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無題
アールefu
投稿日:2022年09月18日 12:28
No.90
パイオニアのユニットは6Ωのダブルだったのですね。
その場合正面の2ユニットは2通りの繋ぎ方がありますね。
上のユニットは直列12ΩでLチャンネル。下のユニットも直列12ΩでRチャンネル。
もう一つは、上のユニットの6Ωと下のユニットの6Ωを直列してLチャンネル。
Rチャンネルは上下ユニットの残りのターミナルを直列して使う方法。
そうすると正面の音が完全なモノラルになるはずですが、
どちらがよいかはやってみないと分かりませんね。
というのも長岡先生がMX-1のユニット選定の際に
『(L+R)を作るには、信号をトランスでミックスして入れるか、
ダブル・ヴォイスコイルのユニットを使わなければならない。どっちも
できない相談なので、センターのユニットはL、R専用に1本ずつ使用、
上下に配置することとした。』と書かれています。
試してみるのも面白いと思います。
くすのき
投稿日:2022年09月19日 16:33
No.91
MX-1の謎にはまりまくってます。
ダブルボイスコイルの結線は、前者のパターンで試しています。
後者の結線にすると、上下ユニットの合成波はなんとなく平面波(円筒波)的になり、一点から
放射されているという、元々の考え方に合わなくなるような気がしたからなんですが、試してみる
価値はありますね。
もし合成でも球面波の様にする場合は、センターユニットを1個にして、マトリックススピーカーの
後期にやられていた、3ユニットバージョンにする方がいいかもしれません。
しかし、MX-1というかマトリックススピーカーと言うのは、よくわかりません。
周波数測定は、長岡鉄男さんはリスニングポジションで採られていた様でしたが、我が家の場合、
暗騒音が高いため、そのやり方ではSN比を確保するためにはユニットへの入力が過大になり、
よろしくありません。今回は正面の二つのユニットに同相信号を加え、二つの中間高さで距離が
50cmで採ることにしました。
その結果が、画像の1です。
数値はダクトのサイズで、4パラとなっている物のみ、サイドのユニットにも差信号ではなく、
同相信号を与えて測ってます。これは、エンクロージャー容積が適切であったかどうかを判定する
ために行いました。容積が大きすぎるとバスレフが空振りするので、そうなってないかを
試しました。
結果的には、空振りしてそうだったので、エンクロージャーの後ろ半分を切り取って容積を
半減させて、採ってみました。ところがこれがF特的には変わらない。???
(当然、ダクトチューニングは揃えている)
インピーダンス測定結果が画像の2で、オリジナルの設計ではパイオニアのユニットには合ってない
のがよくわかります。ダクトチューニングが低すぎる。
ここでも、4パラは一番ダクトをうまく駆動できていて、インピーダンスの谷が深く出てます。
なので、通常接続に戻し容積を半減してみたのですが、谷が深くならない。????
この差が、容積ではないとすると、サイドのユニットが何らかの悪さをしてる可能性があるので、
それを試したのが、画像の3です。
サイドのユニットを取り外し、蓋をした状態で測ってます。これで4パラと同じになってくれるはず
と思ってたのが覆され、ユニットをつけただけのものと差がありません。?????
(パラになる数が各々違うので4パラと同一比較できる様に、倍半分して重ねています。)
もう、混乱ばかりです。
あと混乱していると言えるのが、このMXシリーズの掲載書籍で、MX-1~10までにどういう変遷をた
どったかを追いかけようとしましたが、大変。
ややこしいのが、書籍の名前が似ているのが多いため、図書館で購入してなかったり、古いのを
廃却してしまっていたりしてます。
特に「長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術」と言うのが新旧2バージョンあり、掲載されて
いるものが違うのです。
また、MX7というのが2種類あり、「不思議の国の長岡鉄男」の中に復刻されているオーディオ
アクセサリーに掲載されたものと、上記の「長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術」の旧に
載っている物が、似ても似つかないものだったり、(前者は設計後に体調を崩され入院されたために、
入院中に編集部が作成して試聴のみで印象が薄かったか、実はMX-6のはずだったか)
MX-6がどこにもなかったり・・・・
また、1点から放射させる考え方も、後期になると差信号ユニットに角度をつける必要すらない
と言うように、変化(進化?)していて、初期の記事は何か勘違いがあったのじゃないか?
