投稿画像

29

投稿者:とら
浩泉丸様の内視鏡手術無事終了し一先ず安心いたしました。 珍品を安価に手に入れられれば、直ぐ回復なさるのでしょうが、それも中々大変です。 回復なさるまでの幕間つなぎに、以前制作日記でも紹介して頂いた長郭手嵌郭を掲載します。 今回は、以前から疑惑の目で見られている2枚に対する私見です。 斜珎手嵌郭は、機会があったら取り上げます。 1枚目は、この手の品で最も有名で、青寳楼旧蔵、勢陽泉譜P82、昭和10年譜P33、大橋義春分類譜P186、趣味の教室8号P29、名古屋泉譜、不知分類譜下P90の14、英泉譜など様々な泉譜に掲載されています。 2枚目も、英仙還暦記念泉譜、不知分類譜下P90・15、16、17、趣味の情報などに掲載。 共に嵌郭の中では名品になりますが、加賀千代や、その他有名な贋作者の名前が取りざたされる品です。 ただ、嵌郭の手法自体は、3枚目の何ら疑いのない品や、斜珎手嵌郭などもあり、珍しいものではありません。 細郭手の嵌郭の場合、不知中郭手や不知広郭手になり、実際沢山あるのではないでしょうか。 2枚が作品だとすると、なぜこのようなものを作ったか?そちらの方が不思議です。 大家と言われた先人たちの間で真贋を問われたような品を私のような初心者が結論を出せるはずがありません。 感覚的には、1枚目濃い灰色、2枚目薄い灰色といったところでしょうか。 所で、価値的にはどうか もし、作品としても、100年近くたち、様々な銭譜を飾る有名品。今の贋作者に同様の品が作れなそうで、話の種にもなり、そこそこの価値はありそうです。実際、本物自体が150年前の本座の偽物。 しかし、妻に話しても、小判でも買った方が良いのではと言われそうです。 大正から昭和恐慌前のバブルの時代、様々な作品がつくられ、こんなものが大判、小判より高かったのと、びっくりします。試鋳貨などというのも沢山ありますが、大多数が作品で、そこまで手を広げる気になれません。 サイズは、 1枚目、49.27mm、32.38mm、40.9mm、20.02g。 2枚目、49.30mm、32.45mm、41.1mm、21.20g。 3枚目、48.50mm、31.38mm、40.9mm、22.15g。
投稿記事
画像を拡大