運動解析は次のように行いました.
機体の空力微係数と慣性データは翼幅328mm,ゴムを含む重量15gの通常形態の機体のデータをそのまま使い,プロペラだけをプッシャータイプに変更しました.ゴムはFAI TAN Super Sport 3.2mm幅,2条で,740回巻きです.
この条件で解析すると,どうしても機体が上昇しないことがわかりました.そこで,カナード図面を参考にして,上反角効果を50%増,方向安定を40%減にし,エルロンを右ロールにとりました.スラスト角はダウンスラストをゼロ度(機体重心とプロペラ中心を結ぶ線を基準),サイドスラスト右1度にしました.発進角度は80度とほぼ真上に向けました.