雑銭掲示板Ⅱ
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難しいグレーゾーン天保の製作判断
関西のT
投稿日:2024年04月20日 11:31
No.1122
先の投稿で南様が投稿されましたものは、現物をみないと判断できないでょう。
正直いえば本座のような気はしますが...
私の手持ち品の中でも自分では不知銭と思うが側から見れば本座と判断されるであろう難しい品もありますので。
まあ、無理に白黒つけなくても良いじゃないという考えなのでこのような回答となりました。
さて今回は銭文径至上主義者には本座と一蹴され、鼻で笑われるであろう2枚の投稿です。
皆様はどう判断されますか?
恐らく意見が別れるのではと思っています。
計測値は、
茶:
縦49.20mm /横32.65mm /文41.60mm
/厚2.49mm /重20.5g
黒:
縦49.30mm /横32.60mm /文41.65mm
/厚2.00mm /重18.1g
です。
笑門泉
投稿日:2024年04月21日 08:23
No.1123
本座の母銭は結構な数が残されていると思います。全くの希望的観測ですが本座で母銭を流出させたからではないでしょうか。同じ金座管轄の文久永宝(草文、略宝)の母銭も多く残されていますから、金座の管轄はルーズなのか利権まみれなのか、そんなイメージを持っています。
ご掲出の品は、異製作ではあっても極印は立派ですね。もし本座から母銭を受け取れるとすればそれなりの実力者でしょうから、極印にもその権威が表れている感じがします。
しかし本座銭に異製作があるとすれば流出母銭による鋳所不明銭とは区別が付きません。また銭文径は重要な要素ですが測り方、測る器具にもより0.2mm程度の誤差は出てしまうと経験上思います。
とら
投稿日:2024年04月21日 12:38
No.1124
グレーな細郭手も、T様同様、穿内の4面全てにきれいに鑢掛けされている物と、本座同様の処理がされている物があります。
掲載しました2枚の画像、穿内の画像が良く現わせなかったのですが、ほとんど同様と思ってください。
サイズ、極印は全く同じ、右は材質がやや異なるようです。
出来損ないの本座銭なのか、流出した母銭から製作されたものなのかむずかしいところですが、穿内がきれいに処理されている物は、後者の可能性が大と考えています。
その流出時期ですが、まず、天保や嘉永など幕府の力が残っていた時代は考えられません。
派閥争いとは言え、最強の島津家の執政、調所庄左エ門が切腹させられる時代です。その他の大名が、設備投資に金がかかり、たいしてもうけにならぬ天保銭の密造などやるはずがありません。この時代だと、儲かる2分金の贋造も行っていなかったはずです。
最も可能性があるのは、官軍の接収時随分略奪され、資料なども灰燼に帰した維新でしょう。ただ、その時期、インフレも進みこのようなものを作っても採算が合わぬ気がしますが。
後は、後藤三右衛門死罪ののち、細郭や広郭など鋳造され長郭が目立たなくなった時か?
勝手に想像するのは楽しいけど、謎の解明には至りません。
因みに英泉師は、2枚とも不知銭と考えていたようで、左は分類譜上P42の8、英泉譜1321。
右は、細郭手覆輪刔輪高足宝とタグが付いていますが、私には覆輪刔輪には見えません。
サイズは、左49.42mm、32.69mm、41.4mm、21.06g。
右49.42mm、32.69mm、41.4mm、21.06g。
私見では、不知銭の可能性、左、45パーセント。右60パーセントくらいと自信が持てません。
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