もしくは、新しく気付いたことがあったのだけれども、改めて過去の話を否定するまでもないと
思ったのか?
正直、このマトリクスシリーズは数も多くバリエーションも広く何が大事なポイントなのかが
よくわかりません。
アールefu
投稿日:2022年09月19日 22:14
No.92
くすのきさんの探求心には頭が下がります。
MXシリーズは確かに謎が多いです。
6,8,9は欠番で世に出なかった物と思います。
3桁番号になるともう何が何だか分けの解らない感じもします。
また、1点から放射するという考え方は図では暗示されていますが、
その時点では言葉で明確に表現されたものではないので潜在的な物だったのかも知れません。
後になってスワンを考案されたときに言葉になりましたがMXとは発想が異なる。
42度と45度の音の違いもどうしてそうなるのかを種明かしした記事はありません。
私は記事を遡って気が付いたのですが、謎を盛り上げるために分からないふりをされていたような気もします。
MX-1のf特は専用プラス・ウーハーPW-1の記事で撮られていますが、やはり苦労されていて
『マイクで測定するだけでは本当の音は絶対に分からないともいえる』と匙を投げた感じにもとれます。
ただこのPW-1を逆相接続した音は『絶対推奨品である』と書かれていますが、
FE103のコーンにエポキシを流し込んだ改造品なので、やばい物でした。
くすのき
投稿日:2022年09月20日 16:48
No.94
> くすのきさんの探求心には頭が下がります。
かなり、呆れているモードが混じってるのじゃないでしょうか?(笑)
ここしばらくの、わたしの自作は答えの見えてないテーマに食いつくということで、MX-1は
正にピッタリな気がしてます。
何らかの理論があって、それをいかに理想的に実現するかという方向は、たぶんもう伸びしろが
少ししかないと思うのですよ。
ジャンプアップするためには、ある意味「失敗が約束された」テーマに取り組むしかないと
思います。
「きなり」はエンクロージャーは高剛性で大質量と言うのの全く逆を行きましたし、「ちなり」は
空間にポツンと点音源的にスピーカーを置くと言うのの全く逆です。
基本、「失敗の約束された」スピーカーたちです。
今回の「MX-1」は、いったい何に化けるのか全く分かってません。それが楽しいと思ってます。
自分で自分を否定する、裏切るためにやってるような物です。
前に書いたように「MX-1」はわたしの中ではダメスピーカーなので・・・
ですが、今回作って聴いてみて少し考えが変わってきました。
まったく低音が出ない理由が、逆相信号がサイドスピーカーから出ることにより打消しが発生して
いるという予想をを立てていたのですが、どうやら間違いだということもわかってきました。
じゃ何なのかですが、そもそもFE103では低音はあんなものなのかもしれません。
わたしは、FE103の音が嫌いであんまりいろいろやらなかったので、そこを追求しなかったのですが、
今回、パイオニアのダブルコイルを使って見て、低音のでなさ加減が記憶通りで、これはバスレフの
チューニングが大幅にズレているからだ、というのは一つ分かってます。
同じパターンがオリジナルのMX-1にも起こってたのではないか?
