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『衝動買い』 真木こまき 投稿日: 2017年01月14日 15:21:56 No.5 【返信】


何度失敗したでしょう、衝動買い。『ちょっといいなと思うものは買わない。ちょっと、ではなく本当に欲しいものだけを買う』おしゃれで有名なある女性のことばです。

フムフムなるほどとは思うけれど、それがダメ。パッと見て、それが安かったりすると、安いから、ま、いいかの繰り返しで、すぐに飽きるアクセサリー小物や洋服は増えるばかり。これらを、我慢してたら、ひとつ何か高いものが買えたのになあ。
そういうお店に入らなきゃいいの。でも、磁石に吸い寄せられるみたいについ入ってしまう。わ、かわいい。わ、ステキを繰り返すうちに、知らぬ間にすぐ、ン万円。これがやめられずにここまで来てしまいました。

今年は賢くお金を使うつもりです。そんなお店は足ばやに通り過ぎる(できるかなあ)ことにします。いいものを数少なく買う。そんな大人の(もう充分に大人だけれど)女を目指します。





『新年のラブレター』 真木こまき 投稿日: 2017年01月06日 18:03:15 No.4 【返信】


関西の田舎で、のんびり育っていたころ小学一年生の同じクラスに、堀くんという少年がいました。お父さんが高校の教頭先生だとかで、着ているものも都会的。女の子たちにとって彼は特別な存在でした。私も、堀くんがなんとなくまぶしくて他の男の子に話すようには話せません。堀くんは、まるで私に関心がないようでした。

当時、元日には登校して新年のあいさつをすることになっていました。女の先生たちは全員和服で、ふだんとは違う華やかさです。出かけようとしていた私に、母が一枚の年賀状を手渡しながら「堀くんからよ」 私は、びっくりして読みました。きれいなしっかりした字で『あけましておめでとうございます。ぼくは、○○さんがだいすきです。ことしもなかよくしてください。』とありました。6歳の女の子がもらった初めてのラブレター。

それにしても、よく書いたものです。あの上品な教頭夫人であるお母さんは、それを知っているのかしら。なにがなにやらわからないままに、登校した私は、堀くんの姿を探しました。いた! いつも通りの、すっきりと気高い彼が。でも私はそばに行けませんでした。

私は賀状の返事を書いたのか書かなかったのか覚えていません。他の女の子たちには賀状を出さなかったらしいけど、堀くんの態度はそれまでと変わらず特にアプローチもしてきませんでした(小学一年ですものね)。中学も同じだったのですが、いつのまにか堀くんは、普通の男の子にしか見えなくなり、私には別のかっこいい子の方が気になって、彼はその他大勢組になってしまいました。

何十年も経ち、このことを思い出すと、いまも笑みがこぼれます。堀くんは覚えているかな? 不思議な淡い夢のようなできごと。


「ときめきは遠く」 真木こまき 投稿日: 2016年12月29日 08:16:10 No.3 【返信】

いくつになってもワクワクする言葉、恋と愛。いま誰かに恋していますか? 誰かを愛していますか?

ところで、恋と愛って、どう違うのでしょう。恋は、離れているひとを想う気持ち。愛は、すぐそばにいるひとを想う気持ち。そこが大きく違います、と、カルチャーの万葉集講座の先生が言いました。つまり、恋なら自由に誰を好きになってもいい。一方、愛には責任が伴うというのですね。ふーん、そうかあ。じゃ、片想いイコール恋なんだ。誰を恋してもいいのなら責任は関係ないものね。

学生時代は、せっせと片想いしました。同級生、先輩、先生。ちょっとでも話ができたり、こちらを見てくれたりすると、それだけでドキドキ。あんな無邪気なシアワセはもう味わえません。

いまは、誰をみても、あまりときめかない。電車やバスや街なかで、悪くないと思う男性はいないわけじゃないけれど、視線をくぎ付けされるほどのひとには、めったにお目にかかれません。ある友人が言いました。「地下鉄に乗っても、職場にも、素敵な男性なんていないわ」
なぜでしょう。国際都市東京にいるのに。いい男ならザクザクいそうなのに。つまり、一目で男性を判断できる年齢になってしまったからなのでしょうか。確かに昔よりは、外見でその人のことがかなりわかるようになった。もちろん男女を問いませんが。それに、ひと言話せばもっとわかる。このひと、ちゃんと生きてるかとか、いい加減に生きてきたかとか。わ、私って占い師の素質ありなんだわって、これは冗談!

というわけで、異性に胸がときめく機会は減るばかり。テレビを見ても映画を見ても、惹きつけられるひとがいなくなった。今日も誰にも恋しなかった。嘆かわしいことです。




『アイロンかけ』 真木こまき 投稿日: 2016年12月27日 17:39:14 No.1 【返信】

家事は苦手。かといって誰も代わりがいないから、仕方なくやっていますが特にアイロンかけは、うまくいった試しなし。必ずシワが残るし、なんだかヨレッとした仕上がりになっちゃうのです。

とてもおしゃれな友人がいて、かなりの枚数の服を持っているみたいだから、「クリーニング代、たいへんじゃない?」と尋ねると、すべて自分で洗ってアイロンをかけるのですって。綿でも麻でもポリエステルでもウールでも、まるでクリーニングから戻ったようにシャッキリ。ヨレヨレ仕上がりの私とは大違い。これって、おしゃれへの気合いの差かなあ

アイロンをかけながらよく思うのは、顔のシワ伸ばしアイロンが発明されないかということ。肌にほんのりと心地よい、ぬるま湯並みの温度でマッサージのように顔に滑らせると、ピンとシワが伸びて 、花も恥じらう乙女の素顔、なあんてことにならないかしらん。

昔読んだ外国の小説を思い出しました。不老不死の炎に包まれることで、18歳くらいの美しさを保ち続ける女王が、彼女が支配する秘境の探検に来た青年に心を奪われてしまう。女王は彼を自分だけのものにしたくて、彼に恋する侍女を殺し、もっと若返りたい一心で燃え盛る炎のなかに身を投じるのです。息を呑んでそれを見つめる青年の前に再び姿を現した女王は、なんと実際の年齢そのままにシワくちゃの醜い老女になっていたという凄いお話。

「洞窟の女王」というこの本は、少女のころ大好きで何回読み返したかしれませんが、いまは行方不明。当時は分からなかったけれど、この年になると、絶対に加齢を受け入れたくなかった女王の気持ちも分かる気がします。でもやはり無理な若返りは結局自分を滅ぼす、と作者は言いたかったのかなあ。

あれれ、アイロンかけから脱線してしまったけれど、つくづくアイロンかけの苦手な私です。




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