日のグルーと出会った彼らの最初の冒険を描く。
少年グルーが月すら盗む大怪盗への一歩を踏み出すことになったきっかけに注目だ。》

ちょっと舐めておりました。
いやいや、なかなか面白い。
ミニオンの映画も本作で5作目。
特に新鮮さはないですが、それでもサービスたっぷり、楽しめます。

グルー12歳の冒険です。
鶴瓶の声で子どもってどう。
まあいいか。

サンフランシスコの坂、ミニオンたちのカンフー、魔法による怪物たち。
出来すぎの展開、映画のパロディ、歌もたっぷり。
元のボイスキャストも豪華ですが、日本版も負けていません。

スティーブ・カレル、ドルフ・ラングレン、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、さらにミシェル・ヨー、ジュリー・アンドリュースも。
鶴瓶、市村正親、尾野真千子、渡辺直美。

シリーズを観ている人は、さらに楽しめます。
当たり前ですが。

6作目も制作されているようです。
このクオリティなら、まだまだ大丈夫ですよ。

2022年。89分。WOWOW。3.8。


シン・仮面ライダー 組長 投稿日: 2023年03月28日 21:50:39 No.434 【返信】

《1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。
主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。
ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKERの上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを手塚とおるがそれぞれ演じる。
テレビアニメ「ヨルムンガンド」「天元突破グレンラガン」などで知られる作曲家・岩崎琢が音楽を担当。》

いきなりバイクの轟音から始まります。
これはアクション映画かと期待は高まりました。
そして、過剰なまでの血しぶき、大人向きのアクションか。
でもそれは全く違いました。

「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督です。
非常に哲学的、会話劇、舞台劇のテイストです。

「辛い」に一本線を引けば、「幸せ」。
人間の魂だけの世界。
嘘のない本音のみの世界。
それは天国か地獄か。

ですから、アクションにさほど力を入れていない感じです。
クルマの走っていない道路ばかり、人もいませんし。
CGを使った特撮もピリッとしません。
予算の関係もあるのでしょうが。
まあお話自体は勧善懲悪、普通の展開です。

ヒロインの浜辺美波、可愛いのはいいのですがこういう役は少し荷が重い気がします。
池松壮亮も地味で華がありません。

クレジットされていない脇役陣が、かなり豪華なのにはびっくりです。
無駄遣いといえば言いすぎですが、もったいない扱いです。

ラスボスは今風ですが、特に珍しくもありません。

思ったほどヒットしていなくて、苦戦しているようです。
全く「仮面ライダー」を知らない私ですが、これはこれでいいと思います。
知っている方は賛否分かれているみたいです。

2023年。121分。大阪ステーションシティシネマ。3.6。


メタモルフォーゼの縁側 組長 投稿日: 2023年03月26日 08:59:39 No.433 【返信】

《鶴谷香央理の同名コミックを、芦田愛菜と宮本信子の共演で映画化したハートウオーミングドラマ。
孤独な女子高校生と老婦人が、BLコミックを通じて友情を育んでいく。
「このマンガがすごい!2019」オンナ編1位に選ばれた同名コミックを、「青くて痛くて脆い」の狩山俊輔監督が映画化。
製作時には実際に現役高校生だった芦田が、BL(ボーイズラブ)コミックを隠れた趣味にしていた内気な高校生の主人公を等身大に演じた。
一方、主人公と年齢差を超えた友情を築く老婦人役は、宮本がちゃめっ気たっぷりに演じている。
タイトル通り、陽当たりのいい縁側で心を通わせる2人が、それぞれの孤独と向き合いながら新しい自分にメタモルフォーゼしていく姿を綴った優しい作品となった。》

芦田愛菜と宮本信子です。
これはもう間違いないです。
この二人が主演、文句なしです。

演技はもう完璧。
二人の演技を観ているだけで、満足です。
内容もいいです。
ほっこりさせるかわいい作品でした。

宮本信子が高齢であることによる悲劇感が否めないのが、ちょっと残念。
でも、それは私の勝手な思い込みでした。
どうってことないお話ですが、それがいいほうにハマっています。

BL(ボーイズラブ)コミックって、流行っているんですか?
本作は別にいやらしいことはないです。
たまたまその趣味が一致した、高校生と老人とのふれあいを温かく描きます。

