ぽつんと囲炉裏端


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シワクシケアリ系
つくば・あべ 投稿日:2024年03月03日 07:59 No.613
 元々は、私が観察している茨城県のハラクシケアリを把握するために測定を始めました。
 最初にいるまえさんに採集して貰った埼玉県のハラクシケアリを、次に調査の時に採集した山梨県のモリクシケアリを測定しました。頭幅分布に分布差があり、相対成長では触角柄節長に大きな違いが見られました。今のところ触角柄節長以外の部位は差が出ません。この2コロニーのデータを種の違いを確認する基礎としています。
 この触角柄節長での種確定が違っていると、以下の種確定は違う話になります。
 黒がハラクシケアリ、青がモリクシケアリ……以下同じ。
 黒の頭幅分布の小さい方が埼玉県のハラクシケアリ、青の大きい方が山梨県のモリクシケアリ。
 相対成長は、横軸が頭幅と頭長で縦軸が触角柄節長。頭長との比較の方が差が出る。


スラダケ 投稿日:2024年03月16日 11:15 No.636 【Home】
No.624
>ヒラクチは図鑑では九州にもいることになってます。そう考えると、九州しか見つかっていないリュウキュウが本州にいることも考えられます。

正しくはキュウシュウクシケアリでした。


つくば・あべ 投稿日:2024年03月10日 20:28 No.627
 データを整理したら、以前スラダケくんに送ってもらった蓼科のものが、実験所広葉樹林のものに近いですね。両方とも、肢と触覚の黄色味が強い印象です。

つくば・あべ 投稿日:2024年03月08日 09:54 No.626
 山梨で採集した、もう1つを測定したので載せます。
 頭幅分布は、2つとも山梨県鳴沢村のもので、黒は2016年にいるまえさんと倒木からで1,354個体、緑は2019年に落葉の下で92個体です。
 相対成長は、いつもの埼玉ハラと上記の山梨モリです。赤で今回の鳴沢村二合を加えました。横軸が頭長、縦軸が触覚柄節長です。
 近藤さんの調査地なので、ブナがある林内の《モリクシケアリ》と認識しています。残念ながら、木島平や宮古、筑波山など他の調査地は採取していませんでした。興味なかったからね。数個体でも採集しとけよって話です。ま、近藤さんの標本を測定する手はあるけどね。
 それと、樹木園は実験所に入ったすぐ左手、北側の林です。植林で、様々な樹種があるようですよ。
 広葉樹林は奥の林で、クシケアリに違和感はなかったですね。樹木園は数の多さに違和感があったけど、下草が少ないのでその所為であろうと考えていました。まあ、私は当然ですが、いるまえさんの眼もへなちょこだったということです。
 菅平の主目的は、高地のハラクシケアリの採集でしたからね。あのハラクシケアリが大きく見えたのは錯覚でしたねえ。


いるまえかわ 投稿日:2024年03月07日 20:51 No.625
あべさんのモリ 山梨とあるのは
富士山ふもとで山系が違います。
何か違いがあるかな?

でもデカかった記憶がある。


スラダケ 投稿日:2024年03月06日 13:01 No.624 【Home】
少し整理しました。

改めて上田先生の系統樹を見てみると、モリクシケアリの系統に菅平の個体群が多く入っているので、広葉樹林個体群はモリクシケアリと考えた方がよさそうですね・・・
モリクシケアリは、ハラクシケアリよりわずかに大きい程度で殆ど差がないのかもしれません。頭長比でわずかに触角が長い程度でしょうか。

樹木園は、どのような環境か見ていませんが、それはハラではないでしょうか?
頭長と触角柄節の関係はどうですか。

私が先日「予想モリ」としたものは、林内の朽木営巣ですが、草地に近い場所であること、草地の個体群と(計測値以外の部分も)形態が類似しているので、アレチと仮定しました。
そして、「予想ヒラクチ」としたのもは、モリクシケアリと仮定し、私の検体にヒラクチは含まれていないものと判断しました。

