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中村メイコさん

1: KZ:2024/01/26 22:07 No.440
中村メイコさん  合掌🙏

☆そうですね ここに若き日の黒柳徹子とかも加えたら… あの時代の勢い、熱い雰囲気がさっと蘇って来るようですね❗️

☆色川武大さんについては 私もいちど腰を据えてあの不思議な魅力を考えてみたいと思ってきました。サボっていてダメなので みなさんの感想を先に聞かせてもらえたらと思います。

☆かつて中央公論社の新人賞に応募して 最後のところで落とされたことがありました。三名の選考委員のうち吉行淳之介さん、河野多恵子さんはOK だったのだけれど、丸谷才一氏が『犬の運河』(拙作)に絶対反対で それ以上進めなかったと 推してくれた編集担当者が後で教えてくれました。あの人じゃあ無理だよねと 二人で慰めあったものでした。
担当者はもう最後のゲラまで作っていて 私にも見せてくれましたが 掲載用にあけていたページが埋まらなくなった。慌てて他に頼んでいるところだ という話も聞きました。
翌月雑誌が出て そのページは代わりに色川武大さんの作品が掲載されていました。たしか『蛙』という短編。新人賞の選評とかを読んでから ついでにその短編も読んでみると… 色川氏の最も脂が乗った頃の作品で これはもうものが違う。ぽっと出のこちらが「小説」として扱われるなんてあり得ないことだなと 納得の思いがしました。腰の据え方、考えの深さ、表現力が比べ物にならない。それは作品の文章力、構成力、訴求力の違いになってありありと分かる。
沢山の作品を書いて 長く修業を続けてきた、それはきちんと作品に出るものなのだなと よくよく了解できたことでした。
(narcolepsyという宿痾のあった人らしいけれど むしろそれをも肥やしにして人のありようを見据える力にした そんな印象を私は持ちました。)

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