北海道ボランティア・レンジャー協議会
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花々シリーズ
藤吉功 投稿日:2023年04月24日 19:03 No.427
先日の観察会から。ケシ科エゾエンゴサクの白い花(写真1枚目)を前に『なぜ、多様な色合いになるの?』~変異が多いから?、一般に花の色にはアントシアニン色素が関わっているようですが、正直、よく分かりません。ごめんなさい。
もう一つ、花と昆虫の関係です。エゾエンゴサクの花は、蜜の在りか「距」が細長いため、ツリアブ科ビロウドツリアブ(写真2枚目)のように、長ーい口吻の持ち主によって、蜜と引き換えに受粉か成立する、植物と昆虫のギブアンドテイクの関係が知られています。
しかし、ハウス栽培の受粉用にヨーロッパから輸入されたセイヨウオオマルハナバチが近年急速に野生化しています。口吻が短く、正攻法では立ちゆかないため、距に横穴を開けて”盗蜜”することから、肝心の受粉がならないなど、生態系に影響が危惧されています。
そうした中、在来種のミツバチ科エゾオマルハナバチ(写真3枚目)に、思わず「君はセイヨウ君か?」と目を疑いました。口吻が長いので盗蜜行為はしないはずが、何ということでしょう。お尻が白くないので、おそらく在来君だと思いますが。
画像の「距」の大半に盗蜜の痕跡が認められます。確かに、セイヨウ君も盛んに飛び交っていましたが。悩ましい事態、真相や如何に。