北海道ボランティア・レンジャー協議会
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花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月23日 07:24:55 No.679 【返信】

純白のミズバショウとともに鮮やかな黄金色のキンポウゲ科エゾノリュウキンカ「蝦夷立金花」が湿地に彩りを添えています(写真1~3枚目)。野幌の森でこの花を眺めると、遠い昔、故郷で食卓にのぼった記憶が蘇ります。“季節もの”として、家族1回分だけ自然からお裾分けしていただくのが、幼い頃の教えでした。
このほど、思わぬ贈り物が-。何と、北オホーツク育ちの“ヤチブキ”です。じつに半世紀ぶり、シャキシャキした食感と独特の風味、感慨深く噛みしめました。


春日順雄 投稿日: 2024年04月23日 20:24:31 No.680
気持ちのこもった文です。昔を懐かしむ心が伝わりました。


花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月21日 07:03:50 No.678 【返信】

ここに来て、花冷えでしょうか。札幌では、18日に桜の開花発表(平年比、13日も早い)でしたが、野幌の森では少し先になりそうです。そうした中、エンレイソウ(写真1枚目)、ザゼンソウ(写真2枚目)が見頃を迎えています。カタクリ(写真3枚目)も移植された植栽木の根際でひっそりと。これは歴代植物調査で記録されなかった種の一つですが、最近、林床の思わぬところで。人為的な持ち込みは、“自生”種の植生バランスを攪乱する恐れがあり、大いに“自省”したいものですね。



観察会での質問から 藤吉功 投稿日: 2024年04月19日 06:08:15 No.675 【返信】

昨日、今年度最初の自然観察会「春の花をみつけよう」(自然ふれあい交流館と共催)。エゾユズリハコースの折り返しも、肝心のユズリハ科エゾユズリハ「蝦夷譲葉」(雌雄異株の常緑広葉・低木)がルート上に見当たりません。お客様からのQ&Aとして、この季節に印象深い艶やかな葉をつけた株(写真1枚目)、新葉と花(写真2枚目、5月下旬雄花、若葉と入れ替わりで古くなった葉が落葉)、晩秋の果実(写真3枚目)をご紹介します。ちなみに、毒性のあるアルカロイド類を含み、放牧牛の死亡例も。

春日順雄 投稿日: 2024年04月19日 17:12:47 No.677
エゾユズリハの見えるところまで行きたかったね。
毒があるとは!お正月の縁起物なのに。


花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月19日 06:11:04 No.676 【返信】

野幌の森も、春の花がぞくぞくです。モクレン科キタコブシ(写真1枚目)は、いち早く北国の春を高らかに歌い上げているようです。一方、林床で黄色い花をつけるジンチョウゲ科ナニワズ(写真2枚目:雌花、写真3枚目:雄花)。この種は、夏に葉を落とし、真っ赤な果実が目立つ“ナツボウズ”の異名をもちます。休眠も束の間、秋口には再び葉を広げ、降雪前には花芽も準備万端整い、雪の布団を被って越冬。雪解けから程なくしてこのように素敵な花々を楽しませてくれます。



花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月17日 07:01:27 No.674 【返信】

野幌の森で今が見頃の春植物・スプリングエフェメラルから、キンポウゲ科の“イチゲ・一華、3姉妹”のご紹介です。アズマイチゲ(写真1枚目)、キクザキイチゲ(写真2枚目)は、戦後の農地開拓や道立自然公園整備の一環で植栽された株に紛れ定着した移入種のようです。一方、ヒメイチゲ(写真3枚目)は、明治期の植物調査でも記録に残る在来種で、林床のあちらこちらで可憐な姿~“春の妖精“たちを観察することができます。



生き物シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月15日 07:37:23 No.673 【返信】

雪解け水で満たされた林床で、季節限定の賑やかな大合唱が響き渡っています。主は、アカガエル科エゾアカガエルたちです。空気を吸い込んで耳の後ろ側(下顎に左右一対の鳴嚢・めいのう、という鳴き声を引かせる器官)をぷくっと膨らませ、大きな声を出しているようです(写真1枚目)。まだ、冬眠から目覚めたばかりか、卵塊は目立ちませんが、恋の相手を求めて必死の形相です(写真2枚目)。湿地には、早くもミズバショウ(写真3枚目)が咲き、ウグイスやベニマシコ、ルリビタキなどの野鳥たちも姿を見せ始めました。



