ゴム動力模型飛行機掲示板


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滝さんの「ゴム動力模型飛行機の調整法」
松本@GPF 投稿日:2023年12月12日 21:27 No.372 【Home】
12月2日に開催された第28回スカイスポーツシンポジウムでこの掲示板の常連、滝敏美さんが理論解析に基づくゴム動力機の新しい飛行調整法を提案しています。
大変興味深い提案です。滝さん是非紹介をお願いします。
皆さんも自分の調整法と比較してみてはいかがでしょうか。


滝 敏美 投稿日:2023年12月13日 09:54 No.373 【Home】
松本様
スカイスポーツシンポジウムの研究発表の紹介をありがとうございます.
わたしの発表のスライドを添付します.講演原稿よりもわかりやすいのではないかと思います.
講演原稿が必要な方がおられましたら,わたしにメールをください.お送りします.
必要なら飛行機シンポジウムの講演原稿もお送りします.

ゴム動力機の解析ができるようになりましたが,この解析の妥当性はまだ検証できていません.これまでの飛行実験での感触では,定性的には妥当ではないかと思っています.


提案する調整法の新しい点は,以下のとおりです.
(1)ダウンスラストの角度の定義は,プロペラ中心と機体重心を結んだ線を基準とする.
   ダウンスラストは高翼機の場合,0度程度,
           低翼機の場合,2度程度で固定する.
(2)動力飛行調整は,垂直尾翼にガーニーフラップをつける(ラダー舵角を変える)ことによって行う.
   理由は,サイドスラストの調整は効きすぎるので難しいから.
(3)調整の模式図を示したこと.
(4)欠点は,滑空旋回の調整ができないこと.
   サイドスラスト角を変えて,動力調整をやりなおすことになる.

ラダー舵角を調整すれば,ほとんど直線上昇になる飛行パターンにすることもできます.


ダウンロード発表スライド ( .pdf / 1.6MB )
滝 敏美 投稿日:2023年12月18日 10:15 No.374 【Home】
わたしの調整方法が妥当かどうかは,よく飛ぶように調整したゴム動力機のダウンスラスト角がゼロ度(ダウンスラストの角度の定義は,プロペラ中心と機体重心を結んだ線を基準とする)に近いかどうかで判定できます.
みなさんの機体でどうなっているか教えていただけるとありがたいです.
どういう機体でゼロ度にならないのか知りたいです.
プロペラの中心を持って機体を吊り下げたとき,プロペラシャフトが鉛直になっていればダウンスラスト角がゼロです.


松本@GPF 投稿日:2023年12月18日 11:46 No.375 【Home】
私の機体の場合を紹介します。
プロペラの先端を糸で吊るしてみました。動力飛行時を再現するため動力ゴムは巻いた状態で固定しています(つまようじ使用)。
糸とプリぺらシャフトがほとんど平行なので滝さん定義のダウンスラスト角は0度になります。
重心位置も図中に記しています。


滝 敏美 投稿日:2023年12月21日 15:25 No.376 【Home】
ダウンスラストの説明が「FF Wings」のNo.11,1988年に載っていました.松田恒久氏の解説記事です.関係のある部分だけを示します.
重心とプロペラ中心を結ぶ線を基準とするのが物理的意味があるという点ではわたしの考えと同じです.しかし,適切なダウンスラスト角の値については説明がありません.機体によって異なり一概には言えないということでしょうか.
プロペラを持って吊り下げて角度をチェックするというのはわたしと同じです.


滝 敏美 投稿日:2023年12月23日 15:49 No.377 【Home】
松本さんの写真を見てわかることは,脚があるために重心がずいぶん下に来ていることです.そのために,「プラスチックコメタル」の作り付けの小さいダウンスラストでもOKになるのではないかと思います.要するに,「プラスチックコメタル」は脚付きのライトプレーンを想定しているということです.脚を取り去ると,胴体の先端を削ってダウンスラストを多くする必要があるとはずですが,そのような経験がある方はおられますか.

松本@GPF 投稿日:2023年12月24日 13:55 No.378 【Home】
紛らわしい例を出してしまった様です。
写真の機体は全備重量9.0g(内ゴム2.0g)、
脚の重さは0.2g弱(0.4mmピアノ線19cm+直径1.5cm・1mm厚のスチレンペーパー車輪2枚)、
脚の長さは9cmなので、脚の重心・機体重心間の距離は約4.5cmです。
脚による重心の低下は大略4.5cm*0.2g/9.0g=0.1cm
なので脚の重心位置上下への影響は無視出来ます。

わざわざ脚をつけているのはローカルルールで機体のサイズは縦横共に30cm以下で脚付も機種があるからです。


滝 敏美 投稿日:2023年12月25日 14:44 No.379 【Home】
脚はもっと重いと想像していました.わたしの早とちりでした.
わたしの機体(例:203ライトプレーン)は主翼(食品トレイ約3.5mm厚)が重いのか,重心がかなり上のほうにあります.そのため,添付写真に示すように,スラスト軸は胴体基準軸に対してはかなり大きなダウンになっています.これで,わたしのダウンスラスト角の定義でほぼゼロ度です.
松本さんの機体はゴム無しで7gfととても軽いことに驚きです.




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