雑銭掲示板Ⅱ


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鉄製の踏潰し?
青二斎 投稿日:2023年09月29日 03:45 No.759
こんにちは、雑銭から鉄製の踏潰銭みたいな物が出てきました。
磁石にしっかり付きます。
他に似た物は持っていないのですが、これは何だと思われますか?
○鉄製の踏潰銭?
○踏潰銭の鉄写し?
○俯永の鉄写しを伸ばしたもの?
外径 29.0mm
内径 19.3mm
重さ  4.0g
厚み 0.9~1.0mm


七時雨山 投稿日:2023年09月29日 15:37 No.760
青二斎 様

見事な大きさですね。俯永の直写しでしょうか。背の波が通常の俯永の波に見えます。踏潰ではないようです。
少し疑問があります。
疑問その1 鉄銭なのに薄すぎること。東北地方の鉄銭ではありません。
疑問その2 鉄銭にしては輪側が滑らかに見えます。
疑問その3 内径が小さすぎます。
疑問その4 俯永なのに広郭になっていること。
薄く圧延加工したものを元にして鋳造したのではないでしょうか。
もしかしたら、不知銭の俯永大濶縁を鋳写したものかも知れません。
参考までに、手持ちの踏潰銭の鉄写しを掲示します。
正永進冠と狭永(俯頭永)です。


青二斎 投稿日:2023年09月29日 23:03 No.761
七時雨山様
 こんにちはありがとうございます、そうなんです鉄銭に見えなかったので踏潰銭と一緒に置いていたのです。
昨日、見ている時違和感を感じて磁石を近づけたら「カチン!」と磁石にくっ付いて驚きました。
強く引き寄せられるので、白目中字の様な鉄の成分の多い銅銭と言うより、鉄その物と言った感じです。

1、かなり薄いです、厚みはどの箇所でも安定しています。
2、輪側は真ん中の部分が少し凹んでいる様に見えます。ロクロの条痕かな?あとは軽いヤスリ跡が2か所位にあります。
3、内径は縦は測れないのですが横で19.9mmが最大で他の部分だとそれ以下です。(カーボンノギスです。) 

俯永大濶縁は初めて聞きました、「新寛永通宝図会」「いづみ会穴銭入門」にも載っていなかったと思うのですが、どの銭譜で見る事が出来るのでしょうか?

踏潰銭の鉄写しはこんな風貌をしているのですね、今回の物は全く別物みたいですね。
※この鉄写し銭は凄い珍しい物なんですね、貴重な画像をありがとうございます。(´ー`人)


青二斎 投稿日:2023年09月29日 23:31 No.762
輪側の写真を撮ってみました、薄いのでピントを合わせるのが難しいです。

郭内は鋳肌が残っています、「軽くバリを取っただけ」といった印象です。


七時雨山 投稿日:2023年09月30日 01:12 No.763
青二斎 様

輪側や内郭の中央が凹んでいるのは、ローラーか何かで圧延したためだと思います。
俯永大濶縁は、雑銭の会のK氏が見つけたもので、私は、画像でしか見たことはありません。延展加工された改造母又は鋳写母銭から作られたもので、寛字の爪の先に小さな島があり、宝字の冠に鋳切れがある不知銅銭です。
誰かほかに別の見解がありましたなら、投稿してください。お願いします。


旭泉亭 投稿日:2023年09月30日 13:09 No.764
はじめまして、旭泉亭と申します。

俯永大濶縁について、Yahooで「未勘銭延展俯永手 2021」と検索すれば、前蔵主の方が書いたブログ記事に辿り着けると思います。2021.5.27の記事になります。


旭泉亭 投稿日:2023年09月30日 13:40 No.765
縁あって3枚の延展俯永手濶縁(内1枚が大濶縁)と、同一箇所に瑕のある直写し、制作が同一の小字写しは、私が引き継いでいます。

大濶縁 外径28.9 面内径20.0 背内径20.5 銭厚1.0
濶 縁 外径28.6 面内径20.0 背内径20.4 銭厚1.1
濶 縁 外径28.8 面内径20.0 背内径20.5 銭厚1.2
直写し 外径26.4 面内径20.0 背内径20.4 銭厚1.3

