雑銭掲示板Ⅱ


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長郭手嵌郭
とら 投稿日:2024年02月04日 12:45 No.1017
浩泉丸様の内視鏡手術無事終了し一先ず安心いたしました。

珍品を安価に手に入れられれば、直ぐ回復なさるのでしょうが、それも中々大変です。

回復なさるまでの幕間つなぎに、以前制作日記でも紹介して頂いた長郭手嵌郭を掲載します。
今回は、以前から疑惑の目で見られている2枚に対する私見です。
斜珎手嵌郭は、機会があったら取り上げます。

1枚目は、この手の品で最も有名で、青寳楼旧蔵、勢陽泉譜P82、昭和10年譜P33、大橋義春分類譜P186、趣味の教室8号P29、名古屋泉譜、不知分類譜下P90の14、英泉譜など様々な泉譜に掲載されています。
2枚目も、英仙還暦記念泉譜、不知分類譜下P90・15、16、17、趣味の情報などに掲載。
共に嵌郭の中では名品になりますが、加賀千代や、その他有名な贋作者の名前が取りざたされる品です。
ただ、嵌郭の手法自体は、3枚目の何ら疑いのない品や、斜珎手嵌郭などもあり、珍しいものではありません。
細郭手の嵌郭の場合、不知中郭手や不知広郭手になり、実際沢山あるのではないでしょうか。
2枚が作品だとすると、なぜこのようなものを作ったか?そちらの方が不思議です。
大家と言われた先人たちの間で真贋を問われたような品を私のような初心者が結論を出せるはずがありません。
感覚的には、1枚目濃い灰色、2枚目薄い灰色といったところでしょうか。
所で、価値的にはどうか
もし、作品としても、100年近くたち、様々な銭譜を飾る有名品。今の贋作者に同様の品が作れなそうで、話の種にもなり、そこそこの価値はありそうです。実際、本物自体が150年前の本座の偽物。
しかし、妻に話しても、小判でも買った方が良いのではと言われそうです。

大正から昭和恐慌前のバブルの時代、様々な作品がつくられ、こんなものが大判、小判より高かったのと、びっくりします。試鋳貨などというのも沢山ありますが、大多数が作品で、そこまで手を広げる気になれません。

サイズは、
1枚目、49.27mm、32.38mm、40.9mm、20.02g。
2枚目、49.30mm、32.45mm、41.1mm、21.20g。
3枚目、48.50mm、31.38mm、40.9mm、22.15g。


穴銭初心者 投稿日:2024年02月05日 15:32 No.1018
こんにちは。
私は初心者なので、この掲示板のすべての情報が面白くためになっています。
特にとら様のご投稿はいつも珍品で種類が多く、まるで図鑑を見ているかのようです。
また珍しい品がありましたらご投稿下さい。ワクワクしながらお待ちしております。


とら 投稿日:2024年02月05日 17:48 No.1019
お言葉有難う御座います。
私もまだまだ初心者の域ですが、ここに掲載することで、お言葉を頂戴し、ご教示頂き、勉強できればと思っています。
わたくしの年代は小学校時代、古銭や切手の収集が流行っていました。小遣いでは足りず、国道でコーラ瓶を拾ったり、ウシガエルを捕まえたり、蓬を菓子やに売ったり、屑鉄を売ったり金を稼いで古銭を買ったものです。
ほぼ、同年代の、浩泉丸様や、寛永銭の大家、神奈川のA氏等はそのまま大人になっても続け、道を極めましたが、私の場合、中学になると部活や勉強が忙しくなり、高校になると更に麻雀や酒も加わり、大学に行く頃にはすっかり忘れました。
仙人様や、諸先輩方は、年代的に、高校や大学時代、酒を酌み交わしながら色々教えてくれた先生方のようです。
それから40年、飲む、打つ、買うも卒業し、帰ってきた次第です。

天保銭は、その出自から、未だ定説になっていないことも多く、未知の領域があり、結構面白いと思います。




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