雑銭掲示板Ⅱ


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縮形削貝寳
関西のT 投稿日:2023年12月21日 23:55 No.966
何度か取り上げている縮形削貝寳です。
こちらは花押のお尻に星があるタイプ。

他に浩泉丸様の持つ割貝寳タイプがありますが、こちらは未所持。
是非入手したいのですが、中々巡り会えないのが悔しい所。
この銭種を何枚か見ましたが、寳貝の中に母銭由来では無い鋳だまりのあるものばかりで、相当湯の流れが悪かったのでしょう。
その為、寳貝を細くしたり、通点の郭上を寛永の文上刔輪のごとく削ったりと工夫が伺えます。
面白いのは秋田の母子銭と同じ白茶黄赤の銅色で、嵌郭された手替わりがあり、長径は46.8〜47.2mmまで縮み、把握してる唯一の品が実際にヤフオクにて秋田の方から出品された実績がある事。
その為、私は秋田の最初期銭ではないかと見ています。
不知天保分類の銭形縮小銭の項目には掲載はありませんが、別の項目にさらっと掲載されており、その他に類似貨幣カタログにも割貝寳の非削貝寳タイプが「160 再写し」として掲載されていたりまします。

もう一枚の画像は秋田の中長郭。
末鋳の削郭された手代わり品ですね。
ただ類品はまだ見た事がありません。


とら 投稿日:2023年12月24日 12:27 No.968
関西のT様

私の所有する長郭手の縮形を十数枚見てみましたが有りませんでした。
不知銭の場合、同じ母銭をかなり使い続けるので、潰れた貝に刀を入れ補修し再度使用したりしたのでしょうか。
ある意味、宝の小変化のようですが、どなたのコメントも無さそうで、結構珍しい物の様ですね。
左の物の母銭を使い続けると、また潰れて真ん中のものになるのでしょうか。


関西のT 投稿日:2023年12月25日 00:07 No.969
とら様

コメント頂きありがとう御座います。

削貝寳にしたのはそういう理由かも知れませんね。
なお縮形を見たがとありますが、本品も秋田小様と同じく通用母銭式の為、銭文径の大きなものがあります。
ので48mmオーバーの品の中にもしかすると紛れているかも知れませんよ。
流石に更に小さいものは無いとは思いますが...
0では無いのが夢がありますね。
※実際に見たり計測したことはありません

画像は保存しておいた推定2回写しの縮形削貝寳 花押横鋳だまりタイプ。非削貝寳でもあります。
私の推定3回写しのものよりも銭文径は大きく、文字は少し細く、保人の瑕も無く、通点上の削郭もされていません。
私の品が長:47.1mm/文:39.9mmなので、恐らく48mm以上、銭文径40.5mm前後と思われます。


浩泉丸 投稿日:2023年12月25日 01:23 No.972 【Home】
この類はTさんに指摘されるまで同類だと気が付かなかった品です。慧眼だなあ。見事な兄弟っぷりもすごいです。気が付かないで保有しているものにも同類がまだあるかも。
画像を比べると、製作雰囲気が違うのでとても同じ系統には見えない。でも寶貝のわずかな特徴などに確かに一致点があるのは過去にTさんが教えてくださった通り。
46㎜台の長郭手はほとんど見たことがなく、それでいて非常に美しい作なんですよね。
もう1枚載せたのは暴々鶏師から分譲頂いた宏足寶様の小様。こちらは銭文径が39.3㎜と最小。これもこれしか見たことがないです。隠れた珍品なので気が付いてないで持っている方はいるかもしれません。


とら 投稿日:2023年12月25日 18:12 No.975
関西のT様

急いで帰宅し、結構の数見ましたが有りませんでした。
無いものですね。
天保銭は、源氏名の付いた大珍品でなくても、此のような物で楽しめるのが醍醐味で、その世界でT様が、第一人者であること改めて認識いたしました。

浩泉丸様のは、勿論有りませんでした。
まだまだですね。精進しなくては。


違いのわからないコレクター 投稿日:2023年12月27日 08:15 No.977
同感です。
関西のT様の慧眼で兄弟銭というカテゴリーが創造され、一般化しました。
今まで偶然と思われていた鋳溜まりや、仙台銭の肌の特徴も必然的に生まれたというご論考は、これまでになかったことです。
これからも、とら様、七時雨山様と共にお導き下さいますよう、よろしくお願い致します。
皆様良いお年をお迎え下さい。一年間ありがとうございました。




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