では、あべさんの山梨の個体群は何でしょう。成長曲線はモリの延長にあるようにも見えますが、とにかく大きいです。ちなみにクロキクシケアリになると、頭幅は1.3を超えてきます。

ヒラクチは図鑑では九州にもいることになってます。そう考えると、九州しか見つかっていないリュウキュウが本州にいることも考えられます。


つくば・あべ 投稿日:2024年03月04日 21:42 No.620
 確かに、モリが嵌まりませんね。
 サイズ感といい、もう少しサンプルを増やしましょう。取り敢えず、山梨産をもう1コロニー測りますかね。


つくば・あべ 投稿日:2024年03月04日 07:19 No.619
 なるほど、良いヒントをありがとうございます。
 アレチは、大き目なのですね。ヒラクチは地域限定と思い込んでいましたが、可能性はありますね。樹木園にクシケアリは凄い数で、こちらのハラクシケアリのようでした。
 測定数と部位を増やしてみます。まあ、最終的には上田さんに訊けば分かるでしょう。
 近所にいないし。馴染みがないので、中々理解が深まりません。また、意見よろしく。


スラダケ 投稿日:2024年03月03日 22:15 No.618 【Home】
どうせならと、追加で測ってみましたが・・・。

佐久(予想ハラ)
SL0.96; HW0.94

茅野(予想ヒラクチ)
SL1.09; HW1.07

下諏訪(予想モリ)
SL1.13; HW1.19
SL1.11; HW1.20

ハラはいいとして、予想モリとアレチが重なってるの何なの?

ヒラクチも怪しい。


あべさんの山梨の個体群が特異に見えてきた。
ますます分からなくなった。


スラダケ 投稿日:2024年03月03日 21:33 No.617 【Home】
試しにアレチと考えているものを測ってみました。
伊那は小さいですね。佐久は青森と同じぐらいですね。


佐久
SL1.13; HW1.15
SL1.14; HW1.17
伊那
SL1.01; HW1.05


スラダケ 投稿日:2024年03月03日 20:32 No.616 【Home】
長野では林内、草地の個体群ともに大きさにかなりバラつきがある印象です。

菅平の林内に営巣していたものは、小さい部類に入る印象を持っていましたが、あべさんの計測結果がそれを示してくれました。
しかし、触角柄節との相対関係ではモリクシケアリに類似するようですね。
林内個体群のバラつきと、ヒラクチクシケアリの関係が気になるので、それをまず知る必要があります。(ちなみにヒラクチは八ヶ岳にいるようですが、私が八ヶ岳の林内で見た個体群と、菅平林内で見た個体群はよく似ています)

草地の個体群で大型のは、雄の形態が宍塚で見たハラの雄とは大きく異なっており(恐らく胸長/頭幅で明瞭)、これらがアレチクシケアリと予想しています。
青森県産のハラが大きいのは、アレチなのでは?
アレチは、最も近縁なグループがM.ruginodis(ハラ)なので、柄節指数がハラに似ているかもしれません。

結論、さっぱり分かりません!


つくば・あべ 投稿日:2024年03月03日 08:08 No.615
 更に、いるまえさんに貰った青森土産クシケアリを測定しました。この青森県産は、触角柄節長ではハラクシケアリになります。ここから先は、コロニー採集して数を増やしたり、雌雄比較しないと何ともなりません。さてさて、面白い事になりました。
 逆転グラフになりました。青が菅平のモリクシケアリ、黒が青森県産のハラクシケアリ
 相対成長は、左赤が菅平、右赤が青森


つくば・あべ 投稿日:2024年03月03日 08:03 No.614
 本家、高地に棲息するハラクシケアリを以前から比較したいと考えていました。そしてやっと、2023年夏に長野県菅平でハラクシケアリを採集して確認しました。これについては、別の話です。
 同時に菅平でモリクシケアリを採集して測定しました。山梨県産とは頭幅分布に分布差があります。地域差があるだろうとは考えていましたが、近い地域で差が出るとは考えていませんでした。
 3か所ののモリクシケアリ。薄緑が樹木園、青が広葉樹林、黒が山梨県産




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