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読め! 遺伝人類学の功罪
Silk Road 投稿日:2022年08月04日 03:49 No.56
遺伝人類学の功罪

ゲノム論文を不当切り張り 「先住民族でない」アイヌへのヘイト拡散 毎日新聞 2022/07/31
人類学者の埴原和郎博士(1927~2004年)が説を発表して30周年となる2021年11月、博士が生前在籍した国際日本文化研究センター(京都市)で、モデルを問い直す会合が開かれた。
斎藤さんは意義を熱弁した。「沖縄人のゲノムはヤマト人に近かった。二重構造モデルはアイヌと沖縄の人が縄文人の直系の子孫のように単純化されており、修正が必要だ」。

アイヌ民族を否定するヘイトスピーチ
骨のゲノムを調べる最先端の人類学研究は、従来の考古学や歴史学に基づく定説を続々と書き換える一方、深刻なのが、「科学的」と称してアイヌ民族を否定するヘイトスピーチの広がりだ。

保守系雑誌などで活動する元北海道議や医師が中心となり、インターネット動画や著書、講演会などで「DNA分析の結果、アイヌは先住民族ではない」「先住民族を語るのは特権が目当てだ」などと主張を繰り広げている。
ヘイトに立ち向かう科学者は、意外な所から現れた。固体物理学が専門の稲垣克彦・旭川医科大准教授は22年3月、「歴史修正主義者による先住民族史への干渉」などと題する論文を発表。

アイヌ否定論者の言説を原典の論文と詳細に見比べ、学術成果を不当に引用する手口で本来とは逆の結論に改変している実態を明らかにした。
 「例えば引用箇所を数カ所省くだけで、縄文人とアイヌとの共通性の説明が、共通性がないように読めてしまう。原典まで調べる読者は少なく、悪質だ」。
斎藤さんに尋ねると、実はヘイト本や動画をチェックして、心を痛めていたという。「言論の自由もあり、我々がどこまで対応すべきか迷いがあった。でも、もっと正確な情報発信に努めなければ」。

 斎藤さんは「この機会にはっきり伝えたい」として、こう訴えた。「研究で明確になったのは、アイヌの人々が縄文人のゲノムを最も受け継いでいるということ。アイヌ否定論は完全に誤りだ」【千葉紀和】


https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ゲノム論文を不当切り張り-先住民族でない-アイヌへのヘイト拡散/ar-AA108zF9?fbclid=IwAR2Aym7MhDvOmofiBr446_3ORXyw5wMkZe_-8n2ok1weyal5ee8Y2CKvkaI


管理人 投稿日:2022年08月04日 22:10 No.61
興味深い内容ですね!



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