雑銭掲示板Ⅱ


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白河の関越え
68式ヲヤジ 投稿日:2022年08月23日 06:02 No.215
仙台育英が優勝しました。昨日の午後は仕事が手につきませんでした。普段は白河の関を意識することはありませんが関係者の喜びはひとしおでしょう。私も宮城県民として非常にうれしいです。
古銭も白河の関越えで…

安政(万延)大字背千背大郭と濶縁背千
左:背大郭(内径 20.1mm) 中:背大郭(同 19.8mm) 右:濶縁背千(同 18.8mm)

濶縁背千は背大郭の次鋳とされますが銭径に径庭があります。ですから元々が違うとも耳にしたことがありますが、それぞれ面側に共通する特徴がありますのでグループは同じなのかと思います。
採り上げた濶縁背千は少し分かりづらいのですが、もっと顕著に特徴が表れている個体もあります。いずれも窪みなので拓本には現れないのかも知れません。

ちょっとくどくなりますが、左の背大郭(20.1mm)を基準として銅の鋳縮み率を1.6%とした場合、中は1回写し(計算値19.78mm)で右の濶縁背千は4回写し(同18.84mm)の大きさですから、「濶縁背千が次鋳」という表現は微妙にそぐわないように感じます。

この1~4回写しの銅母銭について直上の銅母銭を原母銭と呼んで良いものか、母銭のみを作ったことが明らかでなければそうとは言えない(左の母銭は中の母銭の原母銭とは言えない)気もします。
※原母銭とは彫母銭から最初に写された銅母銭のみを指す名詞でしょうね。よく分かってなくてすいません。


希土類 投稿日:2022年08月23日 07:57 No.216
68式ヲヤジ様

面白いです。

これが正しいかどうか教えてください。

中心穴のない鋳造コインは、直径が 1.6% 減少します。

しかし、センターホールは(「穿」)結果を変えます。穴は縮むのではなく、大きくなります。

母銭と鋳造コインを比較すると、外径は0.53%しか減少しません。穴は 1.6% 大きくなります (小さくはなりません)。

また、鋳造は1000Cに近いため、収縮はおそらく2%必要があると思います.

ごめんなさい。私の日本語は弱いです。これはGoogle翻訳を超えています。


東北のT 投稿日:2022年08月23日 18:54 No.218
68式ヲヤジ様、こんばんは。
希土類様、はじめまして。東北のTと申します。
横入りしてすみません。

安政(万延)大字背千背大郭と濶縁背千について、参考まで手持ちの当該銭種の計測値を挙げて、少しコメントさせて頂きます。

なお、自分のブログでは別の分類名を使っていますが、ここでは68式ヲヤジ様の表記に合わせて、前者を「背大郭」、後者を「濶縁」とします。

68式ヲヤジ様の背大郭の内径20.1㎜を基準とし、銅の鋳縮み率を1.6%とすると、1回写し19.8㎜、2回写し19.5㎜、3回写し19.2㎜、4回写し18.9㎜、5回写し18.6㎜となります(1回ずつ計算後に端数処理しているので、68式ヲヤジ様の計算値とは微差があります)

手持ちの背大郭では、基準のものと1回写しに該当するものがあります。

濶縁では、2回写しから5回写しのそれぞれに該当するものを持っています。その間くらいのものもありますが、誤差の範囲内と考えています。

68式ヲヤジ様の3枚の面側の共通の特徴に気付かれたのは素晴らしいですね。これを見ると、濶縁は背大郭の系統でいいだろうと思えます。

ところで、上記の通り濶縁では数段階確認しているので、個人的には濶縁に「次鋳」という表現は使っていません。

また、内径20㎜の背大郭はたくさんあるので、その1段階前のものが原母銭にあたると認識しています(見たことはありませんが)。19.8㎜の背大郭は意外に少ないと思います。

(追伸)
ここのところ体調不良で、ブログの更新は少し休もうと考えていたところですが、掲示板で背千類の記載を拝見したので、お邪魔しました。
横入りしたのに、まとまりのない文章になってしまいました。頭の回転も不良ですね。失礼しました。


68式ヲヤジ 投稿日:2022年08月24日 03:01 No.219
希土類様

私は冶金の専門家ではないので科学的な回答はできませんが例えば、正方形の金属が縮む時は四辺が中心に向かって縮むと思います。その中心に穴が開いた場合、穴の部分には縮むべき金属がないわけですから残された部分の中心に向かって縮むことにより、凝固前より凝固後の穴が大きくなるというイメージでしょうか。
外径の収縮率についてもちょっと分かりません。外径は製造時の仕上げの強弱で大小ができてしまうのでその収縮率の数値化は難しいと思います。その理由から日本では内径(至輪径)を計測するのが一般的です。


東北のT様

拙い投稿にお目通し頂きありがとうございます。T様のブログを拝読することは、背千類の収集において大いな勉強と励みになっております。体調がすぐれないとのことですが無理なさらない範囲でのお引き回しのほどお願い申し上げます。


希土類 投稿日:2022年08月24日 04:14 No.220
68式ヲヤジ様

非常に明確に述べられています、ありがとう。


東北のT 投稿日:2022年08月26日 08:54 No.221
68式ヲヤジ様

おはようございます。

68式ヲヤジ様のご投稿にあった「面側の窪み」について、気になったので、手持ちのものを少し調べてみました。

背大郭、濶縁だけではなく、背小郭にも同じ特徴が確認できました。全部を確認してはいませんが、安政(万延)大字背千背大郭、背小郭、濶縁背千全てに当てはまる特徴なのかもしれません。

68式ヲヤジ様の発見ですので、体調回復後に精査し、結果をご報告させて頂きます。




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