こんな人たちばかりなら、世の中、人生最高なんですけどね。

2022年。118分。WOWOW。4.1。


THE FIRST SLAM DUNK 組長 投稿日: 2023年01月03日 20:11:52 No.405 【返信】

《990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。
原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。
湘北高校バスケ部メンバーの声優には、宮城リョータ役に「ブルーロック」の仲村宗悟、三井寿役に「ガンダムビルドダイバーズ」の笠間淳、流川楓役に「ヒプノシスマイク」の神尾晋一郎、桜木花道役に「ドラえもん」の木村昴、赤木剛憲役に「僕のヒーローアカデミア」の三宅健太を起用。
1990年代のテレビアニメ版も手がけた東映アニメーションと、「あかねさす少女」のダンデライオンアニメーションスタジオがアニメーション制作を手がける。
ロックバンドの「The Birthday」がオープニング主題歌、「10-FEET」がエンディング主題歌を務め、作曲家・音楽プロデューサーの武部聡志と「10-FEET」のTAKUMAが音楽を担当。》

女房殿、二男、孫息子の4人で鑑賞。
二男は大ファンで、スポーツやるなら必見、スポーツのすべてが詰まっていると申しております。
原作者を先生と呼称しております。

まず、アニメ表現が画期的です。
原作漫画がそのまま動くのです。
え、当たり前ですって。
いやアニメになった時、原作からは違った絵になるのが普通です。
作者の絵がそのまま動くって、今までになかったのです。
タイトルの出し方がそれを見事に表現しています。

ほとんどが試合なのですが、その表現が画期的です。
そのスピード、筋肉の動き、モーションキャプチャーも使って、リアルさを追求しています。
3Dアニメに2Dの輪郭を付け加えての表現方法を取っています。
もしかしたら、アニメーションの歴史を変えるかもしれません。
それほど本作は画期的なものです。

スポーツ映画特有のアナウンサーの実況説明がないのも好ましいです。
動きでほとんどを表現しています。
観客への信頼がうれしいです。

「FIRST」とうたっていますが、原作を知っているほうがさらに楽しめるのは間違いないです。
違う視点で最終の試合を描いているので。
ファンには胸アツなのは当たり前みたいです。
息子ももう一回観たいといっております。

回想シーンの挿入の仕方やラストはやや不満ですが、傑作であることに間違いないです。
日本アニメがまた世界に冠たる作品を生み出しました。
ぜひご覧あれ。

2022年。124分。イオンシネマ高の原。4.4‼‼
組長 投稿日: 2023年02月02日 23:19:59 No.415
お疲れ様でした。

2回目となると試合運びを余裕で観ることができます。
いろいろな作戦を冷静に観られ、非常によくわかりました。
もちろん、試合結果も分かっていますが、そこを踏まえてもより感動できます。

試合幕切れの無音の演出、この時間が意外と長いです。
原作も無音で表現しているとか。

レギュラーそれぞれのエピソードも描かれていました。
最初観た時は、ちょっと誰が誰やら戸惑ったんですが。
そこもちゃんとわかりました。
当然ですけど。

試合シーンの迫力、そこにいるような没入感が最高です。
試合の残り時間=映画の残り時間。
もっと観ていたいです。

本日参加されなかった方たちもおられますので、3回目行ってみましょうか。
いっそのこと4月の例会もありかな。
まだまだロングランでしょうから。
組長 投稿日: 2023年03月17日 11:25:37 No.431
3回目です。
今回が一番感動しました。

何に感動したか。
それはスポーツの素晴らしさ。

スポーツ音痴の私は、ほとんどスポーツらしきものをやってこなかった人生でした。
心臓バクバク、そんな経験してみたかったなあ。
勝った時の高揚感、負けた時の喪失感、そんな貴重な体験とも無縁でした。

団体競技の紆余曲折。
バラバラの個人個人がまとまった時、奇跡が起こります。
それはもう一緒の宝物。
人生の大きな糧です。

スポーツ観戦は大好きなのですが、自分ができなかったのが悔しくて。

まあこれからも映画を通じてスポーツにしろ、音楽にしろ、疑似体験して楽しむことにします。


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