投稿者:くすのき
MX-1の謎にはまりまくってます。
ダブルボイスコイルの結線は、前者のパターンで試しています。
後者の結線にすると、上下ユニットの合成波はなんとなく平面波(円筒波)的になり、一点から
放射されているという、元々の考え方に合わなくなるような気がしたからなんですが、試してみる
価値はありますね。
もし合成でも球面波の様にする場合は、センターユニットを1個にして、マトリックススピーカーの
後期にやられていた、3ユニットバージョンにする方がいいかもしれません。
しかし、MX-1というかマトリックススピーカーと言うのは、よくわかりません。
周波数測定は、長岡鉄男さんはリスニングポジションで採られていた様でしたが、我が家の場合、
暗騒音が高いため、そのやり方ではSN比を確保するためにはユニットへの入力が過大になり、
よろしくありません。今回は正面の二つのユニットに同相信号を加え、二つの中間高さで距離が
50cmで採ることにしました。
その結果が、画像の1です。
数値はダクトのサイズで、4パラとなっている物のみ、サイドのユニットにも差信号ではなく、
同相信号を与えて測ってます。これは、エンクロージャー容積が適切であったかどうかを判定する
ために行いました。容積が大きすぎるとバスレフが空振りするので、そうなってないかを
試しました。
結果的には、空振りしてそうだったので、エンクロージャーの後ろ半分を切り取って容積を
半減させて、採ってみました。ところがこれがF特的には変わらない。???
(当然、ダクトチューニングは揃えている)
インピーダンス測定結果が画像の2で、オリジナルの設計ではパイオニアのユニットには合ってない
のがよくわかります。ダクトチューニングが低すぎる。
ここでも、4パラは一番ダクトをうまく駆動できていて、インピーダンスの谷が深く出てます。
なので、通常接続に戻し容積を半減してみたのですが、谷が深くならない。????
この差が、容積ではないとすると、サイドのユニットが何らかの悪さをしてる可能性があるので、
それを試したのが、画像の3です。
サイドのユニットを取り外し、蓋をした状態で測ってます。これで4パラと同じになってくれるはず
と思ってたのが覆され、ユニットをつけただけのものと差がありません。?????
(パラになる数が各々違うので4パラと同一比較できる様に、倍半分して重ねています。)
もう、混乱ばかりです。
あと混乱していると言えるのが、このMXシリーズの掲載書籍で、MX-1~10までにどういう変遷をた
どったかを追いかけようとしましたが、大変。
ややこしいのが、書籍の名前が似ているのが多いため、図書館で購入してなかったり、古いのを
廃却してしまっていたりしてます。
特に「長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術」と言うのが新旧2バージョンあり、掲載されて
いるものが違うのです。
また、MX7というのが2種類あり、「不思議の国の長岡鉄男」の中に復刻されているオーディオ
アクセサリーに掲載されたものと、上記の「長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術」の旧に
載っている物が、似ても似つかないものだったり、(前者は設計後に体調を崩され入院されたために、
入院中に編集部が作成して試聴のみで印象が薄かったか、実はMX-6のはずだったか)
MX-6がどこにもなかったり・・・・
また、1点から放射させる考え方も、後期になると差信号ユニットに角度をつける必要すらない
と言うように、変化(進化?)していて、初期の記事は何か勘違いがあったのじゃないか?
もしくは、新しく気付いたことがあったのだけれども、改めて過去の話を否定するまでもないと
思ったのか?
正直、このマトリクスシリーズは数も多くバリエーションも広く何が大事なポイントなのかが
よくわかりません。