活動報告 藤吉功 投稿日: 2024年04月15日 07:02:54 No.672 【返信】

ボラレン活動も、年度替わり。一昨日、会員研修会(写真1、2枚目)並びに定期総会を開催。会員研修会では、登別市在住の三澤由比子会員から「キウシト湿原における取組~主に子ども向け活動を中心に~」と題して、実践に裏打ちされた貴重な情報は、今後のボラレン活動に大きな示唆となります。定期総会(資料:写真3枚目)では、2つの検討チームの報告内容を再確認し、2023年度の事業報告・決算報告・監査報告、2024年度の事業計画(案)・収支予算(案)並びに2年に一度の役員改選が議題。永年に亘りボラレンを牽引された春日順雄会長から、小林英世新会長にバトンが。「観察会予定」は、ホームページに掲載。ご参加をお待ちしています。



花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月11日 06:51:09 No.671 【返信】

昨日のプチ森歩き、雪解けの林床でフクジュソウが見頃に。パラボラ・アンテナ状で効率よく陽射し集め、“暖まってゆきなよ-”と昆虫を誘う“受粉大作戦”に、小さな昆虫たちが・・(写真1、2枚目)。成虫で越冬したクジャクチョウたちも、春の訪れを謳歌するかのように飛び交い、アキタブキの花々から吸蜜を繰り返していました(写真3枚目)。



昆虫シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月09日 07:01:16 No.670 【返信】

野幌の森も、雪解けから一足飛びに初夏の陽気。陽だまりでは、フキノトウならぬ満開のアキタブキも。早速、昆虫たちが飛び交いっていました。雌花に飛来したタテハチョウ科クジャクチョウの越冬個体(写真1枚目)。雄花には、花粉を付けたクロバエ科ケブカクロバエでしょうか(写真2枚目)。こうして、受粉がすすみます。林縁のアスファルトには、ヒトリガ科の幼虫でしょうか(写真3枚目)。長いトゲトゲの毛が陽射しにキラリ、触るな!と警告しているようですね。



野鳥シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月07日 07:00:26 No.669 【返信】

タンチョウの話題、その③。大迫力の水浴びで清めたカップル?は、楽しげにダンスを始めました(写真1枚目)。どれほどの時間が流れたでしょう。ワルツのリズムに興じたかのように枯れススキの河畔を遙か遠くまで。その時、ひときわ大きな警戒音が。キタキツネの出現です(写真2枚目)。特に、繁殖期には卵やヒナを狙う天敵のひとつ。余りの迫力に、脱兎のごとく逃げ出したのはいうまでもありません(写真3枚目)。特別天然記念物・タンチョウは、関係者の保護努力などが功を奏し、かつて絶滅の縁からずいぶん回復も、鳥インフルなど、脅威は続きます。生息地の分散、広域化が着実に進むと良いですね。私たちに出来ることは・・、と思いを新たにしました。



野鳥シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月05日 06:45:45 No.668 【返信】

タンチョウの話題、その②。一般に野鳥たちは、羽毛の清潔を保つことや、体に付く寄生虫対策などから、水浴びや砂浴び行動が知られていますね。“カラスの行水”はともかく、夏の雨上がりにセンダイムシクイ、融雪の水たまりでレンジャクなど、これまで観察した微笑ましいシーンとは別世界。タンチョウはさすがに我が国最大のツルだけあって、ザブザブ・ザバザバ・・と迫力満点(写真1、2枚目)。結構な時間、冷水で清めた後は、岸辺に上がってそれぞれに入念なる毛繕い(写真3枚目)。やがて2羽が絡み合うように優雅なダンス・・。



野鳥シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月03日 06:56:05 No.667 【返信】

今日から3回、特別天然記念物・タンチョウの話題です。道央圏もすっかり雪解けがすすみ、ずいぶんと開水面が広がってきました。近郊の観察ポイントに向かうと、河畔林・灌木のすき間から岸辺をゆったりと採餌しながら移動する2羽を発見(写真1、2枚目)。仲睦まじく、寄り添う場面も(写真3枚目)。2023年度の「タンチョウ越冬分布調査」(北海道)によると、①12月5日=空知、胆振、日高、宗谷、十勝、釧路、根室の7管内で記録。②1月25日=日高、十勝、釧路、根室の4管内で1,329羽をカウント。暮れの調査前後には、石狩とオホーツクでも生息が確かめられており、全道の推計生息数は1,800羽前後のようです。



野鳥シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年04月01日 07:18:54 No.666 【返信】

今日は、4月1日。「エイプリルフール(April Fools’ Day)の嘘は午前中まで」とか。相変わらず、“あなただけのスペシャルな儲け話”など、詐欺被害のニュースがしきり。野鳥さんには失礼ながら、注意喚起に一役お願いしたのが、アトリ科ウソ(写真1枚目)、うそぶいている?。こちらでは、繁殖羽をなびかせ超大物のアオサギが抜き足差し足、獲物を狙っている(写真2枚目)。はたまた、『カモはいねかー』とマガモを前に謀議を重ねるアオサギとダイサギたち(写真3枚目)。他人事ではありませんね。



野鳥シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月31日 06:43:02 No.665 【返信】

