投稿者:関西のT
何度か取り上げている縮形削貝寳です。
こちらは花押のお尻に星があるタイプ。
他に浩泉丸様の持つ割貝寳タイプがありますが、こちらは未所持。
是非入手したいのですが、中々巡り会えないのが悔しい所。
この銭種を何枚か見ましたが、寳貝の中に母銭由来では無い鋳だまりのあるものばかりで、相当湯の流れが悪かったのでしょう。
その為、寳貝を細くしたり、通点の郭上を寛永の文上刔輪のごとく削ったりと工夫が伺えます。
面白いのは秋田の母子銭と同じ白茶黄赤の銅色で、嵌郭された手替わりがあり、長径は46.8〜47.2mmまで縮み、把握してる唯一の品が実際にヤフオクにて秋田の方から出品された実績がある事。
その為、私は秋田の最初期銭ではないかと見ています。
不知天保分類の銭形縮小銭の項目には掲載はありませんが、別の項目にさらっと掲載されており、その他に類似貨幣カタログにも割貝寳の非削貝寳タイプが「160 再写し」として掲載されていたりまします。
もう一枚の画像は秋田の中長郭。
末鋳の削郭された手代わり品ですね。
ただ類品はまだ見た事がありません。