MX-1のバスレフダクトは60Hz台にチューニングされていて、FE-103のF0は80Hzで、そうおかしな
設計ではありませんが、FE-103のF0ってもっと高かったのではないかと言う懸念を抱いてます。
今回、ダクトと容量を見直してゆくと、ミニマムではありますが低音が出始めてます。
また、このミニマムな量でも、ある程度音量を上げると、そこそこ音楽が聴けます。
で、その音量まで行くとびっくりするくらいの包まれ感のある音場が広がります。
音場感に低音は大変重要な要素の様です。
音場感豊かな自然音などを聴くと、ギョッとするくらいです。
スピーカーから出ているのか、家の外から聞こえてるのかが分らず、何度も音を止めて確認したほどです。
やっぱりこのスピーカーは、現代的にアレンジして残さねばいけないと思い始めました。
もちろん、ダブルコイルのスピーカのような特殊な物ではなく普通のどこにでも転がっている
スピーカーを使って、この音場感を再現したいと思いました。
アールefu
投稿日:2022年09月20日 19:20
No.95
そういえばMX-1の低音が出ないのは『FE103だからだっ』と何度も何度も書いておられました。
発表から3ヶ月もたたない頃、読者競作でのMX-1聴き比べの会がありましたが、
低音の量感が一番良かったのはコーラル4A-70(16Ω)に入れ換えたもの、『音質も1.5倍~2倍。』
次によいのが読者が持ち込んだ、同じくコーラル4A-60(16Ω)で、
『音質もオリジナルより良いのではないか。ルックスもFE103よりはずっとよい。』
と書かれていますのでFE103が一番ダメだったようです。
この会でもう一人の読者(自作のベテラン)がバッフルを1枚の平面にしたMX-1を持ち込んでいます〈FE103(8Ω)〉。
それについて長岡先生の評価は低いのですが、本人の手前あまりぼろくそには書けなかったようです。
でも、それを機会に何でもありのMXに変わっていったような感じもします。
> スピーカーから出ているのか、家の外から聞こえてるのかが分らず、何度も音を止めて確認したほどです。
ここまで来たら素晴らしいですね。
ぎょっとする感じ、常に味わいたいものです。
くすのき
投稿日:2022年09月21日 10:58
No.96
測定にミスがあることが発覚しました。
いろいろに条件を振ってインピーダンス測定を行ったにもかかわらず、変化がなかったことについて
どこかに自分のミスがあるに違いないと疑い、まずやってみたのは容量半減状態での4パラ。
これは、エンクロージャーのどこかに隙間があってバスレフの容積バネが効いてないのではないか
と言う疑いです。なにしろ、アンプラグドで箱作りをしてるので、気にはしてるものの隙間が
どこかにできててもおかしくないからです。
結果的に、問題なく元の容積の4パラと同様の谷の深さが出ました。
次に試したのは、ユニットを外した代わりの蓋が怪しい。この蓋、残材を流用したのですが、
何となくわずかに反ってる様に見えてきました。前回は4隅を木ネジで止めただけでしたが、
今回は、ぐるりとガチガチに止めました。
結果、ビンゴ!
インピーダンスの谷が、4パラと同じように出ました。
ほとんどわからない程の隙間があり、バスレフがまともに働いてなかったようです。
ということで、前回の結果はわたしの測定ミスだということが判りました。
つまり、低音が出ない理由の一つが、サイドにあるユニットが、いくらアンプ側で電気的に、
短絡されていても、音響的にはいくらかの穴があるのに状態に等しく、ここを何とかしないと
いけないということが判りました。
長岡鉄男さんは、MX-7(新)ではサイドユニットを小さな容積に押し込み両側を連通するパイプを
設ける(たぶん発想だけで実際には作られなかったのじゃないかと思う)ということをやって
おられますし、MX-10では単純にサイドユニットを独立した密閉箱にしておられます。
どこかで気づかれたんですね。
(わたしは、お釈迦様の手の上で悩んでただけか?)
まず、低音が出ないということの対策の方向が出ましたので、それをつぶしに行きます。
これでやっと、MX-1の謎を解く入り口に到達できそうです。
それはそれとして、アールefuさんの資料整理はすごいですね。何に対しても当時の状況を
教えていただけるというのは、何とも心強いばかりです。
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