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ゴム動力機の調整方法について
滝 敏美 投稿日:2023年07月20日 11:33 No.300 【Home】
ゴム動力機の調整方法について,調べています.インターネット等で調べた結果を表に示します.

低翼機は「左旋回上昇-右旋回滑空」
高翼機は「右旋回上昇-左旋回滑空」

というのが一般的です.

また,①滑空調整を行った後,②動力飛行調整をスラストラインの角度調整で行う,動力飛行調整にラダーは使わない,というのが一般的です.

高翼機で「右旋回上昇-右旋回滑空」という調整法もあるということです.


滝 敏美 投稿日:2023年07月20日 12:01 No.301 【Home】
続いて,3次元運動解析で調整法の検討を行ってみました.
対象とする機体は小池先生の著書「フリーフライト F1B」に載っている入門用ライトプレーンにしました.この本では「右旋回上昇-左旋回滑空」の調整法が説明されています.

「右旋回上昇-左旋回滑空」に調整した機体の運動を解析した結果を添付します.
わたしが製作した機体は重量約15g(FAI TAN SSゴム,3.2mm幅×2条を含め)でしたので,機体重量15gで計算しています.3.2mm幅×2条×320mmのゴムの巻き数は740回としてあります.
直径10mの旋回滑空をするようにラダーを固定し,機体軸に対してダウンスラスト 6.0度,右サイドスラスト 1.0度でうまく飛ぶようになりました.飛行時間は約80秒です.
サイドスラスト角に対して運動が非常に敏感で,0.5度変えるだけで,うまく飛ばなくなります.
この解析結果がどの程度正しいか実際に飛ばして検証する予定です.


松本@GPF 投稿日:2023年07月20日 14:46 No.302 【Home】
滑空旋回の設定はラダーではなくスタブチルト (stab. tilt) で行うのが一般的です。
その場合のテストや解析も実行されてはいかがですか?


滝 敏美 投稿日:2023年07月20日 16:20 No.303 【Home】
松本様

コメントをありがとうございます.
スタブ・ティルトについては,ラダーの使用と合わせて今後検討していきます.

小池先生の本によると,サイドスラストが5度くらい必要になっていますが(p.182),わたしの解析では,わずか1度です.解析の精度は良くないようです.まずは解析が定性的に妥当なのかを検証していきたいと思います.


滝 敏美 投稿日:2023年07月24日 13:49 No.304 【Home】
3次元運動解析で入門用ライトプレーンのいろいろな調整法をトライしていますが,これまでにわかった調整方法を以下に示します.調整法によってダウンスラストの大きさが異なります.

(1)右旋回上昇-左旋回滑空(ダウンスラスト小)
(2)直線上昇(滑空の向きはどちらも可能)(ダウンスラスト大)
(3)左旋回上昇-左旋回滑空(ダウンスラスト小)
(4)左旋回上昇-右旋回滑空(ダウンスラスト中)

「右旋回上昇-右旋回滑空」はどうやってもうまく飛びません.
詳細については,11月に開催される飛行機シンポジウムで発表する予定です.


滝 敏美 投稿日:2023年07月25日 15:46 No.305 【Home】
スタブ・ティルトを使うと「右旋回上昇-右旋回滑空」ができることがわかりました.
セッティングを図に示します.

どの調整法でも,ダウンスラスト角は,プロペラ中心と機体重心を結んだ線に近いので,ダウンスラスト角は,この線を基準に考えるのがよいと思います.




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