大濶縁と濶縁は、特段差がないと思います。たまたま、一番大きく見えるものを最後まで残していたので、敢えて大濶縁と称したのだと思います。

なかなか、鉄銭だと観点が明瞭に現れていないと思いますので、同じものかどうか。延展加工された改造母銭から密鋳されたと思しき銅鋳銭は、一文・四文幾つか所蔵していますので、鉄銭含め色々存在しているのだと思います。

以上、参考になれば幸いです。


青二斎 投稿日:2023年10月01日 22:11 No.768
七時雨山様
 確かに、圧延して輪側に出て来た様に見えますね、ロクロではなさそうです。

旭泉亭様
 こんにちは、貴重な情報をありがとうございます。^^
「知る人ぞ知る名品」とありますので、私などが知らなくても当然ですね、
記事の内容もとても興味深いです、現在の所有者さまから直接実寸のデータもいただけるなんて、本当に感謝です。

実寸サイズが結構近いですね、この鉄銭の背内径は20.5mmでした。
サイズは近いですけど、鋳溜まりの特徴は一致しないみたいですね。

なかなか、自分が思っていたより面白い品みたいで興味が尽きないです。
「不知 俯永手大濶縁鉄銭」と名付けても良いでしょうかね。(烏滸がましいけど、かっこいいです。笑)
教えて頂いた先のサイトも面白くて読んでいると時間があっという間に過ぎてしまいます。
鉄銭は今までほとんど見る事も無く、まとめてため込んでいましたが今回の件をきっかけに一回しっかり整理したいですね。^^


青二斎 投稿日:2023年10月01日 22:39 No.769
最後に追加画像を少しだけ。
○通下、これを島の跡と言うのは無理があるかな。
○寳足は跛寳に見えない事も無いかな。
○寛前の島はこれでは確認出来ない。


とら 投稿日:2023年10月02日 09:51 No.770
長くなったうえに、寛永の鉄銭は素人の私が口をはさむのは、水を差すようでもあり、おかしな話だけど、この銭は何なのでしょう。
輪側などを見ても、幕末・維新の時代の制作には見えず、特に、東北製の面影は全くなくい。
銅銭なら、混ぜれば2厘と交換でき、疲弊していた東北なら、密鋳銭も分かるが、鉄で採算が取れたのは、一時期のはず。東北以外なら、どの時代でも採算が合わず説明がつかない。
誰かのいたずらでしょうか。
それとも、当時物でこのようなものが存在するのでしょうか。

関東のAさん、ご覧になられていたら、ご意見お聞かせください。


七時雨山 投稿日:2023年10月02日 14:04 No.771
とら 様

時として、直感力が正しいことがあります。なんとなく違和感があり、変だなと感じたらよく観察することです。見るだけではなく、手で触ってみることも必要です。人には欲がありますから、「もしかしたら珍品では。」と考えるものですが、簡単に手にできないから珍品なのです。ただ、贋作であっても本物を知るためには、手元に置いて観察することも必要です。私の手元にもかなりの数の贋作があります。


とら 投稿日:2023年10月02日 16:58 No.772
七時雨山様

ご教示有難うございます。
私も、数年で、よくこんなに集めたなと言えるほど大量の贋物が集まりました。
ネットで、本物と思って購入した物、老舗入札誌、有名コイン商、老舗通販誌、どこで購入しても贋物は紛れ込みます。銭譜にも間違ったものが掲載されております。
特に不知銭など、コイン商レベルでは真贋の区別がつきません。
常に初心に帰って真贋の区別を付けようと心がけておりますが、なかなか悟りの境地は開けぬものです。
沢山贋物をつかみ、勉強していきたいと思っています。


Chauncey 投稿日:2023年10月03日 12:03 No.780
俯永の踏潰銭を圧延して、密鋳された鉄銭かもしりません。写真を見れば偽物ではなく、かなり古い密鋳銭です。



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