急速に雪解けがすすむ野幌の森歩きで見かけた野鳥たちから。シジュウカラ科ヤマガラ(写真1枚目)。この個体には、鳥類標識調査=バンディングの足環が付いていました。手許の「野鳥図鑑」でも表紙を飾っています。フレンドリーな野鳥の代表格ですね。樹を突く独特の響きに視線を向けると、キツツキ科オオアカゲラ(写真2枚目)。ピーヒョロロ・・と上空を旋回する5羽のトビ、そして優雅に滑空するタカ科オジロワシ(写真3枚目:国の天然記念物)の姿も。



冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月29日 06:35:54 No.664 【返信】

春を待つ樹木たち。クルミ科シナサワグルミの冬芽は裸芽で互生。中国原産の落葉高木で、野幌の森の片隅にも植栽されています。本稿でご紹介するクルミ科は、これで4種目。最も繊細な感じの冬芽、葉痕は維管束痕が明瞭でやはり顔を連想しますね(写真1枚目)。初夏、開葉ともに開花した雄花序と雌花序の様子(写真2枚目)。果実は、翼のある長だ円形で、果穂となって垂れ下がります(写真3枚目)。



冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月27日 07:06:33 No.663 【返信】

春を待つ樹木たち。クルミ科サワグルミの冬芽は、互生。初めのうち鱗芽ですが、早々に芽鱗を落として裸芽となり、光沢のある軟毛が密生して厳しい冬を乗り切ります。この季節、芽鱗が残るのは希(写真1枚目・左端)。葉痕は、ハート形で維管束痕が目鼻のようにくっきり。
初夏の開葉とともに、雄花序も雌花序も一斉に開花(写真2枚目)。果実は、意外に小さく、ソロバンの玉を連ねたように長さ20-30cmほどの果穂に(写真3枚目)。まるで、耳釣りで海中に垂らした養殖ホタテのようですね。




冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月25日 07:16:52 No.662 【返信】

春を待つ樹木たち。カバノキ科ケヤマハンノキの冬芽は、3パターン。葉芽は、鱗芽で互生。柄があって、側芽は枝に密着します(写真1枚目)。雄花序は、尾状で裸芽。雌花序も、裸芽で、それぞれ別の枝先につきます(写真2枚目)。昨日の森歩きでは、この春一番の陽気に誘われたか、早くもコート(芽鱗)を脱ぎ捨て、裸芽状になった葉芽も(写真3枚目)。そろそろ花粉が舞う頃です。花粉症に注意ですね。



冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月23日 06:59:54 No.661 【返信】

春を待つ樹木たち。モクセイ科ヤチダモの冬芽は、鱗芽で対生。頂芽は円すい形、側芽は小振り。葉痕は半円形からハート型で、維管束痕もU字形に並び、まるで大口を開けた漫画のキャラクター(写真1枚目)。雌雄異株で、前出のカツラと肩を並べる落葉高木で巨木に成長しますが、枝振りは対照的です。初夏、葉が開く前に咲く花々は、高い位置にあって目立ちませんが、開花目前の雄花は、まるで秋田名物・ハタハタの卵塊[ブリコ]状です(写真2枚目)。雌花は、風で運ばれてきた花粉を受け取ると、たわわに果実を付けます(写真3枚目)。



冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月21日 07:03:08 No.660 【返信】

春を待つ樹木たち。カツラ科カツラの冬芽は、鱗芽で対生。枝先には仮頂芽が2つ(写真1枚目)。樹高30mにも達する落葉広葉樹で、野幌、“昭和の森”には記念樹が聳えていますが、巨樹・巨木にしては驚くほど枝葉が繊細で、葉痕も小振りです。初夏に咲く雌花の花柱は紅色(写真2枚目)、雄花の葯は藤色から紅紫色(写真3枚目)。新芽は紫がかった赤色で、樹冠を美しく彩り、いつしか緑色から、秋には黄葉し、落葉すると甘―い香りが漂います。ちなみに、日本特産種で、英語表記はズバリ「Katsura tree」です。



冬芽葉痕シリーズ 藤吉功 投稿日: 2024年03月19日 07:12:41 No.659 【返信】

春を待つ樹木たち。マタタビ科サルナシの冬芽は、隠芽で互生。冬芽は、円形に隆起した“葉痕”上部の膨みに埋もれ、文字どおり隠れています(写真1枚目)。芽吹きでは、葉枕と呼ばれるその膨らみの部分を突き破って、ニョッキリと角が生えてきたみたい(写真2枚目)。日当たりの良い林縁で、他の植物に絡まってどんどん蔓を伸ばし、葉を茂らせてたくさんの花々をつけます(写真3枚目)。ちなみに、雄花と両性花があり、後者に美味しい“コクワ”が実ります。



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